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昼食も終わったので出発する。ちなみに、出来立てに戻った件は何だか人が扱うのはヤバそうな案件なので見なかった事にしようと二人で決めた。
さて、ソランツェが言うには森の道はそこまで広くないからスピードを出すと危ないって事で元々ののんびり速度で行く事になった。
その影響で到着は既に門が閉まっている時間になりそうなので、今日は森の出口(入口)付近の小屋まで行きまた明日出発。
運転は自動運転にしたけれど、ソランツェは運転席に居て異常がないか見張ってくれるらしい。
俺はする事がないので、コーヒーを入れ座席に座りスマホを取り出す。
亜空間収納の中の一覧を見ながら、これ出そうかなとかこんなのもあったなとか色々確認していく。
一通り見た後、ふと先程のメッセージアプリのアイコンが目に入り、昨日といい今日といいアシュマルナが干渉してくる頻度が結構高くないか?と思ったのでアシュマルナに『あんたもしかして暇なん?』って送ってみた。
======
『そんな訳ないだろうが』
『即レス!』
『お前が死ぬまではちゃんと面倒見てやっているだけだ』
『俺が死ぬまでって何年あると思ってんだ』
『お前たちの十年は私にとっては十分其処らとでも考えておけ』
『マジかよ でも他の世界の仕事は?』
『今はお前優先だ』
『ああ もしかしなくても謹慎処分中で暇なだけか』
『どうやら開放的なのが随分気に入ったとみえる』
======
「ああああぁっ!」
「なんだ、どうした!?」
「なんでもない!ないから!」
「そうか?明らかに何かあったようだが」
「き、気にしないで……」
ソランツェがすぐさまやって来てくれたけど、戻っていいと追い返す。服を握りしめ赤面している俺を怪訝そうな顔で見ているけど押し切った。これは駄目だ。気付かれてはならん。
だって、アイツやりやがったんだよ。レギンス消してニーハイと紐パンに変えやがった。前回よりも紐パンの際どさが抜群に上がったのが感覚で判る。だって、大事な所以外は紐だもん。
ワンピースの長さは変わらなかったがスリットがかなり深くなっていて上着が無ければ非常に危ない。ていうか、アウトだと思う。
ダメ元でごめん戻してって送ったけど、予想通り返事がなかった。図星突かれただけで大人気ないやつめ。クソが。
++++++
諦められない事だが、一応諦めて落ち着かない下半身を携えコーヒーを飲んでいたら馬車が止まった。どうやら小屋に着いたみたいだ。
「着いたぞ、降りるか?」
「小屋ってどんなのか見てみたい」
「普通だぞ?」
何の変哲もない小屋なんだが、と笑いながら先に降りて俺が降りるのに手を貸してくれた。なんだかそわそわしてしまう。そして、そのまま手を引き小屋まで先導してくれたんだけど護衛ってこんなものなのかな。うおー、そわそわする。
「本当にただの小屋だ」
「そうだろ?ただ夜を明かすためだけのものだ」
そこにあったのは少々ボロい普通の丸太小屋だった。森の中でもここら辺に出てくる魔物は何故か弱いらしく小屋が襲撃を受ける事はないそうだ。
大した実力もないのにここの弱い奴相手に無双して調子に乗って小屋に泊まらず、あの場所に早朝以外に行って人喰い鴉にやられる駆け出し冒険者は結構いるらしい。ソランツェにとっては人食い鴉は何ともない相手なので移動の時間は関係無しなんだってさ。
中を見てみると手前は地面そのもので、そこに小さく石で囲われた焚き火跡と椅子代わりの長めの丸太二本があり、奥の方は少し厚めの板が数枚敷いてある。経年劣化もありあまり綺麗じゃないがどうやら寝る時はここに寝るらしい。ベッドはない。
「敷物すらも無いんだな」
「地面に直接じゃないだけマシだろう」
「……そっか」
車内のベッド、大事にしよう。あと、何かあって車内で寝られない時の為に、車内に積んでたテントと一応買っておいたコットとシュラフは亜空間収納に移動させておこうと決めた。というか、馬車は馬も含めて魔道具らしいし丸ごと収納出来たりしないんだろうか。あとで試そう。
「小屋で過ごすのか?」
ソランツェがお前には無理だろって目で俺を見ながら訊いてくる。馬鹿にした感じじゃなく子供を心配してる大人って感じのやつ。
無理な訳じゃないが、元の世界仕様の慣れた空間から出た異世界初外泊は町の宿屋がいいなと思うので車に戻る事にした。無理な訳じゃない、うん。
「無理な訳じゃないんだけど」
「うんうん、そうなんだな。さあ、戻ろう」
俺の言葉を最後まで聞かずあやす様に言ってまたも俺の手を引き馬車に戻る。ぐぬぬ。
