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転移先で予定の時が来れば死ぬだなんて嘘を吐いて死なない事を告げなかったのは、あの剣幕だともっと長引きそうな感じがしたから、(多分送ったもの勝ちになるので)転移後しばらくして俺が年を取らない事や死なない事に気付いてから説明するのでいいと判断したそう。
「お前……マジで……ふざけんなよ……」
「とにかく消したくなかった」
「判るけど……」
しかし、地に下ろす直前にやっぱりバレて怒られ、この世界の時間で一年以内に俺がこの世界に何かの繋がりを得られなければ消すと言われて考えた結果、望む結果が何か起こるんじゃないかと面白くはないが能力は認めていたソランツェの近くへ降ろしてみたと……お前……色々細かく嘘吐きまくりじゃないか……つーかさ、そもそもの話上司の言う事守れよ。
「俺手紙見て怒られてざまぁとか言って笑ってる場合じゃなかったんじゃん……」
「そうだな。あの小僧に感謝せよ」
実はソランツェのあの首の痣はアシュマルナが繋いでいるものだから有効かどうか判らなかったが万が一の時用の鎖だったんだって。護られる者と護る者っていう『繋がり』を作っておいたと。ソランツェは錨の役目だったそう。
繋がりはそんな感じで恋愛関係以外でも良かったらしいが、ソランツェが俺を一目で気に入った様だし俺も大丈夫そうだしでこれ幸いとその路線でソランツェを応援していたらしい。なんつー事だよ……いや、いいけどさ……。
伴侶紋については俺が出せる力を持っているとは思わなかったが、自分で出せたので安心したそうです。アシュマルナ達の世界の仕組みや力がいまいち理解出来ないがそういうのがあるんだと。ふーん。とりあえず、上位世界があると理解した。
あと、自分と同じに外観を変えたのは、ソランツェが駄目だった場合の保険で、愛し子として『神の子』を降ろすとの神託を出すからそれに信憑性をもたせる為。神を騙る愚か者を排除する目的で歴代大神官だけは言い伝えでアシュマルナの色を知っている事を利用したそう。あとは単純にその姿を見たかったから。
「だろうな……」
一応『別物』と思ってはいるが、色を合わせた俺には面影があるらしく際限なく甘やかしたくなるんだそうでこれでも頑張って押さえているのだと。えぇ……。
過剰な加護も、至れり尽くせりなのも、俺が口が悪くて舐めた態度を取っても怒らず寧ろ楽しそうなのも、自分好みに俺を飾り立てるのも、さっきのあのデレ笑顔も理由は全部それ。なんだかなー……。
さっき考え込んでいたのはいずれ判る事というか言わなきゃいけない事だけども今の俺が全てを受け入れられるかすごく心配だったらしい。でも、俺本人が色々と疑念を抱いているからこれ以上取り繕う事も難しくなってくるだろうし、ソランツェという伴侶も得たので良しと判断して今話す事にしたそうだ。
「俺がここに来た全ての経緯と死なない理由は判ったけどさ……なんかもうお腹いっぱいなのに……」
死なないって事を考えなきゃいけないってさ……ああ、もう嫌だ……。でも、考えた所でどうにもならないんだろうし、今はまだ死にたくない気持ちの方が上だしさあ……。
「受け入れざるを得ないんだろうからもう判った……」
でも、死なないのかもしれないけどこれは一応聞いておこうと思う、とアシュマルナの方を向く。
「この世界に飽きていい加減死にたいって思った時はどうすればいい?本当にどうにも出来ない?」
「そ、れは……自ら魂を消滅させよと願い出ればいいが……」
あれ?それが出来るなら別にいい様な?とか思っていたら、俺の言葉にショックを受けてしまったらしく、人形の様に整った綺麗な顔がすごく悲しそうな顔へとみるみる変わっていく。
「え……、ちょっと、」
待てよ、そんな顔で俺を見て来るのやめて欲しいんだけど……。あ~ぁ、その顔駄目だよ、泣きそうじゃん……お前俺の事全然別物として見れて無い……。
「……ただ聞いただけだから。そんな事思ってないから、その顔止めろって」
耐えられずにそう言うと、目に見えてホッとした様に柔らかに微笑むアシュマルナ。それを見て、何で俺はこんな事になっちゃってんだろうなあと用意されていたお茶を飲みつつ思ったが、
「いや、そもそも全ての原因お前だろうがよ」
