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第1章 魔境で生きる
30話 村到着
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俺達とゲイゴルグの部隊は魔境の出口に向かって歩き出した
隊長はゲイゴルグ以外にもう1人いた、こいつが堅物で一向に帰ろうとしない
やれ、領主様の任務だ!やれ、亜人ごときが!と頭が硬いことこの上無い
亜人はどうやら人以外の存在のことを指してるみたいだ
いや、俺一応上位人族なんだけど、確かに左眼は真っ赤だけども
あ、ゲイゴルグってのは隊長さんの名前ね
そんなこんなで堅物隊長とほとんどの兵隊を残してきた
ついてきたのはゲイゴルグと直属の部下2人だ
2日ほどたってようやく魔境から抜け出した
ヒロキは魔境から出たら身体に影響が出るらしいのでここでさよならだ
「ぼ、ぼうどぅ……げんぎでな!!グスッ!」
いきなりヒロキが泣き出した
「お、おい!泣くこたないだろ!すぐ帰ってくるよ…」
「グスッ、、そうなのか?グスンッ…待ってるからな」
「お、おう」
意外に涙もろい奴だったんだな
看板に《ここは、魔境だよ!かなり危険だから気をつけよう!化け物になる覚悟がある人だけ入ろうね!》と書かれ挿絵まである
ちょっとフランクすぎる気がするが気にしないでおこう
領主様がいる街まではぶっ通しで歩き続けても5日はかかるらしいので途中の村なんかで休憩がてら馬車を調達し向かうようだ
幸いすぐ近くにデコ村と言うのがあるみたいだ
デコ村に着いた、村の中にテツは連れて行けないので外で待っててもらう
「テツ、悪いな外で待っててもらってもいいか?」
「きゅ~きゅ~(わかった~待ってる~)」
「リカはそのまま俺と一緒に来てくれ」
「は~い」
「おい…なんかあいつ誰もいないのに喋ってるぞ?やばくね?」
「頭がおかしいんだろ……」
失礼な会話が耳に届いてくる、ゲイゴルグの部下2名だ
文句を言ってやろうと思ったが良いことを思いついた
「リカ…ちょっと来てくれ…」
「なぁに~?」
きょとんと頭にハテナが付いている
「あいつらの目に前で全力フラッシュをしてくれないか?」
この時俺はいたずらっ子の顔になっていたのだろう
「うふふ、りょうか~い」
リカも、理解したのかゆっくりと部下2人の目の前までしのびよる
ピカ!!!
「うわ!!!」
「な!?」
「ぐは!」
ん?1人多くね?
「なんだなんだ!何が起きちゃってるわけ!」
「どうなってる…目が見えない…」
「どこのどいつじゃ!こんな事をする奴は!」
やっべ!ゲイゴルグまでくらってるよ
すかさず俺も
「どうなってんだ!何も見えないぞ!」
ふぅ…リカさんゲイゴルグにはやらなくて良かったんだよ
「やった~だいせいこ~」
うん、可愛いから許す
この騒動は何とかうやむやにして、村に入った
村に入って早速、宿を取る
ん?なんかボロボロなんすけど、部屋にはシングルのベットと小さいテーブルに椅子が備え付けられているだけだった、大きさはビジネスホテルぐらいかな床もギィーギィーうるさいよ?
「それじゃ、わしらは行くから自由にしててくれ」
はい?お前らもここの宿じゃないの?
「いや、お前らもここで泊まるんだよな?」
「ハハハ、笑える冗談じゃな、こんな所わしらが泊まるわけないじゃろ」
笑いやがった
「おい、俺もお前らと同じ所に泊めろ」
「なに?それは出来ないのう」
「なんでだよ!」
「へ、部屋の空きがないんじゃよ…」
「そんなわけあるか!こんな田舎みたいな村の宿の空きがないなんて事はあるはずがない!」
「そ、そう言われてもの~……あ!風でお嬢さんのスカートが!」
部屋の窓に指をさしてそんな事を言ってきた
おいおい、そんな手に引っかかる奴がいるとでも思ってるのかやれやれ
はい、わたくしです
いや!だってお嬢さんのパンツだぜ!気になるじゃん!実際はババァのパンツだったわけだが……うぇぇ
振り返るとゲイゴルグはいなくなってたよ、あいつ次会ったら覚えとけよ
とりあえず、ひっさびさの人里だ!探検しに行こう!
リカを連れて外に出る
村にはレストラン、鍛冶屋、服屋、八百屋、肉屋、なんかがあった中々充実している
俺は腹が減ったのでレストランに入ってスペシャルランチを頼んだ
そして、食べ終わった時気付いた……金がない……
やばい!無銭飲食しちまった!どうする!やべ!店員が来た
「お客様どうでしたでしょうか?」
ウエイトレスのお姉さんが聞いてきた
「あ、あぁ、美味しかったですよ」
笑顔で返す
「ひッ!嫌だ!」
「あ、あの?どうなさいました?」
そんなに、俺の笑顔怖かった?こんな反応されたら軽く傷つく
「こ、こないで亜人なんか大っ嫌い!」
あぁ、なるほど、笑顔じゃなくて眼が原因かな?
「あの…お代の事なんですけど……」
「亜人が持ってたお金なんて要らないわよ!2度とうちの店に来ないで!」
「は、はい!」
やったぜ!タダ飯!てか、亜人嫌われすぎだろ…この眼をどうにかしないとな~
魔法を使ってどうにかならないもんかな?ちょっくら村の外で試してみるかな?
