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第2章 王都で生きる

22話 腹黒

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「おほん!と言うわけで魔王を倒しに行って欲しい!」

「魔王を倒したら、帰らせてくれるのですね?」

「うむ、保障しよう。帰るも残るも好きにするがよい」

「よし!じゃあみんな!魔王をちゃちゃっと倒して帰ろう!」

「そうだねー!なるはやで行こー」

「そうですね……どちらにせよ魔王をどうにかしなくては……」

「あはは、賛成ー」

「意思は決まったようだな?だが、お主らは魔法に関しての知識が乏しいであろう?こちらで教師を用意したので彼の指示に従ってくれ」

王様がこっちを見て俺の事を手招きしている。

「えー、皆さんの教師を勤めさせていただく。キョウエイ・イズミだ。キョウエイとでも呼んでくれ」
王の横まで移動して挨拶する。

「え?子供?」
「わー!かわいー!」
「何故子供が?」
「ぼくー?なんちゃいかなー?」
そこは触れないでくれ

「これでも魔法の腕には自信がある。自己紹介をお願いしていいか?」
さっさと名乗れ!

「あ、僕は五十嵐いがらし優友ゆうすけと言います」

「うちは、田口たぐち佳歩かほね!」

「わたくしは、たちばな 結衣ゆいです……」

「あたしはね~望月もちづきあやだよ~」


五十嵐いがらしは茶髪だが誠実そうな顔をした好青年というイメージをした外見をしている。
田口たぐちはギャルだな、金髪だし化粧がケバい。
たちばなは黒髪を腰まで伸ばして、落ち着いた雰囲気が漂っている。
望月もちづきは黒髪ショートで人懐っこさそうな感じがする。


「えーっと、この後はどうしたらいいんだ?」

王様に段取りの説明を要求する。

「そうだな、ステータスをチェックしたら早速魔法の練習とかでいいんじゃないか?」

いいんじゃないって全部俺に丸投げですかい?

「はぁ……それでは皆さんステータスを教えてもらえますか?ステータスが見たいと念じれば出てくると思います」

「分かりました」
「あーい」
「はい……」
「あいよ~」

勇者達のステータスはこんな感じだ。

ステータス
名前:五十嵐いがらし優友ゆうすけ
性別:男
種族:人族
レベル:1
状態:正常
HP100/100   MP100/100
攻撃力14  防御力10
俊敏性20  魔力30
《耐性》
火耐性  水耐性
土耐性  闇耐性
《スキル》
【光属魔法】
【剣の才能】
【アイテムボックス】
【瞬足】
《称号》
異世界人、勇者、女ったらし

ステータス
名前:田口たぐち佳歩かほ
性別:女
種族:人族
レベル:1
状態:正常
HP100/100   MP100/100
攻撃力10  防御力20
俊敏性8    魔力30
《耐性》
炎耐性  土耐性
水耐性  闇耐性
《スキル》
【光属性魔法】
【土属性魔法】
【アイテムボックス】
【タンク】
《称号》
異世界人、勇者、化粧上手


ステータス
名前:たちばな結衣ゆい
性別:女
種族:人族
レベル:1
状態:正常
HP100/100   MP100/100
攻撃力12  防御力12
俊敏性16    魔力40
《耐性》
炎耐性  土耐性
水耐性  闇耐性
《スキル》
【光属性魔法】
【水属性魔法】
【アイテムボックス】
【明鏡止水】
《称号》
異世界人、勇者、大和撫子


ステータス
名前:望月もちづきあや
性別:女
種族:人族
レベル:1
状態:正常
HP100/100   MP100/100
攻撃力10  防御力10
俊敏性15    魔力35
《耐性》
炎耐性  土耐性
水耐性  闇耐性
《スキル》
【光属性魔法】
【風属性魔法】
【アイテムボックス】
【第六感】
《称号》
異世界人、勇者、切れ者


《称号》に関しては一つ気だけ気になった、そう女ったらしだ。この男にリリカやイーラは近付けないでおこう。

みんな《加護》は持っていなかった。

「おぉ!これは!やはり伝説通りだな!光属性魔法があるではないか!」
横で一緒に見ていた王様が興奮し出した。

「光属性ってすごいんですか?」
五十嵐が王様に質問した。

「あぁ、光属性を持っている者は人族には勇者しかいないだろう」

「おぉ!すげぇ!チートってやつか!」

「やばくね?みんな持ってんじゃん」

さて、ステータスも見たし練習行こうかな?

「王様、魔法の特訓に行ってもいいか?」

「うむ、構わん後で剣の特訓のため戦士長を向かわせる」

「分かりました、では」

「ねぇーねぇーちょっと待って」
望月が謁見の間から出ようとする俺を止めた。

「ん?なんだ?」

「さっきから気になってたんだけどさ?肩になんかいる?」
なに!こいつリカが見えるのか!

「ん?どうしたんだ、彩」
「肩がどうしたん?」
「わたくしには何も見えませんが?」

「む?キョウエイの肩に何かいるのかね?」

「リカだよ~!すご~い!見えるの?」
リカが嬉しそうに望月へと飛んでいく。

「なんだ?声だけ聞こえるぞ?」
「なんですの?」
「めちゃびっくり!」

「いやー実はぼんやりとしか分からないんだけどねー」
はっきり見えるわけではないのか。それでも目はしっかりとリカを捉えている。

「へぇ、妖精を視認できるなんてすごいな?」

「え?妖精なんですか!すげー!」
「びっくりですね」
「妖精なんていんだ?すごいね!」

「えへへ~みんなよろしくね~」

「なんだ?妖精がいるのか?どこだ!」
王様が興味津々だ。

「王様、また今度話しさせてあげますから」

「頼むぞ!妖精なんて初めてだからな!」

「じゃあ、我々はこれで。皆さん付いてきて」

「はい!」
「あーい」
「はい……」
「はいは~い」

とりあえず、いつもの練習スポット中庭に来た。

中庭に着くと五十嵐が俺に話があるからちょっと端に行こうと言ってきた。まぁいいけど?なんの話だ?

女性陣から見えない木の陰まで来るといきなり豹変した。

「てめぇ、あんま調子乗んなよ?俺らの教師をだからって偉そうにすんな。ガキが勇者様の指導者なんて王様も頭おかしいんじゃねぇのか?とりあえず初級系の呪文とか教えてくれればいいから後は俺らでやるし、後この事は女どもに喋んじゃねぇぞ?俺は優しい鈍感くんで通ってるからよ」

何こいつ!腹黒すぎだろ!こいつが魔王でしたって言っても信じるね!

「じゃあ、お前の本性をあの子達は知らないのか?」

「あたりめぇだろうが?うまくやってんだよ、バーカ。よしあまり長いとこっち来そうだし話しは終わりだ」

そう言うと女達の元に戻って行った。

「はは、ごめんごめんこの世界についてどうしても聞きたい事があってさ」
「へぇしっかりしてんね?」
「流石、五十嵐くんですね」
「そんなとこまで気が回るなんてすごいね~」


「リカ、俺あいつ嫌いだわ」

「リカも嫌~い」
リカは俺の肩の上で全て聞いていた。
女ったらしよリカの好感度はだだ下がりだ!ザマーミロ!


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あ、遅くなりました……
今回文が乱れてる気がする。
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