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37 閑話 3 ✽レイver. ✽
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暗い………寂しい……大好きな仲間がどこにもいない………
___この子。珍しいわね!___
知らない人間が、仲間と遊んでいた俺を見て言った。
俺は珍しい「しゅるい」?らしい。
一緒にいた仲間から離されて、俺はある家に連れて来られた。
カゴは綺麗だし、毎日エサもくれて広い庭で外を見ながら太陽も浴びれるけど………逃げないように後ろの羽根を少し切られた。
そして俺は遠くまで飛べなくなった……何で?俺…悪いことした?
俺は飛ぶ生き物だろ?飛んだら…駄目なの?
沢山の仲間の所で楽しかったのに…俺は一人ぼっちだ………
寝てる時に仲間の夢を見る。
仲間達とワイワイ騒ぎながらギュウギュウして寝る夢。
楽しい………温かい…
でもある時から仲間の夢とは違う夢を見だした。
「にぃに大好き!!」
あ…アイツ…俺の仲間に1人に似てる。
夢から覚めた時にカゴから見る空の色だ。
「ルゥルゥ聞いて~。」
アイツ…『ルゥルゥ』っていうのか。
にぃにも優しそうだ。
俺もあそこにいたいなぁ………毎日見る夢でそんなことを思っていたら急に真っ暗になった………寒い…俺は…また一人ぼっちになった……
すると、どこからか声がした。
___守護するものよ!いざ、ここへ参らん!!___
声の後に小さい光が俺の近くに飛んできた。
仲間のような…大好きな匂いがする…それに温かい。
あ、きっとアイツだっ!!
助けてくれるの?一緒に行っても良い?!
夢の中でも良いから俺を連れてって!
そして気が付いたら知らない場所にいた。
………ん?…何だ…身体が…重い。
身体に違和感があって下を見ると羽根がない代わりに人間の足がある。
肩を見ようとしたら…人間の手があった。
あれ?動く…のは俺、人間になった?
ふっ…と、頭の中に何かが入ってくる。
俺は…守護するもの……だ。
じゃあ…コイツも?
「にぃに!!」
あ!夢のアイツの声だ!
あれ?抱きつかれてるの…夢に出てた…にぃに…じゃあコイツは…
「にぃに!僕だよ!分からないっ?」
「ゴメン…分からないなぁ…」
「ルルだよ!」
「ルル?!」
ルル?ルゥルゥじゃないのか?
でも、コイツはルゥルゥのはずだ。
「俺は…コイツの光に惹かれて来たらここだった。だから…分からない…でも俺は…コイツの守護するものが良い。」
無意識に指を立ててルゥルゥの方に向ける。
だって、俺を救い出してくれたヤツだもん。
俺の新しい仲間だ。
「え~!僕はにぃにの守護するものだもんっ!」
「なら2人を守るだけだ。」
ルゥルゥが大事なら一緒に守ってやる。
「僕もっと大きくなるの?!やったぁ!にぃに、お嫁さんに出来る!」
………誰が…誰のお嫁さんだって?
「え~!僕ぅ…もうにぃにに…チュー…とか、してるしっ。プロポーズもしたもんっっ!」
……ふ~ん……そうなんだ…モヤモヤする…何でだろう……
「だから人間になったし、僕はにぃにと結婚するのっ!」
「…コイツが結婚するなら…俺も結婚する…」
ルゥルゥの服の裾を掴んで思わず呟いた。
…ルゥルゥは渡さない…
にぃにから、ルゥルゥは「ルゥ」俺は「レイ」と名前をもらった。
0(レイ)からスタートだそうだ。
レイ…がスタート?意味は分からない。
俺達は元の姿に戻った後にまた人間の姿に戻った。
その時、少し形が変わった気がする。
同じ部屋にいた人間が「ある程度の教育が必要」と言って俺達を連れ出した
___この子。珍しいわね!___
知らない人間が、仲間と遊んでいた俺を見て言った。
俺は珍しい「しゅるい」?らしい。
一緒にいた仲間から離されて、俺はある家に連れて来られた。
カゴは綺麗だし、毎日エサもくれて広い庭で外を見ながら太陽も浴びれるけど………逃げないように後ろの羽根を少し切られた。
そして俺は遠くまで飛べなくなった……何で?俺…悪いことした?
俺は飛ぶ生き物だろ?飛んだら…駄目なの?
沢山の仲間の所で楽しかったのに…俺は一人ぼっちだ………
寝てる時に仲間の夢を見る。
仲間達とワイワイ騒ぎながらギュウギュウして寝る夢。
楽しい………温かい…
でもある時から仲間の夢とは違う夢を見だした。
「にぃに大好き!!」
あ…アイツ…俺の仲間に1人に似てる。
夢から覚めた時にカゴから見る空の色だ。
「ルゥルゥ聞いて~。」
アイツ…『ルゥルゥ』っていうのか。
にぃにも優しそうだ。
俺もあそこにいたいなぁ………毎日見る夢でそんなことを思っていたら急に真っ暗になった………寒い…俺は…また一人ぼっちになった……
すると、どこからか声がした。
___守護するものよ!いざ、ここへ参らん!!___
声の後に小さい光が俺の近くに飛んできた。
仲間のような…大好きな匂いがする…それに温かい。
あ、きっとアイツだっ!!
助けてくれるの?一緒に行っても良い?!
夢の中でも良いから俺を連れてって!
そして気が付いたら知らない場所にいた。
………ん?…何だ…身体が…重い。
身体に違和感があって下を見ると羽根がない代わりに人間の足がある。
肩を見ようとしたら…人間の手があった。
あれ?動く…のは俺、人間になった?
ふっ…と、頭の中に何かが入ってくる。
俺は…守護するもの……だ。
じゃあ…コイツも?
「にぃに!!」
あ!夢のアイツの声だ!
あれ?抱きつかれてるの…夢に出てた…にぃに…じゃあコイツは…
「にぃに!僕だよ!分からないっ?」
「ゴメン…分からないなぁ…」
「ルルだよ!」
「ルル?!」
ルル?ルゥルゥじゃないのか?
でも、コイツはルゥルゥのはずだ。
「俺は…コイツの光に惹かれて来たらここだった。だから…分からない…でも俺は…コイツの守護するものが良い。」
無意識に指を立ててルゥルゥの方に向ける。
だって、俺を救い出してくれたヤツだもん。
俺の新しい仲間だ。
「え~!僕はにぃにの守護するものだもんっ!」
「なら2人を守るだけだ。」
ルゥルゥが大事なら一緒に守ってやる。
「僕もっと大きくなるの?!やったぁ!にぃに、お嫁さんに出来る!」
………誰が…誰のお嫁さんだって?
「え~!僕ぅ…もうにぃにに…チュー…とか、してるしっ。プロポーズもしたもんっっ!」
……ふ~ん……そうなんだ…モヤモヤする…何でだろう……
「だから人間になったし、僕はにぃにと結婚するのっ!」
「…コイツが結婚するなら…俺も結婚する…」
ルゥルゥの服の裾を掴んで思わず呟いた。
…ルゥルゥは渡さない…
にぃにから、ルゥルゥは「ルゥ」俺は「レイ」と名前をもらった。
0(レイ)からスタートだそうだ。
レイ…がスタート?意味は分からない。
俺達は元の姿に戻った後にまた人間の姿に戻った。
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