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第1章 魔境で生きる
14話 妖精
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さらに半年が過ぎて、俺は8歳になっていた
誕生日はヒロキによって盛大に祝われた、兎の肉と鳥の肉を使って、豪華な食事だ
ヒロキはどこか遠い目をしていたが気にしないでおこう
鳥の肉はテツのおかげで手に入れられるようになった
ん?ヒロキの誕生日は?って?
もちろん祝ったよ
ヒロキを担いで空を飛んでみたりした
「おぉ~!!すげー!俺飛んでるぞ!なぁなぁ!」
「お、おい、そんなに騒ぐと……あ!」
ツルッ……ズドーン!
あまりに興奮するから、手が滑って
落っことしてしまった、腰まで地面に埋まっていたが、身体は無傷だ
「おい、抜けれない…引っ張ってくれ」
「あはは、あぁ、任せとけ…そら!」
ヒロキの手を持って引き上げる
ズボッ!
ズボンが埋まったままで、ヒロキはパンイチになった!
「ははは!ひ~!あんまり笑わせるなよ!」
「お、おい、取るの手伝ってくれよ」
慌ててズボンを引き抜こうとしている姿がさらに笑える
そんなわけでヒロキの誕生日も楽しく祝わせてもらった
今日もいつも通り、薬草、果実、魔獣なんかを狩って、家に帰ってきた
休憩のため、いつも薪を割るのに使っている丸太の上に腰掛ける
「う~!潰れる!潰れるってば~!」
お尻の下で何かが聞こえてくる
丸太からどいてみると…手のひらサイズの人間がそこにいた、背中に羽まで生えている
「も~、お昼寝してたら、ひどい目にあったよ~」
な、なんだ!こいつは?
「お、お前?なんなんだ?」
「も~!いきなり失礼な奴だな~…私は妖精のリカエラだよ~」
妖精…この世界は妖精までいるのか…
「それにしても、あたしの事見えるの?普通の人は声しか聞こえないはずなんだけどな~?」
ん?確かに少しボヤけてるな……
そうか!魔眼か!右眼を瞑って左眼だけで見てみる
うん、はっきり見える
「あぁ、はっきり見えるぞ」
「へぇ~すごいね~、じゃあさ、じゃあさ他の妖精達も見えるのかな?」
「ん~多分見えると思うぞ?」
「ほんとほんと!じゃあ、ちょっとついて来てよ!」
そう言ってリカエラは羽を使って飛ぶと、こっちに来いと手招きしてくる
「ちょうど休憩していたところだし問題ないな」
テツはお昼寝中なので置いていくことにしてリカエラの後をついて行く
「こっちこっち!早く~」
リカエラが急かしてくる
「わかったから、そんなに急かすな」
家を離れて10分ほどするとリカエラが
ここだよ~と言ってきた、次の瞬間リカエラの姿が消えた
!?何が起きたんだ?
「お、おい?どこに行ったんだ?」
すると、ひょこっとまたリカエラが現れた
「ごめん、ごめん、ここにある木と木の間を通って」
「わかった」
指定された木と木の間を通り抜ける
すると、大きな湖が目の前に現れた
その湖の上を妖精達が飛び回っている
空中で踊っているもの、昼寝をしているもの、様々な妖精が自由気ままに生活している
「どうどう?良いところでしょ~」
「そうだな、楽しそうなところだ」
リカエラはそうでしょ~と自慢気だ
他の妖精達も俺の事に気付き、なになに~?わ~!人間だ~と俺の周りにわらわらと寄ってくる
どこから来たの?何しに来たの?どうして左のお目目が赤いの?など一斉に質問がとんでくる
「な、お、おい!一斉に喋りかけてくるな」
と慌てふためいていると
「うふふ、珍しいお客さんだこと」
綺麗な声が俺の耳にとどいた、声のする方に顔を向けると、白く透き通るような肌に青い髪、顔を見るとまるで人形のように整った顔立ちの女性がそこにいた
============================
24hランキング6位!
