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「……やっちゃった……?」
「レイチェル、大丈夫っ⁉」
私達の声を聞いてランスが飛び出してきた。
「私は大丈夫…それより……」
「……ぅっ……お前……」
ゆっくりと背中を擦りながら起き上がったその人は金髪碧眼のイケメン。
へぇ、こんな小さな街に王子様っぽい人いるんだ。
「ひゃあっ⁉」
「あっ!レイチェル、この人…‼」
ランスが私に手を伸ばそうとした所で王子っぽい人に腕を掴まれた。
「離せぇっ!このっ…変た「レイチェルッ!この人王子様ぁぁっっ‼」
変態っ!と空いた片方の手を拳にして殴ろうとしたらランスに全力で止められた。
……何?王子っぽいじゃなくて……正真正銘の王子様…だと…⁉
「ひゃぁぁぁ!もも申し訳ございませんっっ‼」
でかしたランスッ!もう少しで重罪を犯すところだったぁぁぁぁ‼
「いやっ!そんな所も良いなっ‼」
「…………え………ちょっと……」
ドン引きなんですけど………王子…まさかのドM属性……?
「おまっ……ちょっと勘違いしてるだろっ!俺は…」
___グゥゥゥゥゥゥゥ!!!___
わぉ、爆音な腹の虫☆
「……王子……お食事は……?」
「………あぁ…共の者とはぐれてな……食ってない……」
「クスッ…それでは王宮の物程上質なお料理をお出し出来ませんが、宜しければウチの食堂でお召し上がりになりませんか?」
ランスがクスクスと笑いながら、真っ赤になって俯いていた王子にそう言って手を差し伸べた。
「…あぁ……そこまで言うなら……頂こう……」
王子がランスの手を取って立ち上がる。
……いやぁぁぁぁんっ!何?このトゥンク♡なシーン‼私立ち会った?立ち会っちゃったっ??これって恋の始まりぃっっ⁉
「………おい、お前…」
「…ランス…呼んでるよ♡」
「いや、違う。隣のお前だ……お前……名前は……?」
「え、私?いやぁ~…モブが名乗るなんてぇ。」
「そうか…モブって言うのか…変わった「いえ、レイチェルと申しますぅっ!」」
萌えてる場合じゃなかった。
相手は王子、気を引き締めねばっ!
えっと…会社で例えるなら…取引先の社長…みたいなもんかな……?
取り敢えずは転生前のスキルをフル活用して背筋を伸ばして笑みを作る。
「この度は大変失礼致しました。私、この通りのパン屋の娘のレイチェルと申します。この様な場所にまさか王子様がご訪問されるとは露知らず…突然のご無礼をお許し下さいませ。」
パンツスタイルだし…片膝ついて挨拶&謝罪で良いよねぇぇ?
………許さんっ!…とか言われたらどうしようぅぅぅ。
「レイチェル?………私…?…お前……女なのか⁉」
「えぇ、私…こう見えて女でございます。武術に関しては…護身と申しますか…やはりか弱い女の身ですので…」
転生前に覚えたエセ武術とは言えない。
私が女と分かって王子、固まってるよ。
いやはやゴメンネ~☆
「取り敢えず…お腹も空いていらっしゃますし、お食事をいかがですか?」
ランスが営業スマイルで助け舟を出してくれて王子様を厨房へ連れて行った。
「おぅ、どうした?やけに外が騒がしかった……⁉どうしたんだ?その子、怪我でもしたのか?」
___グゥゥゥゥゥゥゥ…___
「この通り、店の裏口でお供の人とはぐれてお腹が空いて動けなくなってたみたい。」
「ウフフ…あらあら、お腹をこんなに空かせて丁度私達も休憩だし…まかないで良ければご一緒にいかがかしら?」
ランスのお父さんとお母さんは王子と気付かず、どこかの貴族の子どもが迷子になったと勘違いをしている様だ。
オーラはそこそこあるが、着ている服も貴族っぽい服だしなぁ。
「…共の者に持たせているので……その…金を持ち合わせていないんだが……」
「そんなの良いわよ~。一緒に食べましょ♪お金は…そうねぇ…また今度、ウチの営業中に来てたくさん注文してくれた時で良いわ♡」
「アハハ、そうだな。今日のはまかないだからな。」
2人の言葉に王子は少し考えた後「ありがとう」と小さく答えた。
「じゃぁ、今日のまかないは卵が少し残ったからオムレツと今日のスープにしたよ。」
「やった♪おじさんのオムレツ好き~。」
ホカホカのまかないを出されて王子の目が輝く。
「貴族のご子息には…物足りないかな?」
「いや…こんな温かい料理…初めてだ…」
「ウフフ、それなら早く温かい内に食べなきゃね。」
「……あぁ。」
「じゃぁ、いただきま~す!」
う~ん…
やっぱり王子ともなると色々あるのかな?
