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第2章
2話 その暫定聖女、凶暴につき。
しおりを挟む「おい、何とか言えよ!」
嫌です。
「人の事無視しやがって! 何様だてめえ!」
暫定聖女様です。
「聖女だか何だか知らねえけど、いい気になってんじゃねえぞ!」
いい気になってんのはてめーらの方だろボケ。
皆さんこんにちは。暫定聖女のアルエットです。
学園に入学してから早5日。
早速バカに絡まれています。
放課後の校舎裏という、時間帯的にも場所的にもテンプレ丸出しなシチュエーションの中、恥ずかし気もなく私を取り囲み、キャンキャン喚いているのは例の悪口坊ちゃん共だ。
自己紹介の時に名前を聞いてるはずだけど、やっぱり全く覚えていないので、適当に、くすんだ赤毛が1匹と茶髪が1匹、濃い灰色が1匹と呼称する事にした。
これ多分、赤毛がリーダー格だな。
つーか、まだ入学から1週間も経っておらず、これと言った接点も出来上がってないこいつらに、なんでこうまで目の敵にされてるんだか、よく分からんのですが。
まあ、強いて言うなら自己紹介の時、親の凄さとおうちの金回りくらいしか自慢できる事がない自分達より、担任の先生から直接、この方は聖女なので無礼のないように、なんて紹介のされ方していた私の方が、クラスで目立ってた事が原因かも知れない。
そもそも、『200年おきに出現する聖女』とかいう存在に、いちいち注視して気を配ってるのなんて、精々王族や上位貴族くらいのもの。
家を興してからの歴史が浅い、もしくは国の支え手としての意識が低い一部の下位貴族や、元から国の存亡なんてものと縁遠い平民は、聖女がどうこう言われても理解しがたいし、大事に扱えと言われても困惑するばかりに違いない。
となれば当然、反発を覚える者だって出てくるだろう。
それはもう、ある程度は仕方がない事であり、ある種の自明の理だとも言える。
だからって、いびって下さっても結構です、なんて、誰も言ってねえけどな。
私自身、特別扱いされたい願望なんざ欠片もないし、チヤホヤされたいとも思ってないので、自己紹介の折、「聖女と言われていても身分は平民なので、普通に接して下さい」と、最初から頼んでいる。
そのお陰か、クラスの子達の多くは私とシアに対し、結構親し気に接してくれるようになった。
比率的に見ると、私達姉妹に好意的、またはそれに近い接し方をしてくれるのは、クラスの中の約半数。
残る4割は様子見の為に距離を取っている状態で、最後に残った1割が、こういう悪口坊ちゃん共みたいに、いい歳こいて頭の悪い真似をしてくるバカガキに相当するって寸法だ。
で、今日の昼頃、シアとエドガーの3人で食堂へ行き、昼食を済ませて戻って来たら、件のバカガキ共から送り付けられた、果たし状ならぬ呼び出し状が、机の中に入ってたという訳です。
ついでに言うなら、絵に描いたような美少年・エドガーと親し気にしてる私が気に食わないのか、呼び出し状を読んでちょっと顔をしかめてる私を見て、クスクス笑ってやがる女子生徒の姿がちらほらと。
あいつらもねえ、ヤな奴らなんですよ。ホント。
廊下でわざとぶつかって来て文句垂れたり、わざと足踏んづけたりなんてのは可愛い方で、昨日は机の中にゴミ入ってたし、一昨日はノートに虫の死骸がなすり付けてあった。
あんまりムカついたんで、私の方もドジッて転んだ振りして、奴らの使ってる机の1つに拳ぶち込んで、真ん中から机叩き割ってやったけど。
それ以降、物理的な嫌がらせは一切されなくなりました。
でも要するにこれ、ひとえにエドガーが群がってきた女子生徒の大半に塩対応かまして、けんもほろろに追っぱらってるせいで、一緒にいる比率の高い私が逆恨みされてるって事なんですよね。とんだとばっちりだ。
あれで一応、シアが絡まれないように目を光らせてくれてはいるようなので、今はまだ広い心で大目に見てやってるけど。
つーか、この間見たアディア嬢も、思わず一発で名前覚えちゃうくらい強烈なベタキャラだったが、このクラスの一部のガキも、結構ベタな態度取ってくるよなぁ。
何はともあれ、こういうバカへの対応は、古今東西最初が肝心。
陰湿なメスガキ共への対策もバッチリだ。
仕込みは既に、ここへ来る直前に全て済ませてある。
今は目の前のこいつらに集中しておくとしよう。
覚悟はいいか? クソガキ共……!
てな訳で、作戦開始。
こういう自己主張だけはいっちょまえに激しい連中が一番嫌がるのは、自分の存在を無視される事。
それを熟知している私はまず、呼び出された先で待っていた悪口坊ちゃん共を、煽り目的で徹底的に無視してみた。
そうすると案の定、リーダー格の赤毛が分かりやすくいきり立ち、突っかかってくる。
おうおう、頭に血が上り過ぎじゃねえかい?
髪だけじゃなくてツラまで真っ赤になってるぜぇ? ボクちゃんよ。
無論、ここで赤毛の顔面にカウンターパンチぶち込んで、一撃で沈める事は容易だが、ここでは控える事にした。
分かりやすく痛め付けなくても、心を折る方法なんて幾らでもあるしねえ。
何より、折角始まった心機一転の学園生活、下手な真似して腫れ物扱いされる立場になるのは御免だ。
なーのーでー。
「――シッ!」
ごく短い呼気と共に、手刀の形になるよう真っ直ぐ指を伸ばした右手を、突き刺す勢いで赤毛目がけて叩き込む。
ただし、狙うのは顔面のド真ん中や両の目ではなく、左の頬スレスレの位置。
勿論、身体強化魔法のバフ付きで放ちました。
まだ魔法の使い方を習っていないので、精密な身体強化魔法を扱える訳ではないが、自分1人の身体の中だけで完結する、という特性を持った魔法だからか、感覚的な使い方なら何となく分かるんだな、これが。
瞬間的にではあるが、通常時の10数倍近くにまで膨れ上がった筋力と皮膚の強度により、常人の目では捉え切れない速度で繰り出される、鉄にも等しい硬さを有した手刀の突きは、短くも鋭い風鳴りの音を立てながら、ほんのわずかに掠めただけで触れてもいない赤毛の頬を、ごく浅く切り裂いた。
浅く裂けた頬の傷から血が薄く滲む。
途端に動きを止め、石造のように動かなくなる赤毛とその他2名。
多分今、赤毛は目の前で何が起きたのか、正確には分からなかっただろう。
しかし私の突きの速さが、およそ人間の放てる速度の限界を軽く超えていた事だけは、本能的に理解できたらしい。
突きを放った手を引き戻すと同時に、放心状態になった赤毛が腰を抜かしてへたり込んだ。
あ。こいつ漏らしやがった。しょうがねえなあ。
私はもう一度魔法で身体を強化し、へたり込んでる赤毛の胸倉を無造作に掴んで持ち上げて、思いっきりぶん投げる。
ここへ来る途中、蓮の花っぽい植物が水面に浮いてる、こぢんまりとした池があったのを思い出したのだ。
ええはい。そこに放り込んでやろうと思いまして。
目測にして水深1メートル強。
魚はいないけど、底まで見えるような綺麗な池でした。
きっと誰かが、定期的に掃除とかしてるんだろうな。
誰がやってるのか知らないけど、お漏らし野郎放り込んじゃってごめんなさい。
悲鳴を上げる事すらできぬまま、漫画みたいな放物線を描いてふっ飛んでいく赤毛。
着水と同時に立ち昇る大きな水柱と、ドバシャーン、という派手な音を耳にして、ようやく残り2名の硬直が解けた。
「うわああああっ! マークーーッ!!」
「何しやがんだてめえ!」
血相を変えた茶髪が、完全に気絶して、ドザエモンみたいな恰好で水面に浮かんでる赤毛に駆け寄る。
そして残った灰色は、果敢にも私に詰め寄ってきた。
ほーん。いい度胸してんじゃねーの。
「あら。私はあの赤毛の彼の為に、ああしてあげたんだけど?」
「何をどう解釈すりゃそうなるんだよ!!」
「そりゃあ勿論――私にビビッて小便漏らしたっての、周りにバレねえようにしてやったんだよ」
意識的に低い声を出しながら胸倉を掴み、メンチ切るのと同じ要領で睨んでやると、青い顔してあっさり黙る灰色君。
なんかちょっと震えてるけど、君までお漏らししないでくれよ?
「……いいか? よーく聞け? これに懲りたら二度と私に絡んでくんな。今日あった事も、ちゃーんとお口にチャックして、誰にも言わねえようにしとけよ。
さもねえと、てめーらのお友達にお漏らし坊やのレッテル貼って、卒業するまでクラスん中で晒し者にしてやるからな。分かったか!」
「はっ、はいぃっ!」
止めとばかりに掴んだ胸倉引き寄せて、鼻っ面がつくかどうかの至近距離で脅し付けてやると、灰色君は泣きながら逃げて行った。
その後を、気絶した赤毛を引き上げて担いだ茶髪が、「待ってくれよォ!」と泣きの入った声を上げながら追いかけていく。
赤毛の身体担ぎ切れなくて、ちょっと足引きずってんじゃん。あの茶髪。
ふう。思ったより簡単に片付いて、よかったよかった。
幾ら傍から見て素行とガラが悪いように見えても、所詮は温室育ちのお坊ちゃん。
私のような、マジモンの元素行不良女の敵ではなかったっつー事だね。
――さあて、帰るか。
適当な事言ってシアとエドガー先に帰しちゃったし、とっとと大聖堂に戻んないと。
じゃないとシアが不安になって泣いてしまうかも知れない。
あともう1件、気になる事はあるけれど、それに関してはわざわざ確認しに行かずとも、明日になればおおよその結果が分かるだろう。
◆◆◆
翌日。しれっとした顔で学園に顔を出すと、例の悪口坊ちゃん3人衆のみならず、昨日呼び出し喰らった私の事を、離れた場所からクスクス笑って見ていた女子生徒数名も、学園を休んでいた。
聞く所によると、坊ちゃん3人は風邪による体調不良。
まあ嘘だな。
女子生徒数名は、なぜか両手が真っ赤に腫れ上がり、昨日のうちに全員病院送りになったのだとか。
あーあ。やっぱ私の私物におイタしようとしやがったな、あのメスガキ共。
そりゃあねえ、腫れ上がるだろうねえ。
なんせ昨日の放課後、坊ちゃん共の所へ行くちょっと前、机の中にわざと置いておいたダミーのノート数冊の表面に、こっそりウルシ塗りたくっておいたから。
更に念には念を入れ、あいつらの前でウルシ塗ったノートを素手でいじって見せておいたので、そりゃもう何の疑いもなくベタベタ触りまくったに違いない。
しかも今回は特別サービスとして、普通のよりダンチでかぶれが酷くなる種類のウルシ使ったんで、今頃おててが野球グローブみたいになってるんじゃなかろうか。
ああ。当然ダミーのノートは今日、朝イチで焼却炉に放り込んで燃やしておいたので、もうどこからも証拠は出て来ませんよ?
