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ユキと千夜 気に食わないけど実力は認めてるケンカップル
おにぎりを作るまで出れない部屋
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「まともなご飯が食べたい」
「そういえば朝ごはん食べてないね」
前の部屋でエナドリを口にしたせいかお腹が空いてきた。
部屋には机と、何やら食材が並んでいる。
「カード発見。おにぎりを作ればいいんだって。あ、食べるのは禁止らしい」
「え? 何それ。ユキよりも性格悪い」
「私はそんなに性格悪くないでしょ」
「そんなことない」
「酷い」
ショックを受けるユキを放って机に駆けよる。
おにぎりに入れる具材は梅やシャケなどの定番はもちろんウインナや肉味噌など変わり種もある。全部で20種類だ。
「何を入れるか迷うね」
「いっぱい作ればいい」
嬉しいことに大きめのおひつが2つある。
小さめのおにぎりにすれば40個は作れそうだ。
「選ぶ必要がないなら早速作ろうか」
「ユキ。作れるの?」
「もちろん。おにぎりくらい作れるよ」
不安だが作り始める。
ラップを出し、ご飯をのせ、具材を置き、包んで形を整える。
これくらいならできるか。
実際ユキの方を見れば不恰好なおにぎりが量産されていた。
三角形と楕円の間のような微妙な形をしている。
「難しいね」
「うん。それなりに頑張ってると思うよ」
「別に悪くないでしょ。ちゃんと具材がかくれてるよ」
「基準がそこなのか。……いいと思うよ」
ユキにとってはおにぎりの形などこだわる価値もない些細なことなのかもしれない。
僕とは気にするところがちょっと違うのかもしれない。
「やっとできた」
「お疲れ様」
僕は綺麗な三角形のおにぎりを作った。
綺麗な分、時間もかかった。
ユキは自分の方がはやく終わったと自慢に思うのかもしれない。
でも、そういうところがユキらしい。そう思われたって良いと思えた。
「そういえば朝ごはん食べてないね」
前の部屋でエナドリを口にしたせいかお腹が空いてきた。
部屋には机と、何やら食材が並んでいる。
「カード発見。おにぎりを作ればいいんだって。あ、食べるのは禁止らしい」
「え? 何それ。ユキよりも性格悪い」
「私はそんなに性格悪くないでしょ」
「そんなことない」
「酷い」
ショックを受けるユキを放って机に駆けよる。
おにぎりに入れる具材は梅やシャケなどの定番はもちろんウインナや肉味噌など変わり種もある。全部で20種類だ。
「何を入れるか迷うね」
「いっぱい作ればいい」
嬉しいことに大きめのおひつが2つある。
小さめのおにぎりにすれば40個は作れそうだ。
「選ぶ必要がないなら早速作ろうか」
「ユキ。作れるの?」
「もちろん。おにぎりくらい作れるよ」
不安だが作り始める。
ラップを出し、ご飯をのせ、具材を置き、包んで形を整える。
これくらいならできるか。
実際ユキの方を見れば不恰好なおにぎりが量産されていた。
三角形と楕円の間のような微妙な形をしている。
「難しいね」
「うん。それなりに頑張ってると思うよ」
「別に悪くないでしょ。ちゃんと具材がかくれてるよ」
「基準がそこなのか。……いいと思うよ」
ユキにとってはおにぎりの形などこだわる価値もない些細なことなのかもしれない。
僕とは気にするところがちょっと違うのかもしれない。
「やっとできた」
「お疲れ様」
僕は綺麗な三角形のおにぎりを作った。
綺麗な分、時間もかかった。
ユキは自分の方がはやく終わったと自慢に思うのかもしれない。
でも、そういうところがユキらしい。そう思われたって良いと思えた。
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