異世界は悪運でも生きていけますか?

ツバキ

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2話 アイテムとキモイヤツ

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なぜ扉が簡単に開いたのか不思議に思ったがとりあえず出れてよかった。

周りを見てみるとゴツゴツとした壁にゴツゴツした地面もちろん明かりもない。

「ここって、本当にどこなんだよ!くそ!」

神様みたいな奴の転移に苛立ちを隠せずにいたら、あいつの言っていた事を思い出す。

「確か?ステータスオープン…だっけ?…おわ、」

ステータスオープンと唱えると目の前に青く発光した板が出てきた。板には俺のステータスが書いてあった。


ステータス
名前:ハマナカ トモヤ
性別:男
種族:人族
レベル:1
状態:正常
HP10/10   MP6/6
筋力8[58] 耐久力10[60] 俊敏性6[56]  器用3  魔力5 魔力耐性4
EXP0/20
《魔術》
無し
《耐性》
無し
《スキル》
【悪運】Lv.1
【暗視】Lv.1
【翻訳】
【拳闘】Lv.1
【体術】Lv.1
【???】Lv.?
《称号》
転生者、思い受け取りし者
《加護》
無し


なんか、あれだな?もろゲームのステータス画面だな。

筋力とかこれが普通なのかな?そうだよね?…「うっわ、おま、低すぎワロタ」とか誰も言わないよね?
横のカッコは謎だな?これが本当の数値かなそうだねよね…たぶん。

スキルの【暗視】と【翻訳】はあいつが言ってた場所によって貰えるスキルかな?確かに暗くて本来なら何も見えないかもしれない。
【拳闘】【体術】はなんで貰えたか謎だこれもあいつがくれたのかな?。

魔術と耐性と加護は無し。

一番謎なのは   【???】だな…Lv.すら分からない。

その次にあれなのが、【悪運】だな…確かに俺の人生ろくな事がなかった、最後は人違いで殺されたるし。しかもLv.1って上がったらどうなるのこれ?嫌なんだけど!

そんな事で頭悩ましていたが結局は進むしかない……もう一度辺りを見回すと俺が出てきた扉と同じような扉があった。

「行くか」
さっきの扉と同じように何か書いてあった

『彼が生涯で得た物の一部をここに封印する』

封印ですか…だったら開かないかな?一応試すけどさ。

ゴゴゴ

開くの!?封印じゃないの?この世界の封印そんなもん?家の鍵より心細いよ。

「な、中は?」

中はそこまで大きくなく、ある物も台座が二つに箱が一つだった。

「え、少な…」
予想では色んなものが所狭しと置いてあるものかと。

まぁ、まずは台座の物を見てみるか。
台座には手のひらサイズの箱が一つもう一個の台座には指輪があった。
持っているガントレットを一旦台座の上に置いてから
最初に小さい箱を開ける事に、中には丸く輝く真珠のようなものがあり手に取るとすぐに何か理解した。

「飴だ、これ…」
どうする?食べてみるか?いや、危なくない?指輪から先に見てみるか。

指輪を手に取ってみるが普通だ。
普通のシルバーリング特に変わったところはない。

「つけてみるか」
特に何も変わったところは無いけど?まぁ、いいか。次は大きい箱を開けてみよう

ギィ…
「これは…胸当てかな?」
鉄製の胸当てが雑に入っていた。

とりあえず、貰ってと…飴、一つだけ食べてみようかな?どうせ二個あるんだしいいよね?

さっきの箱を開けて一つ手に取り口の中に放り込む。

ひょい、ガリガリ

はい、飴はすぐ噛んじゃうタイプです
甘くておいしゅうございました。

『スキル【鑑定】を手に入れました』

ん?なんか頭の中で声が?
スキル【鑑定】か…ステータスもう一回見てみよ


ステータスのスキルの欄に【鑑定】Lv.1が増えていた。

これって…飴のおかげって事でいいんだよな?

