幽霊鬼ごっこ

西羽咲 花月

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鬼交代

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「嘘だろ……」
信一が呆然として呟く。
鬼が直人を食べてしまった。

それをみていた男の子が喜んだように手を叩いて笑い「鬼、交代だね」と言った。
「交代って、どういう……」
説明を聞こうと思ったが、今まで赤鬼だった鬼が徐々に青色に変化していくのを見た。

角は一本から二本に。
そして最後に口からペッとなにかを吐き出して、それは水の中に沈んでいった。
「今の、由紀!?」
鬼が口から吐き出したのは確かに由紀だった。

慌てて駆け寄ると、一旦沈んだ由紀の体がゆっくりと水面に上がってきた。
そして完全に顔が見えた時、目を開いたのだ。
「由紀、大丈夫!?」
「え? あれ? 私どうしてプールなんかにいるの?」
プールの底に足をつけた由紀が混乱した声を上げる。

そして青鬼を見つけて愕然とした。
「お、鬼!?」
「なにも覚えてないのか?」

信一が声をかけると、由紀は左右に首を振る。
「昨日男の子の幽霊と鬼ごっこをして捕まったところまでしか覚えてないの」
自分が鬼になったときの記憶はまるでないみたいだ。
昨日の夜自分がどこにいたのかもわからないと、由紀は答えた。

「さぁて、そろそろ再会しようか?」
男の子の声に信一が険しい表情になる。
「まだ続けるつもりか!?」

「だって、あと10分時間が余ってるんだもん。遊んでくれるよね?」
まるで幼い子のような声で言われて信一が奥歯を噛みしめる。
どれほど可愛い仕草でお願いされても、こんな非道な遊びは許せない。

「もう十分遊んだだろ! 直人を元に戻せ!」
「遊べないの? それじゃあここにいる全員地獄に行ってもらうけど、いい?」
その言葉に信一は黙り込んでしまった。
「由紀は泳げるよね?」
「うん。水泳は得意だよ」

それなら大丈夫かもしれない。
「信一、あと10分鬼ごっこを続ければ開放されるんだよ。3人なら大丈夫だから」
「それでも、直人は戻ってこないだろ」

それは、きっとそうだろう。
今日の由紀のようにみんなから存在を忘れられると思う。
だけど、今はここから脱出することが大切だった。

「お願い信一。まずは今日の鬼ごっこに勝とう。それから、この幽霊鬼ごっこについて調べなおそう」
そう言うと、信一は渋々納得したように頷いたのだった。

☆☆☆

それから10分間は水泳の上手な由紀が囮になってくれて、どうにか逃げ切ることができた。
由紀は大きな波の中でも自由自在に泳いでまるで人魚のようだった。
「今日の鬼ごっこはこれでおしまいだよ。また明日ね」
男の子が姿を消した後、直人だった青鬼も姿を消した。

プールサイドへ上がると制服もすぐに乾いて元通りになっていた。
「痛っ」
プールサイドに座り込んで呼吸を整えていたとき、信一が小さな声で呟いた。
「そう言えば怪我したんだっけ。大丈夫?」
「大したことない」

だけど痛そうに顔をしかめている。
どこかを怪我しているはずだけれど、制服に破れたような箇所は見当たらなかった。
「ね、ねぇ、信一はどうかしたの?」

由紀が心配そうに聞いてくる。
信一の怪我は赤鬼だった由紀に負わされたものだから、覚えていないみたいだ。
「うん、ちょっとな」
信一がごまかしたけれど、察しのいい由紀はすでに気がついていたみたいだ。

青ざめた顔で、泣きそうになっている。
「もしかして私が怪我させちゃったのかな? ううん、もしかしたらじゃなくて、そうなんだよね? だって私もあんな大きな鬼で、みんなを捕まえようとしてたんだもん」

