命令教室

西羽咲 花月

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幸せな夢

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香が死んだ。
香りが消えた。
そんなのは嘘だ。
きっと私は悪夢を見ているんだ。


「歩」


修に声をかけられても返事をすることができず、私は教室を出て自分の部屋へと向かった。
今日はまだなにも食べていなかったけれど、食欲はとっくに失せていた。

それにこれは夢だから、なにも食べなくたって平気なはずだ。
ふらふらと壁にぶつかりながらようやく部屋にたどり着いて、布団に潜り込む。
きっと、もう1度ちゃんと眠り直せば現実に戻ることができる。

だってここは悪夢の中なんだから。
夢から覚めれば香がいるんだから……。

☆☆☆

私は少し大きいサイズの制服に身を包んで大清中学の校門の前に立っていた。
持っている学生鞄はつやつやと輝いていてまだ買って間もないことがわかった。

私の他にも何人もの制服姿の生徒たちが次々と校門をくぐり抜けていって、そのどれもが真新しい制服を身に着けている。
私は新入生たちの流れに沿って中学校の体育館へと足を運んでいた。

ズラリと並んだ椅子に、すでに整列している先生たち。
新入生はみんな不安だったり緊張だったりする感情を顔に浮かべて、自分たちの椅子へ向かって歩いていく。

その流れの中に香の姿を見つけた。
香は凛とした佇まいをしていて、背筋がピンと伸びていて、キレイな子だなというのが第一印象だった。


「はじめまして。私山口香」


同じ1年B組に香がいると知ったのは、入学式を終えて教室へ入ったときだった。
山口と山本で、席が前と後ろになったことがきっかけだった。
前の席の香はくるりと振り向いて自己紹介をしてきた。


「は、はじめまして、私は山本歩むです」


小さくお辞儀をすると、香はニッコリと笑って「仲良くしてね」と言ってきた。
至近距離でみる香はやっぱりキレイな子だった。
席が近いことから始まった私達の関係だけれど、好きな俳優が同じだったり、読書が趣味だったりと気が合うことが多かった。


「今日って委員会決めがある日だよね?」


入学して一週間目。
1年生は全員がなにかしらの委員会に入ることになっている。
今日はそれを決める日だった。


「気が重いよねぇ」


委員会といえば放課後集まって会議をしたり、学校内の生活を改善するために活動したりと、なにかと忙しそうで、私はあまり好きではなかった。
同じように放課後を過ごすのであれば自分で決めた部活動をシている方がずっといいと思っているタイプだ。
だけど香はそんな私を見てまばたきを繰り返した。


「どうして?」


首を傾げて不思議そうに聞いてくる。


「だって、面倒くさそうじゃない?」

「そうかな? 私、歩と一緒に図書委員ができたらいいなって思ってたんだけど」


まるで私と一緒に図書委員をすることが当然とでもいうように、なんのためらいもなくそういった香。
私は驚いて香を見つめた。


「そっか。一緒にやればいいんだ」


今までそんなこと少しも考えていなかった私は驚いてしまって、少し声が大きくなった。


「そうだよ。本は歩も好きでしょう?」


私はうんうんと何度も頷く。
委員会と聞いただけで面倒なことだと思いこんでいた私に、香は楽しい活動もあるのだと教えてくれたんだ。


それから私達は予定通り一緒に図書委員に立候補した。
幸い他に立候補する生徒はいなくて、すぐに決定したのだ。

それから1年間、香とふたりでの委員会活動は本当に楽しかった。

学校の図書室に置くための新刊をふたりで選んだり、つい読書に没頭してしまって先生から怒られたり。
こんな日がきっとずっと続いていく。
私と香の関係はなにもかわらない。

そう思っていたのに……。
急に夢の中の世界から色が消えた。
カラフルに彩られた世界が一変して白黒に変化する。

それと同時に周囲の気温が急激に下がってきて、白い息が吐き出された。

一体どうしたんだろう。
不安になって隣に立つ香の手を握りしめる。
その手は信じられないほどに冷たくて私は目を見開いた。
香には表情がなく、呆然として前を向いている。


「香?」


話しかけても返事はなく、私の方をむこうともしない。
嫌な予感が体に駆け巡ったそのとき、隣に立っていたはずの香が忽然と姿を消していたのだ。
音もなく、まるで最初からそこにいなかったみたいに……。


☆☆☆

ハッと息を飲んで飛び起きた。
心臓がバクバクと早鐘を打っていて、気がつけな頬に涙が流れている。
窓の外からは朝日が差し込んでいて、次の日がやってきたことを知らせていた。


「香……」


私は布団の上で膝を抱えて呟いた。
昨日、香はいなくなった。
『誰かを自殺させる日』という命令を見て、自ら飛び降りてしまった。
思い出すと胸の奥がズシンッと重たくなって、気持ち悪さを感じる。

香がもういないなんて、信じられないことだった。
今日はもうなにもしたくない。
なにも食べたくないし、誰にも会いたくない。

けれど部屋に引きこもっているわけにもいかなかった。
みんなで一緒にいなければ、次の命令が出たときにターゲットにされやすくなってしまうから。
私は重たい体で立ち上がり、どうにか部屋の外へ出たのだった。


☆☆☆

廊下を歩いていても誰の姿も、話し声もしなかった。
起きたときに時間を確認するのを忘れてしまったし、少し寝すぎてしまったのかも知れない。
早足に階段を降りて教室へ向かう。

教室の戸を音を立てながら開いたとき、そこに異様な空間が広がっていることに気がついた。
思っていたとおり私は少し寝すぎてしまったようで、他の全員がすでに集まってきていた。
純子に未来、そして充と正志と修の5人がいる。

けれど教室内の空気は張り詰めていて、呼吸をするだけでも空気が壊れてしまいそうだった。
女子ふたりは今にも泣き出してしまいそうな顔をしていて、正志の手にはバッドが握りしめられている。
充が犯人探しのときに用意したものだとすぐにわかった。

だけどそのバッドは純子と未来のふたりへ向けられているのだ。


「お願い……助けて」


未来のか弱い声に我に返る。


「なにしてるの!?」


咄嗟に駆け寄ろうとした私を止めたのは一番近くにいた修だった。
修は青ざめた顔で私の腕を掴んだ。


「これはどういうことなの?」


どうして男子が女子を脅すようなことをしているのか、頭が全く追いついていかない。


「今日の命令が出たんだ」


修に言われて私はホワイトボードへ視線を向けた。
そこには『3人で点数を争う日』と書かれている。


「3人で……?」


今までの命令では人数まで指定はされていなかったけれど、今回は人数が書かれていたみたいだ。
それを見た瞬間背筋が凍りつく。
今、男子も女子も3人ずつになっている。
けれど私が起きてくるのが遅れたから、女子2人の分が悪くなってしまったんじゃないだろうか?
間接的にこの状況を作り出してしまったのは自分だと感じて、その場から動けなくなてしまった。


「ごめん。止めたんだけど……」


修が申し訳無さそうに言う。


「ううん。バッドを持ってるんだもん。仕方ないよ」


素手で戦おうとしても無理に決まってる。


私はゴクリと唾を飲み込んで正志と充を交互に見つめた。
ふたりはすでに覚悟を決めているようで、女子になにかをさせようとしている。


「点数を争うって、なんのこと?」


私はふたりを刺激しないように静かな声色で質問した。
ここで逃げ出しても、どうせ逃げ道はない。
捕まって、下手をすればターゲットにされて終わるだけだ。


「テストを用意した」


正志は短くそう言うと、視線で机の上を差した。
確認してみると先生が用意していたらしい、数学のテストが置かれている。
それを見た私は小さくうめき声を上げる。

よりによって数学のテストで点数を競うだなんて……。
数学は私が最も苦手とする科目だ。
これで純子や未来と張り合うなんて、できるだろうか?

