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スープをすごく気に入っておかわりまでしてくれたイルムは食べ終わって宿屋に帰る道中も機嫌良くニコニコしていた。ソランツェに肩車されてるのもあって尚更かも。目線が高いと新鮮だよな。
「あれって俺にも作れる? 美味しいの作ってみたい」
「作ろうと思えば作れると思うよ。俺がイルムの歳の時には色々料理してたけど、まずは慣れた方がいいな」
「厨房を手伝わせて貰えばいいんじゃないか?」
「絶対邪魔になると思うんですが……」
そんな話をしながら帰って宿屋に着けば、早速イルムはロスティルさんを探して料理の手伝いをさせて欲しいと頼んでいる。前触れなく言い出した形なので面食らっていたが、俺達が経緯を説明するとそういう事ならと頷いてくれた。でも、まずはテッドさん達の居住部分のミニキッチンを使って慣れていく事にするそうだ。
「そのスープの作り方を教えてもらっていいかい?」
「もちろん! イルムが料理に慣れたら教えてあげてください」
ロスティルさんと厨房へ行き、作り方を教える。飴色になるまで焦がさない様に玉ねぎを炒めてそれにスープを足していくだけなので教えるって程じゃないが、そんなスープの作り方は知らないそうだ。
アルミオはテッドさんの手伝いに行ったが、イルムはソランツェに抱っこされてロスティルさんの手の動きや鍋の中を見逃さない様にじっと見ている。なんて言うんだろう……食に目覚めた感じ?きっかけになれて嬉しいよ。
「足すスープはこれでいいと思います」
飴色玉ねぎが出来上がったら、昨日アルミオの為に用意してもらったあの琥珀色のスープを足す。やっぱりもう少し塩味が欲しい感じだけど丁寧に作ってあって美味しかったロスティルさん特製コンソメスープ。少しずつ加え馴染ませ少し煮込む。最後に塩で味を調整するけど……
「ここら辺の料理って塩をあまり使わない感じですか?」
「今は岩塩だけじゃなくて海の水からも作られる様になったから、そこまででもないけど十年くらい前まではこの国じゃ本当に高くてな」
「ああ、その名残があって控えめなんですね」
屋台の料理とかが塩味ほぼ無しなのは、塩が昔より安くなったとは言え安い!って訳でもないので、誰でも参入できる薄利多売の屋台ではコスト面から考えて使ってないんだろうな。自分での味付け前提だと考えた方が良さそうだ。
少しだけ取り分けて塩を入れ調整し味見すると、バターが無かったのでちょっと物足りないかなと思ったが大丈夫そうな出来。ロスティルさんも味を確かめて頷いている。舌に味を覚えさせているみたい。
「チーズってありますか?」
「あるが……?」
「これにもう少し足すともっと美味しくなりますよ」
そう聞くとテッドさんの晩酌のつまみ用らしいチーズをロスティルさんは躊躇う事無く出してくれる。何チーズか判んないけどパルミジャーノみたいなのかな?あとは、バゲットみたいなパンをスライスしてトーストし陶器の器に入れたスープに浮かべ、チーズをナイフで細かく削って上に振りかける。熱でトロッとしてきて美味しそう。
「これをオーブンに入れて溶けて少し焦げ目が付くまで焼きます」
「焼く?」
「あー、今は見本の一杯だけだし炙るだけでもいいかな?」
ガスバーナーをイメージして指先に炎を灯し炙っていく。ロスティルさんは適性は低いけど火属性魔法が使えるらしいしこうやって炙るのくらいは出来そう。さて、かけたチーズが溶け焦げ目がつけば――
「オニオングラタンスープ完成です!」
「おぉ……」
「おいしそう!」
「ああ、もっと美味そうになったな」
早速試食してもらうと、これはいいなと言ってロスティルさんは手順を確認する様に自分でもパンをトーストしたりと作り始めていた。
「こりゃ、美味い!」
呼んできたテッドさん達を交えて試食会をすると、作っていたスープはあっという間に無くなってしまった。気に入ったのかテッドさんめっちゃ飲んでたよ。すごい……。
「あの、リヒトさん」
「何でしょう?」
片付けた後、少し離れた場所でロスティルさんがテッドさんに何やら話していて何だろうと思っていると、頷いたテッドさんとロスティルさんに呼ばれる。
「このスープ、うちのメニューとして扱わせてもらってもいいでしょうか?」
「え?」
「リヒトさんから教わったものを……というのは図々しい話なんですが、この美味しさを世に出したいと思ってしまって」
「はあ……」
え?そんなに気に入った?とちょっとポカーンとしてしまった。そもそも俺の考えたレシピじゃないからどう扱ってくれても大丈夫だし、使ったコンソメスープはロスティルさん特製のものだし何の問題も無いし……いいと思う!