言いながらボロボロと涙が頬を流れていく。
いくら信一が大丈夫だと言っても、由紀は泣くのを辞めなかったのだった。

☆☆☆

翌日学校へ行くと由紀と直人の姿がなかった。
「信一、おはよう。他のふたりは?」
「由紀はまだ来てないみたいだな」
「そっか」

直人に関してはそれ以上質問しなかった。
「怪我はどう?」
「それが、1日寝たらすっかり治ってたんだ。プールから上がった瞬間に服も乾いたし、不思議だよな」

「治ったならよかった。元々幽霊鬼ごっこなんて現実的じゃないものに巻き込まれてるんだもん、なにがあっても不思議じゃないよね」
それからもぽつぽつと会話を続けていたけれど、由紀は登校してこなかった。

まさか、みんなの記憶から由紀は消されたままなんじゃ?
そう心配したけれど点呼の時に先生が「川井由紀……川井は休みかぁ?」と、言っていたのを聞いて安心した。

鬼じゃなくなったから、みんなの記憶も元に戻ったみたいだ。
ただ、今度は直人の記憶が失われてしまった。
先生は点呼のとき直人の名前を呼ばなかったし、他のクラスメートたちも直人がいなくても気にしている様子はない。

「昨日も『また明日』って言ってたな」
昼休憩の時間に入ってから信一が深刻な表情で言った。
「うん。今回は私もちゃんと覚えてるよ」

幽霊鬼ごっこはまだ終わっていないということだ。
昨日と同じように今日の放課後にも強制的にどこかへ集められるはずだ。
「放課後になる前に、幽霊鬼ごっこについて調べておこう」

「調べるって、どうやって?」
「直人が話を聞いた人に直接聞きに行けたらいいんだけど、名前を知らないから、まずは先生に聞いてみようか」
「先生か……。答えてくれるかどうかわからないけど、行ってみよう」

☆☆☆

職員室をノックすると一番手前の席の男性教師がドアを開けてくれた。
「すみません。誰でもいいから話を聞きたくて」
信一の言葉に新人の先生が目をパチクリしている。
だけど話は聞いてくれるみたいだ。

「話ってなんだい?」
「この学校にまつわる怖い話です。本当なのかどうか知りたくて」
信一の言葉に先生は興味を轢かれたように笑顔になった。

「怖い話か。懐かしいなそういうの。どういう話が有名なんだい?」
「幽霊鬼ごっこです。実はこの学校では毎日放課後になるとどこかで幽霊と生徒の鬼ごっこが始まっているんです。鬼ごっこに参加している生徒の姿は他の生徒から見えなくなるっていう噂です」

信一が、最初に直人に聞いたところまで説明した。
教室に閉じ込められるとか、どこにいても時間になると集められるという説明は省いている。
「へぇ、面白い話だな。でも先生はそういうの聞いたことないな。本当かどうかって質問だけど、さすがにそれは嘘なんじゃないか?」

腕組みをして答える先生に信一の顔に落胆の色が浮かんでくる。
新人の先生だからこの学校の怖い話について詳しくなかったのかもしれない。
だけど他の先生にも同じ質問をしてみたけれど、返ってきた言葉は似たようなものだった。

幽霊鬼ごっこは噂だけで、実際起こるものじゃない。
つまり、先生たちは経験していないということだ。
「やっぱり先生や大人はダメだよ。信じてくれない」

職員室を背中にして歩きながら私は言った。
信一も「そうだな」と、頷いている。
それなら次は誰から情報をもらえばいいか……。

考えても思い当たる人はいなかった。
「仕方ない。とりあえず図書室へ行ってみようか」
「図書室?」

「うん。この学校の歴史について書いた本があったはずだよ」
それに幽霊鬼ごっこについてもなにか書かれているんだろうか。
私達はまだ残っている昼休憩の時間を使って、図書室へと移動したのだった。

☆☆☆

図書室の中に入ると空気清浄機の低い機械音が聞こえてきた。
机に座って本を読んでいる生徒、どの本を読もうかと悩んでいる生徒の姿もチラホラ見える。
私が図書室へ来るのは授業で使う資料を探しに来る時くらいなので、静けさに緊張してしまう。

機械音意外に聞こえてくるのは本のページをめくる音ばかりだ。
信一とふたりで学校に関する本のコーナーまで行き、立ち止まる。

それほど歴史が古い学校じゃないから、3冊しかないみたいだ。
これならすぐに全部読み終わることができそうだ。
ふたりで3冊の本を持って長テーブルの端っこに座った。
休憩時間内に読めなければ借りて帰るつもりだ。

本を開いてみると開校当時の写真と、当時の先生たちの写真が出てきた。
私が見たことのない先生たちばかりだ。
「2000年頃に建てられた学校なんだな」
信一がポツリと呟きながらページをめくる。

当時の校庭風景。
当時のクラブ活動の様子。
写真に写っている生徒たちはみんな笑顔で、快活そうに見える。
資料を読み込んでいる時に「ふふっ」と微かな笑い声が聞こえてきたので私は顔を上げた。

見ると前の席で本を読みながら笑っている女子生徒がいる。
分厚い本を握りしめている細い両手が小刻みに震えて、そのたびに押し殺したような笑い声が聞こえてくる。
なにがそんなに面白いんだろうと視線を下げて本の題名を確認してみると『日本の幽霊、妖怪辞典』と書かれている。

この子、怖い話を読んで笑ってるの?
なんだか不気味が気がして顔をしかめていると、不意に顔を上げたその子と視線がぶつかった。

慌てて手元の資料に視線を落とす。
しかし、今度は彼女の方から私に興味を示してきた。
「これ、気になる?」

そう言って自分が持っている本を差し出してきたのだ。
私は慌てて左右に首を振って「いや……なにを読んで笑っているのか気になっただけ」と返事をした。
胸のネームを確認すると同じ5年生で榎本という生徒だということがわかった。

「幽霊とか妖怪好き?」
更に質問を重ねてきたので私は隣に座る信一へ視線を向けた。
信一が資料から顔をあげて「幽霊を信じてるのか?」と、榎本さんに質問した。
「もちろん! だって、幽霊がいないと死んだあと人間はどうなると思うの?」

人間が死んだ後は天国か地獄へ行く。
それから転生して、また人間に戻ってくる。
私はそうだと思っていたけれど、榎本さんは人間が死んだらみんな幽霊になってさまようと思っているみたいだ。
死んだあとのことなんて誰もわからないから、榎本さんの考えが正しいのかもしれないし、わからないけど。

「それなら、この学校にも沢山幽霊がいる?」
信一がすっかり話しに食いついている。

「いるに決まってるじゃん。だから、学校の怪談なんて話ができるんだよ」
「じゃあ、この学校の噂に幽霊鬼ごっこがあるっていうのは知ってる?」
信一の質問に榎本さんが大きく頷いた。

「もちろん知ってる。有名だよね」
その言葉に私と信一は目を見交わせた。
こんな場所で幽霊鬼ごっこを知っている人に出会うなんて奇跡だ。
「幽霊鬼ごっこはどうやって終わらせたらいい!?」

長テーブルにグイッと身を乗り出して信一が聞く。
榎本さんは笑って「そんなの、相手の幽霊が満足するまで続くに決まってるじゃん」と、答えた。
相手の幽霊。
そう聞いてすぐに男の子の顔が浮かんでくる。

足元が半分透けていて、髪の毛から水が滴っている男の子。
思い出すだけで鳥肌が立った。
「満足するまでって……」

信一がそこまで言って黙り込んでしまった。
つまり、いつ終わるのかわからないということだ。
「他には? 幽霊鬼ごっこについて知ってること、なんでも教えてほしいの」
「なんでもかぁ。幽霊鬼ごっこはこの学校で毎日行われていること。参加している生徒たちの姿は他からは見えなくなること。それに、記憶操作されることくらいかなぁ?」

記憶操作。
それはきっと鬼になってしまった生徒のことを一時的に忘れてしまうことを言っているんだろう。
「実際に参加した生徒たちから噂が流れ始めたみたいなんだけど、その生徒たちもすぐに幽霊鬼ごっこのことを忘れちゃうんだって。だから詳しい内容を知っている人っていないんだよね」

幽霊にタッチされた生徒が鬼になること。
鬼になった生徒に食べられると、今度はその生徒あ鬼になること。
それらの情報はないみたいだ。

「幽霊鬼ごっこに参加すると、タッチされた人が……」
説明しようとして途中で言葉が出てこなくなった。
『鬼になるんだよ』という一言がどうしても出てこない。
喉の奥にひっかかった言葉はそのままどこかへ消えてしまった?

「タッチされた人が、なに?」
「……ごめん。わからない」
榎本さんが興味津々に質問してきてもそれに答えることができなかった。
幽霊鬼ごっこの詳細について、他人に説明することはできないみたいだ。

「ところで、その幽霊っていうのは誰なんだ? 急に出てきたわけじゃないんだろ?」
気を取り直すように信一が質問した。
「もちろん。幽霊はこの学校の生徒だって噂だよ。だけど小学生のまま亡くなったんだって」

榎本さんの表情が暗くなる。
自分と同年代くらいの子が亡くなったという話しに心を痛めているのかもしれない。
「名前を教えてくれない?」
「ごめん。そこまでは知らないんだよね」

私の質問に榎本さんは申し訳なさそうに左右に首を振った。
榎本さんでも、記憶を操作されてしまう出来事については情報収集が難しいみたいだ。
でも、幽霊がこの学校の生徒だとわかったのは大収穫だ。

ここから調べることができる。
「話してくれてありがとう」
榎本さんにお礼を言って、私たちは図書室を出たのだった。

☆☆☆

昼休憩の時間が終わったので、次に調べ始めたのは放課後になってからだった。
それまでは移動教室ばかりで、情報収集のための時間を取ることができなかった。
「このままじゃなにもわからないまま幽霊鬼ごっこが始まっちゃう!」

「大丈夫。次に質問する人は決めてあるから」
早足で廊下を歩く信一に後からついていく。
そしてやってきたのは中庭だった。

そこで水やりをしている1人の男性の姿がある。
「用務員さん?」
「あぁ。用務員さんの脇田さんは長く務めてるって聞いたことがある。だからきっとなにか知ってると思うんだ」

中庭に出るとすぐに信一が脇田さんに声をかけた。
「ワシに質問かい?」

花壇の手入れをしていた脇田さんは今年60歳になるという。
外仕事を多くこなしている脇田さんはよく日焼けをしていて、健康的に見える。
「はい。この学校の生徒についてなんですけど」

私が言うと、脇田さんは水道の蛇口を止めてホースを置いた。
ホースの口からはまだチョロチョロと水が流れている。
「昔、この学校の生徒が亡くなったことってありましたか?」

その質問に脇田さんが一瞬顔をしかめた。
まさかこんな質問だとは思っていなかったんだろう。
軍手をはめたままの手で額の汗をぬぐい、険しい顔で私と信一を見た。

「ある程度歴史があれば、そういうことも起きる。ここができてからまだ24年じゃが、1度だけそういうことがあった」
私はゴクリと唾を飲み込んで脇田さんを見つめる。

「5年生だった男の子が亡くなったんだ」
「それ、その子の名前とかわかりませんか!?」
つい大きな声で質問すると脇田さんが驚いたように目を丸くした。

「あぁ、この学校に勤め始めて一番衝撃的な出来事だったから、ちゃんと覚えとるよ。でも、それを知って君らはなにをするつもりじゃ?」
亡くなった生徒の情報収集をしているのだから、怪しまれて当然のことだった。

とっさにはいい言い訳が思いつかず信一を見る。
「僕たちこの前授業で命について学んだんです。僕と同年代の子や、もっと小さい子、生まれる前の子でも死んでしまうって、知りました。だからもし、この学校でもそんな風に死んでしまった子がいるなら、それを忘れないようにしたいと思ったんです」

命の授業について受けたのは随分昔のことだったけれど、それでも嘘じゃない。
だから信一は脇田さんから視線をそらすことなく、真っ直ぐに見つめたままだった。
「なるほど、そういうことか。勉強熱心だなぁ」

脇田さんは関心した様子で何度も頷いている。
「死んだ男の子名前は森くんじゃった。森慎吾くん」
森、慎吾。
心の中にその名前を刻み込む。

「その子が亡くなったのはいつですか?」
そう聞くと、脇田さんは「ちょうと10年前じゃな」と、答えてくれたのだった。

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