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βだって愛されたい!①
長兄一縷
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「俺は大丈夫だってば!」
改めてもう一度一縷兄ちゃんにそう告げると、兄ちゃんは「お前はいつもそうだ」と眉を顰めた。
「自分の事はいつも二の次で、なんでお前はそうなんだ?」
「そんな事言われても、別に俺なんか誰も……」
「それ! お前の悪い癖だ。なんでそんなに自分を卑下する? お前が自分を卑下する事はお前を心配している皆を卑下するのと同じなんだぞ! 俺は弟の中でお前が一番可愛い、それをお前が否定するな!」
少しの沈黙、今兄ちゃんなんて言った?
「一縷兄ちゃんの一番のお気に入りって樹じゃないの……?」
「樹だって勿論可愛い、それに樹はΩで守ってやらなければならない場面が多いから構っているように見えるかもしれないが、俺が一番……っ」
そこまで口走った所で兄がしまったという表情を見せた。俺が一番の続きは何? そこ意外と重要な所なんじゃないのかな?
言葉の続きを待って俺が兄の顔を見ていると兄はふいと視線を逸らし「理性の弱いαは害悪だ」と小さく呟く。そのセリフはさっき聞いたけど、何がどうしてそこに繋がるのか分からない俺はまた首を傾げる。
あの特待生が害悪なのは分かったよ、で? 俺が一番……の続きは?
「お前はその傷が癒えるまで、ゆっくり休め」
「誤魔化した!」
「そこは告って押し倒す所だろ!?」
賑やかな声が聞こえてきて俺はびくっと身を震わせる。気付けば部屋の扉が細く開いていてその隙間から双葉兄ちゃんと三葉兄ちゃんがこちらを覗き込み「「それはないだろ」」と声を揃えた。
「双葉! 三葉! 何をやってるお前達!」
「遂に兄ちゃんが四季を部屋に連れ込んだと聞いて」
「2人揃ってデバガメに来たに決まってる」
「ね~」と声を揃える双子の兄、一縷兄ちゃんは困ったような怒ったような表情で大きく溜息を吐いた。
「見世物じゃない、散れ!」
「兄ちゃん酷い」
「俺達だって兄ちゃんの可愛い弟なのに!」
「お前達は可愛くない!」
「更に酷い、兄ちゃんは昔からいつもそう!」
「ホントそう! 下の弟達ばっかり可愛がって俺達の事なんていつも蔑ろ!」
「お前達はいつも2人で世界が完結していて、最初から誰も入れる気なんてない癖によく言う!」
兄3人の会話の応酬に俺が口を挟めるわけもなく、俺は黙って兄ちゃん達の会話を聞いている。
それにしても双子の兄ちゃんS’は一縷兄ちゃんと普通に喋れていいなぁ、最近俺は一縷兄ちゃんとはどうにも上手く会話ができないでいるので正直に羨ましいと思う。
「兄ちゃんは倫理観が邪魔をして入ってこれないだけだろう?」
「そうそう、俺達はいつでも来るもの拒まず、去る者追わず」
そう言って、双子の兄ちゃんS’は楽しそうにキスをする。だけどさ、確かに2人の世界は2人の中で完結していて、そこに余所から入っていくのは正直難しいと思うよ? そんな2人の世界に割って入ったらしい彼女さんは凄い人だと俺は思う。
「お前達は緩すぎなんだ!」
「「そう?」」
声を揃えて兄ちゃんS’は首を傾げる。
「でもさ、元々うちの両親だって似たようなもんじゃん?」
「そうそう『運命の番』の相手が兄弟姉妹だなんて、よくある事だと思うけど?」
『運命の番』それはバース性の人間の間でまことしやかに流れる噂話。誰にも引き離す事の出来ないただ一人の運命の相手。そんな相手に出会ったら、惹かれ合わずにはいられない、そんな相手がバース性の人間の間には存在しているらしい。
それがどういう感覚なのかはバース性ではない俺には皆目分かりはしないのだが、バース性の人間ならばお互いが一目見たその瞬間に分かるのだと聞いている。
そして、うちの両親は実を言えば腹違いの兄妹だったりするんだよな……倫理的にも法律的にも許されていない、だから2人は籍も入っていないけど、俺達はこうやって普通に家族として暮らしている。
勿論そんな風に暮らせるようになるまでには紆余曲折あったらしいけど、今だって両親の夫婦仲は良好だし、別にそれはそれでいいんじゃないかと思っている。
一縷兄ちゃんの名前の由来「一縷」は親族に関係を反対されていた両親が一縷の望みをかけて産んだ子だからなのだと聞いている。それを聞くとちょっとロマンチックな感じがするよな。
わいわいと賑やかな双子の兄ちゃんS’を部屋から追い出して一縷兄ちゃんがふうと大きく溜息を吐いた。
「あいつ等は本当にいつも俺を引っ掻き回す……」
「そうなの?」
「1人になると途端に大人しい癖に2人の時には無敵だからな」
確かにそうかも、兄ちゃんS’は大概いつも一緒に行動しているので1人でいる事はほとんどないけど、どちらか1人でいると途端に存在感が薄くなるのなんでなのかな? いつも自分達は2人で1人とか言ってるけど、1人になると存在感が半分になるの? そんでもって2人になると2倍? よく分からないけど。
「ねぇ一縷兄ちゃん、さっきの双葉兄ちゃんと三葉兄ちゃんが言ってた告って押し倒すってどういう意味?」
俺の言葉に兄が瞬間固まり、まるで機械のような動きでこちらを見やって「ナンのコトかな?」とやはり機械のように抑揚のない声で返して寄こした。
「だから、さっきの続き……」
「誤魔化した! 誤魔化した!」と双子の兄ちゃんS’は大騒ぎだったけど、あれだけ大騒ぎされれば察しの悪い俺だって少しは察する事もある。
「勘違いだったらごめんだけど、兄ちゃんもしかして……」
俺の事好きなの? という言葉は飲み込んだ。なんとなくそれは図々しい気がして声には出せなかった。だって一縷兄ちゃんの一番のお気に入りは樹なんだって俺はずっとそう思ってきたんだ、それがまさか、そんな事ってあるのかな?