でも、温かい料理は温かい方が美味しいよねぇ。
「ねぇ…ランス……」
おじさんやおばさんが王子と話している間にコソッとランスに話しかけた。
「おじさん達に王子って言わなくて良いの?」
「う~ん…王子様が自分の素性を話さないのは城下を見る為に来たかもだし…取り敢えずは内緒にしておいた方が良いんじゃないかな。」
……その可能性はあるか。
「何でランスは分かったの?」
「あぁ……前に先生に見せてもらったというか…」
「先生に?」
「うん、小さな肖像画をね。」
ポストカードみたいなもんかな?
「ふ~ん…」
先生ねぇ…いつの間に…
………先生✕ランスか………悪くないな……
頭の中で先生とイチャコラしながら見るランス…悪くない……
「……ねぇ…さっきもだけど……レイチェル…凄く極悪な顔になってるよ…まぁ…そんな極悪な顔も可愛いけどね~。」
2人でコソコソ話していたら王子が話に入ってきた。
「お前ら…は……その……恋人同士……なのか…?」
「「……は?」」
王子の言葉に2人でキョトンとしてしまった。
「アッハッハ!ありえない‼」
「無いですねぇ!」
2人で大笑いしてしまった。
ランスには私の萌になってもらうんだから有り得ない!
「恋人と言うよりは兄弟ですね。」
「アンタッ!私女だっちゅーの‼」
ドスッ!っと脇腹に突っ込み代わりに一発キメた。
「……ウッ!……そう…ぃう…所……だよ…っっ!」
蹲るランスを見て少しホッとする王子がいた。
うんうん…王子、私はランスの相手じゃないから安心してね。
ランスはフリーだよ♡
フフフ……王子✕ランス?ランス✕王子……?
どちらにせよ………萌えるっ!
「レイチェル、大丈夫っ⁉」
私達の声を聞いてランスが飛び出してきた。
「私は大丈夫…それより……」
「……ぅっ……お前……」
ゆっくりと背中を擦りながら起き上がったその人は金髪碧眼のイケメン。
へぇ、こんな小さな街に王子様っぽい人いるんだ。
「ひゃあっ⁉」
「あっ!レイチェル、この人…‼」
ランスが私に手を伸ばそうとした所で王子っぽい人に腕を掴まれた。
「離せぇっ!このっ…変た「レイチェルッ!この人王子様ぁぁっっ‼」
変態っ!と空いた片方の手を拳にして殴ろうとしたらランスに全力で止められた。
……何?王子っぽいじゃなくて……正真正銘の王子様…だと…⁉
「ひゃぁぁぁ!もも申し訳ございませんっっ‼」
でかしたランスッ!もう少しで重罪を犯すところだったぁぁぁぁ‼
「いやっ!そんな所も良いなっ‼」
「…………え………ちょっと……」
ドン引きなんですけど………王子…まさかのドM属性……?
「おまっ……ちょっと勘違いしてるだろっ!俺は…」
___グゥゥゥゥゥゥゥ!!!___
わぉ、爆音な腹の虫☆
「……王子……お食事は……?」
「………あぁ…共の者とはぐれてな……食ってない……」
「クスッ…それでは王宮の物程上質なお料理をお出し出来ませんが、宜しければウチの食堂でお召し上がりになりませんか?」
ランスがクスクスと笑いながら、真っ赤になって俯いていた王子にそう言って手を差し伸べた。
「…あぁ……そこまで言うなら……頂こう……」
王子がランスの手を取って立ち上がる。
……いやぁぁぁぁんっ!何?このトゥンク♡なシーン‼私立ち会った?立ち会っちゃったっ??これって恋の始まりぃっっ⁉
「………おい、お前…」
「…ランス…呼んでるよ♡」
「いや、違う。隣のお前だ……お前……名前は……?」
「え、私?いやぁ~…モブが名乗るなんてぇ。」
「そうか…モブって言うのか…変わった「いえ、レイチェルと申しますぅっ!」」
萌えてる場合じゃなかった。
相手は王子、気を引き締めねばっ!
