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幼馴染が王様にNTRたので、王女をNTR返す!

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「ロイド、貴方みたいな何も持たない貧乏人はもう必要ないわ! 婚約破棄よ! やっぱり男は、金と権力よね!」
「クハハハハッ、勇者ロイドよ。残念じゃったな。おぬしの幼馴染の聖女アリシアは、ワシが寝取ってしまったぞ! うん? 悔しいか? 悔しかろう? ……じゃが、ワシの味わってきた屈辱はこんなモノではないぞ!」

 死ぬ思いで魔王を倒し、王城に戻った俺──勇者ロイドを待っていたのは、歓呼の声などではなかった。
 王様の謁見の間にやってきた俺は、いきなり多数の兵士に取り押さえられた。

 俺は勇者。一般人をはるかに上回る身体能力を持っている。本来なら、いかに消耗していようと、不意を突かれようと一般兵士などに負けることはないが……なんと俺のパートナーである聖女アリシアが突如、敵に回ったのだ。

 俺はアリシアの持っていた魔法を封じる手枷をはめられ、ひざまずかされていた。

「ごめんねぇ、ロイド? 王様の愛人になったら、貴族にしてもらえて一生遊んで暮らせるんだ。アハハハハッ!」

 アリシアは俺から奪った聖剣を面白半分に抜いた。アリシアは16歳の美少女で、俺の幼馴染。ずっと、苦楽を共にしてきた大切な人だった。

 アリシアは俺のことを好きだと公言しており、俺と婚約していた。俺もアリシアが好きで、魔王を討伐したら結婚するはずだった。

「……なっ、ど、どいうことなんだ? 訳がわからないぞ、アリシア?」

 今、起きている状況がまるで理解できなかった。悪い冗談としか思えない。

「もう、ロイドったら、相変わらず鈍感だね。要するに手を切るってことだよ!」

 アリシアは笑顔のまま、聖剣を俺の右腕に振り下ろした。

「ぎゃああああッ!?」

 激痛と共に鮮血が噴き出す。
 なんだ、これ? 痛い。痛い……ッ!

「見事だぞ、聖女アリシア! 褒美に今夜も、思い切り激しく抱いてやろう」
「やん、王様! 男の子が産まれたら、王位を継がせてくださいね」

 王様とアリシアは、楽しそうに笑いながら抱き合う。
 アリシアが裏切ったことを否が応でも痛感させられた。

「それはできんな。王位は我が愛娘、レナに継がせる予定だからな」
「んもぅ!」

 アリシアは頬を、ぷくぅと膨らませる。
 嫉妬に駆られた彼女がよくやっていた仕草で、可愛らしいと感じていたが、今はトコトン邪悪に見えた。

 ア、アリシアはこんな女だったのか……?
 俺の信じていたものが、ガラガラと崩れ落ちていく。

「勇者よ。どうだ? 痛いか? クハハハッ! 民衆から、英雄ともてはやされてきたが、しょせんは平民。この国で誰が一番エライか、理解できたか?」
「王様、一体何を……? い、一番エライ?」

 王様が、何を言っているのか、俺にはまるでわからなかった。

「ええい、頭が高いぞ平民! ひれ伏せい!」

 王様は癇癪を起こして、俺を殴りつけた。
 口の中が切れて血の味が広がる。
 さらに王様は俺の頭を踏みつけ、強引に土下座させるような格好にした。

「ぐはぁッ!?」
「クハハハッ! 勇者よ。貴様はこのワシを殺して、王位を簒奪しようとした罪で、処刑されるのだ! ワシはその様を、貴様の大事な大事な聖女アリシアを抱きながら、笑いながら眺めてやるぞ!」
「あん! 王様ったら絶倫!」

 アリシアはうれしそうな嬌声を上げる。

「おっ、お前らぁあああッ!」

 ここに至って俺は、ようやく理解できた。
 こいつらは、魔王などよりはるかに邪悪な敵だ。

 こんな奴らに殺されてたまるか。絶対に生き延びるんだ。
 俺は全力を振り絞って暴れる。王様がよろけ、俺を押さえつけようとした兵士の何人かが、吹っ飛ばされた。

 俺は王様をぶっ飛ばそうとするも──

「ロイド、魔王を倒したあなたは、もう用済みなの。私の幸せのために、大人しく死んで頂戴!」

 アリシアが俺の脳天に、聖杖の一撃を容赦なく喰らわせた。この聖杖には、叩いた相手を気絶させる特殊効果がある。

「ア、アリシア……ッ!」

 俺の意識は絶望と共に、一瞬で闇に落ちた。

※※※

 気がつくと俺は、重罪人が閉じ込められる地下牢に放り込まれていた。

「くそぅおおおッ!」

 手足は魔法を封じる枷に繋がれており、引き千切ろうにも素の力では、無理だった。
 俺の頭にあるのは、国王とアリシアに対するマグマのような怒りだけだ。

 魔王を倒すために我が身を犠牲にして戦ってきたというのに、この仕打ちとは……!

