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本編
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家では慎重な面持ちのカイルと樹が待っていた。
「おはよう。」
「おはよう、瑠佳。」
「結果はどうなんだ?」
「それは、ルカがこれから伝える。」
俺はアルさんともたくさん話して後悔しないように決めたと思う。
「取り敢えず、座って話そうか。」
樹が前の飲み物と違う物を用意してくれた。
「…あ、これ…」
「この世界にもあるんだよ。懐かしいだろ?」
ホワッと香る優しい蜂蜜の香りと爽やかなレモン。
……ホットレモネードだ。
「うん、よく冬に作ってくれたよな。」
喉が弱い俺の為に、冬の時期とかによく作ってくれていたよな。
「懐かしいな。」
「フフッ…だろ?ちょっとお前、疲れた顔をしてたからな。」
小学生の低学年までは樹のお母さんの手作りだったけど、高学年で調理実習が始まってから樹のお菓子作りの趣味もあってよく作ってくれた。
何気ない優しさ、包み込む笑顔。
「イツキ、俺も欲しい。」
「はいはい、蜂蜜たっぷりね。」
「フッ…蜂蜜…たっぷり…」
「…アルさん、貴方も十分たっぷりだからね。」
「えっ、こいつより少し少ないぞ?」
溶けきれない蜂蜜が底でグルグルかき混ぜられているのはカイルと同じだ。
俺は数回深く深呼吸し、顔を上げた。
「結果は、可決だよ。」
テーブルの上で握られた樹とカイルの手が強く握られ、お互い喜びに顔を綻ばせていた。
樹のお母さんがここにいたらきっと一緒に喜んでくれただろうな。
男性体の妊娠は女神の祝福があっても難産になる確率は高い。
病気がないにしても、出産って考えるだけで3日も悩んでしまった。
でも、樹の事を考えて否決も考えたけど2人でじっくり話した上での願いだろうし、それを望んでいるなら叶えてあげたいと思った。
「瑠佳、ありがとう。」
「うん、樹。」
可決を伝えた後…
「ルカ、帰ろう。」
「え、もう?これから一緒にお祝い…」
ここにいる理由が無くなった。
「ごめん、天界の者がずっといるのも良くないから…」
判断が難しいと延期をしても良かったけど、樹の思いを聞いたらそれはやめた方が良いと思った。
もう、樹に会うことはないかもしれない。
樹も薄々勘付いているかも。
玄関へと歩く足が2人も遅い。
どんなにゆっくりと歩いても、狭い部屋ではあっという間に玄関に着いた。
「瑠佳…」
___ギュッ___
「…樹…」
「子ども…見て欲しかったな…」
「うん…見たかったな…」
「俺とカイルの子どもだよ?会わなかったらきっと後悔すると思う。」
「うん…そうだね。」
「すまないが、それについては約束が出来ない。」
アルさんが後ろから事務的な声で答えた。
「ルカは本来この世界の担当ではないんだ。君達の情報に関しては担当から連絡が行くだろう。」
「じゃぁ、本当にもう会えないのか?」
___ズキッ___
俺を抱き締める腕に力が籠る。
「なぁ、瑠佳。お前もこっちに転生したらいいじゃないか。カイルもいるし、お前も動物大好きだっただろ?天界に恋人がいるわけでもないんだし、俺…女神様にお願いするよ!」
「樹…」
「なぁ、俺達もっと色んな事を楽しめるはずだったんだよっ。大丈夫、きっとここでも楽しく出来るから!」
樹はこの世界でカイルと再会し、とても幸せに過ごして来たんだろう。
俺が実際ここに転生したとしたら…
「俺…」
アルさんと離れるの?
