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2章。学園のナンバー1を目指す
30話。地竜王を倒し【超重量】がレベル4に進化する
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【ヴァイス視点】
「さあ、こい!」
俺はすぐさま反転して、エレナとは反対方向に走った。
地竜王レッドバロンが、疾風怒濤の勢いで襲いかかってくる。
やはり俺よりわずかながら、ヤツのスピードが上回っているな。
俺の現在の【速度】は71、ゲーム時代に【アナライズ】で調べたレッドバロンの【速度】は75前後だった。
風魔法によるスピードアップで、この差は一時的に覆せるが、魔力はなるべく温存したい。
俺はダンジョン内にある石柱を障害物として利用し、距離を稼ごうとするが……
ドゴオォオオン!
レッドバロンは、石柱を呆気なく粉砕して俺に迫る。
「足止めにもならないってか!?」
ゲームでは障害物に触れれば、システム上、必ず硬直が発生していたが、この世界では違うらしい。
「なら、コイツはどうだ!」
俺は【罠破り】スキルで発見した『毒ガスの罠』に、わざと引っかかる。
壁から噴出した毒ガスを風魔法の気流操作で受け流し、背後のレッドバロンにすべて浴びせてやった。
グォオオオオオン!
直後、レッドバロンが苦悶の叫びと共に、急上昇する。
よし、これでヤツに毒のスリップダメージが入った。あとは逃げに徹して時間を稼げば……
そう思った直後、レッドバロンの身体が回復魔法の輝きに包まれた。
「って、まさか手下を呼んだのかよ!?」
見れば杖を構えた蜥蜴人僧侶《リザードマン・ヒーラー》が現れて、レッドバロンに解毒魔法をかけていた。
それだけでなく蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》と蜥蜴人魔導士《リザードマン・ソーサラー》といったリザードマン系モンスターが、続々と姿を見せつつあった。
まずい。
エレナを逃がせば、魔物が大量に集まってくることは無くなると思っていたが……
レッドバロンが最初に放った咆哮は、手下を呼び寄せるためのものだったのか?
そのことに思い至って、ゾッとする。
これは完全に、ゲーム時代のモンスターの行動アルゴリズムとは異なっているぞ。
レッドバロンは俺を侮らず、勝つための最善手を打ってきている。おそらくさらに進化するために、レベルの高い人間の血肉を欲しているんだろう。
絶大な力を持つ竜種が、他の魔物と連係するなんて厄介極まりない。
「おもしろいじゃないか!」
だが、こういう詰んでいる状態、無理ゲーにこそ、俺のゲーマーとしての血が騒ぐ。簡単に倒せるようなヌルイ敵に勝っても、おもしろくも何ともない。
強敵とのギリギリの駆け引きこそゲームの醍醐味であり、俺に生きる実感を与えてくれるんだ。
蜥蜴人魔導士《リザードマン・ソーサラー》から、炎の魔法が次々に放たれた。
俺は縦横無尽に動いて、それらを回避する。
次に目星をつけていた『電撃トラップ』の近くにまで移動しようとするが、レッドバロンは上空に留まったまま降りて来ない。
これじゃ、ヤツを罠にはめることができない。
「まさか俺の作戦に勘づいたのか!?」
ゲーム時代の魔物では考えられないことだった。
相手はNPCではなく、手練れの対戦ゲーマーだと認識を改める。
蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》と蜥蜴人魔導士《リザードマン・ソーサラー》が俺を包囲しつつ、攻撃を仕掛けてきた。連携の取れた動きだ。
「高みの見物で、俺の魔力を削ろうっていうのか。その手に乗るか……!」
魔力が尽きれば、俺は遠距離攻撃ができなくなり、レッドバロンに勝てる可能性は限りなく低くなる。
俺は蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》にスピードの乗った拳を叩きつけてぶっ飛ばす。
インパクトの瞬間、【超重量】で体重を1000倍にしているので、その威力は絶大だ。
風魔法を一切使わずとも接近戦で敵に勝てるように考えたのが、【超重量】に【HPスナッチ】を組み合わせたビルドだ。
今の俺は、【武道家】のクラスよりも、接近戦に長けている。
俺を包囲した蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》が圧倒的な物量で攻めて来るが、俺は視認できないほどの拳の乱打で応じる。
「はぁあああああッ!」
一撃一撃が必殺。その剛拳の嵐に、蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》は、鎧ごと砕かれる。
敵の攻撃は当たらず、混戦で仮に命中したとしても、絶大な回復力を持つ俺は、多少の被弾などモノともしない。
『蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》倒しました!
レベルアップ!
レベルアップ!
おめでとうございます!
レベルが23に上がりました!』
レベルアップはありがたいが……クソ、このままじゃ体力が持たないぞ。
今まで怠惰に暮らしてきたツケだな。
肩で息をしながらも、俺は拳を止めずに敵を迎撃し続ける。
戦力差を見せつければ、ヤツらは怯えて逃げるかと多少期待したが、その気配はない。
おそらく、ヤツらのボスであるレッドバロンが睨みを効かせているためだろう。
「……これは帰ったら、父上に徹底的に鍛えてもらわなくちゃな」
あきらめる訳にはいかない。体力の乏しさは、ゲーム知識で補う。
俺は自分が有利に戦える場所まで移動する。
埋設された『電撃トラップ』を、うっかり踏んでしまった蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》が、感電して自滅した。
ヤツらが警戒の声を上げる。
この罠を利用することで、俺は背後からの攻撃を防ぐ。これで格段に楽になった。
罠はうまく使えば、俺の味方となるんだ。
レッドバロンは上空から、そんな俺をジッと観察していた。
頭の良いヤツのことだ。
おそらく、俺の体力が限界に達したのを見計らって、最強最大の攻撃であるドラゴンブレスを放ってくるつもりだろう。
ドラゴンブレスは発射までに3秒ほどの溜めを必要とするが、攻撃範囲が広く、敵に包囲された状態ではまず避けられない。
だけど、俺にもまだ起死回生の手が残っている。
なにも無策のままリザードマンどもを殴り続けた訳じゃない。
手練れのゲーマーを出し抜くなら、未知の攻撃を繰り出すのがもっとも効果的だ。
ゲームで勇者たちの前に強敵として立ちはだかったヴァイスが、奥の手として使った能力。おそらく、【超重量】がレベル4に進化すれば、それが使えるようになるんじゃないかと、俺は予想していた。
そのために必要なのは、【超重量】を使って魔物500匹を倒すこと。
おそらくもう少しだ。もう少しで……
意識が朦朧としだした時、レッドバロンが口腔を開き、ドラゴンブレスを放つ構えを取った。
その瞬間、俺は最後の魔力を絞り尽くし、前方に超重量の石礫を放った。リザードマンどもが一気に何十体もなぎ倒され、包囲に穴が空く。
『ユニークスキル【超重量】で魔物を500匹倒しました。
おめでとうございます。【超重量】がレベル4に進化しました!
【超重力】が使用可能になりました!
手で触れた場所に、5秒間、使用者を除くすべての物体を引き寄せる超重力フィールドを発生させられます。
代償として、HPを50%消費します。
次のレベルへの進化条件は【超重量】を使用して、レベル30以上の敵を5体倒すことです』
きた!
俺は歓喜すると同時に、地面に手を付いた。
この近くに『電撃トラップ』が埋設されている。
「【超重力】!」
その瞬間、俺を除くすべてのモノが、発生した超重力フィールドに引き寄せられた。
リザードマンらだけでなく、上空のレッドバロンとヤツが放ったドラゴンブレスも例外ではない。ものすごい勢いで、俺が手をついた地面の一点に吸い込まれていく。
俺は全力で前方に駆け、その場から離脱する。
倒された魔物は消滅するので、前方に障害物は存在しなかった。
背後で『電撃トラップ』に引っかかったリザードマンどもが、一斉に感電して黒焦げになる。
吸い寄せられたレッドバロンも高圧電流を喰らって、怒りの声を上げた。
【超重力】使用の代償は、HP50%の消費と致命的なほど重いが、スキル【HPスナッチ】によって、失われたHPはすぐに回復した。
魔物同士が衝突することで、かなりのダメージが入ったためだ。
「俺の勝ちだ、レッドバロン!」
俺はレッドバロンに向かって、超重量の石礫を放った。これが、本当に最後の攻撃だ。
超重力フィールドによって、石礫はさらに超加速し、ヤツの身体を貫く。
多くの人間を喰らってきた最強の地竜王は、断末魔と共に、無に帰した。
『地竜王レッドバロンを倒しました!
レベルアップ!
おめでとうございます!
