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望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子
* ホラーゲームを全部クリアするまで出れない部屋
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「なんかこの部屋薄暗いね」
「気味が悪い」
そんな嫌な感じの部屋のお題はホラゲの全クリだった。
「ホラゲ……怖いの嫌だな」
「私が操作してあげる」
「アズサ怖くないの?」
「……平気」
アズサ、大丈夫かな。
少々心配だが、とりあえずやってみる。
「舞台は学校みたいだね」
「……薄暗い」
アズサの手が既に震えている。
怖いんだろうな。
「か、変わろうか?」
「大丈夫。できる……ひぎゃ!」
急に人魂が出てきて驚いたようだ。
手どころか足まで可哀想なくらいガタガタと震えている。
私は意外と平気だった。怖いは怖いがそれがちょっと楽しかったりする。
アズサは震えながらも謎は確実に解いている。これは一発クリアできそうだ。
「ふぎゃぁぁあああ! は? 初見殺しじゃん」
さすがに予測不能な罠には引っかかるようだが。
「またここからか……」
そろそろ本気で可哀想だ。アズサのために何かできないかと考えて、思いついた。
「アズサ」
「ん? 何?」
「ぎゅってしていい?」
「いいよ」
アズサに許可をもらって後ろから抱きつく。お互いの体温が感じられて、なんだが安心する。
「こうしたらお互い怖くないね」
「私は怖くないけどね」
そんなことを言いつつも少し震えが収まっている。怖かったんだろうな。決して口にはしないけど。
そうしてなんとかクリアし部屋を出た。
「アズサお疲れ様」
「ありがとうね。望、大丈夫だった?」
「アズサがいたから平気。アズサこそ大丈夫だった?」
「平気よ。これくらい、なんてことないよ」
私の前でカッコよく居ようとするアズサがとっても可愛い。
まぁこんなこと言ったら怒りそうだ。アズサが頑張っていたので私もちゃんと求められた答えをいう。
「カッコよかったよ」
「それはありがとう」
やっぱりアズサは可愛いや。
「気味が悪い」
そんな嫌な感じの部屋のお題はホラゲの全クリだった。
「ホラゲ……怖いの嫌だな」
「私が操作してあげる」
「アズサ怖くないの?」
「……平気」
アズサ、大丈夫かな。
少々心配だが、とりあえずやってみる。
「舞台は学校みたいだね」
「……薄暗い」
アズサの手が既に震えている。
怖いんだろうな。
「か、変わろうか?」
「大丈夫。できる……ひぎゃ!」
急に人魂が出てきて驚いたようだ。
手どころか足まで可哀想なくらいガタガタと震えている。
私は意外と平気だった。怖いは怖いがそれがちょっと楽しかったりする。
アズサは震えながらも謎は確実に解いている。これは一発クリアできそうだ。
「ふぎゃぁぁあああ! は? 初見殺しじゃん」
さすがに予測不能な罠には引っかかるようだが。
「またここからか……」
そろそろ本気で可哀想だ。アズサのために何かできないかと考えて、思いついた。
「アズサ」
「ん? 何?」
「ぎゅってしていい?」
「いいよ」
アズサに許可をもらって後ろから抱きつく。お互いの体温が感じられて、なんだが安心する。
「こうしたらお互い怖くないね」
「私は怖くないけどね」
そんなことを言いつつも少し震えが収まっている。怖かったんだろうな。決して口にはしないけど。
そうしてなんとかクリアし部屋を出た。
「アズサお疲れ様」
「ありがとうね。望、大丈夫だった?」
「アズサがいたから平気。アズサこそ大丈夫だった?」
「平気よ。これくらい、なんてことないよ」
私の前でカッコよく居ようとするアズサがとっても可愛い。
まぁこんなこと言ったら怒りそうだ。アズサが頑張っていたので私もちゃんと求められた答えをいう。
「カッコよかったよ」
「それはありがとう」
やっぱりアズサは可愛いや。
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