「いいですよ。何の問題も無いですし、ぜひどうぞ!」
「有難うございます」
是非ともこれ目当てに宿泊する人が増える様な看板メニューとなって頂きたい。
++++++
ギルドには明日だね、って事にして昨日に引き続き今日ももう宿屋の中で過ごそうと思う。厨房まで入り込んでしまったので、なんかもう宿の関係者感があるよね。まあ、アルミオとイルムがここで暮らしていく事になったんだし発端の俺達は既に部外者じゃないよな。
「アルミオ、見ててね」
イルムはお昼寝させて、ソランツェが素振りやってる宿屋の裏庭にある井戸の横の洗濯場になっている場所で、アルミオに魔法のある活用法を教える。シーツなどの洗濯物が毎日大量に出るから、お手伝いのアルミオは使える様になっておいた方がいいはずという事で。
現在使っている洗濯用の大きな桶に入る様に、一回り小さめのサイズの取っ手付きのカゴを作り底部分の外側の中心部に小さなコマみたいな突起をつける。その突起が当たる部分の桶の底も削って少し嵌る様にし、桶の下部側面に直径三センチくらいの穴を開け、栓も作る。
準備が出来たらアルミオに見学させながら、そこに洗濯物と水を入れスライムから取れる得体の知れない石鹸もどきを入れ、洗濯をする。取っ手を持って洗浄液の中で揺すり洗いをして綺麗になったら栓を抜いて排水。水が無くなったらいよいよ魔法の出番。
「このカゴを風の力を使って中で回すって想像してみて」
まずは、小さい風の渦を発生させて見せる。
「これをこの中でもっと速度上げて発生させるって感じだね」
桶の中で風の渦を発生させカゴをくるくる回転させると下の穴から水がいっぱい出て来始める……そう、これはサラダスピナーに着想を得た脱水機です!脳内でジャジャーン!みたいな音出してみた。
ソランツェに話聞く限り素手で触れないから脱水が面倒臭そうなのでね。これで良いんではないかと。
「すごいです、水が……」
「そして、また水を入れてすすぎをして同じ様に脱水、だね」
アルミオは適性Bランクだから俺が見せたもの程度であれば発現させるのも全然問題無かったので、これからはお洗濯頑張って欲しいな。干して乾かすのも風魔法で時短出来て簡単だしね。適材適所だ。
アルミオによればイルムはあと四か月ほどで十歳になるらしいので、適性がどんなものになるか楽しみだな。
またその時にここに顔を出そうっと。
「あれって俺にも作れる? 美味しいの作ってみたい」
「作ろうと思えば作れると思うよ。俺がイルムの歳の時には色々料理してたけど、まずは慣れた方がいいな」
「厨房を手伝わせて貰えばいいんじゃないか?」
「絶対邪魔になると思うんですが……」
そんな話をしながら帰って宿屋に着けば、早速イルムはロスティルさんを探して料理の手伝いをさせて欲しいと頼んでいる。前触れなく言い出した形なので面食らっていたが、俺達が経緯を説明するとそういう事ならと頷いてくれた。でも、まずはテッドさん達の居住部分のミニキッチンを使って慣れていく事にするそうだ。
「そのスープの作り方を教えてもらっていいかい?」
「もちろん! イルムが料理に慣れたら教えてあげてください」
ロスティルさんと厨房へ行き、作り方を教える。飴色になるまで焦がさない様に玉ねぎを炒めてそれにスープを足していくだけなので教えるって程じゃないが、そんなスープの作り方は知らないそうだ。
アルミオはテッドさんの手伝いに行ったが、イルムはソランツェに抱っこされてロスティルさんの手の動きや鍋の中を見逃さない様にじっと見ている。なんて言うんだろう……食に目覚めた感じ?きっかけになれて嬉しいよ。
「足すスープはこれでいいと思います」
飴色玉ねぎが出来上がったら、昨日アルミオの為に用意してもらったあの琥珀色のスープを足す。やっぱりもう少し塩味が欲しい感じだけど丁寧に作ってあって美味しかったロスティルさん特製コンソメスープ。少しずつ加え馴染ませ少し煮込む。最後に塩で味を調整するけど……
「ここら辺の料理って塩をあまり使わない感じですか?」
「今は岩塩だけじゃなくて海の水からも作られる様になったから、そこまででもないけど十年くらい前まではこの国じゃ本当に高くてな」
「ああ、その名残があって控えめなんですね」
屋台の料理とかが塩味ほぼ無しなのは、塩が昔より安くなったとは言え安い!って訳でもないので、誰でも参入できる薄利多売の屋台ではコスト面から考えて使ってないんだろうな。自分での味付け前提だと考えた方が良さそうだ。
少しだけ取り分けて塩を入れ調整し味見すると、バターが無かったのでちょっと物足りないかなと思ったが大丈夫そうな出来。ロスティルさんも味を確かめて頷いている。舌に味を覚えさせているみたい。
