76 / 91
第2章 王都で生きる
20話 王族
しおりを挟む
「キョウエイ何ボサッとしてんのよ!早く行くわよ!」
「はいはい」
ズカズカと進むイーラの後をついて行く。
「あのさ?」
「なによ?」
「どんどん、進んでるけど場所分かってる?」
「それは……早く案内しなさいよ!」
「へぇへぇ、フーちゃん案内お願い」
「分かったわ、ついてきてちょうだい」
フーちゃんの後をついて行き集落に着いた。
「こ、これはどうなってんのよ!」
「おぉ、全部灰になってるな」
「そんな!ゴブリン倒せないじゃない!」
お前、最初嫌がってただろうに。
「んーでも、おかしいわね?」
「何がだ?」
フーちゃんが飛んで肩にとまった。
「この魔力、私のよく知る人の魔力だわなぜその人はこんな事したのかしらね?」
耳元でささやかれた。
「ほんとだな?いったい何をしたいんだか?」
「ふふ、嘘つきは嫌いじゃないわよ」
「そりゃ嬉しいね」
「フーちゃんさん、どうします?」
「そうね、今日のところは帰りましょ」
倒す相手もいなくなったので城に帰ることにした。
自分たちの部屋に戻ってくると金髪のイケメンお兄さんが椅子に座っていた。
「あの~どちら様で?」
「イーラ!やっと帰って来たのかい!お兄ちゃん今すぐにでもイーラに会いたくてこんな所まで来ちゃったよ!」
おい、俺の言葉は無視かよ。
「お、お兄様なんでお城に……」
「いやね、イーラに新しい教師がついたと聞いたからねこの僕が一目見てやろうと思ってさ!それで?そいつはどこにいるんだい?」
「あの、目の前にいますわ」
「俺がイーラに魔法を教えてるキョウエイだ」
「ハハ、イーラのお友達かい?面白い冗談を言うね」
「お兄様、本当なんです」
「イーラもお兄ちゃんを驚かそうとして、まったくすぐバレる嘘はつかない方がいいぞ?」
こいつ、めんどくせ。
ガチャ、
「兄様……イーラが困っていますよ?」
今度は赤髪の美人さんが入って来た。
「お姉様!」
赤髪だけどお姉さんなんだな。
「シャル?何を言ってるんだい?イーラが僕にそんな事思うわけないだろ?」
「はぁ……いつもは思慮深いのに、困った人です。それとイーラの教師はキョウエイさんで間違いありません」
シスコンなのかな?
「それは本当か!じゃあこの子供がイーラに魔法を?」
「えぇ、そうなります」
「へぇ、才能があるのかな?凄いじゃないか君」
「え、あ、ありがとうございます」
「うんうん、それで君?」
「はい?」
「イーラの事をどう思う?」
なんだ!その質問は本人の前だぞ!
案の定イーラは俺の事を睨んで来ている。
「え、えっと、とても教え甲斐があって良い子だと思います、」
「ハハ、そうかそうか!恋愛感情は無いんだね?安心したよ、危ない危ない」
あったらどうなってたの!
「イーラは彼の事をどう思うんだい?」
なんなの?空気読めないのこの人!
「え?わたくしはべ、別になんとも思っておりましぇん!」
頰を染めてさらに目をそらしてからの最後は噛むという恋する乙女的行動をしやがったこいつ。
こちらを見て笑ってやがるこいつ!策士か!
「あははーそうなんだーそれは良かったー、ね?キョウエイ君?」
目が!目が笑ってない!
「まぁまぁ、兄様今日はこの辺でいいじゃ無いですか。またいつでも会えるんですから」
「そんな!まだイーラと一緒にいたい!今日は一緒にお風呂に入るんだ!な?イーラそうだろ?」
「ごめんなさい、それは流石にご遠慮します」
「そ、そんな……くそーー!!」
部屋から駆け足で出ていった。
「ごめんなさい……サクサーはイーラの事になるといつもこうなの。私はシャルロットよろしく」
耳元でそう言うと部屋を出ていった。
「なんか、凄い人たちだったね~?」
確かにな。
「そう?ここの王族は昔からあんな感じだったと思うわよ?」
「流石、歴史を見てきた鳥は違うな」
「私がおばさんだって言いたいのかしら?」
フーちゃんの目が光った!
