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盗賊
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「薫子、こっち!」
友人に手招きされて茅葺屋根の裏手へと逃げ込んだのは赤毛を持つ18の女だった。
名前は薫子と言う。
「菊乃っ!」
「しっ」
民家の裏手に隠れていた菊乃がとっさに人差し指を立てて静かにするように促す。
薫子は神妙な表情で頷いて菊乃の隣に腰を落とした。
山に囲まれた小さな村では数日前から盗賊が姿を現し、好き勝手に荒らし回っていた。
村の若い男たちが斧やカマを持って追い立てれば一旦は山の中へ引き返すものの、村から完全に遠ざかることはなかった。
盗賊たちはこの村が気に入ったようで、連日のように山から下りてきては民家や厩に入り込み悪さを繰り返す。
女子供が見つかればそのまま連れて行かれる可能性があるので、薫子も菊乃も、昼もろくに出歩くことができなくなっていた。
どうしても外へ出るときには二人以上でいること。
村の長から言われたことをちゃんと守って買い物へ出たところ、盗賊と出くわしてしまったのだ。
民家の裏へ逃げ込んだふたりは耳を済ませて大通りの様子を伺った。
村人たちが盗賊から逃げる足音や悲鳴が遠ざかっていく。
その後を追いかけていた盗賊たちの足音も、ようやく聞こえなくなった。
だけど油断はできない。
ふたりは息を殺してしばらくその場に座り込んでいた。
「どうしよう。家まで帰れるかな」
菊乃が不安げに呟く。
薫子は赤い髪を揺らして左右に首を振った。
今、女子供は村の一箇所に集められて暮らしている。
そこは普段村人たちの宴会場や寄り合い所として使われている建物だった。
ふたりが今いる場所からそこまで帰るには、さっき盗賊たちが走り去っていって大通りを通らないといけない。
途中で戻ってきた盗賊たちに出くわす可能性も高い。
薫子が少しだけ通りへ顔をのぞかせてみると、また土埃が舞い上がっている。
「もう少し様子を見たほうがいいと思う」
薫子は顔を引っ込めてため息交じりに言った。
せめて盗賊たちが自分たちの寝床へと戻っていくのを見届けないと、ここから動くことはできない。
だが、それがいつになるかもわからなかった。
薫子は着物が汚れるのも気にすること無くその場に座り込んだ。
山菜売りの店からここまで走ってきたから疲れ果てている。
よく捕まらなかったと、自分でも驚いているくらいだ。
「せっかく山菜を買ったのに」
菊乃が呟き、籐の籠に入っている沢山の山菜へ視線をやった。
今は10月が終わろうとしている時期。
山へ入れば季節の食べ物が沢山採れる。
特に今年は栗が豊作のようで、帰ったら栗ご飯を作るつもりでワクワクしていた。
それが、こんなことになるなんて。
「大丈夫よ。私達が戻らなければ心配してきっと誰かが迎えにきてくれる」
すっかり落ち込んでしまった聞くのを励ますように薫子は言った。
薫子は生まれつき赤毛であったことから、生まれてすぐ両親から捨てられてしまった。
カゴに入れられ、川に流されているところをここの村人が助けてくれたのだ。
以来、薫子はこの村で沢山の人たちの手をかりて生きてきた。
ここの村人たちの心が優しいことだって、誰よりも知っている。
「千桜と冴子は大丈夫かしら」
薫子と菊乃と同年代の女が村にはもうふたりいて、それが千桜と冴子だった。
ふたりは川魚の買い物へ使いへ向かったのだ。
薫子たちが向かったのは逆方向にある店だから、きっと大丈夫だとは思うけれど……。
「あのふたりなら大丈夫よ」
きっぱりと言い切ったのは菊乃だった。
その顔には苦笑いが浮かんでいる。
千桜と冴子は同い年の女とはいえ男勝りで、1度男たちにまざって盗賊を村から追い払ったこともある。
そのときのことを思い出して薫子もつい笑ってしまった。
確かに、あのふたりなら怖いものなしかもしれない。
「一番心配なのは薫子、あんたよ」
「私?」
薫子は驚いて自分のことを指差して首を傾げた。
「年頃だし、それに目立つ」
菊乃の視線は薫子の髪へと向かっている。
陽の光を受けて赤毛がキラキラと輝いている。
一見燃えているようにみえるそれは、盗賊の目にとまれば好奇心を持たれるのは必須だった。
薫子はとっさに硬い表情になり、着物の胸元から手ぬぐいを取り出してそれを頭にまいた。
実の両親からうとましがられた赤髪が見えなくなり、少しだけホッとする。
「でも、私はその髪好きだよ」
「ありがとう」
薫子は軽く微笑むと、まだ身を乗り出して大通りへと視線を向けたのだった。
☆☆☆
買い物から無事に戻ってきた薫子と菊乃は、予定通り栗ご飯を作って振る舞った。
千桜と冴子も無事に戻ってきて、囲炉裏の炭でさっそく魚を焼き始めている。
「やぁ、いい匂いだなぁ」
そう言いながら家に入ってきたのはこの村の男衆だ。
みんな手に鍬や斧を持っていて、額にはじっとりと汗が滲んでいる。
「盗賊は?」
すぐに薫子が駆け寄って質問した。
「一旦は逃げたから大丈夫だ。それより腹が減って仕方ない」
朝からのら仕事をしながら盗賊も追い立てないといけないなら、動き詰めなのだろう、みんなが口々に空腹を訴えてくる。
薫子たちはすぐに食事の準備を整えた。
「盗賊たちと縁を切ってもらうように何度も願掛けに行ってるが、一向に成果はない」
「縁切りの神様はさぼってるんだ」
「今までこんなことは1度もなかったのに」
食事を進めながら男衆が神妙な顔つきで会話を続けている。
今日も盗賊を山へ追い立てることはできたものの、完全に出ていってはいないと言う。
このままでは明日もあさっても、枕を高くして眠ることはできない。
被害が大きくなっていくばかりだ。
「今は死者がいないだけまだマシだが、これから先どうなっていくか……」
誰かの呟き声にその場が静まり返った。
誰もが一番心配していたことだ。
盗賊たちの行動がいつ悪化していくかはわからない。
もしかしたら明日、この中の誰かが殺されてしまうかもしれない。
そう考えると薫子の背筋はすーっと寒くなっていく。
「もしかしたら、縁切りの神様は生贄を必要としてるのかもしれないな」
若い男が呟き、一斉に視線が向かった。
男は一瞬たじろいでから「今まで神様が俺たちの願いを無視することなんてなかった。だけど今回は違う。神様は普段のお供えじゃ満足しなくなったんじゃないか?」と、自分の意見を述べた。
「生贄か……しかしそれは結局村から死者を出すことになる」
村の長が腕組みをしてうなりながら目を閉じた。
生贄ということばに薫子と菊乃は不安そうに目を見交わせた。
神様への生贄として捧げられるのは、若い女と決まっている。
その方が神様が喜ぶからだ。
「盗賊に殺されるか、生贄として死ぬか」
誰かがぽつりとつぶやいた。
もしその二択しかないかったらどうするだろう、と、薫子は考えた。
私なら神様の生贄になってこの身を捧げるほうがずっといい。
この村には返しきれない恩がある。
自分の命と引換えにこの村が救われるのなら、これほど嬉しいこともない。
そう考えてゴクリと唾を飲み込んだ。
話題はまた盗賊のことへ戻っていて、今日はどこどこの家が襲われたという話しになっている。
生贄の話はすでに立ち消えたみたいだ。
「明日はどこの家が襲われるか」
「家とは限らない。どこでも襲われる可能性がある」
「こちらが前もって準備しておくことはできないか」
村人たちはあくまでも盗賊たちと立ち向かう気でいるようだ。
だけどこれは一体いつまで続くだろう。
盗賊たちがこの村に飽きてどこか別の場所へ行くまで続くんだろうか。
それはいつ?
考えても答えなんてでない。
もしかしたら盗賊たちは一生この土地から出ていかないかもしれないのだ。
明日には村人全員が犠牲になっている可能性だってある。
そう考えるともたもたしている暇はないと思えた。
気がつくと薫子はその場で勢いよく立ち上がっていた。
赤毛が揺れて、みんなの視線が薫子へ向かう。
「どうしたの薫子」
隣に座っていた菊乃が驚いた視線を向けてくる。
薫子は村の面々を見回して、それから決意したように大きく息を吸い込んだ。
「私が生贄になります」
突然の発言に全員が目を見開き、言葉を失っていた。
だけど薫子は本気だった。
自分がこの村に恩返しできるのは今しかない。
両親にまで嫌われたこの赤毛を、ここの人たちは当然のこととして受け入れてくれた。
そしてこの年齢になるまで家族同然に育ててくれたのだ。
「縁切りの神様の生贄になります」
薫子はもう1度はっきりとした声でそう告げたのだった。
友人に手招きされて茅葺屋根の裏手へと逃げ込んだのは赤毛を持つ18の女だった。
名前は薫子と言う。
「菊乃っ!」
「しっ」
民家の裏手に隠れていた菊乃がとっさに人差し指を立てて静かにするように促す。
薫子は神妙な表情で頷いて菊乃の隣に腰を落とした。
山に囲まれた小さな村では数日前から盗賊が姿を現し、好き勝手に荒らし回っていた。
村の若い男たちが斧やカマを持って追い立てれば一旦は山の中へ引き返すものの、村から完全に遠ざかることはなかった。
盗賊たちはこの村が気に入ったようで、連日のように山から下りてきては民家や厩に入り込み悪さを繰り返す。
女子供が見つかればそのまま連れて行かれる可能性があるので、薫子も菊乃も、昼もろくに出歩くことができなくなっていた。
どうしても外へ出るときには二人以上でいること。
村の長から言われたことをちゃんと守って買い物へ出たところ、盗賊と出くわしてしまったのだ。
民家の裏へ逃げ込んだふたりは耳を済ませて大通りの様子を伺った。
村人たちが盗賊から逃げる足音や悲鳴が遠ざかっていく。
その後を追いかけていた盗賊たちの足音も、ようやく聞こえなくなった。
だけど油断はできない。
ふたりは息を殺してしばらくその場に座り込んでいた。
「どうしよう。家まで帰れるかな」
菊乃が不安げに呟く。
薫子は赤い髪を揺らして左右に首を振った。
今、女子供は村の一箇所に集められて暮らしている。
そこは普段村人たちの宴会場や寄り合い所として使われている建物だった。
ふたりが今いる場所からそこまで帰るには、さっき盗賊たちが走り去っていって大通りを通らないといけない。
途中で戻ってきた盗賊たちに出くわす可能性も高い。
薫子が少しだけ通りへ顔をのぞかせてみると、また土埃が舞い上がっている。
「もう少し様子を見たほうがいいと思う」
薫子は顔を引っ込めてため息交じりに言った。
せめて盗賊たちが自分たちの寝床へと戻っていくのを見届けないと、ここから動くことはできない。
だが、それがいつになるかもわからなかった。
薫子は着物が汚れるのも気にすること無くその場に座り込んだ。
山菜売りの店からここまで走ってきたから疲れ果てている。
よく捕まらなかったと、自分でも驚いているくらいだ。
「せっかく山菜を買ったのに」
菊乃が呟き、籐の籠に入っている沢山の山菜へ視線をやった。
今は10月が終わろうとしている時期。
山へ入れば季節の食べ物が沢山採れる。
特に今年は栗が豊作のようで、帰ったら栗ご飯を作るつもりでワクワクしていた。
それが、こんなことになるなんて。
「大丈夫よ。私達が戻らなければ心配してきっと誰かが迎えにきてくれる」
すっかり落ち込んでしまった聞くのを励ますように薫子は言った。
薫子は生まれつき赤毛であったことから、生まれてすぐ両親から捨てられてしまった。
カゴに入れられ、川に流されているところをここの村人が助けてくれたのだ。
以来、薫子はこの村で沢山の人たちの手をかりて生きてきた。
ここの村人たちの心が優しいことだって、誰よりも知っている。
「千桜と冴子は大丈夫かしら」
薫子と菊乃と同年代の女が村にはもうふたりいて、それが千桜と冴子だった。
ふたりは川魚の買い物へ使いへ向かったのだ。
薫子たちが向かったのは逆方向にある店だから、きっと大丈夫だとは思うけれど……。
「あのふたりなら大丈夫よ」
きっぱりと言い切ったのは菊乃だった。
その顔には苦笑いが浮かんでいる。
千桜と冴子は同い年の女とはいえ男勝りで、1度男たちにまざって盗賊を村から追い払ったこともある。
そのときのことを思い出して薫子もつい笑ってしまった。
確かに、あのふたりなら怖いものなしかもしれない。
「一番心配なのは薫子、あんたよ」
「私?」