「理性の弱いαは害悪だ」
「うん、それはもう何度も聞いた」
「お前が成人するまでは何も言うまいと決めていたのに……」
そう言って兄ちゃんは大きく溜息を零し、ベッドに腰掛け両手で顔を覆う。
「何を? 何かそんなに重要な事?」
「俺はお前が……好きだ」
何となく予想していた言葉、兄はこちらを見ようともしない。だけど、それ本当?
「弟の中で一番って事? 樹よりも?」
「さっきも言ったが樹はΩで守ってやらなければならない場面が多かっただけだ、俺はお前が産まれた時からお前を一番愛してる」
愛! びっくりだよ! だって『愛』って『好き』より上だろ?
こちらを見ようとしない兄、顔を両手で覆っているのでその表情までは見えないのだけど、首筋と耳元が赤くなってるのが見て取れて、思わず俺まで赤くなる。
「で……でも樹が産まれた時から俺の事は格下げになったんじゃ、ビデオにだってちゃんと残ってる……」
「ん? ビデオ? あぁ……もしかして、樹が生まれた時の?」
それは我が家に残されている記録映像、樹が母と共に我が家に帰宅すると兄は俺をぽいっと放って樹の方へと駆けて行った。残された俺はぎゃん泣きで、そこで映像は途切れていたが……
「あの後お前の泣き声に気付いて取って返して、寝かしつけまでやったのは俺だぞ? 樹が産まれた直後は特に両親が樹にかかりっきりになったもんだから、お前の面倒を見てたのもほとんど俺だ。小学校に上がるまではお前は本当に俺にべったりで、俺はそれが嬉しくていつもお前と一緒にいた。思えばそれが俺にとって人生の春だったな、お前が小学校に上がる頃、俺はちょうど中学受験でお前に構ってやれなくなって、受験が終わってようやくお前と元の生活に戻れると思ったら、すっかり兄離れしていてどれだけ俺がショックを受けたか……」
え……全然覚えてない……でも確かにそのくらいまでは俺も兄ちゃんと遊んでいた記憶がある。遠い記憶過ぎてあんまり覚えていないけど。小学校に上がってからは俺も世界が広がって学校に友達もたくさん出来たし、なんとなく兄ちゃんを頼るのを止めたんだよな。
一縷兄ちゃんが顔を上げて、ようやく俺の方を向いた。その耳はやはり気持ち赤らんでいて、俺もどんな顔をしていいのか分からない。
兄ちゃんの腕が伸びてきて、その腕が俺の肩を抱いた。
「本当はずっとこうしたかった。昔からお前の匂いが一番好きだ」
「匂い……?」
「バース性の人間は匂いで好き嫌いを嗅ぎ分ける、βの人間から言わせれば匂いフェチに近いのかもしれない、フェロモンに過敏に反応するのもそのせいだ」
そう言って兄は俺の首筋に顔を埋める。髪の毛がさわさわと首筋を撫でて、少しだけくすぐったい……なんて、思っていたら首筋をぺろりと舐められた。
「なっ!?」
「理性の弱いαは害悪だ、そうならないように気を付けていたんだが、よその男にこんな傷を付けられて、黙ってなどいられるか!」
そう言って兄はそこに噛り付く。痛い、痛い、痛いってばっっ!!!
そのままの勢いでベッドの上に押し倒されて怖くなった、兄ちゃんは一体俺をどうする気!?
「そのまま誤魔化されておけば良かったものを……」
それって俺のせいだった? 兄ちゃんの真顔が怖い。
するりと服の中に兄ちゃんの手が忍んできて直に肌を撫でられた。
改めてもう一度一縷兄ちゃんにそう告げると、兄ちゃんは「お前はいつもそうだ」と眉を顰めた。
「自分の事はいつも二の次で、なんでお前はそうなんだ?」
「そんな事言われても、別に俺なんか誰も……」
「それ! お前の悪い癖だ。なんでそんなに自分を卑下する? お前が自分を卑下する事はお前を心配している皆を卑下するのと同じなんだぞ! 俺は弟の中でお前が一番可愛い、それをお前が否定するな!」
少しの沈黙、今兄ちゃんなんて言った?
「一縷兄ちゃんの一番のお気に入りって樹じゃないの……?」
「樹だって勿論可愛い、それに樹はΩで守ってやらなければならない場面が多いから構っているように見えるかもしれないが、俺が一番……っ」
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言葉の続きを待って俺が兄の顔を見ていると兄はふいと視線を逸らし「理性の弱いαは害悪だ」と小さく呟く。そのセリフはさっき聞いたけど、何がどうしてそこに繋がるのか分からない俺はまた首を傾げる。
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「お前はその傷が癒えるまで、ゆっくり休め」
「誤魔化した!」
「そこは告って押し倒す所だろ!?」
賑やかな声が聞こえてきて俺はびくっと身を震わせる。気付けば部屋の扉が細く開いていてその隙間から双葉兄ちゃんと三葉兄ちゃんがこちらを覗き込み「「それはないだろ」」と声を揃えた。
「双葉! 三葉! 何をやってるお前達!」
「遂に兄ちゃんが四季を部屋に連れ込んだと聞いて」
「2人揃ってデバガメに来たに決まってる」
「ね~」と声を揃える双子の兄、一縷兄ちゃんは困ったような怒ったような表情で大きく溜息を吐いた。
「見世物じゃない、散れ!」
「兄ちゃん酷い」
「俺達だって兄ちゃんの可愛い弟なのに!」
「お前達は可愛くない!」
「更に酷い、兄ちゃんは昔からいつもそう!」
「ホントそう! 下の弟達ばっかり可愛がって俺達の事なんていつも蔑ろ!」
「お前達はいつも2人で世界が完結していて、最初から誰も入れる気なんてない癖によく言う!」
兄3人の会話の応酬に俺が口を挟めるわけもなく、俺は黙って兄ちゃん達の会話を聞いている。
それにしても双子の兄ちゃんS’は一縷兄ちゃんと普通に喋れていいなぁ、最近俺は一縷兄ちゃんとはどうにも上手く会話ができないでいるので正直に羨ましいと思う。
「兄ちゃんは倫理観が邪魔をして入ってこれないだけだろう?」
「そうそう、俺達はいつでも来るもの拒まず、去る者追わず」
そう言って、双子の兄ちゃんS’は楽しそうにキスをする。だけどさ、確かに2人の世界は2人の中で完結していて、そこに余所から入っていくのは正直難しいと思うよ? そんな2人の世界に割って入ったらしい彼女さんは凄い人だと俺は思う。
「お前達は緩すぎなんだ!」
「「そう?」」
声を揃えて兄ちゃんS’は首を傾げる。
「でもさ、元々うちの両親だって似たようなもんじゃん?」
「そうそう『運命の番』の相手が兄弟姉妹だなんて、よくある事だと思うけど?」
『運命の番』それはバース性の人間の間でまことしやかに流れる噂話。誰にも引き離す事の出来ないただ一人の運命の相手。そんな相手に出会ったら、惹かれ合わずにはいられない、そんな相手がバース性の人間の間には存在しているらしい。
それがどういう感覚なのかはバース性ではない俺には皆目分かりはしないのだが、バース性の人間ならばお互いが一目見たその瞬間に分かるのだと聞いている。
そして、うちの両親は実を言えば腹違いの兄妹だったりするんだよな……倫理的にも法律的にも許されていない、だから2人は籍も入っていないけど、俺達はこうやって普通に家族として暮らしている。
勿論そんな風に暮らせるようになるまでには紆余曲折あったらしいけど、今だって両親の夫婦仲は良好だし、別にそれはそれでいいんじゃないかと思っている。
一縷兄ちゃんの名前の由来「一縷」は親族に関係を反対されていた両親が一縷の望みをかけて産んだ子だからなのだと聞いている。それを聞くとちょっとロマンチックな感じがするよな。
わいわいと賑やかな双子の兄ちゃんS’を部屋から追い出して一縷兄ちゃんがふうと大きく溜息を吐いた。
「あいつ等は本当にいつも俺を引っ掻き回す……」
「そうなの?」
「1人になると途端に大人しい癖に2人の時には無敵だからな」
確かにそうかも、兄ちゃんS’は大概いつも一緒に行動しているので1人でいる事はほとんどないけど、どちらか1人でいると途端に存在感が薄くなるのなんでなのかな? いつも自分達は2人で1人とか言ってるけど、1人になると存在感が半分になるの? そんでもって2人になると2倍? よく分からないけど。
「ねぇ一縷兄ちゃん、さっきの双葉兄ちゃんと三葉兄ちゃんが言ってた告って押し倒すってどういう意味?」
俺の言葉に兄が瞬間固まり、まるで機械のような動きでこちらを見やって「ナンのコトかな?」とやはり機械のように抑揚のない声で返して寄こした。
「だから、さっきの続き……」
「誤魔化した! 誤魔化した!」と双子の兄ちゃんS’は大騒ぎだったけど、あれだけ大騒ぎされれば察しの悪い俺だって少しは察する事もある。
「勘違いだったらごめんだけど、兄ちゃんもしかして……」
俺の事好きなの? という言葉は飲み込んだ。なんとなくそれは図々しい気がして声には出せなかった。だって一縷兄ちゃんの一番のお気に入りは樹なんだって俺はずっとそう思ってきたんだ、それがまさか、そんな事ってあるのかな?