「絶対に許さねぇ。俺が、こんな国滅ぼしてやる!」

 水も食事も与えられず、倒れそうになる中、俺は怒りだけで意識を保っていた。

「ヒャッハー! 処刑は明後日だってよ勇者様。ざまぁねぇな!」

 ゲラゲラ笑う牢番たちが差し出したのは、腐った食事だった。
 屈辱に耐えて、一口食べると毒が入っていたらしく、全身に痛みと痺れが走った。
 クソッ、国王はこんな嫌がらせまでするのか……

「ロイド様!」

 その時、かわいらしい少女の声と共に、牢の鉄扉が開いた。
 中に入ってきたのは、この国の王女レナだった。輝くほどに美しい、息を飲むほどの美少女だ。

「助けに参りましたわ。コレを……!」

 レナ王女は胸に抱いていた聖剣を俺に手渡した。

「……なに? なぜ、レナ王女が俺を?」

 こいつは憎き国王の愛娘。俺の敵じゃないのか?
 レナ王女と会ったのは数えるほどしかなく、あまり親しい間柄ではない。
 なぜ、俺を助けるんだ?

「話は後ですわ。今、この時間の警備は、わたくしの手の者が行っています。逃げ出すには今しかありませんわ!」

 状況はわからないが、とにかくチャンスだ。
 俺はえずきながらも、聖剣で手枷足枷を切断した。

「さすがは、ロイド様ですわ!」

 だが、なけなしの体力を使ってしまって、床に膝を付いた。毒の痺れもあって、まともに立てない。
 くっ、予想以上に消耗しているみたい……

「……うん!?」

 レナ王女の唇が、俺の唇を塞いだ。
 流し込まれる液体は……究極の霊薬エリクサーか!? 身体が燃えるように熱くなるのを感じる。

 俺の体力が一気に回復し、傷も完治。毒も体内から消え去った。
 レナ王女が口移しで、エリクサーを与えてくれたのだ。

「こ、これは……礼を言います。レナ王女」

 俺はかしこまって頭を下げた。

「いえ、わたくしはずっと、ロイド様とこうしたかったのです」

 レナ王女は俺にキツく抱擁して、涙を流した。
 少なくとも、この娘は敵じゃないようだが……

「申し訳ありません。実はロイド様がこのような仕打ちを受けているのは、わたくしがロイド様をお慕いしてしまったからなのです。どうか、許してください!」
「えっ……すみません。ど、どういうことでしょうか?」

 突然の告白に、俺の心臓が跳ね上がった。
 なにせ、相手は絶世の美少女なのだ。

「はい。実は、お父様は、わたくしを異常なまでに溺愛していて……わたくしがロイド様に片想いをしていると知った日から、ロイド様に対する憎悪と嫉妬を募らせてきたのです。それで、こんな結果に……!」

 レナ王女は上目遣いで俺を見上げた。
 なるほど……
 これで、ある程度の事情は察することができた。

 民衆からの人気と、愛娘の愛情。その両方を俺に奪われたと思い込んで、国王は復讐に及んだのだろう。

「ああっ! ロイド様! 愛しいお方、わたくしはロイド様のためなら、なんでもいたしますわ! 国を……お父様を裏切ることだって、いといません!」

 秘めた想いを吐露するレナ王女の顔は、歓喜に満ちていた。
 うれしい気持ちもあるが……ここは冷静にならねばならない。

 俺はずっと信じていた幼馴染に裏切られて、人間不信になっていた。
 この先、レナ王女が心変わりして、俺を裏切らないとも限らない。
 ここは核心に迫らなければならない。

「……レナ王女、俺はあなたを人質にして王城から逃げるつもりです。それどころか、あなたを利用して、あなたの父親を殺すことさえ考えています。それでも、良いとおっしゃるのですね?」
「はい、もちろんですわ!」

 即答だった。
 レナ王女の顔には、僅かな迷いも見られなかった。

「……わたくしは、ロイド様を陥れた国王の娘。わたくしが信用できないとおっしゃるなら……この場で、わたくしを抱いてください」
「はぁっ……!?」

 レナ王女が突然、ドレスを脱ぎだして、俺は素っ頓狂な声を出してしまう。

「わたくしは身も心もロイド様に捧げたいのですわ」

 レナ王女は潤んだ瞳で、俺を見つめた。
 俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。
 かわいいと思うし、ここでレナ王女を抱くことは、国王に対する最大の復讐となるだろう。
 だけど……俺を助けてくれたこの娘を傷つけるようなマネはできない。

