32 / 76
望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子
◻︎ お互いにネクタイをネクタイを締めないと出れない部屋
しおりを挟む
──前の部屋のあらすじ──
男装しないと出れない部屋。
スーツに着替えたけどネクタイだけない!
「なるほど」
「そういうことか」
それがお題を見て最初の感想だった。
ネクタイがなかったのはこれをさせるためか。
「ちなみにだけど、望。ネクタイの結び方わかる?」
「わからない」
「やっぱりね」
呆れられた気がする。
「まずは私がやってあげる」
アズサがネクタイを一本選んでこちらにくる。
「ここを持って、こうすると結べる」
アズサが簡単に教えてくれる。だが半分も頭に入らない。だって。
「なんか……新婚の夫婦みたいだね」
「……馬鹿じゃないの?」
照れている。可愛い。
「想像したの? 結婚して一緒の家に住んでいる私たちのことを想像したの?」
「ちょっと。でも、できないでしょ」
「海外に行けば」
「望、英語のテストの点数言える?」
「頑張ります」
なかなか厳しいことを言ってくる。でもアズサとの結婚のためなら英語も頑張れる気がする。
ここから出たら頑張ろうと思う。たぶん。
「ほらほら、私のも結んでよ」
アズサにネクタイを渡される。
一応頑張ってみるが、なかなかうまくいかない。
「難しい」
どう頑張っても結び目ができない。蝶々結びもできない人間には難しすぎると思うんだ。
「どうしたものかね。あ、こんなのあったよ」
アズサが見つけてきたのはループタイだった。これなら結ぶ必要もない。
アズサの首にかけ、締める。
「やっぱりアズサはなんでも似合うね」
「望もね」
私たちはなんとか部屋を出た。
男装しないと出れない部屋。
スーツに着替えたけどネクタイだけない!
「なるほど」
「そういうことか」
それがお題を見て最初の感想だった。
ネクタイがなかったのはこれをさせるためか。
「ちなみにだけど、望。ネクタイの結び方わかる?」
「わからない」
「やっぱりね」
呆れられた気がする。
「まずは私がやってあげる」
アズサがネクタイを一本選んでこちらにくる。
「ここを持って、こうすると結べる」
アズサが簡単に教えてくれる。だが半分も頭に入らない。だって。
「なんか……新婚の夫婦みたいだね」
「……馬鹿じゃないの?」
照れている。可愛い。
「想像したの? 結婚して一緒の家に住んでいる私たちのことを想像したの?」
「ちょっと。でも、できないでしょ」
「海外に行けば」
「望、英語のテストの点数言える?」
「頑張ります」
なかなか厳しいことを言ってくる。でもアズサとの結婚のためなら英語も頑張れる気がする。
ここから出たら頑張ろうと思う。たぶん。
「ほらほら、私のも結んでよ」
アズサにネクタイを渡される。
一応頑張ってみるが、なかなかうまくいかない。
「難しい」
どう頑張っても結び目ができない。蝶々結びもできない人間には難しすぎると思うんだ。
「どうしたものかね。あ、こんなのあったよ」
アズサが見つけてきたのはループタイだった。これなら結ぶ必要もない。
アズサの首にかけ、締める。
「やっぱりアズサはなんでも似合うね」
「望もね」
私たちはなんとか部屋を出た。
0
お読みいただきありがとうございます!♡を押していただけると嬉しいです!!
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる