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恋のキューピット⁉
高校入学2
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「おっすおっすゆいPー!寝不足?」
朝からパワフルだね。それ分けて。
「だからそれで呼ぶなって。何度言ったらわかるの?ねえラミダス猿人なの?」
「え?…エンジン?トヨター?」
企業名を出すんじゃないよ。あんたの将来が心配だよ。お母さんは。まぁ完徹ゲーム廃人が言えたことじゃないですね。
でもさ、よくテスト前日とか修学旅行とかで私!徹夜するから!とかいう女子はたいてい落ちる。だからその任務を着実に遂行した私すごい。お母さん、電気つけてないから。電気代0だから経済的にも負担なし。つまり徹夜最高。
「ところでさ…あの。」
さっきまでのアホzu…子供っぽい顔をしていたまつりが急に真剣な顔になる。これは金欠だからお金かしてー!か宿題忘れたから見せてー!かの二択である。てか真剣になるのがこの二択って今更ながらおかしいと思うぞ。
「まつりちゃんどうしたの?」
「好き…って言われた。」
「…?いや日本語でおk?」
「いや!日本語だろ!告白…ってやつ」
「…罪の?」
「愛!に決まってんだろ!!」
少しまつりの声が大きかったせいか周りが一瞬固まる。そんな周りのことを気にもせず(←いつも)急にまつりは顔を赤らめる。…女子かよ。女子だ…ったな。
「わかった。信じるよ…。でいくら払ったの?」
「金カンケーねえからあ!!」
金銭的な問題じゃないのか…じゃあ。
「脅迫?」
「違う。」
なにこれ。もう降参したほうがいいわ。
隠しカメラもってこい。
「あのさ、あんま引きずってると読んでる人イライラすると思うんだよね。」
いや、やめろ。そういうまじ発言やめろ。読んでる人とか表現直接すぎるからやめようね。
「仮に信じるとして…相手は?」
「…中学の時の…塾同じだったヒト。」
「誰?」
「ほら、一緒だったじゃん。あの…背が低い…と…富谷れん。」
「…誰?」
あいにく人の名前を覚えるのは苦手だった。特に覚える友人もいないし。確かに私とまつりは同じ塾だったし面識あると思うけど。顔…どんなだっけ?
「その人にいつ告白されたの?」
「3ヶ月前かな…」
「あ?」
3ヶ月って結構前だぞ。なになんか昨日されました的なテンションで今日話してくるの?なんなの時差なの?その人ブラジル住みなの?
「いや…言おうと思ってたんだけどさ…そういうのよくわかんなくて迂闊に人に言っていいのかとか…。」
てかなんか今気づいちゃったんだけど言葉遣い良くない?今日。
いやそういうことじゃないか今は。
えっと確かその塾の人に3ヶ月前に告白されて今に至ると…ん?
「待って。この3か月間何してたの?」
「何って…一生懸命生きてた!」
あ、こいつバカだった。もっとわかりやすく。
「その塾の子とこの3か月間連絡しましたか?」
「いや…それが3か月前にLINE交換したんだけど昨日あっちが送ってきてた。」
「…なんて?」
「ほれっ」
躊躇なくトークを見せやがる。いいのか?相手は。まあ見るけど。
負担とか思わなくていいから気が向いたら連絡ください。
「あのさ1つ聞いていい?」
「どうぞ」
「返事ってすぐしたの?」
「いやぁそれがさ、昨日連絡くるまで忘れてた(´>∂`)」
「Oh…」
ご愁傷さまです。人のこと言えないけどほんとにこいつ女子かよ…。
てかこんな鈍感女なのになんで告白ってわかったの?むしろそれ聞きたい。教えてくれ。
「こういうの初めてだからさあ、まっ照れるわあ。」
私も3か月放置する女初めてだわぁ
「そんでさ、頼みっていうか強制なんだけどさ。」
「なに?」
いや…な予感。
「今日そんで駅前のマックで放課後会うんだけど…ついてきて。」
「はぁ?いやだよ。」
絶対邪魔じゃん。てか邪魔者扱いされるしあっちに。
「えー…。お願い。」
そして親友としてせめてものはからいだよ…。まつりと小学生の頃からずっといるけど他の人と話してるところなんてめったにない。楽しそうに話してるところは私の見える限り一度もない。もしかしたら彼氏とかができればまつりは変われるかもしれない。そう思ったから…こうみえて決心は固い女。
「iTunes3000円(小声)」
「さぁ日が暮れる前に行こうか。」
「さすが頼れるわあ〰!」
いやいやどっからそういうお金湧き出てんの。いや違くて…さっきのはあくまでも持論だからな。それを押し付けるのはいかんな。まつりが来てほしいなら行くしかない。iTunesがなくても行ったぞ。