さて、ソランツェが言うには森の道はそこまで広くないからスピードを出すと危ないって事で元々ののんびり速度で行く事になった。
その影響で到着は既に門が閉まっている時間になりそうなので、今日は森の出口(入口)付近の小屋まで行きまた明日出発。
運転は自動運転にしたけれど、ソランツェは運転席に居て異常がないか見張ってくれるらしい。
俺はする事がないので、コーヒーを入れ座席に座りスマホを取り出す。
亜空間収納の中の一覧を見ながら、これ出そうかなとかこんなのもあったなとか色々確認していく。
一通り見た後、ふと先程のメッセージアプリのアイコンが目に入り、昨日といい今日といいアシュマルナが干渉してくる頻度が結構高くないか?と思ったのでアシュマルナに『あんたもしかして暇なん?』って送ってみた。
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『そんな訳ないだろうが』
『即レス!』
『お前が死ぬまではちゃんと面倒見てやっているだけだ』
『俺が死ぬまでって何年あると思ってんだ』
『お前たちの十年は私にとっては十分其処らとでも考えておけ』
『マジかよ でも他の世界の仕事は?』
『今はお前優先だ』
『ああ もしかしなくても謹慎処分中で暇なだけか』
『どうやら開放的なのが随分気に入ったとみえる』
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「ああああぁっ!」
「なんだ、どうした!?」
「なんでもない!ないから!」
「そうか?明らかに何かあったようだが」
「き、気にしないで……」
ソランツェがすぐさまやって来てくれたけど、戻っていいと追い返す。服を握りしめ赤面している俺を怪訝そうな顔で見ているけど押し切った。これは駄目だ。気付かれてはならん。
だって、アイツやりやがったんだよ。レギンス消してニーハイと紐パンに変えやがった。前回よりも紐パンの際どさが抜群に上がったのが感覚で判る。だって、大事な所以外は紐だもん。
ワンピースの長さは変わらなかったがスリットがかなり深くなっていて上着が無ければ非常に危ない。ていうか、アウトだと思う。
ダメ元でごめん戻してって送ったけど、予想通り返事がなかった。図星突かれただけで大人気ないやつめ。クソが。
++++++
諦められない事だが、一応諦めて落ち着かない下半身を携えコーヒーを飲んでいたら馬車が止まった。どうやら小屋に着いたみたいだ。
「着いたぞ、降りるか?」
「小屋ってどんなのか見てみたい」
「普通だぞ?」
何の変哲もない小屋なんだが、と笑いながら先に降りて俺が降りるのに手を貸してくれた。なんだかそわそわしてしまう。そして、そのまま手を引き小屋まで先導してくれたんだけど護衛ってこんなものなのかな。うおー、そわそわする。
「本当にただの小屋だ」
「そうだろ?ただ夜を明かすためだけのものだ」
そこにあったのは少々ボロい普通の丸太小屋だった。森の中でもここら辺に出てくる魔物は何故か弱いらしく小屋が襲撃を受ける事はないそうだ。
大した実力もないのにここの弱い奴相手に無双して調子に乗って小屋に泊まらず、あの場所に早朝以外に行って人喰い鴉にやられる駆け出し冒険者は結構いるらしい。ソランツェにとっては人食い鴉は何ともない相手なので移動の時間は関係無しなんだってさ。
中を見てみると手前は地面そのもので、そこに小さく石で囲われた焚き火跡と椅子代わりの長めの丸太二本があり、奥の方は少し厚めの板が数枚敷いてある。経年劣化もありあまり綺麗じゃないがどうやら寝る時はここに寝るらしい。ベッドはない。
「敷物すらも無いんだな」
「地面に直接じゃないだけマシだろう」
「……そっか」
車内のベッド、大事にしよう。あと、何かあって車内で寝られない時の為に、車内に積んでたテントと一応買っておいたコットとシュラフは亜空間収納に移動させておこうと決めた。というか、馬車は馬も含めて魔道具らしいし丸ごと収納出来たりしないんだろうか。あとで試そう。
「小屋で過ごすのか?」
ソランツェがお前には無理だろって目で俺を見ながら訊いてくる。馬鹿にした感じじゃなく子供を心配してる大人って感じのやつ。
無理な訳じゃないが、元の世界仕様の慣れた空間から出た異世界初外泊は町の宿屋がいいなと思うので車に戻る事にした。無理な訳じゃない、うん。
「無理な訳じゃないんだけど」
「うんうん、そうなんだな。さあ、戻ろう」
俺の言葉を最後まで聞かずあやす様に言ってまたも俺の手を引き馬車に戻る。ぐぬぬ。
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