不安で指先が落ち着きなく動く。
せめてふたりの平均点数でも知っていればまだ自信がついたかもしれない。
だけど、普段は香と一緒に行動している私にとって、ふたりの点数なんて知るタイミングはなかった。


「嫌だ……私やりたくない」


泣きながら言ったのは純子だ。
純子も数学が苦手なのか、さっきからボロボロと涙をこぼしている。


「やらないと、誰かが消えるんだ!」


充が叫んで机を蹴飛ばす。
大きな音が教室内に響いてビクリと体を震わせた。


「暴力的なことはやめろ!」


修がすぐに止めに入る。
充はふんっと鼻を鳴らすと、純子と未来へ視線を向けた。


「お前ら3人は机に座れ」


充に命令されてもすぐには体が反応しなかった。
嫌だと全身が拒絶している。


「早くしろ!」


今度は壁を殴りつける。
ドンッと鈍い音が教室を揺るがして、私の体はようやく動き始めた。
のろのろとした動きでテストが置かれている机に座る。
事務室から持ってきたのだろう。
エンピツと消しゴムもすでに準備されていた。


「嫌だ、嫌だよ……」


隣に座った純子が小さな声で呟き続けている。


「制限時間は45分」


正志の声に時計へ視線を向ける。

ちょうど9時になったところだ。
朝ごはんも食べていない頭がちゃんと働いてくれるかどうか不安が残る。
でも、ここまで来たらもうやるしかない。

私はエンピツを握りしめて目を閉じた。
数学の勉強はこの合宿に来た初日にやっている。
だから少しは理解できるはずだ。
落ち着いてテストを受ければ、きっと大丈夫。

自分自身にそう言い聞かせて目を開ける。
同時に「開始!」と正志が合図を出したのだった。


☆☆☆

今まで何度も試験を受けてきたけれど、これほど緊張感のある試験を受けたことはなかった。
3人でテストの点数を争って、悪かったら消えてしまう?
そう考えると体中に寒気が走ってとても集中できない。

だからできるだけなにも考えず、とにかく目の前の数式に集中する。
テストの内容は1日目の授業で習ったところから始まって、まだ勉強していない範囲まで及んでいた。

だけどこれは1度学校で習ったところだ。
数式を思い出すことができれば解ける問題だ。

1問解答するごとにホッと胸をなでおろす。
そして次息を詰めるようにしての問題にとりかかる。
手の平にはじっとりと汗がにじみ出てきて、何度もエンピツを取り落してしまいそうになった。
苦手な数学を前にして、何度も手の動きは止まる。

