仮面

西羽咲 花月

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憧れの存在

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みんなが自分のことを下に見ていることはわかっていた。
体はひ弱だし、特別勉強ができるわけでもない。
輪の中に入るのも苦手だし、話術に長けているわけでもない。
恵一は自分の席へ戻ると、机の下でデジタクカメラを確認した。
恵一が必死になって守った甲斐があり、傷ひとつついていない。
そのことに安堵してから、さっき撮ったばかりの写真を確認した。
友人と一緒に談笑しているリナの写真だ。
リナの笑っている横顔はとても愛らしくて、見た瞬間に心が温かくなるのを感じる。
よかった、ちゃんと撮影できているみたいだ。
実は恵一の部屋にあったポスター類のほとんどが、こうしてリナを盗撮したものだった。
もちろん、自分が悪いことをしているという実感はある。
だからこそああしてバレないように最新の注意を払っているのだから。
今日は運悪く大田に見つかってしまったけれど、こんなことは10回に1回もないケースだった。
恵一はカメラの中のリナを見つめて頬を緩めたのだった。

☆☆☆

恵一がアイドルに憧れるようになったのは高校に入学してからだった。
生まれつきに体が弱かった恵一は入退退院を繰り返していて、小学校に入学してからもなかなか学校になじむことができずにいた。
特に中学時代は最悪で、たまにしか学校に来ない恵一のことを攻撃してくる生徒は多かった。
どうせ仮病でサボっているだとか、1人だけ学校で特別扱いをされているだとかいう噂は日常茶飯事。
体育の授業はすべて休んでいたから、それに対しても非難の目は耐えなかった。
それでも高校に入学すればみんなも少しは大人になる。
事情を理解してくれるだろうし、恵一の体調も随分とよくなっていた。
体育などは参加できないが、他の授業はみんなと一緒に参加することができる。
中学生活が灰色だった恵一は特に高校生活に期待を抱いていた。
ちゃんと学校へ行くことができれば友達だってすぐにできる。
今までの自分とは違うんだから大丈夫だと。
でも、現実はそこまで甘くはなかった。
中学までとは違い、確かにこちらの事情を理解してくれる生徒は増えた。
しかし、だからと言って友人になれるかどうかは別問題なのだ。
今まで病院の中で大人たちに囲まれてきた恵一は、友人の作り方もよくわからないままだった。

教室へ入って挨拶をすれば誰かが返してくれる。
だけどただそれだけで、休憩時間を恵一と一緒に過ごそうとしてくれる生徒はいなかった。
もしかすると最初のころは体が弱い恵一にみんなが遠慮していたのかもしれない。
だけどそう気がついたときにはすでに遅かった。
みんなそれぞれ仲のいいグループができていて、恵一はひとりで椅子に座っていた。
自分から声をかけてみても、ずっと入院していた恵一は流行り物や学校で人気なものなのに疎く、会話が続かない。
2言くらい話すのがやっとだった。
学校で孤独を感じ始めたときに出会ったのが、テレビの中の女性アイドルだった。
歌って踊って、トークもおもしろくて。
そんな彼女たちを見ていると自然と笑顔になれていた。
「恵一、これ誕生日プレゼントだ」
高校1年生の誕生日のときに父親から渡されたのは、その時恵一が一番熱を入れていたアイドルのライブ映像が入ったDVDだった。
コンサートなどももちろん興味があったけれど、まだまだ体力のない恵一は行くことができていなかった。
父親はそんな恵一の気持ちをちゃんと見ていてくれていたのだ。
DVDの中で彼女たちは沢山の人の前で輝いていた。
会場は熱気に包まれていて、とても恵一が長時間その場で耐えられるとも思えない状況だ。
父親からのプレゼントはとても嬉しかったが、それは同時に恵一に絶望も与えた。
自分たちは彼女たちを間近で応援することもできない。
コンサートで盛り上がることもできないと。

しばらくは落ち込んでしまった恵一だが、その数日後に地元のテレビを見ていて衝撃の存在を知ることになる。
それは地元で活躍する地元アイドルの存在だった。
彼女たちはその名の通り地元を拠点として活動していて、お祭りなどのイベントに呼ばれるアイドルたちだ。
国民的なアイドルに比べればその人気は随分と質素なものだけれど、これなら自分でも会いに行くことができると考えたのだ。
花火大会のステージで彼女たちの姿を見ているお客さんはお世辞にも多いとは言えない。
無料ステージなのに、集まっているのはほんの十数人でその大半は彼女たちの親族だ。
それでも、ステージに立っている彼女たちの輝きはテレビの中で見るアイドルたちと代わらないように見えた。
歌って踊って、たどたどしいトークをして。
一生懸命に頑張っている姿に、自分の治療を思い出した。
自分も同じだ。
この子達と同じようにたどたどしく、だけど懸命に治療をしてきた。
それと一緒だ。
「この、長沢リナって子は同じ学校じゃない?」
いつもの食卓で熱心に地元アイドルについて話をしていた恵一に、母親がそう言った。

手元には恵一が購入した彼女たちのグッズのプロマイド写真がある。
「えっ!?」
恵一は端で掴んでいた卵焼きを危うく落としてしまいそうになった。
目を丸くして母親を見つめる。
「同じクラスに大田君っていう男の子がいるでしょう? そのお母さんに聞いたことがあるわ」
恵一はキックボクシングをしている大田の姿を脳裏に思い浮かべた。
同じクラスだけれど1度も会話したことはない。
いつの間に母親同士がそこまで仲良くなったのか疑問だった、それよりも問題は他にあった。
「長沢リナが同じ高校って本当!?」
恵一は身を乗り出して聞く。
「えぇ。大田さんとこの子供と幼馴染なんですって。可愛くて、清楚系な子ね」
リナの写真を見ていて母親が言う。
大田の幼馴染!
まさかの展開だった。
あのがさつそうな大田とリナが幼馴染。
しかもリナは同じ高校に通っている。
情報量が多すぎて恵一の頭はパンクしそうだ。

「なんだ、同じ学校なのに知らなかったのか」
父親に聞かれて恵一はうなだれるようにしてうなづいた。
学校へ行っても友達らしい友達はいない。
情報源はどこにもないのだ。
リナがそんなに近くにいたと知って下唇をかみ締めた。
もっと早くしていれば、リナに近づくことができたかもしれない。
いや、今からでも遅くはないかもしれない。
なにせ恵一とリナは同い年だ。
学校生活はまだ2年以上残っている。
途端に恵一の目が輝き始めた。
可能性はまだある。
高校3年間で必ずリナと仲良くなる。
その時から恵一はリナの一番のファンになったのだった。

☆☆☆

2年生にあがってからリナと同じB組になれたことは本当に奇跡だと感じた。
何度も話しかけようとしたし、イベントも見に行った。
だけどリナと恵一との関係は縮まることなく、今もこうしてこそこそと盗撮を続けている。
それなのに……。
恵一は右斜め前の大田の後頭部をにらみつけた。
まさかこいつまで同じクラスになるとは思っていなかった。
しかも恵一が見る限り大田さんはリナのことが好きだ。
だからこそさっきみたいに大田には盗撮がバレてしまいそうになったりする。
あいつは要注意人物だ。
「ねぇ、この学校の噂って知ってる?」
後ろの席からそんな声が聞こえてきて恵一は我に返った。
気がつくとすでにホームルームは終わっていて、休憩時間に入っている。
振り向くと女子生徒が3人固まって騒いでいた。
「噂ってどんな?」
「誰と誰が付き合ってるとか、そういうやつ?」
「そういうんじゃないよ。どっちかと言えば学校の七不思議みたいな話」
そう言われて他の2人は一瞬黙り込む。
そして同時に笑い声をあげていた。

