上 下
85 / 111
風紀委員会と生徒会

1

しおりを挟む
「話、と言うよりは喧嘩ととったほうが良いのだろうか?
まあどちらにせよ、武力行使にならなくて安心したが。

本題に入ろうか、今朝話した風紀委員会に入ってもらうことについてだ。

で、念話なんだりかんだり出来たとしても一応全員にこの通信機器を渡している。」


風紀委員長はそう言うと地球ではスマートフォン、略してスマホと言っていた端末に似ているものを差し出す。


「この画面にあるここを押すと風紀委員と、風紀委員室に連絡ができる。勿論会話も出来る。

その下のは生徒会と連絡ができる。こちらも風紀委員会と同様に生徒会メンバーと生徒会室に連絡がいく。

どっちらにも連絡を取りたい場合は両方押せばいい。

で、こっちのボタンを押すと風紀委員と生徒会の名前が出てくるから話したい人の名前押せば一対一で話す事ができる。

理解できたか?」


ケントはメール機能までつ付いているのかと内心驚きながらも、セイヤと一緒にウンウンと首を縦に振りケントはついさっき友達になったメンバーを見た。それだけで意味を察したのかそれぞれ答えを出していく。


「ん?あぁ。
俺は風紀委員会には入らない。
今の所、他の委員会かはたまた部活か迷ってはいるが、まあ必ずしも入れと決まってなしな。」


今恋人になったばかりと言うのにセイヤは少し落ち込んでいた。
そんな姿を見たケントはこんなチャラ男と言うかクールと言うか変な口調で腐男子でもそんな反応するのかとセイヤとギルバートを見てごちそうさまですと心の中でつぶやくのだった。


「俺もいっかなぁー!!
俺は、今の所内申上げたいし幽霊委員が多い委員会に入るつもりなんだ!」


それを聞いた風紀委員長の彼氏さんは呆れ顔をしていた。
まあ見たところリュカは適当そうに見えるし納得する。
むしろ放課後は萌部とか腐男子の部でも作って萌え探しをしていそうだとか想像するケントとセイヤ。


「俺も良いかな。
父上は学生の間くらい書類仕事なんてしないでハメ外して遊べと言っていたから放課後はみんなと遊ぼうと思うから時間はたっぷりあるけどね。
ついでに言うと来年は生徒会狙い。」


流石ユリウスの息子と言うべきか。
にっこり爽やかに笑い、軽やかに断る。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

賢者となって逆行したら「稀代のたらし」だと言われるようになりました。

かるぼん
BL
******************** ヴィンセント・ウィンバークの最悪の人生はやはり最悪の形で終わりを迎えた。 監禁され、牢獄の中で誰にも看取られず、ひとり悲しくこの生を終える。 もう一度、やり直せたなら… そう思いながら遠のく意識に身をゆだね…… 気が付くと「最悪」の始まりだった子ども時代に逆行していた。 逆行したヴィンセントは今回こそ、後悔のない人生を送ることを固く決意し二度目となる新たな人生を歩み始めた。 自分の最悪だった人生を回収していく過程で、逆行前には得られなかった多くの大事な人と出会う。 孤独だったヴィンセントにとって、とても貴重でありがたい存在。 しかし彼らは口をそろえてこう言うのだ 「君は稀代のたらしだね。」 ほのかにBLが漂う、逆行やり直し系ファンタジー! よろしくお願い致します!! ********************

王道学園にブラコンが乗り込んでいくぅ!

玉兎
BL
弟と同じ学校になるべく王道学園に編入した男の子のお話。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ──────────── ※感想、いいね大歓迎です!!

眺めるほうが好きなんだ

チョコキラー
BL
何事も見るからこそおもしろい。がモットーの主人公は、常におもしろいことの傍観者でありたいと願う。でも、彼からは周りを虜にする謎の色気がムンムンです!w 顔はクマがあり、前髪が長くて顔は見えにくいが、中々美形…! そんな彼は王道をみて楽しむ側だったのに、気づけば自分が中心に!? てな感じの巻き込まれくんでーす♪

ずっとふたりで

ゆのう
BL
ある日突然同じくらいの歳の弟ができたカイン。名前も年齢も何で急に弟になったのかも知らない。それでも頼れる兄になろうとして頑張っているカインと仕方なくそれを陰から支えている弟。 それから時は経ち、成人する頃に弟があからさまに好意を示しても兄はそれに気付かない。弟の思いが報われる日はいつになるのか。 ◎がついているタイトルは弟の視点になります。

嫌われものの僕について…

相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。 だか、ある日事態は急変する 主人公が暗いです

からっぽを満たせ

ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。 そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。 しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。 そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー

ゆい
BL
涙が落ちる。 涙は彼に届くことはない。 彼を想うことは、これでやめよう。 何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。 僕は、その場から音を立てずに立ち去った。 僕はアシェル=オルスト。 侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。 彼には、他に愛する人がいた。 世界観は、【夜空と暁と】と同じです。 アルサス達がでます。 【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。 随時更新です。

処理中です...