決心は固い女(二度目)
さて放課後どうなるのやら。
朝からパワフルだね。それ分けて。
「だからそれで呼ぶなって。何度言ったらわかるの?ねえラミダス猿人なの?」
「え?…エンジン?トヨター?」
企業名を出すんじゃないよ。あんたの将来が心配だよ。お母さんは。まぁ完徹ゲーム廃人が言えたことじゃないですね。
でもさ、よくテスト前日とか修学旅行とかで私!徹夜するから!とかいう女子はたいてい落ちる。だからその任務を着実に遂行した私すごい。お母さん、電気つけてないから。電気代0だから経済的にも負担なし。つまり徹夜最高。
「ところでさ…あの。」
さっきまでのアホzu…子供っぽい顔をしていたまつりが急に真剣な顔になる。これは金欠だからお金かしてー!か宿題忘れたから見せてー!かの二択である。てか真剣になるのがこの二択って今更ながらおかしいと思うぞ。
「まつりちゃんどうしたの?」
「好き…って言われた。」
「…?いや日本語でおk?」
「いや!日本語だろ!告白…ってやつ」
「…罪の?」
「愛!に決まってんだろ!!」
少しまつりの声が大きかったせいか周りが一瞬固まる。そんな周りのことを気にもせず(←いつも)急にまつりは顔を赤らめる。…女子かよ。女子だ…ったな。
「わかった。信じるよ…。でいくら払ったの?」
「金カンケーねえからあ!!」
金銭的な問題じゃないのか…じゃあ。
「脅迫?」
「違う。」
なにこれ。もう降参したほうがいいわ。
隠しカメラもってこい。
「あのさ、あんま引きずってると読んでる人イライラすると思うんだよね。」
いや、やめろ。そういうまじ発言やめろ。読んでる人とか表現直接すぎるからやめようね。
「仮に信じるとして…相手は?」
「…中学の時の…塾同じだったヒト。」
「誰?」
「ほら、一緒だったじゃん。あの…背が低い…と…富谷れん。」
「…誰?」
あいにく人の名前を覚えるのは苦手だった。特に覚える友人もいないし。確かに私とまつりは同じ塾だったし面識あると思うけど。顔…どんなだっけ?
「その人にいつ告白されたの?」
「3ヶ月前かな…」
「あ?」
3ヶ月って結構前だぞ。なになんか昨日されました的なテンションで今日話してくるの?なんなの時差なの?その人ブラジル住みなの?
「いや…言おうと思ってたんだけどさ…そういうのよくわかんなくて迂闊に人に言っていいのかとか…。」
てかなんか今気づいちゃったんだけど言葉遣い良くない?今日。
いやそういうことじゃないか今は。
えっと確かその塾の人に3ヶ月前に告白されて今に至ると…ん?
「待って。この3か月間何してたの?」
「何って…一生懸命生きてた!」
あ、こいつバカだった。もっとわかりやすく。
「その塾の子とこの3か月間連絡しましたか?」
「いや…それが3か月前にLINE交換したんだけど昨日あっちが送ってきてた。」
「…なんて?」
「ほれっ」
躊躇なくトークを見せやがる。いいのか?相手は。まあ見るけど。
負担とか思わなくていいから気が向いたら連絡ください。
「あのさ1つ聞いていい?」
「どうぞ」
「返事ってすぐしたの?」
「いやぁそれがさ、昨日連絡くるまで忘れてた(´>∂`)」
「Oh…」
ご愁傷さまです。人のこと言えないけどほんとにこいつ女子かよ…。
てかこんな鈍感女なのになんで告白ってわかったの?むしろそれ聞きたい。教えてくれ。
「こういうの初めてだからさあ、まっ照れるわあ。」
私も3か月放置する女初めてだわぁ
「そんでさ、頼みっていうか強制なんだけどさ。」
「なに?」
いや…な予感。
「今日そんで駅前のマックで放課後会うんだけど…ついてきて。」
「はぁ?いやだよ。」
絶対邪魔じゃん。てか邪魔者扱いされるしあっちに。
「えー…。お願い。」
そして親友としてせめてものはからいだよ…。まつりと小学生の頃からずっといるけど他の人と話してるところなんてめったにない。楽しそうに話してるところは私の見える限り一度もない。もしかしたら彼氏とかができればまつりは変われるかもしれない。そう思ったから…こうみえて決心は固い女。
「iTunes3000円(小声)」
「さぁ日が暮れる前に行こうか。」
「さすが頼れるわあ〰!」
いやいやどっからそういうお金湧き出てんの。いや違くて…さっきのはあくまでも持論だからな。それを押し付けるのはいかんな。まつりが来てほしいなら行くしかない。iTunesがなくても行ったぞ。
決心は固い女(二度目)
さて放課後どうなるのやら。
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