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3章。黒幕の王妃との対決
37話。王妃、罠にハメられるとも知らずに勝ったとドヤる
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次の日の朝、俺たちは誰よりも早く登校し、学園のダンジョンに突入した。
主にセリカとエレナのレベルアップのためだ。俺の考えた作戦を実行するには、彼女たちの強化が必要不可欠だった。
「はぁああああッ!? こんな方法で、簡単にレベルアップって……あ、有りですの!?」
「5階層のモンスターはレベルが低いから、いくら狩っても最大でレベル20くらいが関の山なんだけどな」
フィアナが俺の石橋落としによる大量モンスター討伐を目の当たりにして、顎が外れるくらい驚愕していた。
昨晩、縄で拘束されたまま眠ったのに、フィアナは元気だった。
「レ、レベル20って……!? これを学園のカリキュラムに取り込めば、成長革命がおきますわよ!」
「……確かにその通りですね。石橋を崩す手段を用意できれば、再現性があるやり方ですし」
エレナがナイスアイディアとばかりに手を叩く。
「やった、私、レベル13になったわ! この調子で、ドンドン上を目指すわよ!」
セリカはめちゃくちゃ気合いが入っていた。
彼女は母の仇である王妃を自分の手で倒したいと、俺に宣言していた。
「よし、それじゃセリカは防御にステ振りして、【毒耐性】スキルを習得してくれ。後宮での戦闘で、必ず役立つハズだ」
「オッケー!」
俺はこの1日で、セリカの『絶対に死なないド根性聖女ビルド』を完成させることにした。
王妃がセリカを殺そうとするなら、この公式チートビルドこそ最高の対抗手段だ。
「そうですわね。生徒会から理事会に、正式なカリキュラム変更の要望を出して……くぅううううッ! ヴァイスさんのおかげで、我が学園の生徒のレベルは上がりまくり! 将来、王国軍の戦力は激増しますわよ!」
フィアナは、俺のレベルアップの裏技に大興奮していた。
将来的に王国軍が強くなってくれることは、俺にとっても大歓迎だ。
「だが、ソレも王妃とジゼルに勝つことができたらの話だ。負ければ王国そのものが無くなってしまうからな」
「もちろん、わかっておりますわ。そのために、わたくしとブレイズ公爵家も手を尽くしますわよ」
「ありがとう。頼もしいわ、フィアナ!」
「それじゃ、次はいよいよ地下12階に行くとするか」
「はい!」
「ここからが、本番ですわね!」
一致団結した俺たちの士気は最高潮だった。
「でも、いくらセリカさんがレベルアップしたとしても……万が一、後宮でジゼルに襲われたりしたらジ・エンドですわよ。それはどうするんですの?」
フィアナが、崖にロープを垂らしながら尋ねてきた。地下12階へのショートカットのためだ。
今回は、これを伝って安全に地下12階に降りることにした。
「王妃は、私を憎んでいるから、その可能性は低いと思うけど? ヴァイス君の予想通り、私を自分の手で殺そうとしてくるに違いないわ」
「それについても問題ない。俺は後宮に通じる秘密の抜け道を知っているから。密かに潜入してセリカを守る」
「「「えっ!?」」」
少女たちは、唖然として俺を見た。
知ることが罪となりかねない機密情報であったため、他人に聞かれる心配の無いダンジョンに入るまで言及を避けていた。
「なっ、ななななぜ、そんな重大な秘密をご存知ですのぉおおおッ!? 我がブレイズ公爵家でさえ、掴んでいない情報ですわよ!」
「私も初耳よ!? それも独自調査で知ったの!?」
「後宮の存在意義そのものが崩れかねない秘密じゃないですか!?」
3人の少女は俺に詰め寄って、すさまじい勢いで質問を浴びせてきた。
俺はタジタジになってしまう。
「あっ、ああ、王妃を調査していて、偶然見つけたんだ」
ゲーム知識だとは言えないので、俺は偶然、発見したことにした。
ゲームではここから、魔窟と化した後宮に入れた。懐かしい思い出だ。
ゲームの王妃は大魔族ジゼルに通じていたことが露見して追い詰められ、魔族と化して王国と敵対することになった。
「ヴァイスさん。やはり、あなたは異端者狩りに向いていますわね。王家の秘密をそんな簡単に暴いてしまうなんて。やはり是が非でも、わたくしと結婚していただきますわ!」
「なぜ、そんな話になる!?」
フィアナから抱き着かれたので、強引に引き剥がす。
昨晩、俺が王妃を調査していたと話してから、フィアナからの評価が爆上がりしていた。
「なぜって、昨晩はあんなにも情熱的な縛りプレイをなさって、もうお嫁にもらっていただくしかありませんわ!」
「あれは単に拘束しただけですよね? 変なこと言わないでくださいフィアナ様!」
エレナが思い切りツッコミを入れた。
「という訳で、安心してくれ。もしジゼルが現れても、俺がセリカを絶対に守り抜く」
「か、感激だわ! わ、私、ヴァイス君と出会えて本当に良かった!」
うぉ。そんな潤んだ瞳で言われると、ドキッとしてしまうな。
昨晩の修行で、かなり踏み込んだ関係になってしまったし、俺もセリカを意識してしまっている。
「くっ……セリカさん、何をうれしそうな顔をしてやがりますの! ヴァイスさんの気持ちはこのわたくしにこそ、あるんですのよ!?」
「ちょ! フィアナ……殺す気!?」
フィアナがセリカの首を掴んでガクガク揺らした。
「ただ、この秘密の抜け道は封鎖されていて、出入り口を破壊するには、【地竜王の宝珠】から造られた武器が必要不可欠だ。時間的には恐らくギリギリだな……フィアナ、明日の夜までに間に合いそうか?」
「ふっ、異端者を成敗するためなら、手段を問わないのがブレイズ公爵家ですわよ。その誇りにかけて、必ず間に合わせてみせますわ」
フィアナが誇らしげに言い放った。
「兄様、男子禁制の後宮に潜入して、万が一、見つかったりしたら、死刑ではありませんか!?」
「大丈夫だエレナ。俺のクラス【マスターシーフ】は、潜入や隠密行動に適したスキルを覚えられる。今回のダンジョン探索で、ソレの習得もするつもりだから、大船に乗ったつもりでいてくれ。俺はエレナのことも必ず守ってみせる」
「えっ、あ、ありがとうございます! 心強いです!」
エレナはパッと顔を輝かせた。
国王からセリカの護衛を任されているエレナは、後宮に同行できる。だが、いかにエレナでも敵地で孤立無援というのには、不安があったようだ。
それから俺たちは、地下12階で限界ギリギリまでレベルアップを行った。
おかげで、俺はレベル30、エレナは24、セリカは22レベルにまで到達できた。
ここまでできれば、十分だ。
ダンジョンから戻った俺たちを、待ちくたびれた王妃が出迎えた。外はすっかり暗くなっていた。
「呆れました……まさか朝から晩までダンジョンに潜っているなんて。あなたには王女としての自覚は無いのですか? そんなに薄汚れてボロボロになって」
セリカの姿に、王妃は露骨に顔をしかめる。
「ヴァイス殿、フィアナ殿、あなた方が付いていながら、なんということですか?」
「お言葉ですが、お父様が理事長を勤めるこの学園の理念は、『強き者こそ正しく美しいよ』王妃様」
セリカは、王妃に真っ向から反論をした。
レベルアップして自信が付いたのと、対決の覚悟が決まった様子だった。
「ふん、そうでしたわね。その陛下より、許可を取って参りました。学園の安全が確保できるまで、セリカの通学は禁止。あなたには、ジゼルの下僕が入り込めない後宮で暮らしていただきます。よろしいですね?」
「……わかりました」
さすがに王命を持ち出されたら、拒否はできない。
「最初から素直に私に従えば良いものを。たった一日後宮入りを引き伸ばして、一体何の意味があったのですか?」
王妃はひざまずく俺を見下して、完全に勝ち誇った様子だった。
甘いな。その一日で、こちらの作戦はすでに万全だ。
未完成ながら、セリカの協力で風魔法の奥義【空気抵抗ゼロ】も使えるようになった。
王妃の敗因、それは俺たちを──なによりセリカを侮り過ぎたことだ。
セリカは、ただ守られるだけの王女ではない。自分から強くなろうとし、今日の過酷な試練を乗り越えたんだ。
仕掛けられた罠を食い破って、決着を付けてやるぞ王妃。
主にセリカとエレナのレベルアップのためだ。俺の考えた作戦を実行するには、彼女たちの強化が必要不可欠だった。
「はぁああああッ!? こんな方法で、簡単にレベルアップって……あ、有りですの!?」
「5階層のモンスターはレベルが低いから、いくら狩っても最大でレベル20くらいが関の山なんだけどな」
フィアナが俺の石橋落としによる大量モンスター討伐を目の当たりにして、顎が外れるくらい驚愕していた。
昨晩、縄で拘束されたまま眠ったのに、フィアナは元気だった。
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エレナがナイスアイディアとばかりに手を叩く。
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「よし、それじゃセリカは防御にステ振りして、【毒耐性】スキルを習得してくれ。後宮での戦闘で、必ず役立つハズだ」
「オッケー!」
俺はこの1日で、セリカの『絶対に死なないド根性聖女ビルド』を完成させることにした。
王妃がセリカを殺そうとするなら、この公式チートビルドこそ最高の対抗手段だ。
「そうですわね。生徒会から理事会に、正式なカリキュラム変更の要望を出して……くぅううううッ! ヴァイスさんのおかげで、我が学園の生徒のレベルは上がりまくり! 将来、王国軍の戦力は激増しますわよ!」
フィアナは、俺のレベルアップの裏技に大興奮していた。
将来的に王国軍が強くなってくれることは、俺にとっても大歓迎だ。
「だが、ソレも王妃とジゼルに勝つことができたらの話だ。負ければ王国そのものが無くなってしまうからな」
「もちろん、わかっておりますわ。そのために、わたくしとブレイズ公爵家も手を尽くしますわよ」
「ありがとう。頼もしいわ、フィアナ!」
「それじゃ、次はいよいよ地下12階に行くとするか」
「はい!」
「ここからが、本番ですわね!」
一致団結した俺たちの士気は最高潮だった。
「でも、いくらセリカさんがレベルアップしたとしても……万が一、後宮でジゼルに襲われたりしたらジ・エンドですわよ。それはどうするんですの?」
フィアナが、崖にロープを垂らしながら尋ねてきた。地下12階へのショートカットのためだ。
今回は、これを伝って安全に地下12階に降りることにした。
「王妃は、私を憎んでいるから、その可能性は低いと思うけど? ヴァイス君の予想通り、私を自分の手で殺そうとしてくるに違いないわ」
「それについても問題ない。俺は後宮に通じる秘密の抜け道を知っているから。密かに潜入してセリカを守る」
「「「えっ!?」」」
少女たちは、唖然として俺を見た。
知ることが罪となりかねない機密情報であったため、他人に聞かれる心配の無いダンジョンに入るまで言及を避けていた。
「なっ、ななななぜ、そんな重大な秘密をご存知ですのぉおおおッ!? 我がブレイズ公爵家でさえ、掴んでいない情報ですわよ!」
「私も初耳よ!? それも独自調査で知ったの!?」
「後宮の存在意義そのものが崩れかねない秘密じゃないですか!?」
3人の少女は俺に詰め寄って、すさまじい勢いで質問を浴びせてきた。
俺はタジタジになってしまう。
「あっ、ああ、王妃を調査していて、偶然見つけたんだ」
ゲーム知識だとは言えないので、俺は偶然、発見したことにした。
ゲームではここから、魔窟と化した後宮に入れた。懐かしい思い出だ。
ゲームの王妃は大魔族ジゼルに通じていたことが露見して追い詰められ、魔族と化して王国と敵対することになった。
「ヴァイスさん。やはり、あなたは異端者狩りに向いていますわね。王家の秘密をそんな簡単に暴いてしまうなんて。やはり是が非でも、わたくしと結婚していただきますわ!」
「なぜ、そんな話になる!?」
フィアナから抱き着かれたので、強引に引き剥がす。
昨晩、俺が王妃を調査していたと話してから、フィアナからの評価が爆上がりしていた。
「なぜって、昨晩はあんなにも情熱的な縛りプレイをなさって、もうお嫁にもらっていただくしかありませんわ!」
「あれは単に拘束しただけですよね? 変なこと言わないでくださいフィアナ様!」
エレナが思い切りツッコミを入れた。
「という訳で、安心してくれ。もしジゼルが現れても、俺がセリカを絶対に守り抜く」
「か、感激だわ! わ、私、ヴァイス君と出会えて本当に良かった!」
うぉ。そんな潤んだ瞳で言われると、ドキッとしてしまうな。
昨晩の修行で、かなり踏み込んだ関係になってしまったし、俺もセリカを意識してしまっている。
「くっ……セリカさん、何をうれしそうな顔をしてやがりますの! ヴァイスさんの気持ちはこのわたくしにこそ、あるんですのよ!?」
「ちょ! フィアナ……殺す気!?」
フィアナがセリカの首を掴んでガクガク揺らした。
「ただ、この秘密の抜け道は封鎖されていて、出入り口を破壊するには、【地竜王の宝珠】から造られた武器が必要不可欠だ。時間的には恐らくギリギリだな……フィアナ、明日の夜までに間に合いそうか?」
「ふっ、異端者を成敗するためなら、手段を問わないのがブレイズ公爵家ですわよ。その誇りにかけて、必ず間に合わせてみせますわ」
フィアナが誇らしげに言い放った。
「兄様、男子禁制の後宮に潜入して、万が一、見つかったりしたら、死刑ではありませんか!?」
「大丈夫だエレナ。俺のクラス【マスターシーフ】は、潜入や隠密行動に適したスキルを覚えられる。今回のダンジョン探索で、ソレの習得もするつもりだから、大船に乗ったつもりでいてくれ。俺はエレナのことも必ず守ってみせる」
「えっ、あ、ありがとうございます! 心強いです!」
エレナはパッと顔を輝かせた。
国王からセリカの護衛を任されているエレナは、後宮に同行できる。だが、いかにエレナでも敵地で孤立無援というのには、不安があったようだ。
それから俺たちは、地下12階で限界ギリギリまでレベルアップを行った。
おかげで、俺はレベル30、エレナは24、セリカは22レベルにまで到達できた。
ここまでできれば、十分だ。
ダンジョンから戻った俺たちを、待ちくたびれた王妃が出迎えた。外はすっかり暗くなっていた。
「呆れました……まさか朝から晩までダンジョンに潜っているなんて。あなたには王女としての自覚は無いのですか? そんなに薄汚れてボロボロになって」
セリカの姿に、王妃は露骨に顔をしかめる。
「ヴァイス殿、フィアナ殿、あなた方が付いていながら、なんということですか?」
「お言葉ですが、お父様が理事長を勤めるこの学園の理念は、『強き者こそ正しく美しいよ』王妃様」
セリカは、王妃に真っ向から反論をした。
レベルアップして自信が付いたのと、対決の覚悟が決まった様子だった。
「ふん、そうでしたわね。その陛下より、許可を取って参りました。学園の安全が確保できるまで、セリカの通学は禁止。あなたには、ジゼルの下僕が入り込めない後宮で暮らしていただきます。よろしいですね?」
「……わかりました」
さすがに王命を持ち出されたら、拒否はできない。
「最初から素直に私に従えば良いものを。たった一日後宮入りを引き伸ばして、一体何の意味があったのですか?」
王妃はひざまずく俺を見下して、完全に勝ち誇った様子だった。
甘いな。その一日で、こちらの作戦はすでに万全だ。
未完成ながら、セリカの協力で風魔法の奥義【空気抵抗ゼロ】も使えるようになった。
王妃の敗因、それは俺たちを──なによりセリカを侮り過ぎたことだ。
セリカは、ただ守られるだけの王女ではない。自分から強くなろうとし、今日の過酷な試練を乗り越えたんだ。
仕掛けられた罠を食い破って、決着を付けてやるぞ王妃。
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