2 / 19
すこし遡って
しおりを挟むぼこすか。ぼこすか。
頬を殴られ犬歯が当たり口内が傷つき出血する。息をするたび、鼻から血のニオイが抜けていく。気持ちが悪い。
ぼこすか。ぼこすか。
腹を蹴られ、やつらのつま先がみぞおちにめり込む。息を吸うことも吐くこともうまく出来なくなってしまったが、今度は血のニオイを嗅がずに済むようになった。
ぼこすか。ぼこすか。
ぼこすか。ぼこすか。
ぼこすか。ぼこすか──
やっと満足したのか、今日のぶんの暴力は終わりだと言わんばかりに、唾を吐きかけられた……気がする。正直、全身が痛いからそんな些細な事は気にならない。
あいつらは何か言っている気がするけど、何かを伝えようとしている気がするけど、耳がキーンとなって、よく聞き取れない。
相変わらず、ズキズキと全身が痛むだけ。
相変わらず、鼻から血のニオイが抜けていくだけ。
相変わらず、今日も空が青いだけ──
俺は──佐竹翔は、今日もまだ生きていた。
冬浜市立第13中学校、2年4組、佐竹翔。帰宅部。
今はこんなだけど、昔はこれでも皆に一目置かれていて、周りに俺に喧嘩で勝てる奴なんて一人もいなかった。体がぶつかれば向こうが吹っ飛ぶし、目が合えば向こうが目を逸らした。誰一人、俺に挑もうともしてこなかった。
そんな俺はただひたすらに退屈していた。退屈をしていた俺は、時間を持て余していた俺は、次第に三次元から二次元の世界へと没入していった。
よくある話だ。
結果、オタク趣味に走りすぎた俺は、運動というものを疎かにしてしまった事で、身体能力において同級生に後れを取ってしまったのだ。
〝C.I.T.D〟というアニメをご存じだろうか。
いきなり何言ってんだコイツ。
と言われるかもしれないが、俺はこのアニメが好きで、正式には〝ケイオスインザダークネス〟という頭文字をとって、C.I.T.Dと呼ばれている。俺はアニメから入ったのだが、原作の漫画も全巻買って、最新話もすでに読了している。話も面白いし、キャラも立っているし、伏線の回収も凄いんだが、何より、この作品の主人公でもある〝デスK(コードネーム)〟がまるで俺を元に作られているんじゃないかってくらい、俺に似てて、強くて渋いんだ。普段はボーっとしているけど、仕事になったら面をかぶり、黒いコートを着て、颯爽と夜の街を駆け抜ける。幼い頃に両親を亡くし、とある組織に引き取られ、そこで殺しのノウハウを教わり、やがて最強の殺し屋へと成長する物語で、そんなデスKの一番好きなセリフが
『正義で悪は倒せない。悪に堕ちてもいいという覚悟を持つ者だけが、真の悪を打倒出来るのだ』
そう。俺は未だ正義を貫いているに過ぎないのだ。俺を寄ってたかってボコボコにしてくるあいつらは、せいぜいが小物。俺が本気を出せば、一発でぶっ飛ばせる。だが、俺は悪じゃないから手を下さなかったんだ。それが、俺がこんなところでうずくまっている理由だ。
よし、そんなの事を考えていたら、だんだんと痛みが引いてきた。
……いや、痛みなんてものはない。むしろ、地面の感覚を楽しんでいたのだと言える。最近、こういう感じで自然と戯れていなかったからな。たまにはこうやって、童心に返るのも悪くなかろう。
俺はとりあえず、うつぶせで倒れている状態から、膝立ちになり、そのまま後ろへ体重をかけて「ふぅ」と一息ついた。
いままで突っ伏していたから気づかなかったが、額がすこしガビガビと乾燥している。たぶん、あいつらが逃げた時、俺に苦し紛れの唾を吐きつけたのだろう。
それに……今回も口の中を怪我してるな。
舌を動かすと、頬の内側にすこしパックリといっているところが確認できた。今は大丈夫だけど、治りかけになると口内炎になって痛いんだよな……なんて悲嘆に暮れている場合でもない。おそらくあいつらが暴行を止めたという事は、もうすでに昼休憩は終わっているという事。俺もそろそろ帰らないと。
俺はすこし、ふらふらになりながら立ち上がると、近くの手洗い場へ行き、顔を洗い、口をゆすぎ、制服についていた泥を出来るだけ払って、教室へ戻った。
◇
──キー……ンコー……ンカー……ン……。
午後3時20分。
築50年の古ぼけた校舎から流れてくる、これまた古ぼけたチャイム音が、一日の終わりを告げる。それは同時に、部活動のはじまりを告げるチャイムでもあり、帰宅部に所属している俺に『はよ帰れ』と告げているチャイムでもあった。当然、帰宅部のエースで4番の俺は、すぐに帰り支度をして、学校内の誰よりも帰路に就きたかったのだが──
