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第1章 魔境で生きる

26話 冒険者の実力は!

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今、俺は森の中を騒がしい奴らと歩いてる
男2人は周囲を警戒している
ミランはテツを抱っこして機嫌がいいようだ……羨ましい
リオンのクソ野郎は何かと俺を睨んでくる、ふん!お前みたいなぺちゃぱいに興味は無い!と思い胸を見たら案外なくも無い、ミランよりは無いがこれもこれで……

「あんた、どこ見てんのよ!」
と言って胸を隠し出した

ふぁ!?ば、ばれた!

「ど、どこって…い、良い装備だと思ってな!他意は無い!」

「ふーん、そうなんだ~」

やめろ!そんなじっとりとした瞳で俺を見るな!

居心地が悪くなり、小さくなって歩いていると草むらから黒い奴らが出てきた
ふぅ、この空気を破壊してくれてありがとう!

「毛皮が黒いな、ネグロウルフか!」

ほう、初めてこいつらの名前を聞いたな

「いきなりね!やっちゃうわよ!」

「そうですね」「わかったでござる」「おう!」

おいおい、そう言うのはラピードの役回りじゃないのか?ラピードもラピードでおう!ってリーダーとしてのプライドとか無いのかよ、


ラピード達は俺から見てもいい線いっている、狼達はラピード達の連携によって10分ほどで残滅された。
まぁ、俺が加わっていれば1分もかからなかったがな…

「ま、私達にかかればこんなもんよ、どう?あんたなんかじゃ足手まといでしかないのよ」

もうさ、なんでこいつこんな喧嘩腰なの?なんか俺に恨みでもあるの?

「そんなこと言ったら可哀想じゃありませんか、こんなに可愛いんですから問題ありませんわ!」

あぁ、足手まといなのは否定しないのか……

「ふん!精一杯ついてくることね!」

「そうさせてもらうよ」

「さ、さぁ、その辺にして先に進もうぜ…」
ラピードがおどおどと発言した

「わかってるわよ!そんなこと!」

「すまん…」


やれやれ、先は長いな…
どうやら、このパーティーは女達の発言力が高いらしいな
しっかりしろよ!リーダー!



「くっ!こんどはグラウベアか!」

今度は熊型の魔獣だ、ヒロキが速攻で倒してたやつだな

「グラウベアですって!私達…大丈夫なんでしょうか!」

「わからぬ…だがやるしかないであろう」

「そうね……あんたはさっさと逃げなさい!」
リオンが俺に言ってくる

え?お前ら、そいつでもうやばいの?そんなんで、良く魔人をどうこうするなんて言えたな……

「はぁ~……」

「何してんのよ!早く逃げろって言ってるのがわからないの!」

「もう、いい、ちょっとどいてろ」

「は!?あんた何言っ「エアスピア」んの………え?」

ドスンッ
グラウベアは、頭を貫かれうつ伏せに倒れた

「よし、こいつは俺が倒したから素材はいただくぞ?」

「え、え?」

まだ、固まってやがる

「素材を貰うがいいか!」
声のボリュームを上げて聞く

「あ、はい、どうぞ」

いつもの、リオンはどこへやら

「お、お前、今のはどうやったんだ?いきなりグラウベアの頭が弾けた様に見えたんだが?」

あ~そっか、時空魔法を知らないのか…めんどくさいが…説明しとくか

「あ~今使ったのはだな、時空魔法だ!」

「時空魔法でござるか?」

「ああそうだ!」

「そ、そんなの!聞いたこともないわよ!だいたい、4大属性以外の属性なんてないに決まってるじゃない!」

「まぁ、お前がそう思うならそうなんだろうよ、お前の中ではな」

1度言ってみたかった言葉だ

「く!証明してみなさいよ!」

引き下がらないやつだな~

「ほらよ」

みんなの目の前で空中に浮かんでみせる

「と、飛んでますわ!」

「これでいいか?」

「そ、そんな、4大属性以外の属性は無いはずなのに……」
リオンがまだブツブツ言ってやがる

「信じるも信じないもお前らの自由だ、ただ1つ明確な事がある、そんな実力じゃ魔人なんて倒せねぇよ、さっさと自分達の街に帰りな」
しっかりと現実を叩きつけてやる

「そんな……」

「諦めるしかないのか…」

「いや!嫌よ!ここで諦めたら妹が!」

ん?妹?

「妹ってどういう事だ?」

「あぁ、リオンの妹が行方不明になってな、それで俺たちが必死になって見つけ出したんだが、妹は奴隷になっていたんだ…」

なるほど、奴隷から解放するのに金がいるって事か……あ~だめだめ、そう言うの弱いんだよ俺……

「坊主!力を貸してやろう!!!」

あぁ…そうだな…って!ヒロキいつから付いてきてたんだよ!
しかも、めっちゃ涙目じゃん!

「わ、わかったから、涙を拭けみっともないだろ」
ハンカチを貸してやる

「あぁ、グスッ!すまん…ブーー!ありがとう」

きったね!やめろ!返すな!

「い、いや、やるよそれ」

「すまん、貰っておく」

「そんなことより!力を貸してくれるのか!」

「話を聞いたからには協力するよ、妹さんも心配だしな」

「あ、あんた……ありがとう」

あん?最後の方の声が小さくて聞き取れなかったぞ?

「なんだって?」

「うるさいわね!なんでもないわよ!」

なんなんだよ、たく

「リオンは、感謝しているのですよ、不器用ですが喜んでいるのはわかるでしょう?」
耳元で、ミランが語りかけてきた

あ、みらんさん息が耳に…まぁ、確かにさっきまでのトゲトゲしい感じは抜けた気がする

「それじゃあ、探索を続けるか」

「あぁ!そうだな!」



辺りがだいぶ暗くなり始めた
いったい何時まで探索を続ける気なんだ?
リオンが俺たちを先導しているが、さっきから同じような場所をグルグルしている気がする

「な、なぁ、リオンそろそろ帰らないか?」

「う、うるさいわね!黙って付いてきなさいよ」

「はいはい」

「なぁ、リオン俺たちも、もう帰った方がいいと思うぞ?だよな?みんな?」

「そう思いますよ」「それがしも」

「うるさい!うるさい!だからさっきから帰ってるじゃない!」

な、なにぃ!こいつ完全に迷ってやがる!俺に一言、言ってくれればすぐに帰れるのに

「はぁ…世話の焼けるやつだ…リカ!道案内頼む」

「は~い」

「ついて来い、はぐれるなよ?」

「べ、別に感謝とかしないからね!」

ん?なんかこいつツンデレ属性高くなってね?悪い気もしないな…決してMではないぞ?

家に着くと各々で、分かれて眠りについた


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感想、お気に入り!ありがとうございます!
分厚い辞典を読んでパワーアップします!
これからも、よろしくお願いします


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