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ソランツェによる軽めの『確かめ作業』が終わった後、全ては俺の行動次第で良いとは言えいい加減そろそろ顔を出さねばと身支度を整える。
ご機嫌ソランツェの揺れる尻尾を見ながら説教してたのにやってしまったと思うが、ぶっちゃけ俺も好きなんだからしょうがないよなと結論を出す。すぐ快楽に流される俺は駄目なやつなんだよ。あは。なんていうか、気持ちいいばかりで痛みは無く事前準備も事後処理も全て魔法で簡単だから……つい。
理人時代は淡白だったのになあ。
「おはようございます。リヒト様」
今日はトゥアンニコの市場だったり海沿いだとか街中をウロウロしてみたいんだけど、外はどんな感じになっているのかを聞きたくてライアスを呼ぼうと呼び鈴を鳴らす。
鳴らすとすぐにドアがノックされライアスと部屋付きのお世話係さんが朝食などを持ってやって来たんだけど、もしかしてずっとドア前に待機していたのかな?待たせてゴメン……。
「おはよう、ライアス」
「おはよう」
既におはようって時間でもない気もするが、お互いニコニコ笑ってご挨拶。そういえば、防音結界張った記憶が無いので、朝っぱらから何してたかもしかしたら判ってんのかもしれないなとは思うが、気にするとかえって恥ずかしいので気にしない気にしない。待たせた事は済まないと思ってる。
「今日、外に行けそう?」
ライアスを対面するソファに座らせてから、用意してもらった紅茶に似たお茶を飲みつつ現状を訊く。
昨日教会に戻って来るにあたっては、道に人が殺到し過ぎて途中で馬車を動かせなくなるだろうとの判断で、臨時収集の聖騎士含むチーム愛し子ご一行で一気に教会へ転移したんだよな。なので、もしも今日もその調子だとトゥアンニコをのんびり回るって……
「色々と厳しそうです」
「やっぱり?」
「昨日の今日でまだ落ち着いていないだろうしな」
変装したとしても愛し子だとバレてしまえばそれに群がるのは昨日とさほど変わらないかもっと増えるだろうとの予想と、どうやら魔物は消えたが街中はまだ混乱中と言ってもいい状態らしく治安が悪いみたい。
トゥアンニコから逃げた人達が大勢いるけれど、そこを狙った所謂火事場泥棒がいっぱい起こっているらしくて、勿論警護は万全を期すがそういう事が起こっている街中にあまり行かせたくはないとの事。
あと、俺が街中を動くとなれば現在火事場泥棒の取り締まりに人員を割いているトゥアンニコの警備隊の活動に支障が出るかもしれないので、そこも一応考慮するべきだと。
「あー、そういう事もあるかー」
すぐに落ち着く訳がないのは判っていたけど火事場泥棒か。
……まあ、どこも一緒だよ。起きない訳はないよな。
「邪魔する訳にもいかないし、別の所行こうかなあ……俺も自由に歩きたいし」
「自由に歩きたいのなら魔物を討伐した愛し子の話がすぐには届かない様な所がいいだろうな」
「んー、でも……街中は諦めるとして街から外れた所とか……トゥアンニコ周辺に観光地みたいな所ってないのか?」
「観光地?」
「名所? 一回見ておけ的な所。あるならそこを見てから移動したいかな」
そもそも俺はそういうのを見たりするのが旅の目的なんだよ。なんかもうすっかり忘れかけてるけど。
ライアスは隣国だし何か情報を持っていないか訊いてみると少し考えて、
「名所かどうかは判りませんが、トゥアンニコの端の方に海の水が引くと道が出来る場所があると聞いた事があります。一日に一回数時間ほどでまた海に戻ってしまうそうですが……」
その道を行くと小さな無人島があって、そこに洞窟の様なものがあるらしい。行った事は無いのでそこがどんな物か判らないらしいが、隣国の自分が聞いた事があるという事は何かしら有名なのではないかと思うとライアスが教えてくれた。
「へぇー、干潮時に行ける島か。じゃあ、ちょっとだけそこに行ってみたいな。干潮時間は後で調べよう」
「わかった」
「承知いたしました」
で、今日の行き先が決まった所で、ようやく朝食。朝から運動するとめちゃくちゃお腹減るなあ。
ご機嫌ソランツェの揺れる尻尾を見ながら説教してたのにやってしまったと思うが、ぶっちゃけ俺も好きなんだからしょうがないよなと結論を出す。すぐ快楽に流される俺は駄目なやつなんだよ。あは。なんていうか、気持ちいいばかりで痛みは無く事前準備も事後処理も全て魔法で簡単だから……つい。
理人時代は淡白だったのになあ。
「おはようございます。リヒト様」
今日はトゥアンニコの市場だったり海沿いだとか街中をウロウロしてみたいんだけど、外はどんな感じになっているのかを聞きたくてライアスを呼ぼうと呼び鈴を鳴らす。
鳴らすとすぐにドアがノックされライアスと部屋付きのお世話係さんが朝食などを持ってやって来たんだけど、もしかしてずっとドア前に待機していたのかな?待たせてゴメン……。
「おはよう、ライアス」
「おはよう」
既におはようって時間でもない気もするが、お互いニコニコ笑ってご挨拶。そういえば、防音結界張った記憶が無いので、朝っぱらから何してたかもしかしたら判ってんのかもしれないなとは思うが、気にするとかえって恥ずかしいので気にしない気にしない。待たせた事は済まないと思ってる。
「今日、外に行けそう?」
ライアスを対面するソファに座らせてから、用意してもらった紅茶に似たお茶を飲みつつ現状を訊く。
昨日教会に戻って来るにあたっては、道に人が殺到し過ぎて途中で馬車を動かせなくなるだろうとの判断で、臨時収集の聖騎士含むチーム愛し子ご一行で一気に教会へ転移したんだよな。なので、もしも今日もその調子だとトゥアンニコをのんびり回るって……
「色々と厳しそうです」
「やっぱり?」
「昨日の今日でまだ落ち着いていないだろうしな」
変装したとしても愛し子だとバレてしまえばそれに群がるのは昨日とさほど変わらないかもっと増えるだろうとの予想と、どうやら魔物は消えたが街中はまだ混乱中と言ってもいい状態らしく治安が悪いみたい。
トゥアンニコから逃げた人達が大勢いるけれど、そこを狙った所謂火事場泥棒がいっぱい起こっているらしくて、勿論警護は万全を期すがそういう事が起こっている街中にあまり行かせたくはないとの事。
あと、俺が街中を動くとなれば現在火事場泥棒の取り締まりに人員を割いているトゥアンニコの警備隊の活動に支障が出るかもしれないので、そこも一応考慮するべきだと。
「あー、そういう事もあるかー」
すぐに落ち着く訳がないのは判っていたけど火事場泥棒か。
……まあ、どこも一緒だよ。起きない訳はないよな。
「邪魔する訳にもいかないし、別の所行こうかなあ……俺も自由に歩きたいし」
「自由に歩きたいのなら魔物を討伐した愛し子の話がすぐには届かない様な所がいいだろうな」
「んー、でも……街中は諦めるとして街から外れた所とか……トゥアンニコ周辺に観光地みたいな所ってないのか?」
「観光地?」
「名所? 一回見ておけ的な所。あるならそこを見てから移動したいかな」
そもそも俺はそういうのを見たりするのが旅の目的なんだよ。なんかもうすっかり忘れかけてるけど。
ライアスは隣国だし何か情報を持っていないか訊いてみると少し考えて、
「名所かどうかは判りませんが、トゥアンニコの端の方に海の水が引くと道が出来る場所があると聞いた事があります。一日に一回数時間ほどでまた海に戻ってしまうそうですが……」
その道を行くと小さな無人島があって、そこに洞窟の様なものがあるらしい。行った事は無いのでそこがどんな物か判らないらしいが、隣国の自分が聞いた事があるという事は何かしら有名なのではないかと思うとライアスが教えてくれた。
「へぇー、干潮時に行ける島か。じゃあ、ちょっとだけそこに行ってみたいな。干潮時間は後で調べよう」
「わかった」
「承知いたしました」
で、今日の行き先が決まった所で、ようやく朝食。朝から運動するとめちゃくちゃお腹減るなあ。
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