「鑑定か…いろいろしてみたいものがあったから丁度いいな」

まず気になってるのはガントレットだな。

名称【☆☆☆の***】
素材【ミスリル、***、***】
ランク*
詳細【その昔+*%○☆】

もう何がなんだか分かりません…レベル1って無能ですか?

次!飴!

名称【○○○の飴】
素材【???、砂糖】
ランク?
詳細【舐めるとその飴に封じられたスキルを!】

知りたいところ!何の飴なの?そこ大事だよ?

次!指輪!


名称【異空間収納指輪アイテムボックス
素材【?】
ランク?
詳細【いっぱい入る】

詳細の溢れる小並感…
アイテムボックスってあれだよね?ものいっぱい入るやつだよね?
詳細と同じこと言ってる俺って…

でも嬉しい!今のところ入れるものなんてないしどうやって使うのかも分からないけど!!

次は胸当て見てみるか?

名称【鉄の胸当て】
素材【鉄、皮】
ランクD+
詳細【防具ですけど?】

詳細がなんかうざいんだけど…
D+が良いのか悪いのかも分からないけど普通そうだな。

ここはもう何もなさそうだし出て先に進むしか無さそうだな。

部屋を後にし一本道を突き進む。

「なんか、明かりもないし不安になるな」
10分ほど歩いたが景色は全く変わらない。

『スキル【暗視】のレベルが上がりました』

「うお!」
いきなりの脳内音声に驚いてしまった。

暗視が上がったおかげかさっきより若干周りが見えやすい気がする。

そのまま、進んでいるとある事に気付いた。

「壁がもぞもぞしてないか?」
してる、さっきまで分からなかったが暗視のレベルが上がったことによってもぞもぞしてるのが見える。

近寄って見ることにした。

「え、は、やだ!やだやだ!無理無理!」
ええ、なぜ俺がこんなにも取り乱しているのか、もう全人類の天敵と言っていい奴がいたからですね。しかもかなりのサイズの賢い人ならもう分かるでしょう。

そう、馬鹿でかいGでした。

「ちょ、これ魔物?なに?」

「……ブーン」
こっちに気付いたのかそれは飛んできた。

「は!俺虫とかマジ無理なの!!」

バキ!
あ…この感触…泣きそう

真っ直ぐ飛んできたGさんに振り回した俺の拳がクリーンヒットした。

Gはビクビク痙攣している。

「気持ちわりぃ…」
早く殴った感触忘れたい…

【スキル【悪運】がアクティブです】

「ギィシャァァァ!」

「ん?」

スキルがなんて?
ビクビクしていた、Gは動かなくなった。鑑定とか効くのかな?


名称【クカラチャ】
ランクD-
詳細【キモイ】

鑑定出来るんだな、詳細は相変わらずか。

もう、無視する!壁がもぞもぞしてたらとりあえず走る!

よし、進も…う?

前の地面が動いてない?

「キーーーー」

あ…やだ、地獄絵図
大量のクカラチャがこっちに向かってきている。

どうする!どうする!戦いたくない!むしろ触りたくない!!
戦っても多すぎて相手できない!

目の前の光景に気が狂いそうになりながら考えた。

「戻ろう!」

アイテムが色々あった部屋までダッシュで帰って扉を閉めれば何とか!

クカラチャ達に背を向け全力で元来た道を走り抜ける。

走って戻るとすぐに部屋が見えた、後ろにはクカラチャ達の気持ち悪い鳴き声が響いてる。

部屋に飛び込み扉を閉める、これであいつらが消えるまで待てばいいかな?

転生していきなり、もう帰りたくなってきた。扉に背中をつけもたれ掛かりながら地面に座り込む。

「ふぅ……ん?なんか?ケツが変な感じ」

もぞもぞしてる?

立ち上がり扉の下を見る。
「キシャァ!」
ケツにクカラチャの頭が当たってたのね…
入ってきてんじゃん!




==============

どうも!読んでくれてありがとうございます!更新遅いですが良かったら次も見ますよって言ってください
駄作ですがお付き合いをww
気になったらお気に入りしてやってください
それでは!また次回!


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