目撃者もゼロ。この世界に科捜研がない以上、私の完全犯罪達成は確定しております。
勿論あいつら自身は、かぶれの原因に大いに心当たりがあるに違いないけど、証拠がないのを差し引いても、面と向かって私を糾弾するのは不可能だと思う。
だって、下手にウルシかぶれの件を突き詰めたら、私の私物に勝手に触った事がバレちゃうもんね。
私達新入生は入学式の説明の際、学園長先生から『クラスメイトの私物には勝手に触らない。もし勝手に触った場合は、窃盗罪を科される可能性も大いにありますからね』…と、とっても分かりやすい注意をされている。
あいつらも愛しのエドガー君(笑)の前で、盗人呼ばわりされるのは嫌だろう。
つまりは、完全に泣き寝入りせざるを得ないパターンな訳ですよ。ククク……。
え? なんで私はダミーのノート素手で触って平気なのかって?
ぶっちゃけ、身体強化魔法の恩恵のひとつです。
なかなか難しいんだけど、頑張って意識的に皮膚の強度をガン上げしておけば、ウルシなんて全然効かなくなるし、果ては経皮毒まで無効化できちゃうんですよ、私。
あと、熱湯の中に手ぇ突っ込んでも平気。すごくね?
以前、身体強化魔法で皮膚の強度がどんくらい上がるもんなのか確認すべく、試しに裁縫針を指に刺そうとしたら、針の方がひしゃげて折れたの見た時には、我ながらちょっとヒいたけど。
それはさておき、気を取り直して学業に励みましょうかね。
授業の内容的には、大体中学校で教わる程度の内容になってるんで、難しくてついて行けないって事はないけども、元からあんまり勉強得意な方じゃないし、気を抜かずに努力していく所存です。
何より明日は、いよいよ魔法の授業が始まる日!
シアもどことなく嬉しそうだ。これまでは魔力量の少なさから、私と違って自主練すらさせてもらえなかったから、内心ワクワクしてるんだろう。
イヤッフゥーー! もう全力で張り切っちゃうぜ!
明日の授業に思いを馳せ、スキップランランな心境で次の授業に向かうべく教室を出て、廊下を進む事しばし。
貴族がいる第1学舎・通称『貴族院』と、平民が過ごす第2学舎を繋いでいる、中央エントランスに出た。学園内でも数少ない、貴族と平民の共有スペースの1つだ。
エントランス奥のド真ん中にある長い階段は、主に魔法学を実地と織り交ぜて学ぶ為の特別教室や、音楽室、美術室などへ繋がる唯一の通路でもあるらしい。
身分に関わらず全ての生徒が授業を受ける為、頻繁に行き来する場所であるからか、ここでは貴族が側を通ってる時でも、立ち止まっての挨拶はしなくていいと言われている。
とっても貴重なスペースです。
そういう風にしておかないと移動教室の時、平民の子達はお貴族様への挨拶に時間取られて、みんな揃って遅刻しちゃうから、なんだろうけどね。
シアと一緒に呑気な顔で、今日のお昼何を食べようか、なんて事を言いながら歩いていると、丁度正面から歩いてくる、今一番会いたくない人の姿を見付けちまいました。
泣く子もダッシュで逃げ出すぶりっ子問題児、アディア嬢のご降臨でございます。
思わず顔を引きつらせていると、何を思ったかアディア嬢が、満面の笑みを浮かべてこっちに駆けてくるじゃありませんか。
ちょ、やめて! こっち来んな!
て言うかお嬢ちゃん、廊下は走ったらダメなんですけど!?
みなさん、ここに校則違反してるお貴族様がいます!
遠巻きに見てないで、この人どっか連れてってお説教して下さい!
お願い誰でもいいから!
「聖女様ぁ~~!」
うおおおおい!! 人の身分でけぇ声で叫んで周りにバラすんじゃねえ!
帰れ! ゴーホーム!
……とかいう私の思いも虚しく、アディア嬢は誰にも咎められる事なく私達の所へ到達する。
そしてその口から、またもやとんでもない発言が飛び出した。
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