絶賛場違い中です!
それでも、更新し続けます(笑)
誕生日はヒロキによって盛大に祝われた、兎の肉と鳥の肉を使って、豪華な食事だ
ヒロキはどこか遠い目をしていたが気にしないでおこう
鳥の肉はテツのおかげで手に入れられるようになった
ん?ヒロキの誕生日は?って?
もちろん祝ったよ
ヒロキを担いで空を飛んでみたりした
「おぉ~!!すげー!俺飛んでるぞ!なぁなぁ!」
「お、おい、そんなに騒ぐと……あ!」
ツルッ……ズドーン!
あまりに興奮するから、手が滑って
落っことしてしまった、腰まで地面に埋まっていたが、身体は無傷だ
「おい、抜けれない…引っ張ってくれ」
「あはは、あぁ、任せとけ…そら!」
ヒロキの手を持って引き上げる
ズボッ!
ズボンが埋まったままで、ヒロキはパンイチになった!
「ははは!ひ~!あんまり笑わせるなよ!」
「お、おい、取るの手伝ってくれよ」
慌ててズボンを引き抜こうとしている姿がさらに笑える
そんなわけでヒロキの誕生日も楽しく祝わせてもらった
今日もいつも通り、薬草、果実、魔獣なんかを狩って、家に帰ってきた
休憩のため、いつも薪を割るのに使っている丸太の上に腰掛ける
「う~!潰れる!潰れるってば~!」
お尻の下で何かが聞こえてくる
丸太からどいてみると…手のひらサイズの人間がそこにいた、背中に羽まで生えている
「も~、お昼寝してたら、ひどい目にあったよ~」
な、なんだ!こいつは?
「お、お前?なんなんだ?」
「も~!いきなり失礼な奴だな~…私は妖精のリカエラだよ~」
妖精…この世界は妖精までいるのか…
「それにしても、あたしの事見えるの?普通の人は声しか聞こえないはずなんだけどな~?」
ん?確かに少しボヤけてるな……
そうか!魔眼か!右眼を瞑って左眼だけで見てみる
うん、はっきり見える
「あぁ、はっきり見えるぞ」
「へぇ~すごいね~、じゃあさ、じゃあさ他の妖精達も見えるのかな?」
「ん~多分見えると思うぞ?」
「ほんとほんと!じゃあ、ちょっとついて来てよ!」
そう言ってリカエラは羽を使って飛ぶと、こっちに来いと手招きしてくる
「ちょうど休憩していたところだし問題ないな」
テツはお昼寝中なので置いていくことにしてリカエラの後をついて行く
「こっちこっち!早く~」
リカエラが急かしてくる
「わかったから、そんなに急かすな」
家を離れて10分ほどするとリカエラが
ここだよ~と言ってきた、次の瞬間リカエラの姿が消えた
!?何が起きたんだ?
「お、おい?どこに行ったんだ?」
すると、ひょこっとまたリカエラが現れた
「ごめん、ごめん、ここにある木と木の間を通って」
「わかった」
指定された木と木の間を通り抜ける
すると、大きな湖が目の前に現れた
その湖の上を妖精達が飛び回っている
空中で踊っているもの、昼寝をしているもの、様々な妖精が自由気ままに生活している
「どうどう?良いところでしょ~」
「そうだな、楽しそうなところだ」
リカエラはそうでしょ~と自慢気だ
他の妖精達も俺の事に気付き、なになに~?わ~!人間だ~と俺の周りにわらわらと寄ってくる
どこから来たの?何しに来たの?どうして左のお目目が赤いの?など一斉に質問がとんでくる
「な、お、おい!一斉に喋りかけてくるな」
と慌てふためいていると
「うふふ、珍しいお客さんだこと」
綺麗な声が俺の耳にとどいた、声のする方に顔を向けると、白く透き通るような肌に青い髪、顔を見るとまるで人形のように整った顔立ちの女性がそこにいた
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