「おーう、佐竹。もう帰んのかよ」
突然俺の名を呼んだのは、石野 明広。茶髪でロン毛。垂れ目で、感じの悪そうなヤツ(実際感じは悪いのだが)だ。石野はわざわざ俺の席の近くまでやって来ると、俺に話しかけてきた。
「……おいおい、んだよ、シカトかあ?」
石野はニヤニヤ笑いながらそう言うと、気安く俺の脛をバシバシと蹴ってきた。サッカー部だからか、腰の入った良い蹴りをしてくる。ちなみに、たぶんこいつが、さっき俺のみぞおちを蹴ってきたやつだろう。ただ、今は、教室内に教師がいるせいか、本気で蹴ってくるつもりはないようだ。
「ああ、帰るけど。なんか用か?」
「べつに? それにしてもボロボロじゃねえか、なあ?」
「そうか? これくらい、たいしたことないと思うけど」
俺がそう言うと、石野はあからさまに眉をくいッと顰めた。なんともわかりやすい奴だ。
「強がってんなよ、ザコ。ザコはザコらしく泣きべそかいてりゃいいんだよ」
「そうか。じゃあ、そうするよ」
「チッ……なあ、ところでおまえ、今もユナちゃんと仲良いのかよ」
石野が言っている〝ユナちゃん〟とは大春由奈の事。
ユナは俺の幼馴染で、家がお隣さん。幼稚園の頃から一緒で、よくボケーっと空を眺めるのが好きな、変わったやつだった。基本、何をするにも一緒だったが、なんと、中学では学区の境目に住んでいたから、という理由で別々の学校に通っていた。
幼稚園、小学校と、その抜けた性格や、間延びした喋り方、とろい挙動から、目の前の石野からもよくいじめられたりしていて、その度に俺がよく助けていたのだが、最近はめっきり、そういう話は聞かなくなっていた。てっきり新しい学校でもいじめられていると思ったんだが……俺を心配させないよう、ユナなりに気を遣っている──事が出来るほど、器用なヤツではないので、本当にいじめられなくなったのだろう。こう言うのはむかつくけど、顔だけはいいからな。あいつ。
「……さあな。そんなにユナが気になるのか?」
だからこそ、俺は目の前の石野を挑発した。
石野はそれが面白くなかったのだろう。未だ教室内に教師が残っているにも関わらず、ずいっと顔を近づけて凄んできた。
「おい、コラ、調子のってんじゃねえぞ、ゴミがよ」
「……近ぇな」
キスでもされるんじゃないか(されるはずもないが)と思った俺は、どん、と石野の胸を強く押した。
石野はよろよろとよろめきながら、ガタガタと机や椅子をかき分け、押し退け、床の上に尻もちをついた。小学校の時と比べて体格差はなくなったといっても、まだ俺のほうが辛うじて上背はある。こういうふうに、石野ひとりだけだったら、別に脅威ではないのだ。
問題は、こいつらが群れる事。漫画やアニメと違って、人は群るとマジで強くなる。数の暴力ってやつだ。実際、俺によく暴力を振るってくるやつで、石野のほかに、中塚、柳井というヤツがいるが、ひとりひとりは俺より弱くても、三人束になってかかって来られたら厄介極まりない(本気を出せば負けはしないけど)。だから俺は、普段は余計なエネルギーは使わず、ただ防御に徹しているのだ。
「てめ、コラ! 佐竹ェ! 上等だよ!!」
返す刀というか、サッカー部だけに弾むボールというか、大勢の前で俺に恥をかかされた石野は、いきり立って俺に殴りかかってきた。自分が今一人だという事、教室内に教師が居る事を完全に忘れている。これだから群れるしか能のないヤツらはタチが悪い。
「おいおまえら、やめろっての……」
教室内に場違いな大人の声が響く。教卓で俺たちの一部始終を見ていた担任だ。黒縁の眼鏡をかけて、中肉中背の冴えない男教師。名前はなんだったっけな。
えーっと……忘れた。
まあ、この教師は所謂、ただの〝勉強教え機〟と化しているダメな教師だ。教科書に書いてある文字しか読まないし、積極的に生徒に関わろうとする気概も見受けられない。そのくせ、こうして、目の前で行われているゴタゴタに対しては、自身に飛び火しない程度で注意してくるが、陰キャの生徒が勇気を出した告発などは、バレなければ平気で握りつぶすようなクソ教師だ。まあ、大人になるとこういうのが賢いと言われるのだろうが、俺はこういうヤツは大嫌いだ。C.I.T.Dでは、まず間違いなくモブか敵で出て来て、最初に死ぬやつだ。ていうか、好きなやつ居るのか?
