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2章。学園のナンバー1を目指す
20話。王女、ヴァイスに触発されて強くなることを目指す
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「い、いや、ちょっと待ってください、フィアナ会長。俺はすでにセリカと恋人同士という仲なんですが!?」
俺は、慌てて待ったをかけた。
フィアナを動かすことに成功したなら、次は誤解を解かなければ。
「もう、昔のようにフィアナと呼んでいただいて結構ですのに」
「5年前にそちらから婚約破棄された段階で、俺たちの関係は終わっていますよね!? それにあれは約束と言えるようなモノじゃ……!」
言いさす俺の隣で、セリカが怒気を爆発させた。
「そうよ、フィアナ。もうヴァイス君とは無関係でしょ!?」
「セリカ様のおっしゃる通りです! 一方的に婚約破棄されて、シルフィード伯爵家は面目を潰されたんですよ! なにより!」
エレナが猛抗議する。
「そのせいでヴァイス兄様が、どれほど落ち込まれて自暴自棄になられたか、理解されているのですか!? 横暴が過ぎますよフィアナ様!」
「そこから自力で立ち直り、大手柄を立てたからこそ、わたくしはヴァイスさんを評価して差し上げているのですわ」
「フィアナ、ふざけないでちょうだい!」
「ふざけてなど、おりませんわ。そもそも【栄光なる席次】1位にならなければ、セリカさんとの婚約は認められないハズですわよね? ふっ、恋人同士など、何の意味も無い空手形ですわ」
セリカが喰ってかかると、フィアナは鼻で笑った。
「セリカさん、ここはお上品な舞踏会場ではありませんわよ。わたくしに不満があるなら、力で己の意思を通してご覧なさいな」
「なっ!?」
「この学園では血ではなく、強さですべてが決まります。なら、あなた自身がナンバー1となって、運命を自分の手で切り開こうとは思いませんの? あなたは仮にも獅子王ヴィルヘルム陛下の御息女でしょう?」
フィアナはセリカに対して、まるで遠慮が無かった。
「今のあなたは、ヴァイスさんやエレナさんに頼っているだけのツマラナイ存在ですわ。そんなことだから、庶子などと陰口を叩かれるのです。他人を批判する前に、己の卑小さを自覚なさっては、いかがかしら? わたくしは弱き者など、女王とは認めませんわよ」
「く、くぅうううッ!」
セリカは言い返せず、悔しそうに唇を噛んでいた。
だが、フィアナの言葉に俺も気付かされた。
ゲームシナリオでは言及されていなかったが、セリカを騎士学園に入学させた国王陛下の真意は、セリカ自身に運命を切り開く力があるのか、試すためだったのかも知れない。
女王となって国を背負うなら、それだけの意思の強さが求められる。
もし、その強さがセリカに無ければ、強い英雄を夫に選んで、支えてもらわなければならない、ということか。
少なくとも弱き者など、グロリアス騎士学園の卒業生たちは、女王として尊敬したりしないだろう。
「では、みなさん行きますわよ! 学園に巣食う魔族狩りですわ。燃えてきましたわよ!」
フィアナは取り巻きを連れて、さっそうと去って行った。
俺たちは、それを呆然と見送る。
「はっ!? ヴァイス兄様! どうなさるおつもりですか!?」
我に返ったエレナが勢い込んで話しかけきた。
「少なくとも1週間後までに、レベル15以上にならないと、レオナルド先輩相手に勝ち目はありませんよ!」
レオナルドの現在のレベルは20、俺は10だった。一般的にレベルが5以上離れると、勝利するのは難しくなる。
しかもレオナルドが父親と特訓をするのだとしたら、ヤツの力を上方修正して考えなければならないだろう。
「いや、大丈夫だ。実は多少危険だけど、ダンジョンで、すぐにレベルアップできる方法があるんだ」
「ほ、ホントですか!? では、放課後すぐにダンジョンに潜って、私と一緒にレベルを上げましょう!」
「そうね、3人でダンジョン探索をやりましょう!」
セリカも勢い込んでコレに乗ってきた。
「セリカ様、今、兄様は危険な方法を使うとおっしゃいましたが!?」
「むっ!? 望むところよ! 私は獅子王ヴィルヘルムの娘よ。私だって、強くなれるんだからぁあああッ!」
どうやら、さきほどのフィアナの発破が予想以上に効いたらしい。
セリカは真剣な表情だった。
「なにより、ヴァイス君は、長年、王国を苦しめてきた大魔族、【傾国】のジゼルに挑もうとしているんでしょ? そして、ジセルの天敵はこの私!」
セリカは、ドンと胸を手で叩く。
「私、さっきのヴァイス君の言葉──この学園のみんなを守りたい、を聞いて、すごく感動したわ。そうよね、私の力が役立つなら、多少、無茶でも、みんなを守るためにレベルアップして強くならなくちゃ! そうでなければ、王女だなんて胸を張って言えないわ!」
凛々しく告げるセリカに、俺は感銘を受けてしまった。
ゲームヒロインらしい立派な心掛けであると思う。やはり、彼女も少しづつ成長し始めているらしい。
「セ、セリカ様、ご立派です!」
エレナも感嘆の息を吐く。
「ううん、ヴァイス君に教えられただけよ。他人のために、こんなにも一生懸命になれるなんて、本当に尊敬するわ。今まで私は自分の運命を嘆いてばかりいたけど……ヴァイス君の恋人として恥ずかしくない人間にならなくちゃって、思ったの!」
「お、おう……」
いや、俺も自分の破滅回避しか考えていなかったけどな。
でも、この世界で過ごして、エレナやセリカと出会って考えが少し変わった。
俺のことを愛し慕ってくれる人が、もし不幸になるのだとしたら、見過ごせない。
なにより勇者アレンの入学を阻止した以上は、俺が勇者の代わりにセリカたちを守らなければならないと思う。
「それに、フィアナにヴァイス君を奪われたくないし……」
セリカが何やら小声で、ボソッと呟いた。
「えっ? なに?」
「と、とにかく、私も真剣に強くなりたいの! ジゼルがこの学園に潜んでいるなら、なおさら悠長にはしていられないわ。私の回復魔法があれば、ダンジョン攻略はグッと楽になるハズよ!」
「兄様、どうないさますか?」
エレナが俺に判断を仰いでくる。
セーブもロードもできないこの世界では、おそらく死んだらお終いだ。
俺はエレナとセリカに死んで欲しくない。言葉を交わして、手を触れ合い、彼女たちのことをもはや単なるゲームキャラクターだとは思えなくなっている。
なら多少、リスクがあってもエレナとセリカを序盤から積極的に鍛えていくのが、最善と言えるだろう。
もし何かあったら、その時は俺が全力で2人を守り抜く。
そう腹をくくった。
「よし、わかった。それじゃ、放課後3人でダンジョンに潜ろうか。やるからには1週間で全員、レベル20以上を目指すぞ!」
「……えっ? たった1週間で全員レベル20以上ですか!?」
「そ、そんなことができるの!?」
エレナとセリカは、目を白黒させた。
俺は、慌てて待ったをかけた。
フィアナを動かすことに成功したなら、次は誤解を解かなければ。
「もう、昔のようにフィアナと呼んでいただいて結構ですのに」
「5年前にそちらから婚約破棄された段階で、俺たちの関係は終わっていますよね!? それにあれは約束と言えるようなモノじゃ……!」
言いさす俺の隣で、セリカが怒気を爆発させた。
「そうよ、フィアナ。もうヴァイス君とは無関係でしょ!?」
「セリカ様のおっしゃる通りです! 一方的に婚約破棄されて、シルフィード伯爵家は面目を潰されたんですよ! なにより!」
エレナが猛抗議する。
「そのせいでヴァイス兄様が、どれほど落ち込まれて自暴自棄になられたか、理解されているのですか!? 横暴が過ぎますよフィアナ様!」
「そこから自力で立ち直り、大手柄を立てたからこそ、わたくしはヴァイスさんを評価して差し上げているのですわ」
「フィアナ、ふざけないでちょうだい!」
「ふざけてなど、おりませんわ。そもそも【栄光なる席次】1位にならなければ、セリカさんとの婚約は認められないハズですわよね? ふっ、恋人同士など、何の意味も無い空手形ですわ」
セリカが喰ってかかると、フィアナは鼻で笑った。
「セリカさん、ここはお上品な舞踏会場ではありませんわよ。わたくしに不満があるなら、力で己の意思を通してご覧なさいな」
「なっ!?」
「この学園では血ではなく、強さですべてが決まります。なら、あなた自身がナンバー1となって、運命を自分の手で切り開こうとは思いませんの? あなたは仮にも獅子王ヴィルヘルム陛下の御息女でしょう?」
フィアナはセリカに対して、まるで遠慮が無かった。
「今のあなたは、ヴァイスさんやエレナさんに頼っているだけのツマラナイ存在ですわ。そんなことだから、庶子などと陰口を叩かれるのです。他人を批判する前に、己の卑小さを自覚なさっては、いかがかしら? わたくしは弱き者など、女王とは認めませんわよ」
「く、くぅうううッ!」
セリカは言い返せず、悔しそうに唇を噛んでいた。
だが、フィアナの言葉に俺も気付かされた。
ゲームシナリオでは言及されていなかったが、セリカを騎士学園に入学させた国王陛下の真意は、セリカ自身に運命を切り開く力があるのか、試すためだったのかも知れない。
女王となって国を背負うなら、それだけの意思の強さが求められる。
もし、その強さがセリカに無ければ、強い英雄を夫に選んで、支えてもらわなければならない、ということか。
少なくとも弱き者など、グロリアス騎士学園の卒業生たちは、女王として尊敬したりしないだろう。
「では、みなさん行きますわよ! 学園に巣食う魔族狩りですわ。燃えてきましたわよ!」
フィアナは取り巻きを連れて、さっそうと去って行った。
俺たちは、それを呆然と見送る。
「はっ!? ヴァイス兄様! どうなさるおつもりですか!?」
我に返ったエレナが勢い込んで話しかけきた。
「少なくとも1週間後までに、レベル15以上にならないと、レオナルド先輩相手に勝ち目はありませんよ!」
レオナルドの現在のレベルは20、俺は10だった。一般的にレベルが5以上離れると、勝利するのは難しくなる。
しかもレオナルドが父親と特訓をするのだとしたら、ヤツの力を上方修正して考えなければならないだろう。
「いや、大丈夫だ。実は多少危険だけど、ダンジョンで、すぐにレベルアップできる方法があるんだ」
「ほ、ホントですか!? では、放課後すぐにダンジョンに潜って、私と一緒にレベルを上げましょう!」
「そうね、3人でダンジョン探索をやりましょう!」
セリカも勢い込んでコレに乗ってきた。
「セリカ様、今、兄様は危険な方法を使うとおっしゃいましたが!?」
「むっ!? 望むところよ! 私は獅子王ヴィルヘルムの娘よ。私だって、強くなれるんだからぁあああッ!」
どうやら、さきほどのフィアナの発破が予想以上に効いたらしい。
セリカは真剣な表情だった。
「なにより、ヴァイス君は、長年、王国を苦しめてきた大魔族、【傾国】のジゼルに挑もうとしているんでしょ? そして、ジセルの天敵はこの私!」
セリカは、ドンと胸を手で叩く。
「私、さっきのヴァイス君の言葉──この学園のみんなを守りたい、を聞いて、すごく感動したわ。そうよね、私の力が役立つなら、多少、無茶でも、みんなを守るためにレベルアップして強くならなくちゃ! そうでなければ、王女だなんて胸を張って言えないわ!」
凛々しく告げるセリカに、俺は感銘を受けてしまった。
ゲームヒロインらしい立派な心掛けであると思う。やはり、彼女も少しづつ成長し始めているらしい。
「セ、セリカ様、ご立派です!」
エレナも感嘆の息を吐く。
「ううん、ヴァイス君に教えられただけよ。他人のために、こんなにも一生懸命になれるなんて、本当に尊敬するわ。今まで私は自分の運命を嘆いてばかりいたけど……ヴァイス君の恋人として恥ずかしくない人間にならなくちゃって、思ったの!」
「お、おう……」
いや、俺も自分の破滅回避しか考えていなかったけどな。
でも、この世界で過ごして、エレナやセリカと出会って考えが少し変わった。
俺のことを愛し慕ってくれる人が、もし不幸になるのだとしたら、見過ごせない。
なにより勇者アレンの入学を阻止した以上は、俺が勇者の代わりにセリカたちを守らなければならないと思う。
「それに、フィアナにヴァイス君を奪われたくないし……」
セリカが何やら小声で、ボソッと呟いた。
「えっ? なに?」
「と、とにかく、私も真剣に強くなりたいの! ジゼルがこの学園に潜んでいるなら、なおさら悠長にはしていられないわ。私の回復魔法があれば、ダンジョン攻略はグッと楽になるハズよ!」
「兄様、どうないさますか?」
エレナが俺に判断を仰いでくる。
セーブもロードもできないこの世界では、おそらく死んだらお終いだ。
俺はエレナとセリカに死んで欲しくない。言葉を交わして、手を触れ合い、彼女たちのことをもはや単なるゲームキャラクターだとは思えなくなっている。
なら多少、リスクがあってもエレナとセリカを序盤から積極的に鍛えていくのが、最善と言えるだろう。
もし何かあったら、その時は俺が全力で2人を守り抜く。
そう腹をくくった。
「よし、わかった。それじゃ、放課後3人でダンジョンに潜ろうか。やるからには1週間で全員、レベル20以上を目指すぞ!」
「……えっ? たった1週間で全員レベル20以上ですか!?」
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エレナとセリカは、目を白黒させた。
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