「七不思議って小学校とかにあるやつでしょう?」
「どこの学校にでもあるんだよ。この学校にも」
「なによその七不思議って」
2人は笑いながらも、話を聞く体勢に入っている。
恵一はなにげなくその噂話に耳を傾けた。
「どんな犯罪でも、プロ級にこなせるようになる仮面があるって話」
それは恵一の想像も、そして聞いていた女子2人の想像も優に超えていくものだった。
さっきまで聞こえてきていた笑い声はパタリとやんで変わりに困惑している空気が恵一にまで伝わってきた。
「その仮面はね放課後の屋上に突如出現するんだって。でも必ずってわけじゃない。仮面を必要としている人の前にだけ現れるの」
「な、なにそれ。プロ級の犯罪者になれるってこと?」
「まぁ、そういうことだよね。ね、面白いでしょう?」
「そうだね。普通の七不思議とは随分違うけど、面白いかな。でも屋上の鍵は閉められてるはずだから、誰も出られないよ。やっぱり噂は噂だね」
これでこの話は終わりとばかりに手が叩かれる。
それに伴って彼女たちの話題は切り替わっていった。
けれど恵一の頭の中にはプロ級の犯罪者になれるという仮面のことで頭が一杯になっていたのだった。

☆☆☆

大田に盗撮を見破られた恵一はその後ろくにリナを撮影することもできず、放課後が来ていた。
授業内容は右から左へと抜けていき、ほとんど聞いていなかった。
カバンを肩にかけ、誰にも挨拶することなく一人でB組の教室を出る。
みんなが階段を下りていく中、恵一は一人で階段を上がっていく。
あの女子生徒が言っていたように屋上の鍵は閉められて出ることはできないだろう。
それでも確かめてみたかった。
もしも本当にそんな仮面があるとすればとても面白そうだし、話のネタにもなる。
そこまで考えてふと足を止めてしまいそうになった。
話のネタなんて持っていても自分には友人と呼べる人がいない。
誰にも話すことのないネタを持つ必要がどこにある?
悲観的な自分が心の中に顔を覗かせて、そんな風に質問をしてくるのだ。
恵一は再び階段を上がりながら、別にいいじゃないかと割り切ることにした。
会話する相手は友人だけじゃない。
両親も、病院の先生もいる。
特に病院の先生は診察のたびに学校生活について質問をしてくる。
大半は体に影響が出ていないか気にしてのことだったが、昔からお世話になっているため恵一の友人関係についても気にしている様子なのだ。

恵一にとって病院の先生は友達や教師よりも信頼をおける存在だ。
そんな先生に面白い話題を差し出すのは悪いことじゃない。
クリーム色の階段を登りきるとそこは2畳ほどの踊り場になっていて、灰色の重たそうなドアが見える。
恵一はドアの前で立ち止まり、一度呼吸を整えた。
ここまで早足できたから少し息が切れてしまった。
普段ならもっと気をつけるのだけれど、今日は仮面の噂が気になったし、大田においかけてこられるんじゃないかと心配でつい早足になってしまった。
呼吸を整えてようやくドアに手を伸ばす。
ドアノブは冷たく頑丈そうで少しだけひるんでしまう。
鍵が開いていなければすぐに戻ろう。
そう思い、ドアノブにかけた手に力をこめる。
どうせ無理だと思っていたので、それがゆっくりと回転したときには恵一は息を飲んでいた。
一瞬頭の中が真っ白にもなる。