「いやいや!違う違う!フーちゃんピッチピチだよ!」
何を言ってるのか自分でもわからん。
「まぁ、大目に見てあげる」
良かった。
「なんか、お前の家族癖あるな」
「えぇ、そうなのよ……サクサーお兄様はシャルお姉様がいないとずっと私に引っ付いてきて困ってるの」
「お前も、色々苦労してるんだな?」
「えぇ、どっと疲れちゃった少しベット借りるわね」
ベットの中に入っていった。
「いいけど、夜中起きるとかやめてくれよ?朝のお前のテンションウザいし」
「あ、あれは……やめて思い出させないで」
「はいはい、俺も横になるかな?」
俺もイーラの横に潜り込む。
「ちょ!あんた何入ってんのよ!」
「別にいいだろ?何意識してんだよ」
「別に!意識なんてしてないわよ!好きにすれば!」
「そうか、じゃおやすみ」
「リカも~おやすみ~」
俺とイーラの間にスポッとハマった。
「じゃあ、私もちょっと休ませてもらうわ」
ふぅ、ん?なんか忘れてる気がするんだよな?
まぁ、いっか……そんな大した事じゃないだろ。
あ!テツだ!でも朝から動いてたから睡魔が……さらにこの最高級オフトォン、すまんテツ待っててくれ。
==================
文字増やすか迷い中!
「はいはい」
ズカズカと進むイーラの後をついて行く。
「あのさ?」
「なによ?」
「どんどん、進んでるけど場所分かってる?」
「それは……早く案内しなさいよ!」
「へぇへぇ、フーちゃん案内お願い」
「分かったわ、ついてきてちょうだい」
フーちゃんの後をついて行き集落に着いた。
「こ、これはどうなってんのよ!」
「おぉ、全部灰になってるな」
「そんな!ゴブリン倒せないじゃない!」
お前、最初嫌がってただろうに。
「んーでも、おかしいわね?」
「何がだ?」
フーちゃんが飛んで肩にとまった。
「この魔力、私のよく知る人の魔力だわなぜその人はこんな事したのかしらね?」
耳元でささやかれた。
「ほんとだな?いったい何をしたいんだか?」
「ふふ、嘘つきは嫌いじゃないわよ」
「そりゃ嬉しいね」
「フーちゃんさん、どうします?」
「そうね、今日のところは帰りましょ」
倒す相手もいなくなったので城に帰ることにした。
自分たちの部屋に戻ってくると金髪のイケメンお兄さんが椅子に座っていた。
「あの~どちら様で?」
「イーラ!やっと帰って来たのかい!お兄ちゃん今すぐにでもイーラに会いたくてこんな所まで来ちゃったよ!」
おい、俺の言葉は無視かよ。
「お、お兄様なんでお城に……」
「いやね、イーラに新しい教師がついたと聞いたからねこの僕が一目見てやろうと思ってさ!それで?そいつはどこにいるんだい?」
「あの、目の前にいますわ」
「俺がイーラに魔法を教えてるキョウエイだ」
「ハハ、イーラのお友達かい?面白い冗談を言うね」
「お兄様、本当なんです」
「イーラもお兄ちゃんを驚かそうとして、まったくすぐバレる嘘はつかない方がいいぞ?」
こいつ、めんどくせ。
ガチャ、
「兄様……イーラが困っていますよ?」
今度は赤髪の美人さんが入って来た。
「お姉様!」
赤髪だけどお姉さんなんだな。
「シャル?何を言ってるんだい?イーラが僕にそんな事思うわけないだろ?」
「はぁ……いつもは思慮深いのに、困った人です。それとイーラの教師はキョウエイさんで間違いありません」
シスコンなのかな?
「それは本当か!じゃあこの子供がイーラに魔法を?」
「えぇ、そうなります」
「へぇ、才能があるのかな?凄いじゃないか君」
「え、あ、ありがとうございます」
「うんうん、それで君?」
「はい?」
「イーラの事をどう思う?」
なんだ!その質問は本人の前だぞ!
案の定イーラは俺の事を睨んで来ている。
「え、えっと、とても教え甲斐があって良い子だと思います、」
「ハハ、そうかそうか!恋愛感情は無いんだね?安心したよ、危ない危ない」
あったらどうなってたの!
「イーラは彼の事をどう思うんだい?」
なんなの?空気読めないのこの人!
「え?わたくしはべ、別になんとも思っておりましぇん!」
頰を染めてさらに目をそらしてからの最後は噛むという恋する乙女的行動をしやがったこいつ。
こちらを見て笑ってやがるこいつ!策士か!
「あははーそうなんだーそれは良かったー、ね?キョウエイ君?」
目が!目が笑ってない!
「まぁまぁ、兄様今日はこの辺でいいじゃ無いですか。またいつでも会えるんですから」
「そんな!まだイーラと一緒にいたい!今日は一緒にお風呂に入るんだ!な?イーラそうだろ?」
「ごめんなさい、それは流石にご遠慮します」
「そ、そんな……くそーー!!」
部屋から駆け足で出ていった。
「ごめんなさい……サクサーはイーラの事になるといつもこうなの。私はシャルロットよろしく」
耳元でそう言うと部屋を出ていった。
「なんか、凄い人たちだったね~?」
確かにな。
「そう?ここの王族は昔からあんな感じだったと思うわよ?」
「流石、歴史を見てきた鳥は違うな」
「私がおばさんだって言いたいのかしら?」
フーちゃんの目が光った!
「いやいや!違う違う!フーちゃんピッチピチだよ!」
何を言ってるのか自分でもわからん。
「まぁ、大目に見てあげる」
良かった。
「なんか、お前の家族癖あるな」
「えぇ、そうなのよ……サクサーお兄様はシャルお姉様がいないとずっと私に引っ付いてきて困ってるの」
「お前も、色々苦労してるんだな?」
「えぇ、どっと疲れちゃった少しベット借りるわね」
ベットの中に入っていった。
「いいけど、夜中起きるとかやめてくれよ?朝のお前のテンションウザいし」
「あ、あれは……やめて思い出させないで」
「はいはい、俺も横になるかな?」
俺もイーラの横に潜り込む。
「ちょ!あんた何入ってんのよ!」
「別にいいだろ?何意識してんだよ」
「別に!意識なんてしてないわよ!好きにすれば!」
「そうか、じゃおやすみ」
「リカも~おやすみ~」
俺とイーラの間にスポッとハマった。
「じゃあ、私もちょっと休ませてもらうわ」
ふぅ、ん?なんか忘れてる気がするんだよな?
まぁ、いっか……そんな大した事じゃないだろ。
あ!テツだ!でも朝から動いてたから睡魔が……さらにこの最高級オフトォン、すまんテツ待っててくれ。
==================
文字増やすか迷い中!
0
お気に入りに追加
4,984
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
婚約破棄された悪役令嬢。そして国は滅んだ❗私のせい?知らんがな
朋 美緒(とも みお)
ファンタジー
婚約破棄されて国外追放の公爵令嬢、しかし地獄に落ちたのは彼女ではなかった。
!逆転チートな婚約破棄劇場!
!王宮、そして誰も居なくなった!
!国が滅んだ?私のせい?しらんがな!
18話で完結
プロクラトル
たくち
ファンタジー
1つの世界が作られた、「最後に残った物にこの世界を任せよう」
選ばれた7人の神は互いに使徒を生み出し、争いを始めた。
100年にも及ぶ戦争は決着がつかず、大規模な戦争により世界は崩壊の危機にあった。
「仕方ない世界を7つに分けようか」
神の1人が言った。長い戦いに疲弊していた7人の神は最後の力を使い世界を7つに分けルールを作った。
一、神本人同士では争わない
二、証を作り、7つの証を集めたものが勝者となる
三、証を集めるのは代行者が行い、7つ集めた者の願いを叶える
世界は崩壊を免れ、争いの火種は鎮火した。
しかし、1人の神だけは唯一の支配者となる事を諦めていなかった。
これは、願いを叶えるため代行者なり、神々への挑戦者となった1人の少年の物語。
【ご注意】
初めてのものになるので、読みづらかったり、変な所が出てきてしまうと思います。ご了承下さい。
感想や評価などしていただけたら嬉しいです
それではよろしくお願いします。
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる