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第1章 魔境で生きる
46話 ヒロキの料理
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「それで?要件はなんだ?」
「あぁ、お前さんがとんでもない量の魔獣を出したと聞いてな、さらに強い奴もいるそうじゃないか」
「ん?まぁ確かに結構な量だな」
「そこでな、実力のある君をHランクのままにしていいかとなってな、流石にいきなりAとはいかないが、Dに上げたいと思う」
おぉ、ラッキーなのかな?
「ほら、ギルドカードだ受け取りたまえ」
「ありがとうございます」
幼女に頭を下げてる図ってなんか情けないな…
「ん?これだけか?」
「そうとも、君に会ってみたくてなご苦労様」
「そっか、んじゃ失礼します、んじゃ行こうルイーダさん」
「そうね」
ガチャ、バタン
「ん~黒髪黒眼か…どことなく勇者様に似てたな…ま、ギルドに貢献してくれるならそれでいいんだがな」
倉庫に戻ってきた
「じゃあ、査定お願いします」
「はいはい、任せてちょうだい、ちょっと時間かかるからなそこらへんブラブラしてたら?」
「そうか、じゃあそうさせてもらうよ」
ふむ、腹も減ったし飯でも食いに行くか
大通りに面した繁盛している店に入った
窓際の席をチョイスする
「………ん?メニューとか持ってくるよね普通?」
ウエイターっぽいお姉さんに声をかける
「チッ…はい、なんでしょうかー」
今、舌打ちした?違うよな、歯の間になんか挟まってて取っただけだよね?
「あの、メニュー貰えますか?」
「あ~どうぞー」
パサ
お、おうふ、まぁいいや
「じゃあ、このシェフのお勧めをお願いします」
銀貨6枚もしたけどいいだろう
「かしこまりー」
おい!やる気なさすぎだろ!
水も出てねぇぞ!
「どうされました?」
「あ、いや水を」
「あーどぞ」
ガン!ビチャ
飛んだぞ!水が俺の服にかかったぞ!
「ねぇ君この店ってこんな接客態度で大丈夫なの?」
「うちの店はこの街で1番美味しい料理だと自負しておりますので問題ありません」
なんだよそれ、美味けりゃ許されるのかよ
「お待たせしましたー」
ガン
なんか、ステーキが出てきた
「………あの?」
「はい?」
「料理の説明は?」
「カーロウラビットのステーキです」
おぉ、ヒロキがいつも作るステーキじゃん、やっぱ街だと味も一味違うんだろうな!
パク、モグモグモグ
ん?パク、モグモグ
「どうされました?」
うーん、なんか、ヒロキの作るやつより固いし味も素っ気ない
「あの~ここって持ち込み大丈夫ですか?」
「はい?まぁ大丈夫ですよ」
良かった、銀貨払ってこのステーキは勿体無いことをしたが、ヒロキのステーキを出して口直しだな
トン、モグモグ
「うん!美味い」
今回はバジル風味のステーキを選んだ
「それは?なんのステーキですか?」
「カーロウラビット」
「え?同じものなら当店の方がいいのでは?」
「そう思うなら食べ比べてみろよ」
「はあ?」
パク、モグモグモグモグ
「やっぱり当店のステーキは美味しいじゃないですか?」
「いいから、こっちも食べてみろ」
パク、モグモグ…パク、モグモグ
パク、パク
「お、美味しすぎる!?なんですかこれは!」
当たり前だ、ヒロキの料理だからな!
「だから、カーロウラビット」
「料理長にも食べさせて良いですか!?」
「構わないよ」
タッタッタ
ヒロキのステーキを持って厨房にかけて行った
風魔法で厨房の声を聞き取りやすくしてみた
「料理長!このステーキを食べてみてください!」
「何言ってんだ?そんなもの食べられるか!自分で作ったステーキの方が良いに決まってるだろ!」
「お願いします!一口でいいので!」
「お前がそこまで言うなんて珍しいな?じゃあ、一口だけ」
パク、モグモグ………
「もう一口いいか?」
「どうぞ」
おい、俺のステーキがもう無くなるだろうが!まぁ、まだアイテムボックスにいっぱいあるけど
パク、モグモグ…パク、パク
あ!何口食ってんだよ!
「なんだ!この料理は!」
「カーロウラビットのステーキです」
「なに?そんな…この柔らかさはなんだ?舌の上で溶けるようだぞ?それに、鼻を通るこの爽やかな風味のおかげで後味がスッキリしていくらでも食べられる!これは誰が作ったんだ!!」
ほう、ヒロキの料理の美味さをここまで理解したのか流石は料理長
「あの窓際の席に座っている男の子です」
「なに?あんな子供がか?」
「はい、」
「分かった、話してみる」
「きみきみ?」
来た来た
「あのステーキは君が出したのかい?」
「えぇ?そうですが?」
「君が作ったんじゃないよね?」
なんだと、俺だってしようと思えば料理だって出来るんだぞ!全部ヒロキに丸投げしてしまったけど!
「そうですね、うちの料理人が作りました」
「その料理人に会わせてくれないか!!」
「残念ながら、人見知りが激しいのでそれは無理です」
「そうか…せめて、もう何皿かあの料理があれば研究も出来たんだが…」
そこまでの品だったのか
「料理ならありますよ?自分のアイテムボックスに」
「なに!では1皿銀貨10枚だそう!後、今日の代金は無しでいい!」
なかなか、いい話だな
「分かりました、それでいいです」
トン、トン、トン、トン
ヒロキのステーキを4皿テーブルに並べた、全部少しだけ味付けを変えてある物にしておいた
「ありがとう!!これは代金だ!」
ジャラ
「それじゃ、自分はこれで」
うーん、金はギルドで貰えるんだけどな?
まぁいいか、この金で何かしよう
============================
危ない危ない!また更新が3日後になるところでした!
お気に入り感想ありがとうございます!
感想いただくと、とっても嬉しいです!
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「ん?まぁ確かに結構な量だな」
「そこでな、実力のある君をHランクのままにしていいかとなってな、流石にいきなりAとはいかないが、Dに上げたいと思う」
おぉ、ラッキーなのかな?
「ほら、ギルドカードだ受け取りたまえ」
「ありがとうございます」
幼女に頭を下げてる図ってなんか情けないな…
「ん?これだけか?」
「そうとも、君に会ってみたくてなご苦労様」
「そっか、んじゃ失礼します、んじゃ行こうルイーダさん」
「そうね」
ガチャ、バタン
「ん~黒髪黒眼か…どことなく勇者様に似てたな…ま、ギルドに貢献してくれるならそれでいいんだがな」
倉庫に戻ってきた
「じゃあ、査定お願いします」
「はいはい、任せてちょうだい、ちょっと時間かかるからなそこらへんブラブラしてたら?」
「そうか、じゃあそうさせてもらうよ」
ふむ、腹も減ったし飯でも食いに行くか
大通りに面した繁盛している店に入った
窓際の席をチョイスする
「………ん?メニューとか持ってくるよね普通?」
ウエイターっぽいお姉さんに声をかける
「チッ…はい、なんでしょうかー」
今、舌打ちした?違うよな、歯の間になんか挟まってて取っただけだよね?
「あの、メニュー貰えますか?」
「あ~どうぞー」
パサ
お、おうふ、まぁいいや
「じゃあ、このシェフのお勧めをお願いします」
銀貨6枚もしたけどいいだろう
「かしこまりー」
おい!やる気なさすぎだろ!
水も出てねぇぞ!
「どうされました?」
「あ、いや水を」
「あーどぞ」
ガン!ビチャ
飛んだぞ!水が俺の服にかかったぞ!
「ねぇ君この店ってこんな接客態度で大丈夫なの?」
「うちの店はこの街で1番美味しい料理だと自負しておりますので問題ありません」
なんだよそれ、美味けりゃ許されるのかよ
「お待たせしましたー」
ガン
なんか、ステーキが出てきた
「………あの?」
「はい?」
「料理の説明は?」
「カーロウラビットのステーキです」
おぉ、ヒロキがいつも作るステーキじゃん、やっぱ街だと味も一味違うんだろうな!
パク、モグモグモグ
ん?パク、モグモグ
「どうされました?」
うーん、なんか、ヒロキの作るやつより固いし味も素っ気ない
「あの~ここって持ち込み大丈夫ですか?」
「はい?まぁ大丈夫ですよ」
良かった、銀貨払ってこのステーキは勿体無いことをしたが、ヒロキのステーキを出して口直しだな
トン、モグモグ
「うん!美味い」
今回はバジル風味のステーキを選んだ
「それは?なんのステーキですか?」
「カーロウラビット」
「え?同じものなら当店の方がいいのでは?」
「そう思うなら食べ比べてみろよ」
「はあ?」
パク、モグモグモグモグ
「やっぱり当店のステーキは美味しいじゃないですか?」
「いいから、こっちも食べてみろ」
パク、モグモグ…パク、モグモグ
パク、パク
「お、美味しすぎる!?なんですかこれは!」
当たり前だ、ヒロキの料理だからな!
「だから、カーロウラビット」
「料理長にも食べさせて良いですか!?」
「構わないよ」
タッタッタ
ヒロキのステーキを持って厨房にかけて行った
風魔法で厨房の声を聞き取りやすくしてみた
「料理長!このステーキを食べてみてください!」
「何言ってんだ?そんなもの食べられるか!自分で作ったステーキの方が良いに決まってるだろ!」
「お願いします!一口でいいので!」
「お前がそこまで言うなんて珍しいな?じゃあ、一口だけ」
パク、モグモグ………
「もう一口いいか?」
「どうぞ」
おい、俺のステーキがもう無くなるだろうが!まぁ、まだアイテムボックスにいっぱいあるけど
パク、モグモグ…パク、パク
あ!何口食ってんだよ!
「なんだ!この料理は!」
「カーロウラビットのステーキです」
「なに?そんな…この柔らかさはなんだ?舌の上で溶けるようだぞ?それに、鼻を通るこの爽やかな風味のおかげで後味がスッキリしていくらでも食べられる!これは誰が作ったんだ!!」
ほう、ヒロキの料理の美味さをここまで理解したのか流石は料理長
「あの窓際の席に座っている男の子です」
「なに?あんな子供がか?」
「はい、」
「分かった、話してみる」
「きみきみ?」
来た来た
「あのステーキは君が出したのかい?」
「えぇ?そうですが?」
「君が作ったんじゃないよね?」
なんだと、俺だってしようと思えば料理だって出来るんだぞ!全部ヒロキに丸投げしてしまったけど!
「そうですね、うちの料理人が作りました」
「その料理人に会わせてくれないか!!」
「残念ながら、人見知りが激しいのでそれは無理です」
「そうか…せめて、もう何皿かあの料理があれば研究も出来たんだが…」
そこまでの品だったのか
「料理ならありますよ?自分のアイテムボックスに」
「なに!では1皿銀貨10枚だそう!後、今日の代金は無しでいい!」
なかなか、いい話だな
「分かりました、それでいいです」
トン、トン、トン、トン
ヒロキのステーキを4皿テーブルに並べた、全部少しだけ味付けを変えてある物にしておいた
「ありがとう!!これは代金だ!」
ジャラ
「それじゃ、自分はこれで」
うーん、金はギルドで貰えるんだけどな?
まぁいいか、この金で何かしよう
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危ない危ない!また更新が3日後になるところでした!
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