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23 ……もしも
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「もう、アートったら生徒代表運営委員お仕事でお忙しいのでしょ? 毎朝、迎えに来ていただかなくてもよろしいのに……」
女子寮の前に立つ私にむかってリルが困ったような微笑みをうかべた。ほんのり頬が赤く染まっていて可愛らしい。
「私の活力の源をとりあげないで。一日のはじまりはリルの顔を見ないと力がでないんだよ。さぁ教室までエスコートしよう」
「あ、わたくし今日は、王妃様に王宮へくるようにって……」
「ああ、それは却下しておいた。母上ばかりリルを独占してズルイからね。リルの王妃教育はほとんど終わっている。リルはアカデミー生活を、私ともっと楽しむべきだって怒っておいてあげたよ」
ペロリと舌を出した私を驚いたように見つめたリルの琥珀色の瞳が、いたずらが成功した子供のように細められた。
「悪い王太子ね。大好きよアート。わたくしも、もっとアートとアカデミー生活を楽しみたかったの」
妄想癖のある編入生に多少ふりまわされたりはしたが、つねにべったり一緒にいる私とリルのあいだに、はいってこられる者は誰もいなかった。むしろ、リルの悪口を広めようとした者は、徹底的に追いつめられ「王太子殿下の宝に手を出した者は家門ごと排除される」と、ささやかれだす始末。
私のリルへの溺愛ぐあいは、貴族社会ばかりか市井にまで広まっている。間違いではないので否定はしない。
側妃を考えていた4大伯爵家も、今は諦め顔だ。リルを褒めちぎる私を生暖かい目で見つめている。
アカデミー卒業の祭典で、私が贈った豪華な白いドレスを着たリルは、誰より美しかった。
「アルトヴァルツ殿下、卒業の祭典の舞踏会用のドレスとしては、少し豪華すぎてリリラフィーラ様がまわりから浮いてしまいませんか?」
「僕もリル姉様にこれを本当に着るのか? と、聞いてしまいましたよ。リル姉様は殿下が贈ってくださったものに疑問を持ちませんからね! リル姉様が場違いな扱いをうけても、殿下が庇ってくださいよ!」
卒業して私の側近になるケイオスと、リルの弟ライノルトが、ドレスについてあれこれ言っているが、問題はなにもない! リルは私の好みにあわせて、金の巻き毛をハーフアップにし長く後ろに垂らしていた。金の髪とドレスの宝石が会場の照明に照らされて、キラキラかがやいている。
「ああ、私の女神だ! 妖精だ! なんて美しい!」
私の賛辞にリルは頬を染める。リルとダンスを楽しみながら、赤くなっている彼女の耳元に、こっそり口を近づけた。
「一生のお願いだから、このあと私がする宣言に黙ってうなずいてほしい」
驚いているリルから顔を離すとき、さっと彼女の頬に、くちづけをしてしまったのは、リルが可愛らしすぎるのが原因だと思う。リルはますます赤くなり、瞳をまたたかせた。
「アルトヴァルツ・トゥラリウスは、今日この時をもってリリラフィーラ・バリィ侯爵令嬢と婚姻することを宣言する! 卒業の祭典はこのまま私とリルの結婚式に移行する!」
「殿下! そんないきなり!」
学園長が、慌てて走りよってきた。
「父上とバリィ侯爵には許可はとっている。私の結婚式に参列するだろう貴族は、みなここに集まっている。二度手間になる王都訪問を一回で終わらせてやるんだ、効率がよいだろう」
「そういうことではありません。女性にとって婚姻は人生の節目。このようになし崩しにされるのは、バリィ侯爵令嬢がお気の毒ではありませんか! 結婚式用のドレスだって、もっと豪華な宝飾で飾られた……」
ふと、学園長がリルに視線を落とした。
「……着て……おられるようです……な……バリィ侯爵令嬢もご納得しておられると?」
「え? わたくしも……急なことで驚いて……」
「リル! お願いだ! この卒業の祭典で私もリルも成人と認められる! 婚姻できるんだ! 今すぐ私と結婚して! これ以上、我慢なんてできない!」
