のんびり異世界旅行~キャンピングカーごと死んだので特典てんこ盛りで転移しました~

みりん/鷹山リン

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 ソランツェに抱き上げられたまま街道から離れた位置に馬車を出し中へ行くとソファにゆっくり降ろされ、礼を言おうとしたのにスルスル~ッとあっという間に服を脱がされてしまって訳が判らない。いや、判るんだけどね、判らないよ?!

「ふ、服……!」
「今からは必要無いだろ?」

 いやいや、俺は腰が抜けちゃったから一旦休憩の為に出しただけだからな!って言いたいけど言えない……嘘だし。


 俺の今の格好は、腰紐はそのままにワンピースを抜き取られて額飾りとかの装飾品と紐パンとサンダルのみ。いつもはお風呂入った後でガウン着てたりとか脱ぐ時にちゃんと外してたのに、今日は腰紐も装飾品もそのまま残されているのが無性に恥ずかしくて堪らない。

「これ、何か恥ずかしい……」
「綺麗だな」

 ソランツェは体を小さくして恥ずかしさを訴える俺を見て、うっとりと言っても良いような表情で体を観察してくる。

「素肌に残ったままの腰紐に、なんとも言えない淫靡さを感じさせられるな……」

 確かめる様にその腰紐の近くを熱を帯びた指で撫でて来て、思わず体が跳ね声が出る。自分の求める反応を返す俺にソランツェはすごく満足そうだ。
 喜びを隠さないその顔にキスが欲しくなって腕を伸ばせば、すぐに覆い被さって来て呼吸の仕方を忘れてしまうくらいの深さと激しさで口腔を犯された。

「なんで、今日はこんな、に……性急?」

 ソファに崩れ落ちた俺を開放し、自分の衣服を脱ぎ捨てていくソランツェに整わない呼吸で訊くと、ニヤリと笑って俺を抱き起こして自分がソファに座り、足の上に俺を座らせる。

「二人きりに戻れて嬉しそうに無邪気に笑っていたのに、目が合った途端に顔を赤くして恥ずかしがるなんて可愛い姿放っておけると思うか?」
「あ、駄目、やだ……んっ」

 ソランツェは俺の平らな胸を揉み、乳首をカリカリと引っ掻き自分の思う様に立たせると、摘んで扱き、押し潰し、と俺の身体を用に仕立てていく。
 この前長い時間愛し合った時に、快感の回路が出来上がってしまっていて、身体は次の刺激を今か今かと待っている。自分の体のエロさに恥ずかしくなってソランツェに抱き着いて指の動きを止めさせる。でも、

「駄目と言いながら抱きついて俺を制するのもいいが……」

 密着した身体の間にある、二つの硬いものの放つ熱さに腰が疼いて淫らに動く。布越しなのに火傷しそう。

「別の所が反応しているじゃないか」
「あっ、あぁ……ん」

 二人の身体の間から手を抜き俺の後方へ回したソランツェの手は、両側の隙間から下着の中へと侵入し俺の柔らかい肉を揉んで弄ぶ。時折、わざと縁を指先で刺激し期待に口を開かせようとしてくるのが意地悪だ。

「やぁ も、だめ……だって、ば」
「どうして?」

 ソランツェの問いかけに口をキュッと結んで答えずにいると実力行使に出てきて

「ひ、ぁん、んっ」

 片方の手の指は俺の中へ目的を持って縁を揉んでくるし、もう片方は下着の片側の紐を解き俺の期待に濡れそぼつ陰茎を露にして扱いてきた。裏筋やカリの段差をゆるゆるとなぞられると堪らなくなってくる。

「どうして駄目なんだ?」
「ああ、ん、ぁ、……し、くなっ……からぁ」
「んー?」

 ソランツェは縁を揉む指と俺のもので濡れた指の場所を交代させ、縁をくるっとなぞると纏う滑りを使って俺の中に入れてきた。

「なんて言ってるか判らないぞ?」

 もうすっかり覚えられている俺の気持ちいい所とかなり昂った陰茎とを同時に攻められ、喘ぎ声しか上げられず善がる姿を少しも隠せない。

「も、ぉ……だ、めぇっ」

 下品な水音が増す中、ソランツェは限界に達しそうな俺の身体の変化を見逃さず一際強い刺激で俺を攻めると、いともあっさり身体は屈してしまった。


 放出にビクつく身体をソランツェに預けながらも抗議の声を上げる。でも、その声は限りなく小さい。

「欲しくなるから駄目……って言った」

 その小さい声でも耳の良いソランツェは聞き逃さなくて満足そうに笑う。

「本当に駄目な事か?」

 力の入らない俺の手を取り、二人の間に導く。触らせられたのは俺の出したものとソランツェ自身から溢れ出たものでぐっしょり濡れた下着に包まれた硬く熱いもの。ソランツェが下着から取り出すのを見て思わず息を呑んでいると、俺の手に自らの陰茎を握らせそれを自分の手で覆い上下に扱き出す。俺の手に伝わるビクビクと脈打つそれに、ある場所はひどく疼き出し自然と口から言葉が零れ出てきて、

「駄目じゃない………」
「じゃあ?」
「欲しいから、頂戴」

 言うが早いか、腰を持ち上げられ突き入れられた。

「あ!ぁあ……っ!」
「リヒト……」

 快感に仰け反りそうになる身体をがっちり抱え込まれ上下に乱暴に揺すられるが嫌じゃない。俺の自由を奪って好きにするソランツェの余裕の無さが俺の思考を余計に溶かしていく様だ。

「あぁ、気持ちいい……」

 ソランツェはうわ言の様に何度もこう呟き俺の身体で早々に果てようとしているが、それで終わる様な気配は微塵もない。俺だって、もう終われそうにないから。……ああ、この休憩長くなりそうかも。
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