目の前の魔法陣と男に巻き込まれて

風紀委員会と生徒会

6

「なんか俺だけ虚しさが…。」


「ケントって裏口かよ。
今期のテスト楽しみだなぁー。
あ。でも実力は明日の使い魔召喚で分かるか。」


微妙に落ち込むケントと実力が知りたくて仕方がないセイヤはブツブツ言っていた。


「ケントの恋人も確認した事だし俺は風紀委員の仕事に戻ることにしよう。

ケント、セイヤ、1年生は風紀委員の仕事がまだしばらくないから気にしなくていい。
風紀委員と証明する腕章も渡していないし、何かあったらそのときは連絡するから普通に生活してくれて構わない。」


言われた二人は頷くと返事を確認した風紀委員長は教室を出ていった。


「風紀委員室への用事も終わった事だしギルドに行こう。
あ。私服に着替えてからがいいか。
じゃあとりあえず帰るか。

待ち合わせはニコラスのギルドの受付付近にしよう。
30分後に集合かな…？」


ケントの言葉に四人は30分後って早すぎじゃないかと考えたがまあ良いかと了承する。

それを合図かのようにニコラスはケントから離れ四人に触れ強制的に転移でそれぞれの寮部屋に送った。
ニコラスは空気化しているリヒトを眺め特に反応がなかったためケントとリヒトの腕を掴み自分のマスター部屋に転移した。