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第2章 王都で生きる
27話 しょんべんおじさん
しおりを挟む「・・・・・?」
ラビーは何処か分からない場所で目が覚めた。
「起きたかラビー!!」
「つ、 ツイスト殿下?」
傍に居たツイストが心配そうにしていた。
「ここは? 一体何が・・・」
起き上がるラビー、 如何やら医務室の様な場所でベッドに横になっているらしい。
「如何やら麻薬王とやらの反対勢力の亜人達が大使館を襲撃しに来たらしい
僕達はその巻き添えになったと言う訳だ」
「そうでしたか・・・他の方々は?」
「・・・・・」
重苦しそうにするツイスト。
「悪い報せが多いぞ」
「・・・言って下さい」
「まずは良い報せだ、 君の父君は無事にこの大使館に逃げ込めた、 ついでに僕も無事だ
君は意識を失っていたが目覚めて良かった」
「どの位、 意識を失っていました?」
「2,30分位だ」
「そうでしたか・・・完全に油断してました」
悔しそうにするラビー。
「私は何で意識を失っていたんですか?」
「大砲による砲撃を受けた」
「大砲!? そんな物まで持ち出して来たんですか!?」
大砲は発明はされていたが魔法の方がまだまだ便利としてあまり発展していない。
とは言え魔法が使えない者達にとってはかなりの火力兵器である。
「どうやら木製の大砲を使って来たらしい」
「木製・・・?」
実際に木製の大砲は存在する。
それ所か革製、 紙製の大砲も有る。
「確かに軽そうですね・・・」
「だが威力は大砲並だ、 焙烙玉を打ち込まれてその時の衝撃で倒れて気絶したんだ」
焙烙玉とは陶器に火薬を詰め込んだ砲弾である。
火薬が弾け火と破片で攻撃する手榴弾の様な物と考えて貰えれば良い。
「僕がマジックハンドと自前の腕力を併用して気絶した君を大使館に運んで逃げ込んだ」
「ありがとうございます」
「礼ならあの人狼に言った方が良い、 彼が君の盾になった」
「雷・・・!! 彼は無事ですか!?」
「焙烙玉の破片が背中にびっしりだが軽口を叩いていたし
ここは天下のビア帝国の大使館だ、 こういう事も慣れっこなのか医療班も充実している
重傷だが死ぬ事は無いだろう」
「良かった・・・他の皆さんは?」
「ケンタウロスも無事だ・・・だが・・・」
良い淀むツイスト。
「だが・・・? なんなんですか殿下? 教えて下さい」
「他全員がこの大使館から締め出された」
「なっ・・・!? 何ですって!?」
ラビーは何処か分からない場所で目が覚めた。
「起きたかラビー!!」
「つ、 ツイスト殿下?」
傍に居たツイストが心配そうにしていた。
「ここは? 一体何が・・・」
起き上がるラビー、 如何やら医務室の様な場所でベッドに横になっているらしい。
「如何やら麻薬王とやらの反対勢力の亜人達が大使館を襲撃しに来たらしい
僕達はその巻き添えになったと言う訳だ」
「そうでしたか・・・他の方々は?」
「・・・・・」
重苦しそうにするツイスト。
「悪い報せが多いぞ」
「・・・言って下さい」
「まずは良い報せだ、 君の父君は無事にこの大使館に逃げ込めた、 ついでに僕も無事だ
君は意識を失っていたが目覚めて良かった」
「どの位、 意識を失っていました?」
「2,30分位だ」
「そうでしたか・・・完全に油断してました」
悔しそうにするラビー。
「私は何で意識を失っていたんですか?」
「大砲による砲撃を受けた」
「大砲!? そんな物まで持ち出して来たんですか!?」
大砲は発明はされていたが魔法の方がまだまだ便利としてあまり発展していない。
とは言え魔法が使えない者達にとってはかなりの火力兵器である。
「どうやら木製の大砲を使って来たらしい」
「木製・・・?」
実際に木製の大砲は存在する。
それ所か革製、 紙製の大砲も有る。
「確かに軽そうですね・・・」
「だが威力は大砲並だ、 焙烙玉を打ち込まれてその時の衝撃で倒れて気絶したんだ」
焙烙玉とは陶器に火薬を詰め込んだ砲弾である。
火薬が弾け火と破片で攻撃する手榴弾の様な物と考えて貰えれば良い。
「僕がマジックハンドと自前の腕力を併用して気絶した君を大使館に運んで逃げ込んだ」
「ありがとうございます」
「礼ならあの人狼に言った方が良い、 彼が君の盾になった」
「雷・・・!! 彼は無事ですか!?」
「焙烙玉の破片が背中にびっしりだが軽口を叩いていたし
ここは天下のビア帝国の大使館だ、 こういう事も慣れっこなのか医療班も充実している
重傷だが死ぬ事は無いだろう」
「良かった・・・他の皆さんは?」
「ケンタウロスも無事だ・・・だが・・・」
良い淀むツイスト。
「だが・・・? なんなんですか殿下? 教えて下さい」
「他全員がこの大使館から締め出された」
「なっ・・・!? 何ですって!?」
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