4 / 54
1章。クズ悪役貴族、ゲーム知識で王女を救う
4話。妹と王女の危機を間一髪で救う
しおりを挟むこの世界は異能が使える世界
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
362
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしております!
おもしろかったら、ぜひ投票してください!
カクヨムでも連載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330660648111686
おもしろかったら、ぜひ投票してください!
カクヨムでも連載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330660648111686
お気に入りに追加
866
あなたにおすすめの小説

勇者PTを追放されたので獣娘たちに乗り換えて楽しく生きる
まったりー
ファンタジー
勇者を支援する為に召喚され、5年の間ユニークスキル【カードダス】で支援して来た主人公は、突然の冤罪を受け勇者PTを追放されてしまいました。
そんな主人公は、ギルドで出会った獣人のPTと仲良くなり、彼女たちの為にスキルを使う事を決め、獣人たちが暮らしやすい場所を作る為に奮闘する物語です。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる