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「暇だな……」
自動運転とはいえ運転席から離れるのはどうなんだろうと、カーナビやコントロールパネルを弄ってみる。
ほぼ変化はないだろうと思ったが、カーナビのトップ画面に見慣れない項目を発見した。
======
常時結界 オン
結界範囲 車体を起点に半径十メートル
======
結界って何だろう?もしかして、魔物とかから守ってくれるって感じのアレだろうか。だとすると、ありがたい事この上ない。出来れば、戦闘なんてしたくないから。
オンになっているって事は昨日も発動してたんだろうか?昨日外で食べてたけど魔物とか全然気にしてなかった。周りに何もなかったから余計そんな危険性に思い至らなかったよ。
今の段階で気付けた事を良しとして、これから気を付けていこう。そもそもどんな感じのやつが出るのか判らないけど……。
++++++
一時間くらいボーッと流れる外の景色を見ていたけれど、今の所あまり変化が無いので飽きてきた。
速度としては自動車よりも遅くて二十キロ出てるのかどうか……馬車ってこんなもんなのかな?
魔道具?らしいからもっと速度上げられたりするんだろうか、とカーナビの自動運転の項目を見てみると狙い通り速度の項目があった。
現在時速十五キロだったようで、道理で自動車のスピードに慣れてる俺には遅く感じるわけだ。
最大時速五十キロまで五キロ刻みで変更できるらしいが、のんびり行くかと時速三十キロにしておいた。のんびりとはいえ、十五キロはちょっと遅いから。
自動運転の項目の中に衝突回避があったので見てみたらオンだったので、運転席から離れてもいいだろうと移動する。
まあ、離れても特にする事はないので、昼食のメニューを考える事にした。
俺は母親が料理をしない人間でテレビで、子供がやっている料理番組を見て自分も出来るはずと小さい頃から俺が料理を作っていたので、そこそこ料理は出来、父さんと二人になっても俺が料理を作っていた。
今ある食材で何が出来るだろうかと考える。
元々持って来ていた調味料は色々あるし缶詰や麺類とかも色々あるけど、生鮮品が限られているので飽きが来るのも早そう。
知らない世界で食べるものの心配をしないでよくて助かるのは勿論だけど……。
ララタスという町で、他の野菜や鶏肉・魚とか手に入るといいな。名物料理があるなら食べてみたい、と思いを馳せながら暇潰しに亜空間収納からレシピ本を数冊取り出す。
それから一時間半くらい過ぎて窓の外を見ると木がちらほらあって、運転席からもう少し先を見てみると森があるのが判った。
距離を確認すると全行程の半分以上過ぎていて、残りはこの森の中を切り開いて出来た道を行くみたいだ。
少し考えて、そろそろ昼食を作ろうと思っていたので森の中で休憩するよりはいいだろうと、自動運転を切り違和感はあるが普通に車を運転する様に自ら運転して木の少ない場所まで移動して停める。
外に出て伸びと深呼吸、自然の空気を味わい満足したら準備開始。カーサイドタープを張り、テーブルとチェアを用意して車内に戻って調理する。
昼食は簡単にステーキ丼にしよう。レシピ本はただの暇潰しだ。
バーベキュー用の野菜から輪切りの玉ねぎを一つ取り出しみじん切りにして準備。ステーキ肉に塩胡椒をして、バターと刻みニンニクを入れて熱したフライパンで焼いていく。いい感じに両面焼いたらアルミホイルで包み置いておく。そのフライパンに玉ねぎを入れ火を通し赤ワインに追加のバターとだし醤油を入れて一煮立ちさせてソースの完成。
レンジでパックご飯を温める。亜空間収納からどんぶりを出し、ご飯にスライスしたステーキを乗せソースをかけインスタント味噌汁とサラダも用意し完成。刻みネギがないのが残念だ。
トレーに乗せて出来た料理を持って外に出た所、馬車から五十メートルほど離れた道に人が一人いるのを見つけ吃驚して料理を落としそうになった。
離れてはいるがなんかこっちをじっと観察されているのが判る。
視線がガンガン突き刺さって来るのでテーブルに料理を置き、覚悟を決める。
「な、何か御用でしょうか~……?」
意を決し出した言葉はめちゃくちゃ小さい。俺は基本ヘタレなのだ。
自動運転とはいえ運転席から離れるのはどうなんだろうと、カーナビやコントロールパネルを弄ってみる。
ほぼ変化はないだろうと思ったが、カーナビのトップ画面に見慣れない項目を発見した。
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常時結界 オン
結界範囲 車体を起点に半径十メートル
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結界って何だろう?もしかして、魔物とかから守ってくれるって感じのアレだろうか。だとすると、ありがたい事この上ない。出来れば、戦闘なんてしたくないから。
オンになっているって事は昨日も発動してたんだろうか?昨日外で食べてたけど魔物とか全然気にしてなかった。周りに何もなかったから余計そんな危険性に思い至らなかったよ。
今の段階で気付けた事を良しとして、これから気を付けていこう。そもそもどんな感じのやつが出るのか判らないけど……。
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一時間くらいボーッと流れる外の景色を見ていたけれど、今の所あまり変化が無いので飽きてきた。
速度としては自動車よりも遅くて二十キロ出てるのかどうか……馬車ってこんなもんなのかな?
魔道具?らしいからもっと速度上げられたりするんだろうか、とカーナビの自動運転の項目を見てみると狙い通り速度の項目があった。
現在時速十五キロだったようで、道理で自動車のスピードに慣れてる俺には遅く感じるわけだ。
最大時速五十キロまで五キロ刻みで変更できるらしいが、のんびり行くかと時速三十キロにしておいた。のんびりとはいえ、十五キロはちょっと遅いから。
自動運転の項目の中に衝突回避があったので見てみたらオンだったので、運転席から離れてもいいだろうと移動する。
まあ、離れても特にする事はないので、昼食のメニューを考える事にした。
俺は母親が料理をしない人間でテレビで、子供がやっている料理番組を見て自分も出来るはずと小さい頃から俺が料理を作っていたので、そこそこ料理は出来、父さんと二人になっても俺が料理を作っていた。
今ある食材で何が出来るだろうかと考える。
元々持って来ていた調味料は色々あるし缶詰や麺類とかも色々あるけど、生鮮品が限られているので飽きが来るのも早そう。
知らない世界で食べるものの心配をしないでよくて助かるのは勿論だけど……。
ララタスという町で、他の野菜や鶏肉・魚とか手に入るといいな。名物料理があるなら食べてみたい、と思いを馳せながら暇潰しに亜空間収納からレシピ本を数冊取り出す。
それから一時間半くらい過ぎて窓の外を見ると木がちらほらあって、運転席からもう少し先を見てみると森があるのが判った。
距離を確認すると全行程の半分以上過ぎていて、残りはこの森の中を切り開いて出来た道を行くみたいだ。
少し考えて、そろそろ昼食を作ろうと思っていたので森の中で休憩するよりはいいだろうと、自動運転を切り違和感はあるが普通に車を運転する様に自ら運転して木の少ない場所まで移動して停める。
外に出て伸びと深呼吸、自然の空気を味わい満足したら準備開始。カーサイドタープを張り、テーブルとチェアを用意して車内に戻って調理する。
昼食は簡単にステーキ丼にしよう。レシピ本はただの暇潰しだ。
バーベキュー用の野菜から輪切りの玉ねぎを一つ取り出しみじん切りにして準備。ステーキ肉に塩胡椒をして、バターと刻みニンニクを入れて熱したフライパンで焼いていく。いい感じに両面焼いたらアルミホイルで包み置いておく。そのフライパンに玉ねぎを入れ火を通し赤ワインに追加のバターとだし醤油を入れて一煮立ちさせてソースの完成。
レンジでパックご飯を温める。亜空間収納からどんぶりを出し、ご飯にスライスしたステーキを乗せソースをかけインスタント味噌汁とサラダも用意し完成。刻みネギがないのが残念だ。
トレーに乗せて出来た料理を持って外に出た所、馬車から五十メートルほど離れた道に人が一人いるのを見つけ吃驚して料理を落としそうになった。
離れてはいるがなんかこっちをじっと観察されているのが判る。
視線がガンガン突き刺さって来るのでテーブルに料理を置き、覚悟を決める。
「な、何か御用でしょうか~……?」
意を決し出した言葉はめちゃくちゃ小さい。俺は基本ヘタレなのだ。
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