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プロローグ
私
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「グレイエ?どうしてあなたも憎いでしょ」女子寮の裏庭からあの女の部屋に侵入しようとする私を義弟は止めた。
「やめろリリーナ!刃物を捨てろ」
「嫌よ。あの女のせいで全てを失うのよ。私もあなたも」視界がぼやける。涙で前が霞んで見えないってこんな感じなのか。
「俺はそれでもおまえの肩をもつ気はない」大嫌いな義弟の歪んだ表情をみるのもこれで最後だ。
「グレイエ。あの女に利用され続けるくらいならあの女共々一緒に死ぬといいわ。それとも私を殺すかしら?でもね私は帰る場所も生きる意味も家族も失ったの…もう何にも怖くない!例えここであなたに返り討ちで殺されても構わない。最後にひとつだけグレイエ。あなたの髪の色があなたの魔法が羨ましかった」
「リリーナ」
「ごめんなさいね。ずっと虐めてて良い姉になれなくて、初めてあなたに会った時から薄々気づいてしまったのよあの時私が私でないことに」
「やめろリリーナルチア」
「さよなら」
魔法陣が動くあの女の部屋にこの剣が入り心臓を撃ちとるわ。でもその前にグレイエの魔法陣が私を爆破させるでしょうね。わかってるそれでいい。私はいなくなれば。
ぽつん。肌に落ちた雨の滴。
雨が冷たい。私は生きてるの?なんであの時魔法が発動してたはずなのに
「ねぇなんで私を生かすの…グレイエ?
憎いはずでしょ?」
「おまえが死んだら悲しむだろ」
「誰も悲しまないわよバカ」
「リリーナ」
「あなたなんで私の剣が刺さってるの!?」
「リリーナ気づいてやれなくてごめんな」
「どうして?返事をしなさいよグレイエ!!」グレイエは私に返事をすることはなかった。ただ冷たい雨が私たちを包んだ。
「やめろリリーナ!刃物を捨てろ」
「嫌よ。あの女のせいで全てを失うのよ。私もあなたも」視界がぼやける。涙で前が霞んで見えないってこんな感じなのか。
「俺はそれでもおまえの肩をもつ気はない」大嫌いな義弟の歪んだ表情をみるのもこれで最後だ。
「グレイエ。あの女に利用され続けるくらいならあの女共々一緒に死ぬといいわ。それとも私を殺すかしら?でもね私は帰る場所も生きる意味も家族も失ったの…もう何にも怖くない!例えここであなたに返り討ちで殺されても構わない。最後にひとつだけグレイエ。あなたの髪の色があなたの魔法が羨ましかった」
「リリーナ」
「ごめんなさいね。ずっと虐めてて良い姉になれなくて、初めてあなたに会った時から薄々気づいてしまったのよあの時私が私でないことに」
「やめろリリーナルチア」
「さよなら」
魔法陣が動くあの女の部屋にこの剣が入り心臓を撃ちとるわ。でもその前にグレイエの魔法陣が私を爆破させるでしょうね。わかってるそれでいい。私はいなくなれば。
ぽつん。肌に落ちた雨の滴。
雨が冷たい。私は生きてるの?なんであの時魔法が発動してたはずなのに
「ねぇなんで私を生かすの…グレイエ?
憎いはずでしょ?」
「おまえが死んだら悲しむだろ」
「誰も悲しまないわよバカ」
「リリーナ」
「あなたなんで私の剣が刺さってるの!?」
「リリーナ気づいてやれなくてごめんな」
「どうして?返事をしなさいよグレイエ!!」グレイエは私に返事をすることはなかった。ただ冷たい雨が私たちを包んだ。
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