えっと…会社で例えるなら…取引先の社長…みたいなもんかな……?
取り敢えずは転生前のスキルをフル活用して背筋を伸ばして笑みを作る。
「この度は大変失礼致しました。私、この通りのパン屋の娘のレイチェルと申します。この様な場所にまさか王子様がご訪問されるとは露知らず…突然のご無礼をお許し下さいませ。」
パンツスタイルだし…片膝ついて挨拶&謝罪で良いよねぇぇ?
………許さんっ!…とか言われたらどうしようぅぅぅ。
「レイチェル?………私…?…お前……女なのか⁉」
「えぇ、私…こう見えて女でございます。武術に関しては…護身と申しますか…やはりか弱い女の身ですので…」
転生前に覚えたエセ武術とは言えない。
私が女と分かって王子、固まってるよ。
いやはやゴメンネ~☆
「取り敢えず…お腹も空いていらっしゃますし、お食事をいかがですか?」
ランスが営業スマイルで助け舟を出してくれて王子様を厨房へ連れて行った。
「おぅ、どうした?やけに外が騒がしかった……⁉どうしたんだ?その子、怪我でもしたのか?」
___グゥゥゥゥゥゥゥ…___
「この通り、店の裏口でお供の人とはぐれてお腹が空いて動けなくなってたみたい。」
「ウフフ…あらあら、お腹をこんなに空かせて丁度私達も休憩だし…まかないで良ければご一緒にいかがかしら?」
ランスのお父さんとお母さんは王子と気付かず、どこかの貴族の子どもが迷子になったと勘違いをしている様だ。
オーラはそこそこあるが、着ている服も貴族っぽい服だしなぁ。
「…共の者に持たせているので……その…金を持ち合わせていないんだが……」
「そんなの良いわよ~。一緒に食べましょ♪お金は…そうねぇ…また今度、ウチの営業中に来てたくさん注文してくれた時で良いわ♡」
「アハハ、そうだな。今日のはまかないだからな。」
2人の言葉に王子は少し考えた後「ありがとう」と小さく答えた。
「じゃぁ、今日のまかないは卵が少し残ったからオムレツと今日のスープにしたよ。」
「やった♪おじさんのオムレツ好き~。」
ホカホカのまかないを出されて王子の目が輝く。
「貴族のご子息には…物足りないかな?」
「いや…こんな温かい料理…初めてだ…」
「ウフフ、それなら早く温かい内に食べなきゃね。」
「……あぁ。」
「じゃぁ、いただきま~す!」
う~ん…
やっぱり王子ともなると色々あるのかな?
でも、温かい料理は温かい方が美味しいよねぇ。
「ねぇ…ランス……」
おじさんやおばさんが王子と話している間にコソッとランスに話しかけた。
「おじさん達に王子って言わなくて良いの?」
「う~ん…王子様が自分の素性を話さないのは城下を見る為に来たかもだし…取り敢えずは内緒にしておいた方が良いんじゃないかな。」
……その可能性はあるか。
「何でランスは分かったの?」
「あぁ……前に先生に見せてもらったというか…」
「先生に?」
「うん、小さな肖像画をね。」
ポストカードみたいなもんかな?
「ふ~ん…」
先生ねぇ…いつの間に…
………先生✕ランスか………悪くないな……
頭の中で先生とイチャコラしながら見るランス…悪くない……
「……ねぇ…さっきもだけど……レイチェル…凄く極悪な顔になってるよ…まぁ…そんな極悪な顔も可愛いけどね~。」
2人でコソコソ話していたら王子が話に入ってきた。
「お前ら…は……その……恋人同士……なのか…?」
「「……は?」」
王子の言葉に2人でキョトンとしてしまった。
「アッハッハ!ありえない‼」
「無いですねぇ!」
2人で大笑いしてしまった。
ランスには私の萌になってもらうんだから有り得ない!
「恋人と言うよりは兄弟ですね。」
「アンタッ!私女だっちゅーの‼」
ドスッ!っと脇腹に突っ込み代わりに一発キメた。
「……ウッ!……そう…ぃう…所……だよ…っっ!」
蹲るランスを見て少しホッとする王子がいた。
うんうん…王子、私はランスの相手じゃないから安心してね。
ランスはフリーだよ♡
フフフ……王子✕ランス?ランス✕王子……?
どちらにせよ………萌えるっ!
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