だけど恵一の体はドアを開けるという動作を記憶していて、ノブを回したあとはドアを押すだけだった。
ギィとかすかな音を立てて屋上へ続くドアが開いていく。
最初に灰色のコンクリートが視界入った。
その上に広がる青空。
次に奥に諸水槽。
「開いた……」
恵一は目を見開いて呟き、そっと屋上へ足を踏み出した。
どうして鍵が開いていたのか、今は考えないことにする。
とにかく屋上にでると周囲を見回してみた。
1年生のときにクラス写真をここで撮影したことがあるが、その時以来だった。
7月の爽やかな風が恵一の短い髪の毛を揺らして行く。
屋上はとくに代わり映えしない様子だった。
人の気配はなく、白いフェンスは随分とはげて薄汚れ、なんだかここにいるだけで死にたくなるような光景。
もっともそれは恵一の心を反映しているから、別の人から見ればまた別の風景として捉えられたことだろう。
とにかく恵一からみればここは最終段階に差し掛かった人間が来る場所だった。
たとえば壮絶なイジメに遭っているとか、とても生きてはいけないことが起こってしまったとか。
そういう人たちがあつまり、あの薄汚れたフェンスをよじ登っていく場所。
「戻ろう」
恵一はぽつりと呟いた。
そもすれば自分がそのフェンスによじ登ってしまいそうな恐怖感を覚えたからだ。

もちろん恵一に自殺願望なんてない。
けれど、ここで今までの人生を振り返ったりすればそれこそ危険なことになると感じた。
クルリときびすをかえして校内へ戻ろうとしたそのときだった。
目の端にキラリと光るなにかが見えて足を止めた。
それは太陽の光を一心に受けてキラキラと輝いている。
なんだ?
不振に感じて体ごと光のほうへと向ける。
それは地面にあり、白っぽいものであるとわかった。
しかし、それ以外は光の反射のせいでよくわからない。
校内へ戻ろうとしていた恵一の足は引き寄せられるように自然と光のほうへと向かっていた。
「あ……」
光のを見下ろしたとき、小さく声を漏らしていた。

それは真っ白な仮面だったのだ。
なんの絵も描かれていない、3つの穴が空いているだけの仮面。
「仮面」
呟いた瞬間背筋に寒いものが走った。
風が強く吹いて開けていたドアがバンッ! と大きな音を立ててしまる。
恵一は一瞬息を飲んでドアへと視線を向けた。
誰の気配も感じない。
だけど閉まっているはずの鍵が開いていて、あるわけがない仮面があった。
もしかしてこれは誰かが自分をハメるために準備したものではないか?
そんな考えだ脳裏をよぎる。
そして次に浮かんできた顔は大田の顔だった。
朝から恵一のわき腹を蹴ってきたあいつ。
あの男ならクラスの女子を使ってわざと恵一に噂話を聞かせ、ここまでおびき寄せることもあるかもしれない。
恵一ははじかれたようにドアへ向かって走り、勢いよく開けた。
もしかしたら校内から鍵がかけられたかもしてないと思っていたが、それは来たときと同様簡単に開いた。
階段にも踊り場にも誰もいない。
ホッとするのもつかの間、それではあの仮面は誰が置いていったのだとうという疑問が浮かんできた。
再び全身に寒気を感じて強く身震いをする。
ドアを開けたままにして、もう1度仮面へと視線を向けた。

あの仮面が噂の仮面かどうかはわからない。
でもここに置きっぱなしにしといていいものではないと思う。
例えば演劇部がここで練習をして忘れて行ったものかもしれないし、とにかく見つけた自分が回収して、それから考えればいい。
ゴクリと唾を飲み込むと再び仮面へと近づいた。
また強い風が吹き抜けて行ったが、今度はドアが閉まるようなこともなく恵一も足を止めなかった。
仮面の横にしゃがみこみ、それを手に取る。
指先に触れた瞬間電流でも流れたかのように手を引っ込めたが、太陽の熱で少し熱くなっているだけだった。
ビクビクしながらその仮面を取り上げると、恵一はすぐにカバンに仕舞い込んだ。
まるで万引きでもしたかのように慌てて屋上から校内へと戻り、階段を駆け下りていく。
あまり運動してはいけないという医者との約束も忘れて一気に昇降口までやってきてしまった。
背中には大量の汗をかき、呼吸が乱れてメマイもする。
恵一は下駄箱に体をもたれかけさせて深呼吸をする。
けれどいつまでたっても、心臓は早鐘を打ち続けていたのだった。

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