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第2章 王都で生きる
19話 大移動
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「今、ちゃんとした奴を出すから待っていろ」
もう一度地面に手を突く。
ボンッ!
「ふぁ~よく寝た~……ん?ここは?ゴブリン?……む?キョウではないか!!ははーん、分かったぞ任せておけ!」
今度は紅を出してみたが、いったい何が分かったのか謎だ。
「この紅が主人に変わって貴様らを駆除してくれる!死ね!害虫ども!」
は?まさか……
この真っ赤な馬鹿ドラゴンは口を大きく開けて炎のブレスをゴブリン達に吐き出しやがった。
『うわー!』『ギャー!!』
炎に包まれ辺りは阿鼻叫喚となった。
俺の横にいたエリックは小便をちびっている。汚ねぇ。
「ハッハッハ!虫ケラども逃げまどうがいい!」
「この!アホが!」
すぐに水魔法をゴブリン達にぶっかけて飛び上がり紅を蹴り倒す。紅の顔面を地面に叩きつけた事により火が完全に消えた。
「ぶふぇ!?……な、何をするのだキョウ!わしを呼び出したという事はこの害虫どもを全滅させろという事じゃろ?」
「いや、そんなつもり全くない」
「じゃあ、何故わしを呼び出したんじゃ!」
「いや、特に理由はないな?強いて言えばなんか強そうな見た目だからかな?」
デカイし真っ赤で強そうだしね。
「貴様……はぁ、もういいわい」
「そっか、じゃあまたな」
地面に手を付けて帰らす準備をしないとな。
「は?ちょ、待てほんとにこれだけか!他に話すこととか……」
「いや、無いじゃあな」
「なんて奴じゃ!扱い雑す」
あ、最後なんか言ってたけどまぁいっか。
後片付けがめんどうになった。
「あーさっきの老いぼれ、前に出よ」
『は、はい!』
「これで、我を信じたか?」
『はい、最初に召喚したネグロウルフは明らかにジェネラル以上、次に召喚されたレッドドラゴンには流石に驚きました。私共あなた様について行きまする』
「紅が危害を加えた件に関しては詫びるすまなかった」
『滅相もございません!すぐに対処していただき感謝します』
「そうか、ではお前らは我の傘下に入った。今最初の命令を下そう!」
『は!なんなりと!』
「この森のさらに奥へ行け、我がいいというまで隠れていろ」
『そ、それはどういう?』
「我に意見する許可は出していない!今すぐに移動しろ!」
『り、了解しました!皆の者!移動するぞ!』
ゴブリンは全員で50ほどだ移動するのにさほど時間もかからないだろう、さらに荷物は大体俺と紅が燃やしたから持ってくものもない。
『魔王様?俺はどうしたらいいでしょう?』
エリックが下半身を濡らしながら寄って来た。
「お前もついて行け、また手を借りたい時は召喚する」
「分かりました!」
ゴブリン達の群れにまじり早速ショーンとラクスに近付き2人にげんこつをお見舞いしている。
「いなくなったな?んじゃ完全に燃やしちまうかな、テツお前も手伝ってくれ」
「きゅ~?(なにするの~?)」
「この集落を全部燃やす」
「きゅ~?(なんで~?)」
「後でわかるからさ、頼むわ」
「きゅ~(わかった~)」
テツと2人で集落を全て燃やし終えた。
「よし、帰るかテツはここら辺で遊んでてもいいぞ?すぐ戻ってくると思うし」
「きゅ、きゅ~(じゃあ遊んでる~)」
一馬のところまで行くより呼んだ方が早いな。
「一馬!!来い!」
バサッ!バサッ!
『ただいま参りました!』
「相変わらず早いな、城に帰るぞ」
『御意!』
一馬に跨り城の自室の窓まで飛んでもらう。
「帰ったぞーー」
「お帰りなさい」
ただいまと同時にフーちゃんが左肩に乗って来た。
「キョウエイ!!遅いわよ!私を待たせるなんていい度胸ね!」
イーラはすでに目覚めて俺を待ってたようだ。現在昼を少しすぎて13時ぐらいかな?
「すまんすまん、じゃあ早速ゴブリン狩りに行くか?」
「当たり前じゃない!行きましょうフーちゃんさん」
「ふふ、そうね」
「ん?リカは?」
「リカちゃんはまだ寝てる見たいなの、連れて行くのかしら?」
「いや、気持ち良さそうに寝てるしそのままにしておこう」
「ふん!じゃあ行くわよ!何してんのよ!早く連れてって!」
腰に手を当てて使えないわねという視線を送ってくる。
「あーはいはい、お姫様おうせのままにー」
無感情のままイーラを右肩に担いで一馬に跨る。
「ちょ!なんで!?普通に乗せてよ!」
「あーすいません、これが俺の普通なんでーじゃ、一馬森までね」
『はい』
バサッバサッ!
「はーい到着ですよーお姫様ー」
「到着したならさっさと下ろしてよ!」
「はいはい」
ドスン、
「いったーい!優しくしなさいよ!」
「すまんな」
「キョウちゃん、女の子には優しくしないとダメよ?」
「わかったよ、フーちゃん次から優しくする」
「ならいいわ、さ!今日こそ集落を潰しましょ」
やっぱ潰すことになったか……
もう一度地面に手を突く。
ボンッ!
「ふぁ~よく寝た~……ん?ここは?ゴブリン?……む?キョウではないか!!ははーん、分かったぞ任せておけ!」
今度は紅を出してみたが、いったい何が分かったのか謎だ。
「この紅が主人に変わって貴様らを駆除してくれる!死ね!害虫ども!」
は?まさか……
この真っ赤な馬鹿ドラゴンは口を大きく開けて炎のブレスをゴブリン達に吐き出しやがった。
『うわー!』『ギャー!!』
炎に包まれ辺りは阿鼻叫喚となった。
俺の横にいたエリックは小便をちびっている。汚ねぇ。
「ハッハッハ!虫ケラども逃げまどうがいい!」
「この!アホが!」
すぐに水魔法をゴブリン達にぶっかけて飛び上がり紅を蹴り倒す。紅の顔面を地面に叩きつけた事により火が完全に消えた。
「ぶふぇ!?……な、何をするのだキョウ!わしを呼び出したという事はこの害虫どもを全滅させろという事じゃろ?」
「いや、そんなつもり全くない」
「じゃあ、何故わしを呼び出したんじゃ!」
「いや、特に理由はないな?強いて言えばなんか強そうな見た目だからかな?」
デカイし真っ赤で強そうだしね。
「貴様……はぁ、もういいわい」
「そっか、じゃあまたな」
地面に手を付けて帰らす準備をしないとな。
「は?ちょ、待てほんとにこれだけか!他に話すこととか……」
「いや、無いじゃあな」
「なんて奴じゃ!扱い雑す」
あ、最後なんか言ってたけどまぁいっか。
後片付けがめんどうになった。
「あーさっきの老いぼれ、前に出よ」
『は、はい!』
「これで、我を信じたか?」
『はい、最初に召喚したネグロウルフは明らかにジェネラル以上、次に召喚されたレッドドラゴンには流石に驚きました。私共あなた様について行きまする』
「紅が危害を加えた件に関しては詫びるすまなかった」
『滅相もございません!すぐに対処していただき感謝します』
「そうか、ではお前らは我の傘下に入った。今最初の命令を下そう!」
『は!なんなりと!』
「この森のさらに奥へ行け、我がいいというまで隠れていろ」
『そ、それはどういう?』
「我に意見する許可は出していない!今すぐに移動しろ!」
『り、了解しました!皆の者!移動するぞ!』
ゴブリンは全員で50ほどだ移動するのにさほど時間もかからないだろう、さらに荷物は大体俺と紅が燃やしたから持ってくものもない。
『魔王様?俺はどうしたらいいでしょう?』
エリックが下半身を濡らしながら寄って来た。
「お前もついて行け、また手を借りたい時は召喚する」
「分かりました!」
ゴブリン達の群れにまじり早速ショーンとラクスに近付き2人にげんこつをお見舞いしている。
「いなくなったな?んじゃ完全に燃やしちまうかな、テツお前も手伝ってくれ」
「きゅ~?(なにするの~?)」
「この集落を全部燃やす」
「きゅ~?(なんで~?)」
「後でわかるからさ、頼むわ」
「きゅ~(わかった~)」
テツと2人で集落を全て燃やし終えた。
「よし、帰るかテツはここら辺で遊んでてもいいぞ?すぐ戻ってくると思うし」
「きゅ、きゅ~(じゃあ遊んでる~)」
一馬のところまで行くより呼んだ方が早いな。
「一馬!!来い!」
バサッ!バサッ!
『ただいま参りました!』
「相変わらず早いな、城に帰るぞ」
『御意!』
一馬に跨り城の自室の窓まで飛んでもらう。
「帰ったぞーー」
「お帰りなさい」
ただいまと同時にフーちゃんが左肩に乗って来た。
「キョウエイ!!遅いわよ!私を待たせるなんていい度胸ね!」
イーラはすでに目覚めて俺を待ってたようだ。現在昼を少しすぎて13時ぐらいかな?
「すまんすまん、じゃあ早速ゴブリン狩りに行くか?」
「当たり前じゃない!行きましょうフーちゃんさん」
「ふふ、そうね」
「ん?リカは?」
「リカちゃんはまだ寝てる見たいなの、連れて行くのかしら?」
「いや、気持ち良さそうに寝てるしそのままにしておこう」
「ふん!じゃあ行くわよ!何してんのよ!早く連れてって!」
腰に手を当てて使えないわねという視線を送ってくる。
「あーはいはい、お姫様おうせのままにー」
無感情のままイーラを右肩に担いで一馬に跨る。
「ちょ!なんで!?普通に乗せてよ!」
「あーすいません、これが俺の普通なんでーじゃ、一馬森までね」
『はい』
バサッバサッ!
「はーい到着ですよーお姫様ー」
「到着したならさっさと下ろしてよ!」
「はいはい」
ドスン、
「いったーい!優しくしなさいよ!」
「すまんな」
「キョウちゃん、女の子には優しくしないとダメよ?」
「わかったよ、フーちゃん次から優しくする」
「ならいいわ、さ!今日こそ集落を潰しましょ」
やっぱ潰すことになったか……
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