「いえ、さすがにソレはできません。レナ王女はまだ16歳でしょう? ご自分を大切にしてください」
「……わかりましたわ。今は、脱出が優先ですものね。でも、すべてがうまく行きましたら、わたくしと結婚していただけませんか?」

 ま、参ったな……
 だけど、ここまで、俺を愛して尽くしてくれる気持ちは、純粋にうれしかった。
 だからこそ、言わねばならない。

「俺が国王を殺す様を見て、それでも、レナ王女の気持ちが変わらなかったら……その時は、結婚しましょう」

 国王は殺す。これは決定事項だ。
 あの男を生かしておいたら、俺はずっと命を狙われるだろう。レナ王女が俺を助けたと、国王が知ったらなおさらだ。

 俺が安息の日を得るためにも、アイツは絶対に殺さねばならない。

「ああっ! うれしいです! これで婚約は成立ですわね。これからは、わたくしのことはレナとお呼びください!」

 俺の悪辣な返答を聞いたというのに、レナ王女は天使のような笑顔を見せた。
 いや、天使の顔をした悪魔かも知れないが……
 俺はレナ王女のドレスを強引に引き裂いた。

「あっ!? ロイド様、やはり、ここでわたくしと結ばれていただけるのですか?」

 そんなことをされたというのに、レナ王女は怯えるどころか、胸を俺に押し付けてきた。
 期待に熱い吐息さえ漏らしている。
 本当に俺のことが好きなんだな。

 俺の腹は決まった。
 この娘は信用できる。

「いや、そうじゃない。これは国王を罠に嵌めて殺すための仕掛けだ」

※※※

【国王視点】

「クハハハハッ! 勇者ロイドから何もかも奪ってやったぞ。実に気分が良いな!」

 ワシは上機嫌で、愛娘のレナの元に向かっていた。
 レナはこの世でもっとも、かわいい存在。ワシの生き甲斐そのものだ。
 今夜は、どんなことをしてレナをかわいがってやろうか。

 先ほどまで、聖女アリシアを抱いていたが……あの女には、もうすでに飽きたな。
 ロイドに屈辱を与えるためにアリシアを寝盗ったが、アリシアは権力欲が強く、自分の子供を王にしたいらしい。

 そんなことになれば、将来、レナが女王になった後に禍根を残すかも知れん。
 フンッ。平民が、身の程を知るがいい。

 アリシアは勇者ロイドを処刑したら、魔物の餌にでもしてやろう。
 まだアリシアを抱きながら、ロイドを絞首刑にするというメインイベントが残っておるからな。

 その時は、ロイドめ。どんな顔をするかな?
 想像するだけで、くくくっ、笑いが止まらん。

「ロイドを殺したら、愛した聖女アリシアの目の前で、こう言ってやるのだ。『おおっ、勇者よ。死んでしまうとは情けない』とな!」

 民の人気も、レナの心も手に入れるなど、許せるモノではない。
 勇者ロイドには、生まれてきたことを後悔させてやろう。
 魔王無き世に、勇者など邪魔なだけだ。

「レナ! ワシが来てやったぞ! さあ、一緒に酒でも……」

 レナの部屋にやってきたというのに、もぬけの殻だった。
 はて……? もう夜だというのに、どこに行ったのだ?

「国王陛下! 大変です! 勇者ロイドがレナ王女を人質に取って逃走しました!」

 すると、衛兵が驚愕の知らせを持ってきた。

「なっ、なんだと!? すぐに取り押さえんか!? なんなら、勇者は殺しても構わん!」
「ハッ! もっか、騎士団が総出で当たっておりますが、勇者は聖剣を携えており、と、取り押さえるのは困難です!」
「聖剣!? なぜ、ヤツが聖剣を持っているのだ! 奪ったハズでは!?」
「そ、それが……!」

 衛兵は、なぜか言い淀んだ。
 ワシはいきり立つ。

「裏切り者が、勇者に味方した者がおるのだな!? それは誰だ!? 誰であろうと、縛り首にしてくれん!」
「ハッ! そ、それは……レナ王女殿下にございます!」
「なにぃいッ!?」

 ま、まさか。愛娘が、ロイドを逃がす手引きをしただと?
 確かにレナは、ロイドに恋い焦がれていたが、父を裏切って、そこまでするとは……!
 ワシは憎悪と怒りに我を忘れそうになった。

 ……ハハハハハッ、殺してやる。
 勇者ロイドは、今すぐ、ワシの手で殺してやる!

「ロイドとレナはどこにおるのだ!?」
「そ、それは……ッ!」
「ここですよ。王様」

 突如、窓を突き破って、室内に侵入してきた男がいた。憎き勇者ロイドだ。
 ロイドは無惨にドレスを破かれ、半裸になったレナを抱えていた。

「まっ! まさか、貴様! わ、ワシの娘を! レナを傷物にぃいいい!?」

 怒りで、全身の血が沸騰した。

「はい。レナを寝盗らさせていただきました」
「お父様、わたくしは勇者ロイド様に、抱かれてしまいました。とっても幸せです」

 レナは自分を襲ったこの男に、うっとりとした眼差しを向けていた。恋する乙女の目だ。

「あっ、あぐぅああっ……!」
「レナには、俺の子供を産んでもらいます。そして、俺がこの国の王になります。俺の罪状は、王位の簒奪を企てた。ということでしたよね? 王様の望まれた通りに、反逆者として、この国とレナを奪わせいただきますね」
「レ、レナ? レナだと? そう呼んだのか……? レナに子供を産ませるだと!? 許さん! 許さんぞぉおおお! このブタ以下の平民めがぁ! 身の程をわきまんかぁあああ!」
「あっ、陛下!?」

 ワシは剣を抜いて、勇者ロイドに斬り掛かった。
 勇者ロイドを絶対に殺す。
 逆上のあまり、そのことしか考えられなくなっていた。

 勇者ロイドは嘲笑と共に聖剣を抜くと、一撃でワシを両断した。
 ワシの意識は闇へと落ちた。


※※※

【勇者ロイド視点】

「心に変わりは無いかレナ? 俺のことを愛せるか?」
「はい。もちろんですわ」

 父親の返り血を浴びたというのに、レナの声音はさっぱりしていた。

「お父様は……毎晩、わたくしにお酒を飲ませた上に、ベッドに潜り込んできていたのです。おぞましくて、大嫌いでした」
「そうか……つらかったな」

 どうやら国王は、とことんクズだったらしい。
 レナの目尻には涙が光っていた。

「ひぃ! ひぃい! へ、陛下!?」
「き、貴様ぁ!」

 集まってきた騎士たちが、国王の死体を目の当たりにして騒ぎ立てていた。

「おい、その死体を片付けろ。新国王である俺の命令だ」
「あっ……え?」
「聞こえなかったか? 国王を殺し、王女を奪った俺が新国王だ。俺は王位の簒奪者、勇者ロイドだ」
「皆の者、わたくしの夫。新国王ロイド様に忠誠を誓いなさい」

 レナが凛とした声で促した。

「は、はぃいいい! 我々は新国王、ロイド陛下に忠誠を誓います!」

 騎士たちが、俺に一斉に平伏した。
 武力では俺にかなわず、王女の夫ともなれば、逆らうのは無意味だと理解したのだろう。

 ふぅ、やれやれ……
 一夜にして、死刑囚から国王か。
 魔王との決戦よりも、目まぐるしい一夜だったな。

「ありがとう、なにもかもレナのおかげだ」
「いえ、お父様よりも、ロイド様に統治していただいた方が、我が国の民も幸せでしょう。王女として、当然のことをしたまでですわ。それよりも……この後、わたくしを抱いていただけるのですよね?」
「えっと、まぁ、それは……」

 なんとも肝の太いお姫様だ。

「ああっ、お、王様……!?」

 幼馴染の聖女アリシアがやって来て、国王の死に目を丸くしていた。

「ふふふっ、よいですわ。今日は疲れましたものね。それでロイド様、わたくしたちの結婚式はいつにしましょうか?」

 レナがアリシアに見せつけるように、俺の頬にキスしてくる。

「そうだな。国王の葬儀の前に、早々に済ませてしまおう。俺が新国王だということを、内外に知らしめる必要があるしな」
「えっ、ロイドが新しい王様……えっ、う、嘘?」

 アリシアはしばらく混乱していたようだったが、突如、顔を輝かせて俺に抱き着いてきた。

「ごめんなさいロイド! 本当は嫌だったのに、王様に脅されて、無理やり抱かれたの! 私が本当に好きなのは、ロイドだけだよ! ロイドぉおおおお!」
「もう遅い」

 俺は無慈悲にアリシアを蹴り飛ばした。

「ぎゃっ!?」

 アリシアは信じられないといった目で、俺を見上げる。

「聖女アリシアは、国外追放処分とする。目障りだ、連れて行け!」
「ハッ!」

 兵衛たちがアリシアを拘束して、連れ出す。

「嫌ぁ!? ホントよ! ロイド、愛しているんだよ! 幼馴染でしょう!?」
「お前が愛しているのは、金と権力だけだろ?」

 俺は呆れてそれを見送った。

「俺がこの世で愛しているのは、レナだけだ」
「はい、ロイド様!」

 俺はレナと熱い抱擁を交わす。
 俺の窮地を救ってくれた彼女を、必ず幸せにしてみせると。この選択を後悔させないと、心に誓った。

 俺が新国王に就くことを宣言すると、民たちは歓呼と共に、俺を迎えてくれるのだった。
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