魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます

ツバキ

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第1章 魔境で生きる

20話 左の道へ

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よし!今日は左の道だ!
ヒロキにダンジョンに行く事を告げて家の外へ出る

「きゅー?(どこ行くの~?)」「あたしも連れてって~」
テツとリカが寄ってきた

「洞窟に行こうと思ってな、お前らも来るか?」

「行く行く~!!」「きゅ~!(行く~!)」

今日はテツとリカを連れて出発だ!


着いた、洞窟に入って突き当たりを今回は左へ

しばらくすると、ドーム型の空間に出た

やはり、中心に何かいる
あれは…?

え?待て待て…昨日のサイクロプスか?

いや!よーく見ると昨日の奴よりはサイズが小さい、昨日の奴の半分以下だ

それでも、デカイのはデカイ
テツとリカもいるし何とかなるか?
よし!やろう!

「テツ!空中を飛んで、相手に隙があるようならブレスで迎撃!」

「きゅ~!(は~い!)」
と緊張感の無い声をあげながら
飛び上がった


「リカ!え~…リカは……好きにしてくれ!」

「わかった~」
やはり緊張感がない

真剣になってるのは俺だけか。
お前ら、あいつなめすぎだろ…
めちゃデカイぞ?殴られたら潰れるぞ?

まぁ、いいか

まずは、挨拶がわりに…
フレイムスピア!

俺のMPの半分を使ったので、かなりのサイズだ
この槍を目の前の巨人が持ったら、丁度いいサイズだろう

フレイムスピアが巨人の肩に突き刺さる

よし!中心からずれたが、かなりのダメージだろう!

巨人は片膝をついて、動かない
その隙にテツが肩の傷口へブレスを吹きかける

ジューッ!と肉の焼ける音がする

さらにフレイムスピアで、たたみかける
だが、巨人も急所には当てられないように避け続ける

それでも、足や腕に突き刺さっているのでダメージは溜まっているはずだ!







「もっと近付いて、頭でも狙わないとダメか!」

あれから、30分は撃ち続けているが、一向に倒れる気配が無い
タフすぎだろ巨人!

20メートルは離れて撃っていたので、10メートルぐらいまでは接近しないと脳天を撃ちぬけないだろう。

行くか…幸い巨人はずっと片膝をついたままだ!

少しずつ近づいて、10メートルまで来た
後は頭を狙えば

すると、巨人は立ち上がり、俺のところへと走ってきた

ドス、ドス、ドス!重たい足音が結構なスピードで近づいてくる

巨人は俺に拳を振り上げて打ちおろそうとしている

あ、終わった………

「え~い!」
可愛い声が耳に届いたと同時に辺りが真っ白に染まる

『閃光耐性を獲得しました』

あ、光だったのか…だんだんと視界が元に戻っていく

巨人はまだ、回復してないようで拳を掲げたまま固まっている

すかさず、フレイムスピアを脳天にたたみ込む

グチャッ!
脳みそが飛び散った、うえぇ!

ドスンッ!!
巨人が仰向けに倒れるといつものように光の粒子となる
後に残ったのは、、デッカい目玉だった…気持ちわる!
それでも、貰っとくけどね

にしても、リカさんや助かったけども、もっとこう、俺に目を瞑ってとか言ってくれてもよかったんじゃないか?
味方を巻き込んでの閃光とか自爆と同じだろ

テツも空中から落下して地面に激突してる

「ごっめ~~ん、次から気をつける」
舌を出して言ってくる、完全にてへぺろだ

うん!可愛いから許す!

にしても、ここは?行き止まりだよな?周りを見回しても気になる物は何もない

「ね~ね~クロ~?」
リカが呼んでくる

「ん?どうした?」

「なんかね~、ここら辺から何か感じるんだよ~」
と言って壁を指差す

ここから?ん~触ってみても別に気になる部分はない

「本当に、ここなのか?」

「うん!絶対!」
そうか、そこまで言われたら、もっと調べよう

そうだな、掘ってみるか!魔力を腕に纏って壁に手を突っ込む!

ザクッ!ザクッ!ザクッ!ポロ、

ん?なんか落ちたな?こ、これは!
なんだろう?

「わ~すご~い魔石だ~」
どうやらリカは知ってるらしい

なに?魔石?なんだそれ?



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