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恋なんてしない
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なんという曲名かわからないけれど、穏やかなクラシック音楽が流れている優雅な雰囲気の中、私はオーダーされたハチミツレモンのソーダ割りを準備する。
何度も作っている間に色々とアレンジを加えるようになってきて、今ではオーダーが入ればすぐに作ることができる。
「おまたせしました。ハチミツレモンのソーダ割りでございます」
黒い重厚なソファに座った尋へグラスを差し出すと、尋はニコリと微笑んでまずは香りを楽しんだ。
「うん。いいハチミツを使っているね」
「そこのコンビニで300円しました」
と、返事をしたところで目を見交わせてぷっと吹き出し、ふたり同時に笑い出した。
さっきから聞こえてくるクラシック音楽は尋が自分のスマホでかけているもので、優雅な雰囲気はごっこ遊びで醸し出したものだった。
今日は大と汰斗と侑介がまだ仕事から戻ってきていなくて、尋だけが一足先に部室へと戻ってきていた。
ふたりの空間を持て余していたときに尋から「愛美ちゃんの作るハチミルレモンソーダが飲みたいです」と言われたので、どうせなら夜のお店を再現してみようということになったのだ。
「あははっ。それを言ったら現実に戻ってしまいますよ?」
「だってハチミツの知識なんてないんだもん」
最高級のハチミツだとかなんだとか言って続けてもよかったのだけれど、自分も口の中をサッパリさせたくて尋の隣に座ることを選んだ。
そして炭酸弾けるハチミツレモンソーダを一口飲むと体が一気に目覚めていく感じがする。
「あぁ、美味しい!」
「さすがですね、愛美ちゃん。今ではみんな愛美ちゃんの作るハチミツレモンが大好きになりましたよ」
「えへへ、ありがとう。甘いものは疲れた体を元気にするし、冬はホットで、夏は爽やかに飲めるから家でもよく作ってるんだよね」
冷蔵庫の中にハチミツとレモンがあればあとはアレンジ次第というところも、手軽でいい。
「冬にはここに生姜を入れても良さそうですね」
「うん! ハチミツレモン生姜もよく作るよ。寒くなったら作ってあげるね!」
と、言ってしまってからまだ気が早いことを思い出した。
そもそも一ヶ月間のお試しだってまだ終わっていなかったんだっけ。
そんな私を見て尋がくすっと笑った。
「愛美ちゃんならきっと大丈夫。お試し期間が終わっても、僕はぜひお願いしたいと思っていますよ」
「ほ、本当に!?」
嬉しすぎて持っていたグラスを落としてしまいそうになった。
「はい。それに大も侑介も汰斗も、愛美ちゃんにいてほしいと思っていると思います」
侑介はそうかもしれない。
今でも会うたびに抱きついてくるし。
だけど汰斗と大はどうだろう?
大に関しては告白される事件で一気に距離が縮まった気がする。
だけど汰斗は……今もよくわからない。
「大はかなり愛美ちゃんのことを気に入っているみたいですし」
「えぇ、そうなのかなぁ?」
大とは仲良くなれたけれど、かなり気に入られているという実感はなかった。
「ここだけの話しですが、前にここにきていたお世話係さんは大のファンだったんですよ」
「そうなの!?」
驚いて聞き返す。
「はい。大のことをエコヒイキしていたことで、大はすごく怒っていました。それで本人にもみんな平等に接することができないのなら迷惑になる。やめてくれと伝えたんだそうです」
あの大がそんな風に言うなんて。
一見力持ちで怖そうに見える大だけれど、そんなことを言われたことは1度もなかった。
「僕も含めて他のみんなも言わないきゃいけないことはちゃんと言うタイプです。そんな僕たちが愛美ちゃんを受けいれているんですから、もと自身を持ってください」
「う、うん」
自身を持つことはなかなか難しい。
だけどこうして元気つけてくれるとやる気湧いてくる。
私はジュースを一気に飲み干して勢いよく立ち上がった。
花瓶の花がしおれてしまったのが気になっていたのだ。
「花瓶の水変えてくるね」
そう言って花瓶を手に取ったときだった。
花瓶の表面に水滴がついていて、それで手を滑らせてしまった。