============================
お気に入り、感想どしどしお願いします!
すいません、更新遅れ気味です…
感想とかあったら頑張れそうです(笑)
隊長はゲイゴルグ以外にもう1人いた、こいつが堅物で一向に帰ろうとしない
やれ、領主様の任務だ!やれ、亜人ごときが!と頭が硬いことこの上無い
亜人はどうやら人以外の存在のことを指してるみたいだ
いや、俺一応上位人族なんだけど、確かに左眼は真っ赤だけども
あ、ゲイゴルグってのは隊長さんの名前ね
そんなこんなで堅物隊長とほとんどの兵隊を残してきた
ついてきたのはゲイゴルグと直属の部下2人だ
2日ほどたってようやく魔境から抜け出した
ヒロキは魔境から出たら身体に影響が出るらしいのでここでさよならだ
「ぼ、ぼうどぅ……げんぎでな!!グスッ!」
いきなりヒロキが泣き出した
「お、おい!泣くこたないだろ!すぐ帰ってくるよ…」
「グスッ、、そうなのか?グスンッ…待ってるからな」
「お、おう」
意外に涙もろい奴だったんだな
看板に《ここは、魔境だよ!かなり危険だから気をつけよう!化け物になる覚悟がある人だけ入ろうね!》と書かれ挿絵まである
ちょっとフランクすぎる気がするが気にしないでおこう
領主様がいる街まではぶっ通しで歩き続けても5日はかかるらしいので途中の村なんかで休憩がてら馬車を調達し向かうようだ
幸いすぐ近くにデコ村と言うのがあるみたいだ
デコ村に着いた、村の中にテツは連れて行けないので外で待っててもらう
「テツ、悪いな外で待っててもらってもいいか?」
「きゅ~きゅ~(わかった~待ってる~)」
「リカはそのまま俺と一緒に来てくれ」
「は~い」
「おい…なんかあいつ誰もいないのに喋ってるぞ?やばくね?」
「頭がおかしいんだろ……」
失礼な会話が耳に届いてくる、ゲイゴルグの部下2名だ
文句を言ってやろうと思ったが良いことを思いついた
「リカ…ちょっと来てくれ…」
「なぁに~?」
きょとんと頭にハテナが付いている
「あいつらの目に前で全力フラッシュをしてくれないか?」
この時俺はいたずらっ子の顔になっていたのだろう
「うふふ、りょうか~い」
リカも、理解したのかゆっくりと部下2人の目の前までしのびよる
ピカ!!!
「うわ!!!」
「な!?」
「ぐは!」
ん?1人多くね?
「なんだなんだ!何が起きちゃってるわけ!」
「どうなってる…目が見えない…」
「どこのどいつじゃ!こんな事をする奴は!」
やっべ!ゲイゴルグまでくらってるよ
すかさず俺も
「どうなってんだ!何も見えないぞ!」
ふぅ…リカさんゲイゴルグにはやらなくて良かったんだよ
「やった~だいせいこ~」
うん、可愛いから許す
この騒動は何とかうやむやにして、村に入った
村に入って早速、宿を取る
ん?なんかボロボロなんすけど、部屋にはシングルのベットと小さいテーブルに椅子が備え付けられているだけだった、大きさはビジネスホテルぐらいかな床もギィーギィーうるさいよ?
「それじゃ、わしらは行くから自由にしててくれ」
はい?お前らもここの宿じゃないの?
「いや、お前らもここで泊まるんだよな?」
「ハハハ、笑える冗談じゃな、こんな所わしらが泊まるわけないじゃろ」
笑いやがった
「おい、俺もお前らと同じ所に泊めろ」
「なに?それは出来ないのう」
「なんでだよ!」
「へ、部屋の空きがないんじゃよ…」
「そんなわけあるか!こんな田舎みたいな村の宿の空きがないなんて事はあるはずがない!」
「そ、そう言われてもの~……あ!風でお嬢さんのスカートが!」
部屋の窓に指をさしてそんな事を言ってきた
おいおい、そんな手に引っかかる奴がいるとでも思ってるのかやれやれ
はい、わたくしです
いや!だってお嬢さんのパンツだぜ!気になるじゃん!実際はババァのパンツだったわけだが……うぇぇ
振り返るとゲイゴルグはいなくなってたよ、あいつ次会ったら覚えとけよ
とりあえず、ひっさびさの人里だ!探検しに行こう!
リカを連れて外に出る
村にはレストラン、鍛冶屋、服屋、八百屋、肉屋、なんかがあった中々充実している
俺は腹が減ったのでレストランに入ってスペシャルランチを頼んだ
そして、食べ終わった時気付いた……金がない……
やばい!無銭飲食しちまった!どうする!やべ!店員が来た
「お客様どうでしたでしょうか?」
ウエイトレスのお姉さんが聞いてきた
「あ、あぁ、美味しかったですよ」
笑顔で返す
「ひッ!嫌だ!」
「あ、あの?どうなさいました?」
そんなに、俺の笑顔怖かった?こんな反応されたら軽く傷つく
「こ、こないで亜人なんか大っ嫌い!」
あぁ、なるほど、笑顔じゃなくて眼が原因かな?
「あの…お代の事なんですけど……」
「亜人が持ってたお金なんて要らないわよ!2度とうちの店に来ないで!」
「は、はい!」
やったぜ!タダ飯!てか、亜人嫌われすぎだろ…この眼をどうにかしないとな~
魔法を使ってどうにかならないもんかな?ちょっくら村の外で試してみるかな?
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