「…無理…だよ…」
「瑠佳?」
「…それは…難しいかな。樹、俺はこれでも天界で重宝されてんだよ?転生するなら1ヶ月前には本部に言わなきゃ駄目だろう?急には返事出来ないよ。」
「何それ、日本の会社じゃあるまいし。」
「…に、してもさ…樹のそばにはいたいけど、俺には難しいと思う。俺も天界で居場所が出来たから…さ…」
「でも瑠「樹、無茶を言うな。」」
「だってっ。」
カイルが樹を引き寄せ、同時にアルさんが俺を引き寄せた。
「そうだ。ルカは俺にとっても大切な人だ、離れるなんてあり得ない。君がカイルと離れて天界で暮らせと言われたらどう思う?どうか俺からルカを奪わないでくれ。」
「…っ!」
「アルさん…」
「樹、お前には俺がいるだろう?もしかして、まだ瑠佳の事を…」
「違う、違うけどっ…」
そうだよな、俺も…同じ気持ちだよ。
「なぁ、俺達…気持ちは思い合ってたよな。」
「瑠佳…」
「あの幼いキスも…ハグも…大切な思い出だよ。今のお前にはカイルがいる。俺も…大切なアルさんや天界のみんなが出来たよ。お前とも一緒に過ごしたいけど…ごめん、ここには転生出来ない。」
泣きそうな顔をしている樹を見て、俺も涙が溢れてきた。
「大好きだよ、樹。幸せになれよ。」
「…分かった…お前もな、瑠佳。お前も…アルさんと幸せになれよ。」
「うん、アルさんとみんなで幸せになるよ!ね、アルさん。」
「…あぁ…そうだな。」
ん、何か樹が一瞬固まったけど気のせいかな?
その後、女神への願いの書類を2人に署名してもらいアルさんが書類を光に変えて天界へ飛ばした。
天界へのFAX?メール?緊急時にするんだって。凄いよね。
「じゃぁ、行こうか。」
「うん、じゃぁ…いつ…んっ。」
___チュッ___
「樹!」
「ルカッ!」
2人に慌てて引き剥がされて驚いて樹を見ると、満面の笑みを向けた樹が言った。
「愛してたよ、瑠佳。お互い幸せになろうな!じゃあ、またな‼︎」
___またな!___
俺の目から涙が溢れる。
再び会える事はきっとないだろう…でも、病気で痩せ細った辛い顔ではない、この幸せそうな笑顔を覚えておこう。
だから、俺のこの顔も覚えておいてくれよな。
「うん、また…なっ!」
樹から背を向け、アルさんに抱き付いて顔を隠す。
「…ルカ…良いのか?」
「うん…これ以上…笑顔を出すの…無理…だか…」
___ギュッ___
溢れ出す涙をアルさんが抱き締めて隠してくれた。
「グズッ…ア…アハハッ、アルさん…苦しいよっ!もうっ!」
「では、失礼する。」
「…っ…はい…グズッ…」
「…樹…」
樹の鼻を啜る音が聞こえたが、それは一瞬で再び目を開けるとネル姉さんのマンションに戻っていた。
「おはよう。」
「おはよう、瑠佳。」
「結果はどうなんだ?」
「それは、ルカがこれから伝える。」
俺はアルさんともたくさん話して後悔しないように決めたと思う。
「取り敢えず、座って話そうか。」
樹が前の飲み物と違う物を用意してくれた。
「…あ、これ…」
「この世界にもあるんだよ。懐かしいだろ?」
ホワッと香る優しい蜂蜜の香りと爽やかなレモン。
……ホットレモネードだ。
「うん、よく冬に作ってくれたよな。」
喉が弱い俺の為に、冬の時期とかによく作ってくれていたよな。
「懐かしいな。」
「フフッ…だろ?ちょっとお前、疲れた顔をしてたからな。」
小学生の低学年までは樹のお母さんの手作りだったけど、高学年で調理実習が始まってから樹のお菓子作りの趣味もあってよく作ってくれた。
何気ない優しさ、包み込む笑顔。
「イツキ、俺も欲しい。」
「はいはい、蜂蜜たっぷりね。」
「フッ…蜂蜜…たっぷり…」
「…アルさん、貴方も十分たっぷりだからね。」
「えっ、こいつより少し少ないぞ?」
溶けきれない蜂蜜が底でグルグルかき混ぜられているのはカイルと同じだ。
俺は数回深く深呼吸し、顔を上げた。
「結果は、可決だよ。」
テーブルの上で握られた樹とカイルの手が強く握られ、お互い喜びに顔を綻ばせていた。
樹のお母さんがここにいたらきっと一緒に喜んでくれただろうな。
男性体の妊娠は女神の祝福があっても難産になる確率は高い。
病気がないにしても、出産って考えるだけで3日も悩んでしまった。
でも、樹の事を考えて否決も考えたけど2人でじっくり話した上での願いだろうし、それを望んでいるなら叶えてあげたいと思った。
「瑠佳、ありがとう。」