いい加減にしろ。
あー、危ねえ、絆される所だった。
ま、まあ……でもまだ今は死ぬ事とか考えたくないから……、うん。
「お前……マジで……ふざけんなよ……」
「とにかく消したくなかった」
「判るけど……」
しかし、地に下ろす直前にやっぱりバレて怒られ、この世界の時間で一年以内に俺がこの世界に何かの繋がりを得られなければ消すと言われて考えた結果、望む結果が何か起こるんじゃないかと面白くはないが能力は認めていたソランツェの近くへ降ろしてみたと……お前……色々細かく嘘吐きまくりじゃないか……つーかさ、そもそもの話上司の言う事守れよ。
「俺手紙見て怒られてざまぁとか言って笑ってる場合じゃなかったんじゃん……」
「そうだな。あの小僧に感謝せよ」
実はソランツェのあの首の痣はアシュマルナが繋いでいるものだから有効かどうか判らなかったが万が一の時用の鎖だったんだって。護られる者と護る者っていう『繋がり』を作っておいたと。ソランツェは錨の役目だったそう。
繋がりはそんな感じで恋愛関係以外でも良かったらしいが、ソランツェが俺を一目で気に入った様だし俺も大丈夫そうだしでこれ幸いとその路線でソランツェを応援していたらしい。なんつー事だよ……いや、いいけどさ……。
伴侶紋については俺が出せる力を持っているとは思わなかったが、自分で出せたので安心したそうです。アシュマルナ達の世界の仕組みや力がいまいち理解出来ないがそういうのがあるんだと。ふーん。とりあえず、上位世界があると理解した。
あと、自分と同じに外観を変えたのは、ソランツェが駄目だった場合の保険で、愛し子として『神の子』を降ろすとの神託を出すからそれに信憑性をもたせる為。神を騙る愚か者を排除する目的で歴代大神官だけは言い伝えでアシュマルナの色を知っている事を利用したそう。あとは単純にその姿を見たかったから。
「だろうな……」
一応『別物』と思ってはいるが、色を合わせた俺には面影があるらしく際限なく甘やかしたくなるんだそうでこれでも頑張って押さえているのだと。えぇ……。
過剰な加護も、至れり尽くせりなのも、俺が口が悪くて舐めた態度を取っても怒らず寧ろ楽しそうなのも、自分好みに俺を飾り立てるのも、さっきのあのデレ笑顔も理由は全部それ。なんだかなー……。
さっき考え込んでいたのはいずれ判る事というか言わなきゃいけない事だけども今の俺が全てを受け入れられるかすごく心配だったらしい。でも、俺本人が色々と疑念を抱いているからこれ以上取り繕う事も難しくなってくるだろうし、ソランツェという伴侶も得たので良しと判断して今話す事にしたそうだ。
「俺がここに来た全ての経緯と死なない理由は判ったけどさ……なんかもうお腹いっぱいなのに……」
死なないって事を考えなきゃいけないってさ……ああ、もう嫌だ……。でも、考えた所でどうにもならないんだろうし、今はまだ死にたくない気持ちの方が上だしさあ……。
「受け入れざるを得ないんだろうからもう判った……」
でも、死なないのかもしれないけどこれは一応聞いておこうと思う、とアシュマルナの方を向く。
「この世界に飽きていい加減死にたいって思った時はどうすればいい?本当にどうにも出来ない?」
「そ、れは……自ら魂を消滅させよと願い出ればいいが……」
あれ?それが出来るなら別にいい様な?とか思っていたら、俺の言葉にショックを受けてしまったらしく、人形の様に整った綺麗な顔がすごく悲しそうな顔へとみるみる変わっていく。
「え……、ちょっと、」
待てよ、そんな顔で俺を見て来るのやめて欲しいんだけど……。あ~ぁ、その顔駄目だよ、泣きそうじゃん……お前俺の事全然別物として見れて無い……。
「……ただ聞いただけだから。そんな事思ってないから、その顔止めろって」
耐えられずにそう言うと、目に見えてホッとした様に柔らかに微笑むアシュマルナ。それを見て、何で俺はこんな事になっちゃってんだろうなあと用意されていたお茶を飲みつつ思ったが、
「いや、そもそも全ての原因お前だろうがよ」
いい加減にしろ。
あー、危ねえ、絆される所だった。
ま、まあ……でもまだ今は死ぬ事とか考えたくないから……、うん。
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