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【番外編】 ___アオ登場!___

6 少し☆【その後】 アオ登場! (秋良 ver.)

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散々悠に抱き潰された後日…アオはルゥにも報告はしたようだが、再び悠と訓練場に行った時には何だかいつもと違う雰囲気があった。
少し離れた場所で見ているせいか3人はまだ気付いていない。訓練しなければ静かな場所で会話は聞こえるし、話に夢中で3人は俺達に気付いていないようだ。
フフッ、どうせならこっそり観察してみよう。

「秋良、行かないの?」

「シィー、ちょっと普段の3人ってどうなのかなって思って。ちょっと見てみようぜ。」

元々アオはスキンシップが大好きで、俺より2人が好きそうなのは感じてたけど…
休憩中なのか、3人で座ってサンドイッチを食べているのだが…

「はい、あ~んして?」

「うん、あ~ん。」

アオがルゥに食べさせ…

「じゃあ、次僕ね~♪」

これも給餌行動かなぁ?

「あ、次はレイもあ~んっ。」

「……俺はルゥ以外はしない…ルゥ、ちょうだい。」

相変わらずの塩対応だな。

「しょうがないなぁ…じゃぁ、はい。レイの分は僕もらうね~。」

可愛い&イケメントリオの食べさせ合い……フォォォ…久々に腐男子の血が騒ぐっ。
あ、そっか。この世界はBLの世界、アオもそうなるかもな。
3人での三角関係?
いやいや、ルゥとレイは既にラブラブだからなぁ。
ルゥはアオを弟認識だし……それに、アオの顔は「受」だよな?
のんびり3人を見ていると、悠が俺を引き寄せて言った。

「アオは何だか今までとは違う気がする。俺達の子だから…2人とは違うんじゃないか?」

俺達の子どもって訳じゃないけど、俺達の力を与えたからある意味そうなのか?

「はぁ~お腹いっぱい♪この敷布…勝利兄ぃがくれたけど、ホント…フカフカだよねぇ。」

「あぁ…3人で寝転んでも広い。」

「何でか分かんないけど、この前蒼兄ぃがケーキ作れなかったお詫び…?って、言ってたの。何で勝利兄ぃがお詫びするのかなぁ…」

……それは、ある意味勝利兄ぃのせいだからだよ。

「ふぁ…眠くなっちゃった…」

「ん~…寝ちゃう?」

「うん…ルゥ、ギュ…して。」

「良いよ、おいで。」

ルゥがそばにおいでと敷布をポンポンしてアオを呼び寄せた。
擦り寄るアオに抱き締めるルゥ。

「……ルゥ…良い香り…チュ。」

「…んっ…擽ったい…ぁっ…んっ…」

「……ルゥ…可愛い…」

「「……っ‼︎」」

アオがルゥのどこかにキスをし、服の中に手を入れた。

___バタバタバタッ!___

「ハイハイ!ストォォォォッップ‼︎」

___ゴンッ!___

「痛ぁいっ!」

「アオ、それはダメだっ。」

珍しくレイが声を荒げる。

「うわぁ。アオ、大胆だねぇ…」

「悠、何呑気に言ってるかな⁈」

こんな可愛い顔して…攻ぇ⁈
いやいや、今そんな事言ってる場合じゃない。

「何でダメなの?好きな人にチューだよ??僕、ルゥ好きだもん。」

「ルゥは俺のだ!」

「うん、分かってるよ?」

「…え……んむっ!」

するとアオはレイの首に腕を回してキスをした。

「……ん…やめっ……ふっ…くっ……ほま…っっ‼︎」

___ゴンッ!___

「ピャッ!」

アオに舌を入れられ、目を白黒させながらも頭突きでアオを突き放した。

「…ハァ……お前…何を…」

「え?僕、レイも大好きだもん。」

…え?キョトンとして「何、当たり前の事聞いてるの?」って、顔してるけど??
え??まさかのバリタチ…スか⁈
いやぁぁっ!アオッ…恐ろしい子っ‼︎

「僕、大人の身体になって分かったの。大好きな人にいっぱい触りたいし中に入れたい。僕…ルゥとレイといっぱいしたいよ?」

い゛やぁぁぁあっ‼︎‼︎
蒼兄ぃいいいっ!コテンと、可愛くする仕草は残ってるけど…この子とっても危険でぇぇぇすっ‼︎

「うん、アオ。パパと一緒に外部訓練行こっか。」

「パパじゃない。」

「……初っ端から特殊部隊にぶち込んでやろうか…」

悠も流石に危険と感じたのか、訓練の提案をしたけど…

「え?こんなのスキンシップでしょ?僕だってにぃににしてたじゃん。」

ルゥはもう少し危機管理をしっかりしようなぁっ!

「……にぃに…ルゥの事は俺がしっかりしとくから…アオお願い。」

「あぁ、まずは蒼兄ぃに報告だな。」

「大丈夫…影の人が行った…」

___ドドドドドドドッ!___

「アオォォォォォォオッ!お前もかぁぁああっっ‼︎」

あ、向こうから地響きと共に蒼兄ぃが走ってきた。
その後、アオは俺と蒼兄ぃに情操教育を施されたが、元はインコ…動物の本能はどうすることも出来ず、バリタチ爆走中である。

でも……

「……レイ…チュッ……」

___ゴソゴソ…___

___ベシッ!___

「痛ぁいっ!」

「…俺の肌に触れて良いのはルゥだけだ。」

相変わらずの攻防を繰り広げている。

「ルゥ、大丈夫なのか?」

「あ、うん。僕にはチューかハグしかないからね。僕より好きなのはレイかも。」

「大丈夫なのか?」

「うん、子どものする事だしね。それに…レイは僕の事大好きだから。」

「…おぉ…大人だな。」

最近アオは俺の方に気が向いたら構ってと寄ってくる。
インコは仲間と集団生活が中心だからなぁ…多頭飼いになると手乗り崩れになるって話も聞くし。
仲間と仲良く暮らせるのは良い事だ。

……でも……

「…ちょっと寂しいやろ?」

「蒼兄ぃ。」

訓練に戻った3人を見送った後、設置されてるベンチに座っていたら蒼兄ぃが飲み物を持ってきてくれた。

「子どもが親から離れて自立していくのは凄く嬉しい事なんやけど……こっちからすると、もう少し可愛がりたいんやけどなぁ……」

「確かに。アオがインコなので普通の子より成長が早いのは分かっていたけど、もう少し一緒に寝たかったなぁ…」

「……じゃぁ…本当の子ども…作る?」

___ギュ___

「悠っ。」

蒼兄ぃとベンチで話していたら背後から急に抱きしめられて、思わずカップを落としそうになった。

「人間の子どもならたくさん時間を作れるよ?……ヤキモチ妬いちゃうかもしれないけど…花屋敷の倉庫からあの本持ってきたら…」

「いや、良いよ。」

「秋良?」

「今回の件で、お前がまだ凄くヤキモチ妬きなのは分かった。これで子どもが出来たら…俺…死んじゃうから。」

……って、言いながらも…実は俺が悠とまだ2人でいたいだけなんだけどさ。
これを言ったら当分部屋から出れなくなりそうだから、自分の心に閉まっておこう。

End.
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