なさけない私の悲鳴じみた叫びが、騒ぎに注目していた者たちの目をどんよりと、かわいそうな者を見る目に変えた。
「ああああ! なさけない! なにが精励勤勉なアルトヴァルツ殿下だ……みっともないですよ! 殿下!」
「うるさい! ケイオスは黙れ! 私はリルの了承の言葉しか聞きたくない!」
混乱してくる会場のなかで、可愛らしい笑い声の主だけが私の心を翻弄する。
「ふふふっ、困ったかたね。アルトヴァルツ・トゥラリウス王太子殿下、わたくしリリラフィーラ・バリィは婚姻を了承いたしますわ」
「リル!」
がばりっとリルを抱きしめると、彼女が私の耳元で甘くささやいた。
「幸せにしてくださるのよねアート」
「もちろんだよ、リル」
「わたくしが感じる幸せの重みは、すべてあなたが感じる幸せの重みにしてさしあげるわ」
私の天使が微笑んでいた。
きゅうきょ結婚式が始まった卒業の祭典会場で、リルが祝福の歌を歌う。花嫁みずから歌うことになったのは、音楽祭での活躍で、リルが一躍アカデミーの歌姫となっていたからだ。
リルは祝福の歌の全編を歌いあげ、会場は割れんばかりの拍手につつまれた。
「リリラフィーラ様! すばらしいわ! ありがとう! ありがとう!」
編入当時は騒ぎばかりおこしていたフィーリー男爵令嬢が、リルの手を取り泣きだした。彼女は『歌姫親衛隊隊長』などと名乗って、音楽祭以降、リルのまわりをチョロチョロしている。たいへん、めざわりだ。
私のリルにふれるな! ぐいっとリルを抱きよせると、感動が極限にたっしたのか? ぐちゃぐちゃの泣き顔をさらしているフィーリー男爵令嬢が叫んだ。
「じあわぜになっでね~!」
一時期「美少女がきた」と、生徒代表運営委員のメンバーたちが騒いでいたが……見る影もないな……
「騒ぎをおごじで、ごめんなさい……ぐすっ。寮のわだじの部屋に、男爵の悪事を書いたメモをのごじでいぐがら、許してね。ヒック……」
彼女はそう言いのこして人混みに消えていった。結婚式の最中に、騒ぎだの悪事だの……場の空気を読めない奴だ……だが、養父を告発しようとしているのだ。捨ててはおけない。あとでケイオスにでも取りに行かせよう。
今は、リルとの幸せに酔いしれていたい――――
女子寮の前に立つ私にむかってリルが困ったような微笑みをうかべた。ほんのり頬が赤く染まっていて可愛らしい。
「私の活力の源をとりあげないで。一日のはじまりはリルの顔を見ないと力がでないんだよ。さぁ教室までエスコートしよう」
「あ、わたくし今日は、王妃様に王宮へくるようにって……」
「ああ、それは却下しておいた。母上ばかりリルを独占してズルイからね。リルの王妃教育はほとんど終わっている。リルはアカデミー生活を、私ともっと楽しむべきだって怒っておいてあげたよ」
ペロリと舌を出した私を驚いたように見つめたリルの琥珀色の瞳が、いたずらが成功した子供のように細められた。
「悪い王太子ね。大好きよアート。わたくしも、もっとアートとアカデミー生活を楽しみたかったの」
妄想癖のある編入生に多少ふりまわされたりはしたが、つねにべったり一緒にいる私とリルのあいだに、はいってこられる者は誰もいなかった。むしろ、リルの悪口を広めようとした者は、徹底的に追いつめられ「王太子殿下の宝に手を出した者は家門ごと排除される」と、ささやかれだす始末。
私のリルへの溺愛ぐあいは、貴族社会ばかりか市井にまで広まっている。間違いではないので否定はしない。
側妃を考えていた4大伯爵家も、今は諦め顔だ。リルを褒めちぎる私を生暖かい目で見つめている。
アカデミー卒業の祭典で、私が贈った豪華な白いドレスを着たリルは、誰より美しかった。
「アルトヴァルツ殿下、卒業の祭典の舞踏会用のドレスとしては、少し豪華すぎてリリラフィーラ様がまわりから浮いてしまいませんか?」
「僕もリル姉様にこれを本当に着るのか? と、聞いてしまいましたよ。リル姉様は殿下が贈ってくださったものに疑問を持ちませんからね! リル姉様が場違いな扱いをうけても、殿下が庇ってくださいよ!」
卒業して私の側近になるケイオスと、リルの弟ライノルトが、ドレスについてあれこれ言っているが、問題はなにもない! リルは私の好みにあわせて、金の巻き毛をハーフアップにし長く後ろに垂らしていた。金の髪とドレスの宝石が会場の照明に照らされて、キラキラかがやいている。
「ああ、私の女神だ! 妖精だ! なんて美しい!」
私の賛辞にリルは頬を染める。リルとダンスを楽しみながら、赤くなっている彼女の耳元に、こっそり口を近づけた。
「一生のお願いだから、このあと私がする宣言に黙ってうなずいてほしい」
驚いているリルから顔を離すとき、さっと彼女の頬に、くちづけをしてしまったのは、リルが可愛らしすぎるのが原因だと思う。リルはますます赤くなり、瞳をまたたかせた。
「アルトヴァルツ・トゥラリウスは、今日この時をもってリリラフィーラ・バリィ侯爵令嬢と婚姻することを宣言する! 卒業の祭典はこのまま私とリルの結婚式に移行する!」
「殿下! そんないきなり!」
学園長が、慌てて走りよってきた。
「父上とバリィ侯爵には許可はとっている。私の結婚式に参列するだろう貴族は、みなここに集まっている。二度手間になる王都訪問を一回で終わらせてやるんだ、効率がよいだろう」
「そういうことではありません。女性にとって婚姻は人生の節目。このようになし崩しにされるのは、バリィ侯爵令嬢がお気の毒ではありませんか! 結婚式用のドレスだって、もっと豪華な宝飾で飾られた……」
ふと、学園長がリルに視線を落とした。
「……着て……おられるようです……な……バリィ侯爵令嬢もご納得しておられると?」
「え? わたくしも……急なことで驚いて……」
「リル! お願いだ! この卒業の祭典で私もリルも成人と認められる! 婚姻できるんだ! 今すぐ私と結婚して! これ以上、我慢なんてできない!」
なさけない私の悲鳴じみた叫びが、騒ぎに注目していた者たちの目をどんよりと、かわいそうな者を見る目に変えた。
「ああああ! なさけない! なにが精励勤勉なアルトヴァルツ殿下だ……みっともないですよ! 殿下!」
「うるさい! ケイオスは黙れ! 私はリルの了承の言葉しか聞きたくない!」
混乱してくる会場のなかで、可愛らしい笑い声の主だけが私の心を翻弄する。
「ふふふっ、困ったかたね。アルトヴァルツ・トゥラリウス王太子殿下、わたくしリリラフィーラ・バリィは婚姻を了承いたしますわ」
「リル!」
がばりっとリルを抱きしめると、彼女が私の耳元で甘くささやいた。
「幸せにしてくださるのよねアート」
「もちろんだよ、リル」
「わたくしが感じる幸せの重みは、すべてあなたが感じる幸せの重みにしてさしあげるわ」
私の天使が微笑んでいた。
きゅうきょ結婚式が始まった卒業の祭典会場で、リルが祝福の歌を歌う。花嫁みずから歌うことになったのは、音楽祭での活躍で、リルが一躍アカデミーの歌姫となっていたからだ。
リルは祝福の歌の全編を歌いあげ、会場は割れんばかりの拍手につつまれた。
「リリラフィーラ様! すばらしいわ! ありがとう! ありがとう!」
編入当時は騒ぎばかりおこしていたフィーリー男爵令嬢が、リルの手を取り泣きだした。彼女は『歌姫親衛隊隊長』などと名乗って、音楽祭以降、リルのまわりをチョロチョロしている。たいへん、めざわりだ。
私のリルにふれるな! ぐいっとリルを抱きよせると、感動が極限にたっしたのか? ぐちゃぐちゃの泣き顔をさらしているフィーリー男爵令嬢が叫んだ。
「じあわぜになっでね~!」
一時期「美少女がきた」と、生徒代表運営委員のメンバーたちが騒いでいたが……見る影もないな……
「騒ぎをおごじで、ごめんなさい……ぐすっ。寮のわだじの部屋に、男爵の悪事を書いたメモをのごじでいぐがら、許してね。ヒック……」
彼女はそう言いのこして人混みに消えていった。結婚式の最中に、騒ぎだの悪事だの……場の空気を読めない奴だ……だが、養父を告発しようとしているのだ。捨ててはおけない。あとでケイオスにでも取りに行かせよう。
今は、リルとの幸せに酔いしれていたい――――
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