そんな無名の教師の注意に、石野の拳がピタッと止まる。
正直、『なんて聞き分けの良い拳を持っているんだ、石野君は』と挑発してやりたかったが、俺は大人だったため、教科書の詰まったカバンを背負い、そのまま教室を後にした。背後から猿みたいな石野の声や、担任のやる気のなさそうな声が聞こえてくるが、俺はこれを無視した。
これが義務教育の良い所ね。
教室を出た俺は廊下を突っ切り、階段を降り、昇降口で靴を履き替え、そのまま校門を出た。周囲には誰もない。どうやら今日も俺が一番乗りらしい。いい加減敗北を知りたい。
◇
「あれ?」
ふと、足を止める。
俺の目が、古ぼけた駄菓子屋を捉えた。
〝古ぼけた〟〝駄菓子屋〟である。
冬浜市立第13中学校の校門を出て、俺の家までは、歩いて大体20分ほどの距離がある。通学路が住宅街だという事もあり、俺の家と中学校の間には、店と呼べる気の利いた代物はなかったはずだ。とりわけ、駄菓子屋なんて、最上級に気の利いた施設なんてあれば、たちまち我が校の生徒全員が足繁く通ってしまうだろう。しかもトタンやくすんだ木材で出来た、昔ながらのというか、よく物語などで見る感じの、古ぼけた駄菓子屋ときたもんだ。自慢じゃないが、俺は中学に上がる以前から何度もこの道を使っている。べつに昨日今日で初めて使ったわけではないのだ。
なのに古ぼけたとは、一体どういう了見なのだろうか。
この俺を差し置いて、勝手に古ぼけているとは、けしからん駄菓子屋だ。品揃えを見せてみろ。
俺ははやる気持ちを抑えながら、心の奥底より沸き起こる対抗心を沈めながら、ずんずんと古ぼけた駄菓子屋とやらに近づいていった。
今まで動揺していて気が付かなかったが、駄菓子屋の上部──瓦屋根には、一枚のベニヤ板がはっつけてあり、そこには〝駄菓子屋不破〟と書かれていた。
不破という名の店主が経営しているのか……それにしても、なんて自己主張の激しい駄菓子屋なんだ。なんてことを思っていると──
「おや、私の店に何か用かい?」
「いやっぱああああああああああああああああああああああああ!?」
背後から突然、何者かに声をかけられ、おもわず変な声を出してしまう。俺は胸を押さえたままゆっくりと振り返って、その声の主を睨みつけようとした……が、俺の目の前にいたのは、なんと仮面バイカーだった。いや、正確に言うと、仮面バイカーの仮面をつけた女だった。
ちなみに、仮面バイカーとは日曜の朝8時に放映している特撮もので、この国の男児の必修科目のうちのひとつである。
そしてその仮面に目が慣れてきたら、今度は女の格好に目が行くようになってしまった。
なんで白Tシャツにジーパンなんだ。もっとなんかあるだろ。
しかもTシャツには〝まおー〟と、やる気のないポップ体もどきの書体で書かれてるし。そもそも、なんなんだ〝まおー〟って。
「おやおや、どうかしたかい? 固まっちゃって」
「……いや、面食らっちゃって……あれ? さっき、私の店って……?」
「そうだよ。この駄菓子屋は私の店だ」
「てことは、あんたがその……不破さん?」
「いかにも。駄菓子大好き不破さんとは、私の事ですよ」
「そ、そう……すか。お邪魔しました」
これ以上絡んでも何も利益がない。むしろ不利益しか生み出さないと踏んだ俺は、一目散にここから退去しようとした。しかし、そんな俺の肩を、不破という名の痴女が掴んできた。俺よりも少し身長の高いその痴女は、明らかに俺よりも強い力で俺の肩を掴んできている。なんとかして振りほどこうと試みているものの、振りほどくどころか、猛禽類の鉤爪が如く、不破の指が俺の肩肉に食い込んでくる。
「いだだだだだ……! ちょ、痛い! なにすんだ!」
「なぜいきなり帰ろうとするんだい?」
「なぜ頑なに帰そうとしないんだ……!」
「それは……ほら、見られちゃったからね」
「見られた? 何を?」
「私の秘密だよ」
「ひ、秘密って……?」
「このお店〝駄菓子屋不破〟の事さ」
「そんなに衆目に晒されたくなければ、今すぐ店をたためばいいだろうが……!」
「そういうワケにもいかないんだな、これが。……とにかく上がっていきなよ、少年。茶くらいならだすよ」
「嫌だね。俺はもう帰ると心に決めているんだ。それに、知らない人にはついて行っちゃダメ、と口を酸っぱくして言われているんだ」