ツルリと滑り落ちた花瓶が床で砕けて弾け飛ぶ。
大きな音に一瞬身を縮めて、それから「ごめんなさい!」と、しゃがみ込む。
綺麗な花瓶はあっという間に粉々になってしまって、水としおれた花が床に転がった。
「すぐ片付けるから」
そう言って花瓶の破片に手を伸ばしかけた時だった。
「危ないから、素手じゃダメですよ」
と、尋が私の手首を掴んて止めてきた。
ハッとして顔を上げると、尋の穏やかな笑顔がすぐ近くにあって、心臓がドクンッと跳ねる。
「あ、そ、そうだよね。ごめん」
すぐに手を引っ込めて掃除道具入れへと急ぐ。
ホウキとちりとりを手にしたときも、ドキドキは止まらなかった。
ここはホスト科。
みんなカッコイイのは知っていたことなのに、いざ至近距離で尋を見つめると緊張してしまった。
「君、ちょっとこっちへ」
そんな声が聞こえてきて振り向くといつの間にかドアの前に汰斗が立っていた。
いつの間に戻ってきたんだろう。
「後は僕が片付けておくから、大丈夫だよ」
「ありがとう」
私は尋に掃除道具を手渡して汰斗とともに部室を出たのだった。
☆☆☆
汰斗が連れてきたのは本校舎と部室棟を結んでいる渡り廊下だった。
広い渡り廊下には今は行き交う生徒の姿がない。
部室棟の屋上からは吹奏楽部の管楽器の音色が聞こえてきているが、ここは静かだ。
「なにか用事?」
わざわざこんなところまで連れてくるということは、なにか重要な話があるんだろう。
もしかして、これから先のお世話係についての話だろうか。
そう思うと自然と緊張して背筋が伸びた。
「君はもしかして、尋のことが好きなのか?」
突然の質問に一瞬頭がついていかなった。
一呼吸置いて自分がなにを質問されたのか理解して顔がカッと熱くなるのを感じる。
「な、なんでそんなことを?」
動揺を隠せないままそう質問すると汰斗の唇が少しだけ下がった気がした。
「なんとなくだ。さっきの出来事も見てた」
いつから見ていたのかわからないが、きっと私の顔が真っ赤になっていたところは目撃されているんだろう。
だから、こんな質問をしてきたんだ。
「別に、好きとかそういうんじゃないよ。ただ、さっきはちょっと距離が近くてビックリして、それで」
嘘はついていない。
心臓はドキドキしたけれど、ホスト科の生徒たちを見れば女の子たちがドキドキするのは当たり前のことだと思う。
「それだけか?」
汰斗はまだ勘ぐった様子でこちらを見てくる。
だから私は何度も頷いて見せた。
「だって、ホスト科は恋愛禁止なんでしょう? それを破ったりはしないから安心して?」
「そう言っていたお世話係もいる」
「え?」
驚いて聞き返す。
前のお世話係は元々大のファンだったんじゃないんだろうか?
それとも、その子とは別のお世話係の話かもしれない。
「今まで何人くらいのお世話係がいたの?」
「3人だ」
それなら、さっき聞いたのとは別の子の可能性が高い。
「その子はどうなったの?」
聞くと、汰斗が苦い顔つきになった。
「みんな彼女のことを信じていたけれど、結局尋のことを好きになって、それをずっと隠して仕事をしていたんだ」
「そうなんだ……」
汰斗には申し訳ないけれど、その気持はよくわかる。
ホスト科のみんなは優しいけれど、尋はその中でも軍を抜いて優しくて大人びている。
そんな人がすぐ近くにいれば惹かれてしまうだろう。
「ある日それがバレて、その子は解雇された」
解雇という言葉に胸のあたりがズシリと重たく感じられる。
それはお世話係ではなくなるということだけなのに、日常がガラリと変わってしまうような気がして怖かった。
「……汰斗は、その子のことが好きだったの?」
自分でもどうしてこんな質問をしたのかわからない。
ただ、その子の話をしている汰斗がとても悲しそうな顔をしているように見えたから、そうだったのかもしれないと思ったんだ。
「俺はお世話係を好きになったりはしない」
キッパリと言い切る汰斗に何故か胸がズキリと傷んだ。
お世話係になれたから汰斗と知り合って近づくことができた。
だけどお世話係になったからこそ、汰斗との恋愛は絶対にできなくなった。
わかっていたことなのになぜか涙が出そうになってうつむいた。
これ以上ふたりでいたら汰斗を傷つけるようなことを言ってしまうかもしれない。
そんな恐怖心が湧いてきて、私は汰斗に背を向けた。