「理性の弱いαは害悪だ」
「うん、それはもう何度も聞いた」
「お前が成人するまでは何も言うまいと決めていたのに……」
そう言って兄ちゃんは大きく溜息を零し、ベッドに腰掛け両手で顔を覆う。
「何を? 何かそんなに重要な事?」
「俺はお前が……好きだ」
何となく予想していた言葉、兄はこちらを見ようともしない。だけど、それ本当?
「弟の中で一番って事? 樹よりも?」
「さっきも言ったが樹はΩで守ってやらなければならない場面が多かっただけだ、俺はお前が産まれた時からお前を一番愛してる」
愛! びっくりだよ! だって『愛』って『好き』より上だろ?
こちらを見ようとしない兄、顔を両手で覆っているのでその表情までは見えないのだけど、首筋と耳元が赤くなってるのが見て取れて、思わず俺まで赤くなる。
「で……でも樹が産まれた時から俺の事は格下げになったんじゃ、ビデオにだってちゃんと残ってる……」
「ん? ビデオ? あぁ……もしかして、樹が生まれた時の?」
それは我が家に残されている記録映像、樹が母と共に我が家に帰宅すると兄は俺をぽいっと放って樹の方へと駆けて行った。残された俺はぎゃん泣きで、そこで映像は途切れていたが……
「あの後お前の泣き声に気付いて取って返して、寝かしつけまでやったのは俺だぞ? 樹が産まれた直後は特に両親が樹にかかりっきりになったもんだから、お前の面倒を見てたのもほとんど俺だ。小学校に上がるまではお前は本当に俺にべったりで、俺はそれが嬉しくていつもお前と一緒にいた。思えばそれが俺にとって人生の春だったな、お前が小学校に上がる頃、俺はちょうど中学受験でお前に構ってやれなくなって、受験が終わってようやくお前と元の生活に戻れると思ったら、すっかり兄離れしていてどれだけ俺がショックを受けたか……」
え……全然覚えてない……でも確かにそのくらいまでは俺も兄ちゃんと遊んでいた記憶がある。遠い記憶過ぎてあんまり覚えていないけど。小学校に上がってからは俺も世界が広がって学校に友達もたくさん出来たし、なんとなく兄ちゃんを頼るのを止めたんだよな。
一縷兄ちゃんが顔を上げて、ようやく俺の方を向いた。その耳はやはり気持ち赤らんでいて、俺もどんな顔をしていいのか分からない。
兄ちゃんの腕が伸びてきて、その腕が俺の肩を抱いた。
「本当はずっとこうしたかった。昔からお前の匂いが一番好きだ」
「匂い……?」
「バース性の人間は匂いで好き嫌いを嗅ぎ分ける、βの人間から言わせれば匂いフェチに近いのかもしれない、フェロモンに過敏に反応するのもそのせいだ」
そう言って兄は俺の首筋に顔を埋める。髪の毛がさわさわと首筋を撫でて、少しだけくすぐったい……なんて、思っていたら首筋をぺろりと舐められた。
「なっ!?」
「理性の弱いαは害悪だ、そうならないように気を付けていたんだが、よその男にこんな傷を付けられて、黙ってなどいられるか!」
そう言って兄はそこに噛り付く。痛い、痛い、痛いってばっっ!!!
そのままの勢いでベッドの上に押し倒されて怖くなった、兄ちゃんは一体俺をどうする気!?
「そのまま誤魔化されておけば良かったものを……」
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