目の前の魔法陣と男に巻き込まれて

入学式って長くて面倒くさいよなぁ

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風紀委員長の話が終わり担任の発表が行われる。
さっきと同じように司会がプログラムを読みあげている。


「なあ。
隣のイケメン君よ。
担任は誰だと思う？
俺的にはホスト教師がいいんだよねぇ。
俺はタイプであれば博愛主義だからどうせこの学校で恋愛をするなら、俺様ぽい王子キャラがいいんだぁ。まあ、クール系でもいいけど副会長みたいなのはパス。」


ケントは、は？と一瞬思ったがどうやら隣のイケメン君とはやはり自分のことらしいと判断した。
ケントの隣のイケメンは自分のことを見て話していたので、前を見ていたがチラッと横を向いた。
そして同士としてやっぱり乗らない話ではない。
しかも男も恋愛対象ときた。


「隣のイケメン、なんだいその萌える話は。
どうせなら風紀委員長さんでしょ。絶対性格までイケメンだと思うし。
あーでも恋人いそうだよなぁ。

担任はあの赤毛が良くない？
ホストぽいけど。

あー。
名前なんだっけ…。
聞いたような気がするんだけど...。」


シンさんかニコラスか....。帝の大人達が話してたの聞いたような気もしなくもないんだよなぁ...。
確か炎帝の...。

うーん。まあ良いか。


「あー。
モンド先生か。

あの人は服装と見た目はめっちゃホストぽく見えるけど気だるげなだけだぜー。

強いのか弱いのか分からない先生。
顔はイケメン、頭もいいけど謎が多い先生。
やっぱりホストぽい先生ねぇ。
名前リヒトだし。

あ。でもあの先生薬学系担当だったような...。」


「この学校、科は３つあるけどあくまで専門科目以外は全部おんなじもの習うからって先生のクラスの割当は適当だったような気がしたんだんだけど？」


「ああ！
じゃあモンド先生が担当でいいじゃん。
ここ一応Sクラスだし。」


チャラいのか、雑なのか混ざった変な口調で隣のイケメンはケントに語り前を向いたので、ケントも、そうだなと答え前を向きSクラスの担当発表をワクワクしながら待った。

この担当発表では隣のイケメンとケントしか話していなかった。 じーっと見られていたのは知る由もない。