薫子は驚いて自分のことを指差して首を傾げた。
「年頃だし、それに目立つ」
菊乃の視線は薫子の髪へと向かっている。
陽の光を受けて赤毛がキラキラと輝いている。
一見燃えているようにみえるそれは、盗賊の目にとまれば好奇心を持たれるのは必須だった。
薫子はとっさに硬い表情になり、着物の胸元から手ぬぐいを取り出してそれを頭にまいた。
実の両親からうとましがられた赤髪が見えなくなり、少しだけホッとする。
「でも、私はその髪好きだよ」
「ありがとう」
薫子は軽く微笑むと、まだ身を乗り出して大通りへと視線を向けたのだった。
☆☆☆
買い物から無事に戻ってきた薫子と菊乃は、予定通り栗ご飯を作って振る舞った。
千桜と冴子も無事に戻ってきて、囲炉裏の炭でさっそく魚を焼き始めている。
「やぁ、いい匂いだなぁ」
そう言いながら家に入ってきたのはこの村の男衆だ。
みんな手に鍬や斧を持っていて、額にはじっとりと汗が滲んでいる。
「盗賊は?」
すぐに薫子が駆け寄って質問した。
「一旦は逃げたから大丈夫だ。それより腹が減って仕方ない」
朝からのら仕事をしながら盗賊も追い立てないといけないなら、動き詰めなのだろう、みんなが口々に空腹を訴えてくる。
薫子たちはすぐに食事の準備を整えた。
「盗賊たちと縁を切ってもらうように何度も願掛けに行ってるが、一向に成果はない」
「縁切りの神様はさぼってるんだ」
「今までこんなことは1度もなかったのに」
食事を進めながら男衆が神妙な顔つきで会話を続けている。
今日も盗賊を山へ追い立てることはできたものの、完全に出ていってはいないと言う。
このままでは明日もあさっても、枕を高くして眠ることはできない。
被害が大きくなっていくばかりだ。
「今は死者がいないだけまだマシだが、これから先どうなっていくか……」
誰かの呟き声にその場が静まり返った。
誰もが一番心配していたことだ。
盗賊たちの行動がいつ悪化していくかはわからない。
もしかしたら明日、この中の誰かが殺されてしまうかもしれない。
そう考えると薫子の背筋はすーっと寒くなっていく。
「もしかしたら、縁切りの神様は生贄を必要としてるのかもしれないな」
若い男が呟き、一斉に視線が向かった。
男は一瞬たじろいでから「今まで神様が俺たちの願いを無視することなんてなかった。だけど今回は違う。神様は普段のお供えじゃ満足しなくなったんじゃないか?」と、自分の意見を述べた。
「生贄か……しかしそれは結局村から死者を出すことになる」
村の長が腕組みをしてうなりながら目を閉じた。
生贄ということばに薫子と菊乃は不安そうに目を見交わせた。
神様への生贄として捧げられるのは、若い女と決まっている。
その方が神様が喜ぶからだ。
「盗賊に殺されるか、生贄として死ぬか」
誰かがぽつりとつぶやいた。
もしその二択しかないかったらどうするだろう、と、薫子は考えた。
私なら神様の生贄になってこの身を捧げるほうがずっといい。
この村には返しきれない恩がある。
自分の命と引換えにこの村が救われるのなら、これほど嬉しいこともない。
そう考えてゴクリと唾を飲み込んだ。
話題はまた盗賊のことへ戻っていて、今日はどこどこの家が襲われたという話しになっている。
生贄の話はすでに立ち消えたみたいだ。
「明日はどこの家が襲われるか」
「家とは限らない。どこでも襲われる可能性がある」
「こちらが前もって準備しておくことはできないか」
村人たちはあくまでも盗賊たちと立ち向かう気でいるようだ。
だけどこれは一体いつまで続くだろう。
盗賊たちがこの村に飽きてどこか別の場所へ行くまで続くんだろうか。
それはいつ?
考えても答えなんてでない。
もしかしたら盗賊たちは一生この土地から出ていかないかもしれないのだ。
明日には村人全員が犠牲になっている可能性だってある。
そう考えるともたもたしている暇はないと思えた。
気がつくと薫子はその場で勢いよく立ち上がっていた。
赤毛が揺れて、みんなの視線が薫子へ向かう。
「どうしたの薫子」
隣に座っていた菊乃が驚いた視線を向けてくる。
薫子は村の面々を見回して、それから決意したように大きく息を吸い込んだ。
「私が生贄になります」
突然の発言に全員が目を見開き、言葉を失っていた。
だけど薫子は本気だった。
自分がこの村に恩返しできるのは今しかない。
両親にまで嫌われたこの赤毛を、ここの人たちは当然のこととして受け入れてくれた。
そしてこの年齢になるまで家族同然に育ててくれたのだ。
「縁切りの神様の生贄になります」
薫子はもう1度はっきりとした声でそう告げたのだった。
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