どうしてもっとちゃんと勉強しておかなかったのだろうと、ここまで後悔したこともなかった。

それでもどうにか最終問題までやってきて、私は完全に手が止まってしまっていた。
最後の問題だけ異様に難しいのだ。

授業で習った記憶はあるものの、難しすぎてすぐにさじを投げてしまった。
先生は最後のこの難問を持ってきたのだ。
どうしよう。


わからないよ……!
必死に授業内容を思い出そうとするけれどうまく行かない。
時計の針の音ばかりが気になって集中できない。

顔を上げて時間を確認してみると、残り5分になっている。
あと5分でこの問題の数式を思い出して、計算しなきゃ……!
焦れば焦るほどにパニックに陥る。

数式を思い出すどころか、頭の中はどんどん真っ白になる。
どうしよう……!
焦りで額から汗が流れ落ちたとき、「そこまでだ」と、正志の声が教室に響いた。

その声を合図にして純子と未来の緊張が解けるのがわかる。
私もエンピツを置いて大きく息を吐き出した。
結局最後の問題を解くことはできなかった。

でも、それ意外の問題は冷静に解いていくことができたと思う。
プリントは充が回収して行き、修が採点してくれるようだ。
私はギュッと胸の前で手を握りしめる。

緊張が解けたせいか、今頃になって指先が震え始めていた。


「純子、大丈夫?」


未来の声に視線を向けると、純子が椅子に座ったまま青ざめてすすり泣いている。


「終わった……全然、できなかった」

「まだ結果はわからないでしょう?」


未来の励ましも耳に届いていない様子で、頭を抱えて震え始める。
かなり悪いできだったのかも知れない。


「未来だって知ってるでしょ!? 私、数学だけは本当にダメなんだって!」

「私だって苦手だよ。ここに来てるメンバーはみんな勉強が苦手なんだから」

「そうだよ純子」


私はたまらず声をかける。
ガタガタと震える純子の視線がこちらへ向いた。


「嘘。あんた、勉強できるでしょう!?」


突然掴みかかられそうになって思わず飛び退く。
純子は目を血走らせて私を睨みつけていた。


「私知ってるんだから! あんたが平均点取れること!」

「そ、それは……」


確かに平均点くらいなら取れているかもしれない。
でもそれは勉強ができる内に入るだろうか?

元にこうして勉強合宿に参加しているんだから、それほど成績がいいわけじゃないと思う。
修のように自分から立候補して参加した生徒とは違うんだ。


「ごめん歩。ちょっと向こうに行ってて」


未来のキツイ声にたじろぐ。


「結局、歩と私達は違うんだよ」


未来の言葉が私の胸に突き刺さった……。


☆☆☆

修の採点は15分ほどで終了した。
私はひとり教室の隅に座り込んで結果を待っていた。
純子と未来は体を寄せ合っている。

ふたりの姿を見ているとどうしても香のことを思い出してしまって、胸の重たい鉛を抱えてるかのような気持ちになる。
ああして寄り添って、励まし合っていけたらどれだけ良かっただろうか。


「採点できたから、みんな集まって」


修の言葉に私は怠慢な動きで立ち上がる。
1度座り込んでしまったから、立ち上がることが億劫になってしまった。
純子の隣の席に戻っても、純子と視線を合わせることはなかった。
今私たちの間には見えない線が引かれているようだ。


「点数を発表していくの?」


聞くと修は左右に首を振った。


「その必要はないと思う。俺たちが点数を知る必要はないから」


ホワイトボードを操っていうる誰かが点数をわかっていればそれでいい。
そんなニュアンスだった。

私は頷いて大きく深呼吸をする。
修はそんな私の前に裏返したテストを置いた。
問題はどのくらい解けていただろう。

点数は?
そっと手を伸ばてテスト用紙に触れる。
紙に触れた指先が微かに震えた。
怖い。

だけど、見なきゃ……。
ゴクリと唾を飲み込んでテスト用紙を裏返したとき、ホワイトボードを見ていた充が「おい!」と、声を上げた。
みんなの視線がホワイトボードへ向かう。
そこには『点数を3人で争う日 純子失敗』と書かれていたのだ。

私は息を飲んでその文字を見つめる。
ホワイトボードを操っているなにかは、本当に点数を把握していたのだ。


「あ……あああ」


純子が立ち上がり、よろける。
その拍子に机の上のテスト用紙が床に落ちて15点という点数が見えた。


「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ! 消えたくない!」


頭を抱えながら後ずさりをした純子は、そのまま教室から飛び出していく。


「純子!」


未来がその後をおいかける。
しばらく二人分の足音が廊下に響いていたけれど、それが急に途絶えた。
そして「いやああ!!」という未来の絶叫。

私はグッと奥歯を噛み締めて自分のテスト用紙を確認した。
そこには67点という点数がつけられていたのだった。


合宿参加者

山本歩 山口香(死亡) 村上純子(死亡) 橋本未来 古田充 小高正志 安田潤(死亡) 東花(死亡) 町田彩(死亡) 上野修

担任教師

西牧高之(死亡)


残り5名
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