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悠斗が暴走してるものの最後までは行ってませんが、こういうのも苦手な方のために…(• ▽ •;)
ちょっと、調教…風…?

苦手な方はここは飛ばして下さい。

********************

着々と準備が進み、学校の雰囲気が文化祭の色になってきた。

え?中間テスト?
この学園ではないみたい。
だって基本みんなそこそこ出来てるし。
社会に出たら激しい競争が待ってるからゆっくりしとけってことみたいだ。
まぁ、普段から他の学校よりちょこちょこ小さなテストはあるから、大学を受けるヤツとかはそこから対応するらしい。

……で、執事のユニフォームが届いたので、約束通り悠斗にご奉仕する事になったんだが……

__ご奉仕__

ご~ほ~お~しぃぃぃ!
しまったぁぁぁ!!
ここBLの世界ぃぃっ!
うっかりすっかりだよ!
あれか?!俺やらかしたか?!
でも嫌な事しないって言ったよな?
夕方、佐奈田さんに指導を受けて問題なく合格をもらったけど…

「じゃあ、アキラの初めてのご奉仕…よろしくね♪」と、嬉しそうに悠斗がゆっくり体験したいからって夜に指定して来たんだよな。
佐奈田さんは下がっちゃうし…

「このテーブルを使って良いんだよな…」

リビングに練習用として設置されたカフェテーブルに手を置きドキドキしていると、カフェの打ち合わせから戻った悠斗がドアにもたれて俺の執事姿を嬉しそうに眺めていた。

「…あ…お帰り……約束通り、ユニフォームも…着たぞ……」

あまりに見つめられ過ぎて恥ずかしさで俯いていると、ゆっくりと悠斗がやってきて顎を掴まれ上を向かされた。

………あ…まただ。
………金木犀の香りが強くなってる………?

「…違うだろ?……アキラ……」

「…え…?」

悠斗の瞳のオレンジ色が濃く揺れる。 

このオレンジ………俺……好き…かも…

「お帰り『なさいませ』だろ?佐奈田どういう指導をしたの?」


__はい?もう始まってんの?__


「えっと…悠…斗…?」

「悠斗……だよ…アキラ…」

「悠斗……様…?」

「良い子だね…あと…は……っと。」

「……っ…あっ…!」

耳元で囁やきながら尻を強めに掴まれて背筋を触られる。
着慣れない服を着た緊張からか、いつもより身体が反応してるんだけどっ!
俺…耳だけと思ってたのに…こんなに反応しやすかったっけ⁉

「背筋が…伸びてないね……お尻にも…力…入れて……そう……良いね。姿勢は大事って佐奈田は言わなかった?あ、もしかしてアキラ…体幹…弱い人?」

今、快感…って言った?!……いやいや、体幹…だよなっ!

「…ん……ふっ……ぁ……」

体幹がしっかりしてないと確かに身体がすぐにフラフラしてしまう。
それは分かってる。
でも…姿勢を正す指導に腹筋とか…あと腹横筋あるのかって…際どい所触るし…そこっ……筋肉チェックする場所じゃね~だろっ!

「やっ…そ…こっ……あぁんっっ!」

悠斗は指導…してくれてんの?
「始め」って言ったらするんじゃね~の?

やっぱりBLだし………告白されたし…
でも…嫌な事しないって…

「やぁっ…だぁっ…ってぇぇ……っ!」

…優しく触ったり少し強く触られたり…あちこち触るから位置によってザワッとする…ダメだ……混乱して考えが…まとまらない…

「…まだ…ご奉仕ぃ…始まってな…っ…はっ…んんっ…」

背骨の感じる所を強く押されて身体が反れる。

「そうそう胸を張ってね。」

片手で反り過ぎないように背中を支えながら胸元に手を伸ばしてきた。

…服越しだけど…そこっ…乳首じゃんっっ。

「触り方が…やら…し…いぃ…っ!嫌な…事…しないって…おまっ…ワザとだろぉ!」

涙目になって悠斗に訴える。

「違うよぉ…姿勢の指導…だよ?…大好きな人に指導するのは…力が入っちゃうかも…あと…ご奉仕も……もちろん……指導するよ♡」

やっぱりそっちのご奉仕かぁぁいっ!
気付いた時にはもう遅い。
どこのエロ動画だよぉっ!

「今までの相談で聞いた事…フル活用するって…言った…よねっ……んっ…」

悠斗が腰を引き寄せて首筋に顔を近付けると唇が当たる。

「ゴメンね…ちょっと…だけ…」
 
今度は軽くじゃない。

…チュ…チュッ…

少しずつ首筋にキスを落とされながら耳にワザとキスの音を聞かされた。

「んぅっ……音…ぉ……や…だっ…ぁ…」

「感じる事は…嫌な事じゃ……ないでしょ…?可愛い…声…もっと…聞かせて………チュッ。」

ヤバ…いっ!音ってこんなに感じやすいのか?
それに、気が付いたら首のタイとか外されてる?!
もうっ!これホントに指導じゃないじゃん!!
プツッ…ッとシャツのボタンを外された。
少し開いた胸元。
鎖骨が少し見えた時、悠斗の息を飲む声がした。


ジュッ…ッ!


本でしか読んだ事のない音がして、小さな甘い痛みが全身を駆ける。

「ひゃぅっ!」

「可愛い……ねぇ…アキラ…キス……して…いい…?」

「……っ!それは…っ‼」

身体を捻って逃げようとしたが、気が付いたら壁際に追いやられていたので逃げ場がない。

「フフッ……あ…ちょっと今ので…ここ……んっ…反応したね…っ」

トンッ…と背中に壁が当たり、足の間に悠斗の太腿が入ってきてグリッ…と、股関を刺激した。

「ひぁっ……ぁんっ!……っ…お…前っ…何ぃっ?いい加減にぃ……っ!」

後頭部に優しく悠斗の手が回る。

…キス…される……っ?!

顔が近付いてくる悠斗。

………大好きな甘い金木犀の香り………

甘い香りの甘い顔…俺は…悠斗を拒めない……
あれ?…俺……悠斗の事……好きだから…拒めないのかな…?

「…ゆ…ぅ……っ…」

悠斗の事は嫌いじゃない…ゲームでは一番大好きで………
えぇ?!…好きだけどっ…恋愛のだからこんなに流されるの…?
BL読んでたら分かるはずじゃん…いや……やっぱり現実とは違うはずだよな…いやいや……でも……

「……アキ…ラ……」

ぐるぐる考えてしまう…ダメだ……考えられない……

唇が重なりそうになった時、どこからか全力疾走してくるありえない音が聞こえてきた。
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