「うん、樹。」
可決を伝えた後…
「ルカ、帰ろう。」
「え、もう?これから一緒にお祝い…」
ここにいる理由が無くなった。
「ごめん、天界の者がずっといるのも良くないから…」
判断が難しいと延期をしても良かったけど、樹の思いを聞いたらそれはやめた方が良いと思った。
もう、樹に会うことはないかもしれない。
樹も薄々勘付いているかも。
玄関へと歩く足が2人も遅い。
どんなにゆっくりと歩いても、狭い部屋ではあっという間に玄関に着いた。
「瑠佳…」
___ギュッ___
「…樹…」
「子ども…見て欲しかったな…」
「うん…見たかったな…」
「俺とカイルの子どもだよ?会わなかったらきっと後悔すると思う。」
「うん…そうだね。」
「すまないが、それについては約束が出来ない。」
アルさんが後ろから事務的な声で答えた。
「ルカは本来この世界の担当ではないんだ。君達の情報に関しては担当から連絡が行くだろう。」
「じゃぁ、本当にもう会えないのか?」
___ズキッ___
俺を抱き締める腕に力が籠る。
「なぁ、瑠佳。お前もこっちに転生したらいいじゃないか。カイルもいるし、お前も動物大好きだっただろ?天界に恋人がいるわけでもないんだし、俺…女神様にお願いするよ!」
「樹…」
「なぁ、俺達もっと色んな事を楽しめるはずだったんだよっ。大丈夫、きっとここでも楽しく出来るから!」
樹はこの世界でカイルと再会し、とても幸せに過ごして来たんだろう。
俺が実際ここに転生したとしたら…
「俺…」
アルさんと離れるの?
「…無理…だよ…」
「瑠佳?」
「…それは…難しいかな。樹、俺はこれでも天界で重宝されてんだよ?転生するなら1ヶ月前には本部に言わなきゃ駄目だろう?急には返事出来ないよ。」
「何それ、日本の会社じゃあるまいし。」
「…に、してもさ…樹のそばにはいたいけど、俺には難しいと思う。俺も天界で居場所が出来たから…さ…」
「でも瑠「樹、無茶を言うな。」」
「だってっ。」
カイルが樹を引き寄せ、同時にアルさんが俺を引き寄せた。
「そうだ。ルカは俺にとっても大切な人だ、離れるなんてあり得ない。君がカイルと離れて天界で暮らせと言われたらどう思う?どうか俺からルカを奪わないでくれ。」
「…っ!」
「アルさん…」
「樹、お前には俺がいるだろう?もしかして、まだ瑠佳の事を…」
「違う、違うけどっ…」
そうだよな、俺も…同じ気持ちだよ。
「なぁ、俺達…気持ちは思い合ってたよな。」
「瑠佳…」
「あの幼いキスも…ハグも…大切な思い出だよ。今のお前にはカイルがいる。俺も…大切なアルさんや天界のみんなが出来たよ。お前とも一緒に過ごしたいけど…ごめん、ここには転生出来ない。」
泣きそうな顔をしている樹を見て、俺も涙が溢れてきた。
「大好きだよ、樹。幸せになれよ。」
「…分かった…お前もな、瑠佳。お前も…アルさんと幸せになれよ。」
「うん、アルさんとみんなで幸せになるよ!ね、アルさん。」
「…あぁ…そうだな。」
ん、何か樹が一瞬固まったけど気のせいかな?
その後、女神への願いの書類を2人に署名してもらいアルさんが書類を光に変えて天界へ飛ばした。
天界へのFAX?メール?緊急時にするんだって。凄いよね。
「じゃぁ、行こうか。」
「うん、じゃぁ…いつ…んっ。」
___チュッ___
「樹!」
「ルカッ!」
2人に慌てて引き剥がされて驚いて樹を見ると、満面の笑みを向けた樹が言った。
「愛してたよ、瑠佳。お互い幸せになろうな!じゃあ、またな‼︎」
___またな!___
俺の目から涙が溢れる。
再び会える事はきっとないだろう…でも、病気で痩せ細った辛い顔ではない、この幸せそうな笑顔を覚えておこう。
だから、俺のこの顔も覚えておいてくれよな。
「うん、また…なっ!」
樹から背を向け、アルさんに抱き付いて顔を隠す。
「…ルカ…良いのか?」
「うん…これ以上…笑顔を出すの…無理…だか…」
___ギュッ___
溢れ出す涙をアルさんが抱き締めて隠してくれた。
「グズッ…ア…アハハッ、アルさん…苦しいよっ!もうっ!」
「では、失礼する。」
「…っ…はい…グズッ…」
「…樹…」
樹の鼻を啜る音が聞こえたが、それは一瞬で再び目を開けるとネル姉さんのマンションに戻っていた。
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