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少しシモっぽいお話しが入ります。
お漏らしとかのネタが苦手な方はご注意下さい。
***************
気が付けば服を来てベッドに横になっていた。
あ~…俺、また気を失ったかぁ…今回のは…完全な湯あたりだよな…悠斗め…
泡風呂、少ししか楽しめなかったっ!
ムゥッ…と静かに怒っていると、氷枕を持った悠斗が心配そうにこちらの顔を伺っていた。
「………そこに座れ………」
「…はい…」
素直にベッドの横で正座する。
「……俺が言いたい事が分かるか?」
「…うん。」
「言ってみろよ。」
「…次からは湯あたりしない程度のエッチか、バスタブから出てエッチすること「じゃね~わっ!」」
全く分かってねぇ!
「違うだろ!俺は楽しみたかったのっ!初めての泡風呂だったんだぞっ!!」
フラフラしながら起きて正座している悠斗を見下ろす。
「お前なぁっ!色々相談されてる時にこういうことも聞いてんだろ?!加減を考えろっちゅ~のっ………っ!!」
___な……何か…流れて……___
起き上がって腹に力を入れて話した時、ツゥ…ッと後孔から何かが流れた。
力を入れようとしても止められない。
「…っふ………あ……っ!」
しかも塊が中に留まってたお湯で溶け、後孔から流れた時の刺激にまた身体が少し敏感になってしまって前屈みになってしまう。
「アキラ?!」
「ふぁっ!あっ…触…る…なぁ……っ!」
後孔から出たお湯がベッドのシーツを汚してしまい、俺はお漏らしみたいな状況から羞恥心で涙が溢れて止まらなくなった。
「ふっ………うっ…ぇ……うぅ……っ!」
「アキラ…」
悠斗が立ち上がりそばに置いていたタオルケットを俺の胸元から下を包むようにして横抱きにして部屋を出た。
「アキラ…ちょっと書斎に行こうか。」
「…………っ。」
悲しくて…悔しくて……返事が出来なかった。
書斎の部屋は大きなタペストリータイプのスクリーンにプロジェクターやスピーカーが設置され、ゆったりとしたソファーが置かれたシアタールームになっていた。
しかもまたご丁寧に俺の漫画は本棚に、BL本はダンボールの中に入れて部屋の端に置かれている。
悠斗は俺を膝の上に乗せてソファーにゆっくりと腰掛けた。
「アキラ…湯あたりで気を失ってすぐに運んで処置を優先したから…そこは…考えてなかった…ゴメン…」
悠斗が優しく背中を撫でる。
泣いてる時は良かったが泣き止んで落ち着いた今、まだ媚薬が残っている俺は敏感に快楽を拾ってしまい身体に甘い刺激が駆け巡る。
「ん…うっ……擦ら…なっ……はっ…ぁ」
「本当に…ゴメン…」
タオルケットの中に悠斗の手が入って俺のペニスを緩やかに扱き始め、先走りが出始めたと同時に扱くスピードも早くなる。
「湯あたりでしんどいから…早めに出しちゃおうね。」
「はっ!あっんっ…んっんんぅっっ…」
「…キス…して…いぃ?」
「あっ……んっ……ぅん…悠…斗…っ。」
気まずさを誤魔化すように悠斗の首に腕を回して唇を合わせる。
今日は悠斗から舌が入って歯列をなぞり舌を絡めるが早く俺をイかそうとしているのか、ピンポイントに弱い所を責めてくる。
「んん……ふっ……んっんっんぅ……!プハッ!ぁっ…んっ!ぃ…イクイ…クッ!イッちゃっ……あっんんっ!! 」
強く舌を吸われながらペニスを扱かれて俺は絶頂に達した。
「………ハァ…ハァ………ハァ………」
「かなり微量の媚薬だから…今ので…抜けたと思う…ゴメン…」
許した訳ではないけど…
「……ハァ…」
呼吸を整えながら悠斗の胸に頬を寄せた。
「アキラ…このまま抱っこさせてもらって…良い?寝室に戻って今の服を着替えよ?」
「…分かった…」
どちらにせよ腰に力が入らないし、抱えてもらわないと動けないんだが…ベッドには…
寝室に戻ると綺麗にベッドメイクがされ、ベッドの上には俺の着替えが一式置いてあった。
………影の人だよな………恥ずかしいけど…申し訳ない…
モタモタと着替えながらも、段々眠気が出てきたので歯を磨いて寝ることにした。
その日、流石に悠斗は手を出すことは無かった。
___翌日___
目を覚まして横を向いたら悠斗がいない。
あれ?と、思っていたら、右頬が腫らした悠斗が部屋に入ってきた。
驚いて何て言葉を掛けようか悩んでいると「…佐奈田に…怒られた…」と、シュンとして悠斗が呟いた。
当たり前だ。
影に聞いたんだろうなぁ。
悠斗は正座どころか俺が寝てる間に影に呼び出されて佐奈田さんの部屋に入った途端、速攻殴られたらしい。
お仕置きは俺の警護もかねてそばにいるので今回は殴ったこともあってナシとなったようだが…
「アキラ…これ…」
「あ!色々な泡風呂入浴剤の詰め合わせだ!!」
藤の籠に入った泡風呂入浴剤はワインボトルみたいなタイプから拳ほどの大きさの塊、花を模したものまで…飾って見てるのも楽しそうだ。
………って俺、乙女かよっ!
「もう、あんなことは止めてくれよな……次…入る時は…純粋に楽しみたいんだから…な…」
「……一緒に入っても良いの?!」
「…手を…出さないなら…ムグッ!」
最後まで言う前に悠斗に抱き締められた。
この抱き締ぐせ、親譲りだよな。
しかし…俺は…本当にこの世界で流されやすくなったよな……でもっ!
「悠っ斗!正ぃ座ぁっ!!」
「アキラ…佐奈田みたい…」
どうにか悠斗を押し退けて目の前に悠斗を正座させる。
「………俺さぁ…BLは見る専って…最初に言ったよな?男との恋愛も…俺の世界では認識し始めてはいたけど、ここまで当たり前ではなかったんだ。」
腐女子だって、腐男子だってまだまだ「気持ち悪い」と、言う人は少なくない。
「分からない」ものに対する怖さから、拒絶反応で「怖い」や「気持ち悪い」と嫌悪感が出る人もいる。
俺はその世界でコソコソと楽しんでいたから、急にこんな当たり前のように好きになるのも…触られるのも…イ…イかされるのも…好きだとはいえ、まだまだ戸惑いは隠せない。
俺は滾々と言い聞かせたつもりだけど…悠斗はニコニコしながら頷くだけだった。
………コイツ…分かってんのかなぁ………
お漏らしとかのネタが苦手な方はご注意下さい。
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気が付けば服を来てベッドに横になっていた。
あ~…俺、また気を失ったかぁ…今回のは…完全な湯あたりだよな…悠斗め…
泡風呂、少ししか楽しめなかったっ!
ムゥッ…と静かに怒っていると、氷枕を持った悠斗が心配そうにこちらの顔を伺っていた。
「………そこに座れ………」
「…はい…」
素直にベッドの横で正座する。
「……俺が言いたい事が分かるか?」
「…うん。」
「言ってみろよ。」
「…次からは湯あたりしない程度のエッチか、バスタブから出てエッチすること「じゃね~わっ!」」
全く分かってねぇ!
「違うだろ!俺は楽しみたかったのっ!初めての泡風呂だったんだぞっ!!」
フラフラしながら起きて正座している悠斗を見下ろす。
「お前なぁっ!色々相談されてる時にこういうことも聞いてんだろ?!加減を考えろっちゅ~のっ………っ!!」
___な……何か…流れて……___
起き上がって腹に力を入れて話した時、ツゥ…ッと後孔から何かが流れた。
力を入れようとしても止められない。
「…っふ………あ……っ!」
しかも塊が中に留まってたお湯で溶け、後孔から流れた時の刺激にまた身体が少し敏感になってしまって前屈みになってしまう。
「アキラ?!」
「ふぁっ!あっ…触…る…なぁ……っ!」
後孔から出たお湯がベッドのシーツを汚してしまい、俺はお漏らしみたいな状況から羞恥心で涙が溢れて止まらなくなった。
「ふっ………うっ…ぇ……うぅ……っ!」
「アキラ…」
悠斗が立ち上がりそばに置いていたタオルケットを俺の胸元から下を包むようにして横抱きにして部屋を出た。
「アキラ…ちょっと書斎に行こうか。」
「…………っ。」
悲しくて…悔しくて……返事が出来なかった。
書斎の部屋は大きなタペストリータイプのスクリーンにプロジェクターやスピーカーが設置され、ゆったりとしたソファーが置かれたシアタールームになっていた。
しかもまたご丁寧に俺の漫画は本棚に、BL本はダンボールの中に入れて部屋の端に置かれている。
悠斗は俺を膝の上に乗せてソファーにゆっくりと腰掛けた。
「アキラ…湯あたりで気を失ってすぐに運んで処置を優先したから…そこは…考えてなかった…ゴメン…」
悠斗が優しく背中を撫でる。
泣いてる時は良かったが泣き止んで落ち着いた今、まだ媚薬が残っている俺は敏感に快楽を拾ってしまい身体に甘い刺激が駆け巡る。
「ん…うっ……擦ら…なっ……はっ…ぁ」
「本当に…ゴメン…」
タオルケットの中に悠斗の手が入って俺のペニスを緩やかに扱き始め、先走りが出始めたと同時に扱くスピードも早くなる。
「湯あたりでしんどいから…早めに出しちゃおうね。」
「はっ!あっんっ…んっんんぅっっ…」
「…キス…して…いぃ?」
「あっ……んっ……ぅん…悠…斗…っ。」
気まずさを誤魔化すように悠斗の首に腕を回して唇を合わせる。
今日は悠斗から舌が入って歯列をなぞり舌を絡めるが早く俺をイかそうとしているのか、ピンポイントに弱い所を責めてくる。
「んん……ふっ……んっんっんぅ……!プハッ!ぁっ…んっ!ぃ…イクイ…クッ!イッちゃっ……あっんんっ!! 」
強く舌を吸われながらペニスを扱かれて俺は絶頂に達した。
「………ハァ…ハァ………ハァ………」
「かなり微量の媚薬だから…今ので…抜けたと思う…ゴメン…」
許した訳ではないけど…
「……ハァ…」
呼吸を整えながら悠斗の胸に頬を寄せた。
「アキラ…このまま抱っこさせてもらって…良い?寝室に戻って今の服を着替えよ?」
「…分かった…」
どちらにせよ腰に力が入らないし、抱えてもらわないと動けないんだが…ベッドには…
寝室に戻ると綺麗にベッドメイクがされ、ベッドの上には俺の着替えが一式置いてあった。
………影の人だよな………恥ずかしいけど…申し訳ない…
モタモタと着替えながらも、段々眠気が出てきたので歯を磨いて寝ることにした。
その日、流石に悠斗は手を出すことは無かった。
___翌日___
目を覚まして横を向いたら悠斗がいない。
あれ?と、思っていたら、右頬が腫らした悠斗が部屋に入ってきた。
驚いて何て言葉を掛けようか悩んでいると「…佐奈田に…怒られた…」と、シュンとして悠斗が呟いた。
当たり前だ。
影に聞いたんだろうなぁ。
悠斗は正座どころか俺が寝てる間に影に呼び出されて佐奈田さんの部屋に入った途端、速攻殴られたらしい。
お仕置きは俺の警護もかねてそばにいるので今回は殴ったこともあってナシとなったようだが…
「アキラ…これ…」
「あ!色々な泡風呂入浴剤の詰め合わせだ!!」
藤の籠に入った泡風呂入浴剤はワインボトルみたいなタイプから拳ほどの大きさの塊、花を模したものまで…飾って見てるのも楽しそうだ。
………って俺、乙女かよっ!
「もう、あんなことは止めてくれよな……次…入る時は…純粋に楽しみたいんだから…な…」
「……一緒に入っても良いの?!」
「…手を…出さないなら…ムグッ!」
最後まで言う前に悠斗に抱き締められた。
この抱き締ぐせ、親譲りだよな。
しかし…俺は…本当にこの世界で流されやすくなったよな……でもっ!
「悠っ斗!正ぃ座ぁっ!!」
「アキラ…佐奈田みたい…」
どうにか悠斗を押し退けて目の前に悠斗を正座させる。
「………俺さぁ…BLは見る専って…最初に言ったよな?男との恋愛も…俺の世界では認識し始めてはいたけど、ここまで当たり前ではなかったんだ。」
腐女子だって、腐男子だってまだまだ「気持ち悪い」と、言う人は少なくない。
「分からない」ものに対する怖さから、拒絶反応で「怖い」や「気持ち悪い」と嫌悪感が出る人もいる。
俺はその世界でコソコソと楽しんでいたから、急にこんな当たり前のように好きになるのも…触られるのも…イ…イかされるのも…好きだとはいえ、まだまだ戸惑いは隠せない。
俺は滾々と言い聞かせたつもりだけど…悠斗はニコニコしながら頷くだけだった。
………コイツ…分かってんのかなぁ………
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