「チーズってありますか?」
「あるが……?」
「これにもう少し足すともっと美味しくなりますよ」
そう聞くとテッドさんの晩酌のつまみ用らしいチーズをロスティルさんは躊躇う事無く出してくれる。何チーズか判んないけどパルミジャーノみたいなのかな?あとは、バゲットみたいなパンをスライスしてトーストし陶器の器に入れたスープに浮かべ、チーズをナイフで細かく削って上に振りかける。熱でトロッとしてきて美味しそう。
「これをオーブンに入れて溶けて少し焦げ目が付くまで焼きます」
「焼く?」
「あー、今は見本の一杯だけだし炙るだけでもいいかな?」
ガスバーナーをイメージして指先に炎を灯し炙っていく。ロスティルさんは適性は低いけど火属性魔法が使えるらしいしこうやって炙るのくらいは出来そう。さて、かけたチーズが溶け焦げ目がつけば――
「オニオングラタンスープ完成です!」
「おぉ……」
「おいしそう!」
「ああ、もっと美味そうになったな」
早速試食してもらうと、これはいいなと言ってロスティルさんは手順を確認する様に自分でもパンをトーストしたりと作り始めていた。
「こりゃ、美味い!」
呼んできたテッドさん達を交えて試食会をすると、作っていたスープはあっという間に無くなってしまった。気に入ったのかテッドさんめっちゃ飲んでたよ。すごい……。
「あの、リヒトさん」
「何でしょう?」
片付けた後、少し離れた場所でロスティルさんがテッドさんに何やら話していて何だろうと思っていると、頷いたテッドさんとロスティルさんに呼ばれる。
「このスープ、うちのメニューとして扱わせてもらってもいいでしょうか?」
「え?」
「リヒトさんから教わったものを……というのは図々しい話なんですが、この美味しさを世に出したいと思ってしまって」
「はあ……」
え?そんなに気に入った?とちょっとポカーンとしてしまった。そもそも俺の考えたレシピじゃないからどう扱ってくれても大丈夫だし、使ったコンソメスープはロスティルさん特製のものだし何の問題も無いし……いいと思う!
「いいですよ。何の問題も無いですし、ぜひどうぞ!」
「有難うございます」
是非ともこれ目当てに宿泊する人が増える様な看板メニューとなって頂きたい。
++++++
ギルドには明日だね、って事にして昨日に引き続き今日ももう宿屋の中で過ごそうと思う。厨房まで入り込んでしまったので、なんかもう宿の関係者感があるよね。まあ、アルミオとイルムがここで暮らしていく事になったんだし発端の俺達は既に部外者じゃないよな。
「アルミオ、見ててね」
イルムはお昼寝させて、ソランツェが素振りやってる宿屋の裏庭にある井戸の横の洗濯場になっている場所で、アルミオに魔法のある活用法を教える。シーツなどの洗濯物が毎日大量に出るから、お手伝いのアルミオは使える様になっておいた方がいいはずという事で。
現在使っている洗濯用の大きな桶に入る様に、一回り小さめのサイズの取っ手付きのカゴを作り底部分の外側の中心部に小さなコマみたいな突起をつける。その突起が当たる部分の桶の底も削って少し嵌る様にし、桶の下部側面に直径三センチくらいの穴を開け、栓も作る。
準備が出来たらアルミオに見学させながら、そこに洗濯物と水を入れスライムから取れる得体の知れない石鹸もどきを入れ、洗濯をする。取っ手を持って洗浄液の中で揺すり洗いをして綺麗になったら栓を抜いて排水。水が無くなったらいよいよ魔法の出番。
「このカゴを風の力を使って中で回すって想像してみて」
まずは、小さい風の渦を発生させて見せる。
「これをこの中でもっと速度上げて発生させるって感じだね」
桶の中で風の渦を発生させカゴをくるくる回転させると下の穴から水がいっぱい出て来始める……そう、これはサラダスピナーに着想を得た脱水機です!脳内でジャジャーン!みたいな音出してみた。
ソランツェに話聞く限り素手で触れないから脱水が面倒臭そうなのでね。これで良いんではないかと。
「すごいです、水が……」
「そして、また水を入れてすすぎをして同じ様に脱水、だね」
アルミオは適性Bランクだから俺が見せたもの程度であれば発現させるのも全然問題無かったので、これからはお洗濯頑張って欲しいな。干して乾かすのも風魔法で時短出来て簡単だしね。適材適所だ。
アルミオによればイルムはあと四か月ほどで十歳になるらしいので、適性がどんなものになるか楽しみだな。
またその時にここに顔を出そうっと。
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