「ほほう。なんて良い子なんだ。そして、なんて分からず屋なんだ」
「分からず屋で結構。これ以上俺を拘束するつもりなら、警察を召喚するぞ」
「警察はいやだけど……この駄菓子屋が見えているという事は、つまり少年にも心配事や、悩んでいることがあるという事だろう?」
「いやいや、どういう理屈だよ」
「そういうものなのさ。あまり深く考えなくていい。さあ、私に話してごらん。少年の抱える悩みを」
「ふん、この俺を中学生だと思って甘く見ているな? 人は誰にだって悩みがある。それを具体的に当てないで、フワフワと煙に巻くのは詐欺師の手口だ。生憎、そんな古典的な手に引っかかるほど、俺はマヌケじゃ──」
「あれだろ? いじめられてるんだろ、学校で」
「な、なん……だと!? ……いや待て、ちょっと制服とかが綻んだりしてたり、髪が乱れてたりとか、そんな感じで外見から判断してるんだろ? 知ってるぞ」
「強情だね。なら今度は、キミをいじめている子の名前も言い当ててあげよう」
「はあ? そんなことできるわけ──」
「イシノ、ヤナイ、ナカヅカという三人組から、主に暴力を振るわれているね?」
「な、なんでわかった!?」
「なぜなら、ここはキミみたいな悩める人げ……子羊の願いを、ほんの少しだけ叶えることが出来る駄菓子屋だからだ」
「そんな駄菓子屋があってたまるか」
「あるんだな、これが。まあ、願いをかなえるって言っても誰でも……というわけにはいかないから、さすがにこちらも人数は絞っているんだけど、キミからはどうやら特別な感じがする」
「特別な感じ……?」
「そう。キミからはこう……負け犬のオーラがぷんぷんと漂って来るんだよ。そこまで垂れ流しだと、逆に放っておけなくてね」
「な、なんて失礼なやつだ。初めて会う人間に、しかも女性にこんな事を言うのは、俺のポリシーに反するのだが、言ってやる。『消えろ、ぶっ飛ばされんうちにな』」
俺は相変わらず肩を掴まれたまま振り返ると、中指を立てて女性の顔の前へ突き出した。
「なんだいこれ? 中指? 何かのジェスチャーかな? 教えてくれないかい?」
「……はあ? 知らないのか?」
「知ってるよ? 中指だよね?」
「まじかこいつ」
どうやら本人はふざけているつもりはないようだ。ここまで大仰というか、あからさまに挑発しているのに、顔色一つ(顔は仮面で全く見えないのだが)変えないのを見ると、本当に知らないんじゃないか、とも思ってしまう。そうなってくると、無くしたはずの俺の良心もズキズキと音を立てて軋んでいく。
「まあいいや。とにかく、ぶっ飛ばすのは私じゃないだろ、サタケカケルくん?」
「お、俺の名前まで……」
「そう。ぶっ飛ばすのはイシミくんはじめ、キミに蹴る殴るなどの暴行を働いた、キミの同級生たちだ。そうだろう?」
「は……ははーん、なるほど。もしかしておまえ、ストーカーだな? 熱心な俺のストーカーなんだろ?」
「ふむふむ、今度はそう来たか。ちなみにその心は?」
「心も何も、こんなに俺の個人情報を知っているとなると、そのセンしか考えらないって事だ」
「へえ。……な~んだ。買いかぶって損した」
「は?」
「なんてことはない。ただの想像力の欠如した、哀れな子どもじゃないか」
「な、なんだと!? 喧嘩売ってんのか!」
「喧嘩なんて売らないよ、私が売っているのは駄菓子だけ。……どうだい? まだお茶を飲む気はないかい?」
「ふん、いまの暴言で、なおさら飲む気はなくなったね」
「……しょうがない。なら特別にもうすこしだけ、切り込んだ話をしてあげよう」
「今さら何を言ったところで、俺の気持ちは変わらんがな」
「キミは……ノートに、その日思いついた必殺技を記したノートを持っているね」
「……は?」
「それも、家の引き出しに入っていて、毎日眺めながら音読し──」
「お茶、飲ませてください」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました
四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。
だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる