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4章。傾国の大魔族ジゼルとの決戦
47話。リーベルト親子、ヴァイスに決闘を挑んで破滅する
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次の日、古代のコロシアムを模して造られた学園の闘技場は、すさまじい熱気に包まれていた。
すり鉢状の観客席は、学園の生徒や教師のみならず、名の知れた貴族、王国の重臣たちで満席となっていた。
それもそのハズ、貴賓席には国王ヴィルヘルム陛下と、その護衛として【栄光なる騎士】のリーベルト公爵がやって来ていたからだ。
これは単なる学生の決闘ではなく、王国の次代の英雄が誰なのか? 王女を娶る男は誰なのか? 実質的に決定される一戦となっていた。
また、王国最強の【栄光なる騎士】のアルバンとエドワードの代理戦争でもあり、国中の話題と注目を集めていた。
「【栄光なる席次】ナンバー2のレオナルドと、今や英雄となったヴァイスの試合とは、まことに見ものであるな!」
「はっ! 陛下。我が息子、レオナルドは必ずや姫のために勝利いたします。ここ数日間、この私がみっちり修行をつけました故に」
ふたりの声は、拡声魔法によって闘技場全体に届けられていた。
リーベルト公爵は、かなり自信がありそうだった。俺の修行も万全だが、これは油断できないな。
俺が石畳のリングに進み出ると、万雷の拍手が鳴り響いた。
「ヴァイス君、がんばって!」
「兄様、勝ってください!」
セリカとエレナの2人が、旗を振って応援してくれていた。
「きゃああああッ! ヴァイス様、レオナルド先輩なんてブチのめしちゃって!」
さらに一気に増えた俺のファンの女子たちが、黄色い声援を送ってくる。
フィアナの姿が観客席に見えないのは、ブレイズ公爵家の手勢を率いて、会場を厳重に警備しているからだ。
学園内のジゼルの手下はすべて炙り出して、セリカに洗脳を解いてもらった。
だが、見落としが有るかも知れないし、未だにジゼルが学園に潜伏している可能性があるため、フィアナは警戒を怠らなかった。
なにより、この場には国王陛下がやって来てる訳だしな。
【栄光なる騎士】のリーベルト公爵が護衛に当たっているなら、まず問題無いだろうが……
父上は、今日どちらが国王陛下の護衛に立つかで、リーベルト公爵とさんざん揉めたようだが、最終的には身分の高いリーベルト公爵の意見が通った。
父上はリーベルト公爵が、何か不正でもしかけてこないかと、周囲に不安を漏らしていたが、まさかそんなことは有り得ないだろう。
「レオナルド・リーベルト殿の入場です!」
実況役の女子生徒の掛け声で、レオナルドが闘技場のリングに上がって来た。
途端に、観客たちがざわめく。
レオナルドは、よほど激しい修行を直前までしていたのか、その制服は血で汚れていた。
俺は違和感を覚えた。
おかしい。試合当日に怪我をするような修行は逆効果でしかないことは、レオナルドやリーベルト公爵なら百も承知だと思うが……
「この国王ヴィルヘルムが見届ける! 両名とも王国の未来を担うグロリアス騎士学園の生徒として、正々堂々と戦え!」
国王陛下の宣言に拍手喝采が巻き起こり、会場のボルテージは一気に最高潮となった。
「……体調が悪そうですが、大丈夫ですか? レオナルド先輩」
「ああっ、問題無い。この勝利を我が姫に捧げねばならないからな」
レオナルドが何やらうわ言のように応えた。
なに? 我が姫……?
レオナルドはセリカを、『セリカ王女』と呼んでいた。それにヤツが欲しいのはあくまで、王女の夫、王配としての地位であり、セリカを崇拝するような感情は無かったハズだが。
まさか……
「では、【栄光なる決闘】始めぇえええッ!」
国王陛下の掛け声と共に、ドラが打ち鳴らされた。
会場中の誰もが、俺とレオナルドに注目したまさに、その瞬間──
「お……ッ! ぉおおおおっ!」
この世のモノとは思えない獣のような咆哮が、貴賓席から轟いた。
思わずレオナルドから目を逸らして、貴賓席を見上げてしまう。
なんと、リーベルト公爵の筋肉が爆発的に膨れ上がり、鎧が内側から裂けていた。
「なに、魔族化!?」
国王陛下が、驚愕の叫びを上げるのと同時だった。怪物と化したリーベルト公爵の剣が、国王陛下の胴に叩き込まれた。
「国王陛下!?」
「ま、まさか、リーベルト公爵が裏切った!?」
血しぶきを上げながら、国王陛下が貴賓席から叩き落とされる。
どう見ても、致命傷だ。誰もが言葉を失って立ち尽くした。
「やった、取ったわ! この【傾国】のジゼルが、獅子王ヴィルヘイムの命を!」
観客席から1人の男子生徒が立ち上がって、快哉を上げた。
少女のような顔立ちをしたその男子生徒は、魔法による擬態を解いた。
誰もが凝視せずにはいられないほどの絶世の美少女が、そこに現れた。
「け、【傾国】のジゼルだと!?」
ヤツこそ男性を魅了して支配下に置き、たった1人で国を滅ぼすと恐れられた大魔族ジゼルだった。
盲点だった。ジゼルはゲームシナリオでは、モブ女子生徒に擬態していた。だから、男子生徒に化けているとは、思いもよらなかった。
コイツ、とんでもねぇな。
状況をひっくり返す最高の一手を打ってきやがった。
窮地。だからこそ、俺のゲーマーとしての血が滾る。
このとんでもない強敵に打ち勝ちたいと、俺は不謹慎ながら、ジゼルに魅せられた。
「おっ、お父様!? すぐに手当てを!」
会場が阿鼻叫喚に包まれる中、セリカが人混みを掻き分け、国王に駆け寄った。
「みんな、私に続いて! お父様の救助が最優先よ!」
「はっ!」
その一言に、硬直していた皆が弾かれたように動き出した。
的確な判断と指示だ。数々の試練を経験して、セリカも王女として成長していたのだ。
「ふんっ、ローランド王国は今日で終わりよ! 【冥火連弾《ヘルファイア》】!」
ジゼルがセリカに向けて、魔法を放った。
無数の黒い火球がセリカに向けて撃ち込まれる。それは生命を蝕む呪いの炎だ。
「きゃああああッ!?」
それはセリカの周囲の人間をも巻き込んで、なぎ倒す。
セリカは『絶対に死なないド根性聖女ビルド』のおかげで、攻撃に耐えていた。
「ジゼル、俺が相手だ!」
俺はジゼルに向けて、猛然と突っ込んで行こうとした。
「待てヴァイス! 僕と戦え! 僕を見ろ! 今日、この日のために、僕はすべてを賭けてきたんだ!」
激高したレオナルドが俺に、雷撃の魔法を乱射してきた。
間違いない。レオナルドもジゼルに魅了されている。
俺は回避すべく動くも、その先に待ち受けていたかのように雷魔法を撃ち込まれて、ギリギリで【地竜王の小盾】でガードした。
「ぐぅっ!?」
レオナルドのユニークスキル【未来視】は、発動すると、5秒後の未来を見通すことができる厄介な力だ。
俺が回避する先が分かれば、攻撃をヒットさせるのは難しくない。雷魔法は、風魔法に強いため、風の魔法障壁で防ぐこともままならない。
「邪魔だ! お前の相手している暇は無い!」
「なにぃ!? この僕を見下すなぁああッ!」
俺に勝つために、レオナルドは異常な執念を燃やしていた。
雷撃を【地竜王の小盾】で防ぎつつ、俺は【超重量】のかかったライフル弾のごとき石礫をジゼルに浴びせた。
「させるかァァァ、ジゼル! お前の相手は、この俺だ!」
すり鉢状の観客席は、学園の生徒や教師のみならず、名の知れた貴族、王国の重臣たちで満席となっていた。
それもそのハズ、貴賓席には国王ヴィルヘルム陛下と、その護衛として【栄光なる騎士】のリーベルト公爵がやって来ていたからだ。
これは単なる学生の決闘ではなく、王国の次代の英雄が誰なのか? 王女を娶る男は誰なのか? 実質的に決定される一戦となっていた。
また、王国最強の【栄光なる騎士】のアルバンとエドワードの代理戦争でもあり、国中の話題と注目を集めていた。
「【栄光なる席次】ナンバー2のレオナルドと、今や英雄となったヴァイスの試合とは、まことに見ものであるな!」
「はっ! 陛下。我が息子、レオナルドは必ずや姫のために勝利いたします。ここ数日間、この私がみっちり修行をつけました故に」
ふたりの声は、拡声魔法によって闘技場全体に届けられていた。
リーベルト公爵は、かなり自信がありそうだった。俺の修行も万全だが、これは油断できないな。
俺が石畳のリングに進み出ると、万雷の拍手が鳴り響いた。
「ヴァイス君、がんばって!」
「兄様、勝ってください!」
セリカとエレナの2人が、旗を振って応援してくれていた。
「きゃああああッ! ヴァイス様、レオナルド先輩なんてブチのめしちゃって!」
さらに一気に増えた俺のファンの女子たちが、黄色い声援を送ってくる。
フィアナの姿が観客席に見えないのは、ブレイズ公爵家の手勢を率いて、会場を厳重に警備しているからだ。
学園内のジゼルの手下はすべて炙り出して、セリカに洗脳を解いてもらった。
だが、見落としが有るかも知れないし、未だにジゼルが学園に潜伏している可能性があるため、フィアナは警戒を怠らなかった。
なにより、この場には国王陛下がやって来てる訳だしな。
【栄光なる騎士】のリーベルト公爵が護衛に当たっているなら、まず問題無いだろうが……
父上は、今日どちらが国王陛下の護衛に立つかで、リーベルト公爵とさんざん揉めたようだが、最終的には身分の高いリーベルト公爵の意見が通った。
父上はリーベルト公爵が、何か不正でもしかけてこないかと、周囲に不安を漏らしていたが、まさかそんなことは有り得ないだろう。
「レオナルド・リーベルト殿の入場です!」
実況役の女子生徒の掛け声で、レオナルドが闘技場のリングに上がって来た。
途端に、観客たちがざわめく。
レオナルドは、よほど激しい修行を直前までしていたのか、その制服は血で汚れていた。
俺は違和感を覚えた。
おかしい。試合当日に怪我をするような修行は逆効果でしかないことは、レオナルドやリーベルト公爵なら百も承知だと思うが……
「この国王ヴィルヘルムが見届ける! 両名とも王国の未来を担うグロリアス騎士学園の生徒として、正々堂々と戦え!」
国王陛下の宣言に拍手喝采が巻き起こり、会場のボルテージは一気に最高潮となった。
「……体調が悪そうですが、大丈夫ですか? レオナルド先輩」
「ああっ、問題無い。この勝利を我が姫に捧げねばならないからな」
レオナルドが何やらうわ言のように応えた。
なに? 我が姫……?
レオナルドはセリカを、『セリカ王女』と呼んでいた。それにヤツが欲しいのはあくまで、王女の夫、王配としての地位であり、セリカを崇拝するような感情は無かったハズだが。
まさか……
「では、【栄光なる決闘】始めぇえええッ!」
国王陛下の掛け声と共に、ドラが打ち鳴らされた。
会場中の誰もが、俺とレオナルドに注目したまさに、その瞬間──
「お……ッ! ぉおおおおっ!」
この世のモノとは思えない獣のような咆哮が、貴賓席から轟いた。
思わずレオナルドから目を逸らして、貴賓席を見上げてしまう。
なんと、リーベルト公爵の筋肉が爆発的に膨れ上がり、鎧が内側から裂けていた。
「なに、魔族化!?」
国王陛下が、驚愕の叫びを上げるのと同時だった。怪物と化したリーベルト公爵の剣が、国王陛下の胴に叩き込まれた。
「国王陛下!?」
「ま、まさか、リーベルト公爵が裏切った!?」
血しぶきを上げながら、国王陛下が貴賓席から叩き落とされる。
どう見ても、致命傷だ。誰もが言葉を失って立ち尽くした。
「やった、取ったわ! この【傾国】のジゼルが、獅子王ヴィルヘイムの命を!」
観客席から1人の男子生徒が立ち上がって、快哉を上げた。
少女のような顔立ちをしたその男子生徒は、魔法による擬態を解いた。
誰もが凝視せずにはいられないほどの絶世の美少女が、そこに現れた。
「け、【傾国】のジゼルだと!?」
ヤツこそ男性を魅了して支配下に置き、たった1人で国を滅ぼすと恐れられた大魔族ジゼルだった。
盲点だった。ジゼルはゲームシナリオでは、モブ女子生徒に擬態していた。だから、男子生徒に化けているとは、思いもよらなかった。
コイツ、とんでもねぇな。
状況をひっくり返す最高の一手を打ってきやがった。
窮地。だからこそ、俺のゲーマーとしての血が滾る。
このとんでもない強敵に打ち勝ちたいと、俺は不謹慎ながら、ジゼルに魅せられた。
「おっ、お父様!? すぐに手当てを!」
会場が阿鼻叫喚に包まれる中、セリカが人混みを掻き分け、国王に駆け寄った。
「みんな、私に続いて! お父様の救助が最優先よ!」
「はっ!」
その一言に、硬直していた皆が弾かれたように動き出した。
的確な判断と指示だ。数々の試練を経験して、セリカも王女として成長していたのだ。
「ふんっ、ローランド王国は今日で終わりよ! 【冥火連弾《ヘルファイア》】!」
ジゼルがセリカに向けて、魔法を放った。
無数の黒い火球がセリカに向けて撃ち込まれる。それは生命を蝕む呪いの炎だ。
「きゃああああッ!?」
それはセリカの周囲の人間をも巻き込んで、なぎ倒す。
セリカは『絶対に死なないド根性聖女ビルド』のおかげで、攻撃に耐えていた。
「ジゼル、俺が相手だ!」
俺はジゼルに向けて、猛然と突っ込んで行こうとした。
「待てヴァイス! 僕と戦え! 僕を見ろ! 今日、この日のために、僕はすべてを賭けてきたんだ!」
激高したレオナルドが俺に、雷撃の魔法を乱射してきた。
間違いない。レオナルドもジゼルに魅了されている。
俺は回避すべく動くも、その先に待ち受けていたかのように雷魔法を撃ち込まれて、ギリギリで【地竜王の小盾】でガードした。
「ぐぅっ!?」
レオナルドのユニークスキル【未来視】は、発動すると、5秒後の未来を見通すことができる厄介な力だ。
俺が回避する先が分かれば、攻撃をヒットさせるのは難しくない。雷魔法は、風魔法に強いため、風の魔法障壁で防ぐこともままならない。
「邪魔だ! お前の相手している暇は無い!」
「なにぃ!? この僕を見下すなぁああッ!」
俺に勝つために、レオナルドは異常な執念を燃やしていた。
雷撃を【地竜王の小盾】で防ぎつつ、俺は【超重量】のかかったライフル弾のごとき石礫をジゼルに浴びせた。
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