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まず、説明されたのは彼が管理している第三界という所には、俺が住んでいた世界以外にも何個かあるという事。
第一界、第二界とかもありアシュマルナとは別の管理人もいて、管理人達よりも上の存在もいるらしい。
管理された世界ではそこに住むもの全ての生の瞬間と死の瞬間も管理されているが、生きている間の生き方は人それぞれ管理外。様々に生きた後、各々の世界で死んだ魂は、全て浄化された後また同じ各々の世界で生を受ける。それに例外はない。
いや、なかった。
例外はなかったのに、予定外の出来事が起きてしまった。
俺にも解り易く説明してくれたアシュマルナが管理する世界は、人や獣人・エルフや魔物などもいる某有名RPGの様な剣や魔法があるファンタジーな世界、人間の他にエイリアンみたいな者たちも文明を持っていて宇宙みたいな所でずーっと戦争やってる様な魔法はないが科学技術が超進化した世界などがある。
その内の一つである俺たちの世界は、文明を持ったのが人類のみ、魔物も獣人やエルフましてやエイリアンもいない、魔法は無い世界だし科学技術が超進化している訳でもない、戦争はあるが比較的大人しい世界らしい。大人しいの基準がよくわからんが。核とかあるのに。
そんな俺たちの世界に、突如現れた巨大な翼のある白い馬の様な物。どう考えても有り得ない物と判る。あの世界に存在してはいけないもの、なのに、その存在によって予定外に命を失った俺。
「そのまま死亡の処理が出来ないのです」
予想通り、なんだか嫌な予感しかしない。まあ、問題あるから俺はここにいるんだろうけど。
アシュマルナは先の事をすごく言い辛いって感じの表情を浮かべて俺を見ている。
「なぜですか?」
「そのまま処理する場合、死因として染谷さんに結び付いてしまったあれをあの場に残さなければならないんです」
「え? あんなものあったら大騒ぎになって、さらになんか新たな火種にもなりそうな気がしますけど……」
「そうですね……、あらゆる予測を見てもそうならない可能性は低いでしょうか」
「それは……どう考えても良い事じゃないですね」
既に死んだ俺には関係ない事といえばそうだろうが、それでも、この先の世界がどうなってもいいって訳じゃない、けど。
「実はあの事故の5分後に後続の車が通ってしまうのですが、存在してはいけないあれを見られる訳にはいかない為、長くは出来ませんが現在緊急で一時的に時を止めています」
「……へぇ、そうなんですか」
ん?
管理してるってだけあってそんな事が出来るんだなと思うも疑問が湧く。
だって、『それなのに出来ない』んだろうか?
「結び付いてるって事はあれだけを消して、なかった事には出来ないんですか?」
「……無理です。染谷さんの存在ごと消してしまうのならなかった事に出来るのですが」
「は?」
一瞬何を言われたのか理解できなかったが、
「えー……っと」
存在ごとって、もしかしなくても、俺が生きてきた事そのものって事だよな?全部?
「何だそれ……」
というか、あれだな。今のでなんかほぼ判った。
要はそれ以外方法は無いからそれでいいよね、そうするからね!って言いたいんだろう。
そもそも俺がそれを訊く様に誘導されてなかったか?だって、俺が訊いた時待ってましたみたいな空気が一瞬出たし。
だいたいアシュマルナは口調は丁寧だけど、ただそれを『使っている』感が漂う。こっちのミスだし、一応使っておけ的な。表情だけは沈痛な面持ちで。
俺の勘では、この態度は演技だと思う。
「染谷さんを含めて消す処理をした場合、あれの扱いは今後どうとでもなるのですが染谷さんの魂はそうはいかなくて……」
「はあ……」
ほ~ら、消す前提で詳しく言う気配出してきたなコイツ。
もうさ、神みたいなもんで人間より偉いらしいけど心の中じゃコイツ呼ばわりでいいだろう。心の中読まれてても知るもんか。
「普通は死ねば浄化され新たな生へと行きますが、予定外に死んでいるので処理出来ず、その為浄化も次もなく、元の世界から外れてしまいます」
「……ふーん。そうすると、どうなんの?」
敬語なんか忘れたよ。死んだし。死んだら敬語なんて忘れるんだよ。
「この見渡す限り何もない空間である生と死の狭間の空間でのみ存在する事となり、意識は残りますが体は無くなり終わりなくただ漂うだけになります」
「はああああ??!」
バッカじゃねえのおぉぉぉぉ??????
第一界、第二界とかもありアシュマルナとは別の管理人もいて、管理人達よりも上の存在もいるらしい。
管理された世界ではそこに住むもの全ての生の瞬間と死の瞬間も管理されているが、生きている間の生き方は人それぞれ管理外。様々に生きた後、各々の世界で死んだ魂は、全て浄化された後また同じ各々の世界で生を受ける。それに例外はない。
いや、なかった。
例外はなかったのに、予定外の出来事が起きてしまった。
俺にも解り易く説明してくれたアシュマルナが管理する世界は、人や獣人・エルフや魔物などもいる某有名RPGの様な剣や魔法があるファンタジーな世界、人間の他にエイリアンみたいな者たちも文明を持っていて宇宙みたいな所でずーっと戦争やってる様な魔法はないが科学技術が超進化した世界などがある。
その内の一つである俺たちの世界は、文明を持ったのが人類のみ、魔物も獣人やエルフましてやエイリアンもいない、魔法は無い世界だし科学技術が超進化している訳でもない、戦争はあるが比較的大人しい世界らしい。大人しいの基準がよくわからんが。核とかあるのに。
そんな俺たちの世界に、突如現れた巨大な翼のある白い馬の様な物。どう考えても有り得ない物と判る。あの世界に存在してはいけないもの、なのに、その存在によって予定外に命を失った俺。
「そのまま死亡の処理が出来ないのです」
予想通り、なんだか嫌な予感しかしない。まあ、問題あるから俺はここにいるんだろうけど。
アシュマルナは先の事をすごく言い辛いって感じの表情を浮かべて俺を見ている。
「なぜですか?」
「そのまま処理する場合、死因として染谷さんに結び付いてしまったあれをあの場に残さなければならないんです」
「え? あんなものあったら大騒ぎになって、さらになんか新たな火種にもなりそうな気がしますけど……」
「そうですね……、あらゆる予測を見てもそうならない可能性は低いでしょうか」
「それは……どう考えても良い事じゃないですね」
既に死んだ俺には関係ない事といえばそうだろうが、それでも、この先の世界がどうなってもいいって訳じゃない、けど。
「実はあの事故の5分後に後続の車が通ってしまうのですが、存在してはいけないあれを見られる訳にはいかない為、長くは出来ませんが現在緊急で一時的に時を止めています」
「……へぇ、そうなんですか」
ん?
管理してるってだけあってそんな事が出来るんだなと思うも疑問が湧く。
だって、『それなのに出来ない』んだろうか?
「結び付いてるって事はあれだけを消して、なかった事には出来ないんですか?」
「……無理です。染谷さんの存在ごと消してしまうのならなかった事に出来るのですが」
「は?」
一瞬何を言われたのか理解できなかったが、
「えー……っと」
存在ごとって、もしかしなくても、俺が生きてきた事そのものって事だよな?全部?
「何だそれ……」
というか、あれだな。今のでなんかほぼ判った。
要はそれ以外方法は無いからそれでいいよね、そうするからね!って言いたいんだろう。
そもそも俺がそれを訊く様に誘導されてなかったか?だって、俺が訊いた時待ってましたみたいな空気が一瞬出たし。
だいたいアシュマルナは口調は丁寧だけど、ただそれを『使っている』感が漂う。こっちのミスだし、一応使っておけ的な。表情だけは沈痛な面持ちで。
俺の勘では、この態度は演技だと思う。
「染谷さんを含めて消す処理をした場合、あれの扱いは今後どうとでもなるのですが染谷さんの魂はそうはいかなくて……」
「はあ……」
ほ~ら、消す前提で詳しく言う気配出してきたなコイツ。
もうさ、神みたいなもんで人間より偉いらしいけど心の中じゃコイツ呼ばわりでいいだろう。心の中読まれてても知るもんか。
「普通は死ねば浄化され新たな生へと行きますが、予定外に死んでいるので処理出来ず、その為浄化も次もなく、元の世界から外れてしまいます」
「……ふーん。そうすると、どうなんの?」
敬語なんか忘れたよ。死んだし。死んだら敬語なんて忘れるんだよ。
「この見渡す限り何もない空間である生と死の狭間の空間でのみ存在する事となり、意識は残りますが体は無くなり終わりなくただ漂うだけになります」
「はああああ??!」
バッカじゃねえのおぉぉぉぉ??????
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