「私だって、ホストに恋なんてしない! 絶対に!!」
私は怒鳴るようにそう言うと、大股で部室へと戻っていったのだった。
何度も作っている間に色々とアレンジを加えるようになってきて、今ではオーダーが入ればすぐに作ることができる。
「おまたせしました。ハチミツレモンのソーダ割りでございます」
黒い重厚なソファに座った尋へグラスを差し出すと、尋はニコリと微笑んでまずは香りを楽しんだ。
「うん。いいハチミツを使っているね」
「そこのコンビニで300円しました」
と、返事をしたところで目を見交わせてぷっと吹き出し、ふたり同時に笑い出した。
さっきから聞こえてくるクラシック音楽は尋が自分のスマホでかけているもので、優雅な雰囲気はごっこ遊びで醸し出したものだった。
今日は大と汰斗と侑介がまだ仕事から戻ってきていなくて、尋だけが一足先に部室へと戻ってきていた。
ふたりの空間を持て余していたときに尋から「愛美ちゃんの作るハチミルレモンソーダが飲みたいです」と言われたので、どうせなら夜のお店を再現してみようということになったのだ。
「あははっ。それを言ったら現実に戻ってしまいますよ?」
「だってハチミツの知識なんてないんだもん」
最高級のハチミツだとかなんだとか言って続けてもよかったのだけれど、自分も口の中をサッパリさせたくて尋の隣に座ることを選んだ。
そして炭酸弾けるハチミツレモンソーダを一口飲むと体が一気に目覚めていく感じがする。
「あぁ、美味しい!」
「さすがですね、愛美ちゃん。今ではみんな愛美ちゃんの作るハチミツレモンが大好きになりましたよ」
「えへへ、ありがとう。甘いものは疲れた体を元気にするし、冬はホットで、夏は爽やかに飲めるから家でもよく作ってるんだよね」
冷蔵庫の中にハチミツとレモンがあればあとはアレンジ次第というところも、手軽でいい。
「冬にはここに生姜を入れても良さそうですね」
「うん! ハチミツレモン生姜もよく作るよ。寒くなったら作ってあげるね!」
と、言ってしまってからまだ気が早いことを思い出した。
そもそも一ヶ月間のお試しだってまだ終わっていなかったんだっけ。
そんな私を見て尋がくすっと笑った。
「愛美ちゃんならきっと大丈夫。お試し期間が終わっても、僕はぜひお願いしたいと思っていますよ」
「ほ、本当に!?」
嬉しすぎて持っていたグラスを落としてしまいそうになった。
「はい。それに大も侑介も汰斗も、愛美ちゃんにいてほしいと思っていると思います」
侑介はそうかもしれない。
今でも会うたびに抱きついてくるし。
だけど汰斗と大はどうだろう?
大に関しては告白される事件で一気に距離が縮まった気がする。
だけど汰斗は……今もよくわからない。
「大はかなり愛美ちゃんのことを気に入っているみたいですし」
「えぇ、そうなのかなぁ?」
大とは仲良くなれたけれど、かなり気に入られているという実感はなかった。
「ここだけの話しですが、前にここにきていたお世話係さんは大のファンだったんですよ」
「そうなの!?」
驚いて聞き返す。
「はい。大のことをエコヒイキしていたことで、大はすごく怒っていました。それで本人にもみんな平等に接することができないのなら迷惑になる。やめてくれと伝えたんだそうです」
あの大がそんな風に言うなんて。
一見力持ちで怖そうに見える大だけれど、そんなことを言われたことは1度もなかった。
「僕も含めて他のみんなも言わないきゃいけないことはちゃんと言うタイプです。そんな僕たちが愛美ちゃんを受けいれているんですから、もと自身を持ってください」
「う、うん」
自身を持つことはなかなか難しい。
だけどこうして元気つけてくれるとやる気湧いてくる。
私はジュースを一気に飲み干して勢いよく立ち上がった。
花瓶の花がしおれてしまったのが気になっていたのだ。
「花瓶の水変えてくるね」
そう言って花瓶を手に取ったときだった。
花瓶の表面に水滴がついていて、それで手を滑らせてしまった。
ツルリと滑り落ちた花瓶が床で砕けて弾け飛ぶ。
大きな音に一瞬身を縮めて、それから「ごめんなさい!」と、しゃがみ込む。
綺麗な花瓶はあっという間に粉々になってしまって、水としおれた花が床に転がった。
「すぐ片付けるから」
そう言って花瓶の破片に手を伸ばしかけた時だった。
「危ないから、素手じゃダメですよ」
と、尋が私の手首を掴んて止めてきた。
ハッとして顔を上げると、尋の穏やかな笑顔がすぐ近くにあって、心臓がドクンッと跳ねる。
「あ、そ、そうだよね。ごめん」
すぐに手を引っ込めて掃除道具入れへと急ぐ。
ホウキとちりとりを手にしたときも、ドキドキは止まらなかった。
ここはホスト科。
みんなカッコイイのは知っていたことなのに、いざ至近距離で尋を見つめると緊張してしまった。
「君、ちょっとこっちへ」
そんな声が聞こえてきて振り向くといつの間にかドアの前に汰斗が立っていた。
いつの間に戻ってきたんだろう。
「後は僕が片付けておくから、大丈夫だよ」
「ありがとう」
私は尋に掃除道具を手渡して汰斗とともに部室を出たのだった。
☆☆☆
汰斗が連れてきたのは本校舎と部室棟を結んでいる渡り廊下だった。
広い渡り廊下には今は行き交う生徒の姿がない。
部室棟の屋上からは吹奏楽部の管楽器の音色が聞こえてきているが、ここは静かだ。
「なにか用事?」
わざわざこんなところまで連れてくるということは、なにか重要な話があるんだろう。
もしかして、これから先のお世話係についての話だろうか。
そう思うと自然と緊張して背筋が伸びた。
「君はもしかして、尋のことが好きなのか?」
突然の質問に一瞬頭がついていかなった。
一呼吸置いて自分がなにを質問されたのか理解して顔がカッと熱くなるのを感じる。
「な、なんでそんなことを?」
動揺を隠せないままそう質問すると汰斗の唇が少しだけ下がった気がした。
「なんとなくだ。さっきの出来事も見てた」
いつから見ていたのかわからないが、きっと私の顔が真っ赤になっていたところは目撃されているんだろう。
だから、こんな質問をしてきたんだ。
「別に、好きとかそういうんじゃないよ。ただ、さっきはちょっと距離が近くてビックリして、それで」
嘘はついていない。
心臓はドキドキしたけれど、ホスト科の生徒たちを見れば女の子たちがドキドキするのは当たり前のことだと思う。
「それだけか?」
汰斗はまだ勘ぐった様子でこちらを見てくる。
だから私は何度も頷いて見せた。
「だって、ホスト科は恋愛禁止なんでしょう? それを破ったりはしないから安心して?」
「そう言っていたお世話係もいる」
「え?」
驚いて聞き返す。
前のお世話係は元々大のファンだったんじゃないんだろうか?
それとも、その子とは別のお世話係の話かもしれない。
「今まで何人くらいのお世話係がいたの?」
「3人だ」
それなら、さっき聞いたのとは別の子の可能性が高い。
「その子はどうなったの?」
聞くと、汰斗が苦い顔つきになった。
「みんな彼女のことを信じていたけれど、結局尋のことを好きになって、それをずっと隠して仕事をしていたんだ」
「そうなんだ……」
汰斗には申し訳ないけれど、その気持はよくわかる。
ホスト科のみんなは優しいけれど、尋はその中でも軍を抜いて優しくて大人びている。
そんな人がすぐ近くにいれば惹かれてしまうだろう。
「ある日それがバレて、その子は解雇された」
解雇という言葉に胸のあたりがズシリと重たく感じられる。
それはお世話係ではなくなるということだけなのに、日常がガラリと変わってしまうような気がして怖かった。
「……汰斗は、その子のことが好きだったの?」
自分でもどうしてこんな質問をしたのかわからない。
ただ、その子の話をしている汰斗がとても悲しそうな顔をしているように見えたから、そうだったのかもしれないと思ったんだ。
「俺はお世話係を好きになったりはしない」
キッパリと言い切る汰斗に何故か胸がズキリと傷んだ。
お世話係になれたから汰斗と知り合って近づくことができた。
だけどお世話係になったからこそ、汰斗との恋愛は絶対にできなくなった。
わかっていたことなのになぜか涙が出そうになってうつむいた。
これ以上ふたりでいたら汰斗を傷つけるようなことを言ってしまうかもしれない。
そんな恐怖心が湧いてきて、私は汰斗に背を向けた。
「私だって、ホストに恋なんてしない! 絶対に!!」
私は怒鳴るようにそう言うと、大股で部室へと戻っていったのだった。
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