レベルが28に上がりました!』
さらに、ゴトリと赤く輝く宝珠がレッドバロンよりドロップして転がった。
こんな序盤で手に入るとは思ってもみなかったレア中のレアドロップ【地竜王の宝珠】だった。
「さあ、こい!」
俺はすぐさま反転して、エレナとは反対方向に走った。
地竜王レッドバロンが、疾風怒濤の勢いで襲いかかってくる。
やはり俺よりわずかながら、ヤツのスピードが上回っているな。
俺の現在の【速度】は71、ゲーム時代に【アナライズ】で調べたレッドバロンの【速度】は75前後だった。
風魔法によるスピードアップで、この差は一時的に覆せるが、魔力はなるべく温存したい。
俺はダンジョン内にある石柱を障害物として利用し、距離を稼ごうとするが……
ドゴオォオオン!
レッドバロンは、石柱を呆気なく粉砕して俺に迫る。
「足止めにもならないってか!?」
ゲームでは障害物に触れれば、システム上、必ず硬直が発生していたが、この世界では違うらしい。
「なら、コイツはどうだ!」
俺は【罠破り】スキルで発見した『毒ガスの罠』に、わざと引っかかる。
壁から噴出した毒ガスを風魔法の気流操作で受け流し、背後のレッドバロンにすべて浴びせてやった。
グォオオオオオン!
直後、レッドバロンが苦悶の叫びと共に、急上昇する。
よし、これでヤツに毒のスリップダメージが入った。あとは逃げに徹して時間を稼げば……
そう思った直後、レッドバロンの身体が回復魔法の輝きに包まれた。
「って、まさか手下を呼んだのかよ!?」
見れば杖を構えた蜥蜴人僧侶《リザードマン・ヒーラー》が現れて、レッドバロンに解毒魔法をかけていた。
それだけでなく蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》と蜥蜴人魔導士《リザードマン・ソーサラー》といったリザードマン系モンスターが、続々と姿を見せつつあった。
まずい。
エレナを逃がせば、魔物が大量に集まってくることは無くなると思っていたが……
レッドバロンが最初に放った咆哮は、手下を呼び寄せるためのものだったのか?
そのことに思い至って、ゾッとする。
これは完全に、ゲーム時代のモンスターの行動アルゴリズムとは異なっているぞ。
レッドバロンは俺を侮らず、勝つための最善手を打ってきている。おそらくさらに進化するために、レベルの高い人間の血肉を欲しているんだろう。
絶大な力を持つ竜種が、他の魔物と連係するなんて厄介極まりない。
「おもしろいじゃないか!」
だが、こういう詰んでいる状態、無理ゲーにこそ、俺のゲーマーとしての血が騒ぐ。簡単に倒せるようなヌルイ敵に勝っても、おもしろくも何ともない。
強敵とのギリギリの駆け引きこそゲームの醍醐味であり、俺に生きる実感を与えてくれるんだ。
蜥蜴人魔導士《リザードマン・ソーサラー》から、炎の魔法が次々に放たれた。
俺は縦横無尽に動いて、それらを回避する。
次に目星をつけていた『電撃トラップ』の近くにまで移動しようとするが、レッドバロンは上空に留まったまま降りて来ない。
これじゃ、ヤツを罠にはめることができない。
「まさか俺の作戦に勘づいたのか!?」
ゲーム時代の魔物では考えられないことだった。
相手はNPCではなく、手練れの対戦ゲーマーだと認識を改める。
蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》と蜥蜴人魔導士《リザードマン・ソーサラー》が俺を包囲しつつ、攻撃を仕掛けてきた。連携の取れた動きだ。
「高みの見物で、俺の魔力を削ろうっていうのか。その手に乗るか……!」
魔力が尽きれば、俺は遠距離攻撃ができなくなり、レッドバロンに勝てる可能性は限りなく低くなる。
俺は蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》にスピードの乗った拳を叩きつけてぶっ飛ばす。
インパクトの瞬間、【超重量】で体重を1000倍にしているので、その威力は絶大だ。
風魔法を一切使わずとも接近戦で敵に勝てるように考えたのが、【超重量】に【HPスナッチ】を組み合わせたビルドだ。
今の俺は、【武道家】のクラスよりも、接近戦に長けている。
俺を包囲した蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》が圧倒的な物量で攻めて来るが、俺は視認できないほどの拳の乱打で応じる。
「はぁあああああッ!」
一撃一撃が必殺。その剛拳の嵐に、蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》は、鎧ごと砕かれる。
敵の攻撃は当たらず、混戦で仮に命中したとしても、絶大な回復力を持つ俺は、多少の被弾などモノともしない。
『蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》倒しました!
レベルアップ!
レベルアップ!
おめでとうございます!
レベルが23に上がりました!』
レベルアップはありがたいが……クソ、このままじゃ体力が持たないぞ。
今まで怠惰に暮らしてきたツケだな。
肩で息をしながらも、俺は拳を止めずに敵を迎撃し続ける。
戦力差を見せつければ、ヤツらは怯えて逃げるかと多少期待したが、その気配はない。
おそらく、ヤツらのボスであるレッドバロンが睨みを効かせているためだろう。
「……これは帰ったら、父上に徹底的に鍛えてもらわなくちゃな」
あきらめる訳にはいかない。体力の乏しさは、ゲーム知識で補う。
俺は自分が有利に戦える場所まで移動する。
埋設された『電撃トラップ』を、うっかり踏んでしまった蜥蜴人戦士《リザードマン・ウォリアー》が、感電して自滅した。
ヤツらが警戒の声を上げる。
この罠を利用することで、俺は背後からの攻撃を防ぐ。これで格段に楽になった。
罠はうまく使えば、俺の味方となるんだ。
レッドバロンは上空から、そんな俺をジッと観察していた。
頭の良いヤツのことだ。
おそらく、俺の体力が限界に達したのを見計らって、最強最大の攻撃であるドラゴンブレスを放ってくるつもりだろう。
ドラゴンブレスは発射までに3秒ほどの溜めを必要とするが、攻撃範囲が広く、敵に包囲された状態ではまず避けられない。
だけど、俺にもまだ起死回生の手が残っている。
なにも無策のままリザードマンどもを殴り続けた訳じゃない。
手練れのゲーマーを出し抜くなら、未知の攻撃を繰り出すのがもっとも効果的だ。
ゲームで勇者たちの前に強敵として立ちはだかったヴァイスが、奥の手として使った能力。おそらく、【超重量】がレベル4に進化すれば、それが使えるようになるんじゃないかと、俺は予想していた。
そのために必要なのは、【超重量】を使って魔物500匹を倒すこと。
おそらくもう少しだ。もう少しで……
意識が朦朧としだした時、レッドバロンが口腔を開き、ドラゴンブレスを放つ構えを取った。
その瞬間、俺は最後の魔力を絞り尽くし、前方に超重量の石礫を放った。リザードマンどもが一気に何十体もなぎ倒され、包囲に穴が空く。
『ユニークスキル【超重量】で魔物を500匹倒しました。
おめでとうございます。【超重量】がレベル4に進化しました!
【超重力】が使用可能になりました!
手で触れた場所に、5秒間、使用者を除くすべての物体を引き寄せる超重力フィールドを発生させられます。
代償として、HPを50%消費します。
次のレベルへの進化条件は【超重量】を使用して、レベル30以上の敵を5体倒すことです』
きた!
俺は歓喜すると同時に、地面に手を付いた。
この近くに『電撃トラップ』が埋設されている。
「【超重力】!」
その瞬間、俺を除くすべてのモノが、発生した超重力フィールドに引き寄せられた。
リザードマンらだけでなく、上空のレッドバロンとヤツが放ったドラゴンブレスも例外ではない。ものすごい勢いで、俺が手をついた地面の一点に吸い込まれていく。
俺は全力で前方に駆け、その場から離脱する。
倒された魔物は消滅するので、前方に障害物は存在しなかった。
背後で『電撃トラップ』に引っかかったリザードマンどもが、一斉に感電して黒焦げになる。
吸い寄せられたレッドバロンも高圧電流を喰らって、怒りの声を上げた。
【超重力】使用の代償は、HP50%の消費と致命的なほど重いが、スキル【HPスナッチ】によって、失われたHPはすぐに回復した。
魔物同士が衝突することで、かなりのダメージが入ったためだ。
「俺の勝ちだ、レッドバロン!」
俺はレッドバロンに向かって、超重量の石礫を放った。これが、本当に最後の攻撃だ。
超重力フィールドによって、石礫はさらに超加速し、ヤツの身体を貫く。
多くの人間を喰らってきた最強の地竜王は、断末魔と共に、無に帰した。
『地竜王レッドバロンを倒しました!
レベルアップ!
おめでとうございます!
レベルが28に上がりました!』
さらに、ゴトリと赤く輝く宝珠がレッドバロンよりドロップして転がった。
こんな序盤で手に入るとは思ってもみなかったレア中のレアドロップ【地竜王の宝珠】だった。
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