4 / 22
第四話 存在
しおりを挟む
朝起きると毛布が被せられていた。寒かったから被ったのだろうか。でも記憶が全くないのはおかしい。朝は寒いし床で寝たせいで体が痛いし散々だが、私はひとまず毛布にくるまったまま洗面所へ向かう。顔を洗おうして毛布が落ちたが拾うのは面倒なのでやめた。冷たい水で顔を洗いもう一度毛布にくるまってからリビングへ移動する。
死神ちゃんはまだ寝ているだろうな、そう思いながらのそのそと歩き扉を開く。目の前には真っ黒いワンピースをきた死神ちゃんが存在していた。私は扉を閉めた。疲れているな、私。そう思いながら再び扉を開く。昨日まで私の頭の中にいる概念だった死神ちゃんが今現実に存在している。足元を見るがちゃんと影がある。何が起きているのだろう。
私が理解する前に彼女が私に話しかけてきた。
「あ、おはよう!あたしやっと出てこれたわよ!」
死神ちゃんだと思われる少女は私にかけより抱きしめてくる。可愛すぎて私がキャパオーバーになりそうである。可愛いの摂取過多で死にそうである。いや、それで殺せたら楽すぎるが。
供給過多の私をみて死神ちゃんは私に事情を説明していないことを思い出したようだ。彼女は可愛らしい声で話始める。萌え殺されそうだ。
「昨日あんた、人肉食べたでしょう?それが私へのお供物になってあたしの肉体ができたの。それでなんか凄そうな人に魂を回収するためにあんたの所にいなさいって言われた。ついでに食生活も改善させsるよう言われた」
ここまで一息だ。神の肺活量はすごいらしい。例えそれが幼女であったとしても。
「ええっとーつまりは今まで通り一緒に暮らせばいいの?」
「まあそういうことよ」
私はどうやら妄想を拗らせまくったあまり死神を作ってしまったらしい。私はしゃがんで彼女に視線を合わせてから頭をなで声をかける。
「これからよろしくね」
すると彼女は私の手を優しく退け、くるりと一回転してからスカートの端をつまみお辞儀をする。その様子はお人形のように整っている。
「よろしくね!」
不気味なほどに可愛らしい笑顔に私は心を奪われた。私が生み出してしまったこの不思議で可愛らしい死神。ならば私が面倒をみなければ。他人に任せられるはずないし、そもそも頼れる人などいない。私が最期まで面倒を見なければならない。私は親心にも似た責任感を背負っていた。
私はふと思った。部屋のどこかから肉の焼けた匂いがすると。彼女に問うと嬉しそうに答えてくれた。
「今日の朝ごはんを作ったのよ!一緒に食べましょう」
死神ちゃんはまだ寝ているだろうな、そう思いながらのそのそと歩き扉を開く。目の前には真っ黒いワンピースをきた死神ちゃんが存在していた。私は扉を閉めた。疲れているな、私。そう思いながら再び扉を開く。昨日まで私の頭の中にいる概念だった死神ちゃんが今現実に存在している。足元を見るがちゃんと影がある。何が起きているのだろう。
私が理解する前に彼女が私に話しかけてきた。
「あ、おはよう!あたしやっと出てこれたわよ!」
死神ちゃんだと思われる少女は私にかけより抱きしめてくる。可愛すぎて私がキャパオーバーになりそうである。可愛いの摂取過多で死にそうである。いや、それで殺せたら楽すぎるが。
供給過多の私をみて死神ちゃんは私に事情を説明していないことを思い出したようだ。彼女は可愛らしい声で話始める。萌え殺されそうだ。
「昨日あんた、人肉食べたでしょう?それが私へのお供物になってあたしの肉体ができたの。それでなんか凄そうな人に魂を回収するためにあんたの所にいなさいって言われた。ついでに食生活も改善させsるよう言われた」
ここまで一息だ。神の肺活量はすごいらしい。例えそれが幼女であったとしても。
「ええっとーつまりは今まで通り一緒に暮らせばいいの?」
「まあそういうことよ」
私はどうやら妄想を拗らせまくったあまり死神を作ってしまったらしい。私はしゃがんで彼女に視線を合わせてから頭をなで声をかける。
「これからよろしくね」
すると彼女は私の手を優しく退け、くるりと一回転してからスカートの端をつまみお辞儀をする。その様子はお人形のように整っている。
「よろしくね!」
不気味なほどに可愛らしい笑顔に私は心を奪われた。私が生み出してしまったこの不思議で可愛らしい死神。ならば私が面倒をみなければ。他人に任せられるはずないし、そもそも頼れる人などいない。私が最期まで面倒を見なければならない。私は親心にも似た責任感を背負っていた。
私はふと思った。部屋のどこかから肉の焼けた匂いがすると。彼女に問うと嬉しそうに答えてくれた。
「今日の朝ごはんを作ったのよ!一緒に食べましょう」
0
応援・感想ありがとうございます!執筆のモチベーションになっています
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
アラフォーOLとJDが出会う話。
悠生ゆう
恋愛
創作百合。
涼音はいきなり「おばさん」と呼び止められた。相手はコンビニでバイトをしてる女子大生。出会いの印象は最悪だったのだけれど、なぜだか突き放すことができなくて……。
※若干性的なものをにおわせる感じの表現があります。
※男性も登場します。苦手な方はご注意ください。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
わたしと彼女の●●●●●●な関係
悠生ゆう
恋愛
とある会社のとある社員旅行。
恋人(女性)との仲がうまくいていない後輩(女性)と、恋人(男性)からプロポーズされた先輩(女性)のお話。
そして、その旅行の後……
【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、娘の幼稚園の親子イベントで娘の友達と一緒にいた千春と出会う。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになると思うのでご安心ください。

犬になりたい葛葉さん
春雨
恋愛
社内SEの葛葉凪紗(くずは なぎさ) 26歳の人生最大の夢は"誰かの犬になって飼われること"。誰にも言えずにいる夢を抱いてる中で出会ったのが総務部に異動してきた夏目玲央(なつめ れお) 24歳。
飲み会で酔い潰れた凪紗を玲央の家に招き入れたところから始まる、飼い主×犬の年下攻めラブコメ社会人百合。
カクヨムにも同時投稿中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる