95 / 105
94
しおりを挟む
最後のブーケトスは俺が知ってる花嫁が来賓客に背を向けて投げるのではなく、かなり激しいものとなった。
「リオ、ジルコン。」
「はい。」
「何だ?」
コーラルに手招きされて近寄ると、コーラルがリボンを外して2束になったブーケを俺とジルコンに手渡した。
「はい。ガーネットの分は、2人に分けてって言われたから…」
「えぇ、パールとベリーから聞いたけど私は辞退するわ。」
「あ、では…私から説明しますね。」
ベリーが俺達の間に入って説明してくれた。
「実は、私の転生前の世界の結婚式ではブーケトスという儀式があって、今回の花嫁が持っていたブーケを受け取ると次の結婚は貴方ですよっていうおまじない…?…みたいなことがあって…あ、本当は花嫁が来賓客に背を向けて誰に渡るか分からないように遠くに投げるんですけどね。」
「…へぇ…遠くに投げる…ねぇ…」
「えぇ、投げたブーケを受け取れば、次の結婚は確実…って、結構殺気立つこともあるとかないとか…って…ジルコンさん…顔、怖い…」
「フフフ……そうか…ちょうど良い…オニキス。」
「ジルコン?…っ…っっ⁉」
___ズシャアッ!___
「取ぉってこぉぉぉいっ‼︎」
___ブォンッ‼︎…キラッ…___
「ジルコンッ⁈」
片足を高々と上げ、大きく振りかぶって力いっぱい花束を投げた……何か…すげー音もしたよな。花束大丈夫だろうか…しかもどこに行ったか分からなくなってるし。
「おっほぉ~、凄~い♪」
「流石はジルコン、魔力も込めたな。」
「……っ…ジルコン。」
「さぁ…次の花嫁となるための花束が飛んでいった。俺との結婚はその花束を持って帰ったら考えてやろう。」
いや、ベリーの言葉を聞いてなかったのか?
投げるのは現花嫁であって、未来の花嫁じゃねぇだろ。
「全く貴方は次から次へと…その言葉…忘れないで下さいよ。アウィン、コーラル…申し訳ないが俺はこれで失礼する…幸せにな。」
あぁぁ…オニキスも聞いちゃいない…
「…うん…ありがとう。」
「フッ、お前ならすぐ見つけられるだろうが…気をつけて行けよ。」
「止めなくて良いのか?」
「良いんじゃないか、お前は投げないんだろ?」
「それも…そう…と、見せかけてぇっ…!」
___ブンッ!___
「甘いなっ!スノウッ‼︎」
『かしこまりましたっ、我が主っっ‼︎』
___パシィッッ‼︎___
空高く投げた途端、あっさりと飛び出したスノウにキャッチされた。
「あ~…スノウがキャッチしちゃったかぁ…」
「ダメですね…それ…」
「えぇ、ダメなのか⁈」
「ジルコンだって、未来の旦那様が取りに行ったんでしょ?でしたらベリル様が取りに行かなきゃねぇ。」
「そうですね。いくら契約しているフェンリルとはいえ…ご本人じゃなきゃねぇ…」
「えぇぇぇ…リオォォ…」
「えぇいっ、情けない顔でこっちを見るなっ!」
「クスクス…面白いもの見れたわね。」
「あぁ、全くだ。譲った甲斐があったというものだな。」
こうして笑いと楽しさで溢れた雰囲気で締めくくり、アウィンとコーラルの結婚式は大成功を収た。
次は俺達の身内での式となる。
************************
あれからベリルにコーラルみたいな衣装なら身内の式は絶対にしないと言ったら渋々だが了解してくれて、オニキスは3日後に少し疲れた顔をして戻って来た。
なんでも山を2つ程越えた場所にあったらしい。精霊の力を借りなければ見つけられなかっただろうな。
そして、嫁ぐ準備と共に少しずつ俺の荷物とベリルの荷物を隣国へ送っているんだけど…長年愛用しているものが側にないのが慣れてないのか、他人の部屋に居るような気分になる。
それに……
___コンコン___
「リオ、この装飾品なんだが……っ…どうした?」
「……?」
ジルコンが慌てて俺に向かって来るのが分かる…分かるけど…何で視界がボヤけてんだろ…目が悪くなったのかなぁ。
「…あれ…俺…」
泣いてる?
気付くと頬に涙が伝っていた。
「本当にどうした、気分でも悪いのか?」
「…え…いや…何で…」
___ギュッ___
ジルコンが俺を引き寄せて抱き締めると、何故か身体から力が抜けていった。
「…お前…嫁ぐの嫌なのか?もしそうなら今言っておけ。俺がどうにかするから。」
「え…違…」
「じゃぁ、何で泣いてるんだ?」
「嫁ぐのは嫌じゃないんだ…」
……あ、そうか…俺…
「ここを…家族から離れるのが…寂しいんだ。」
1つ1つ自分の荷物を隣国へ送る度、いつも見ていた部屋の景色が無くなっていく。
1つ1つ送る度、もうここは自分の居場所ではなくなるんだと思い知らされてたんだ。
だから…寂しかったんだ。
「フフッ…バカだなぁ…」
「…バカって…何だよっ。」
「嫌になったらいつでも戻って来たら良いんだよ。隣国の妃?んなもん、俺にとっちゃヘリオドール・フォスターはフォスター家の可愛い子息で俺の大事な家族だよ。この部屋だってお前がいつ戻ってきても良いように隣国に送った分はまた用意してるから。あっちで使わないなら送り返してくれたら良い。なんならそれを理由に里帰りしてこい。」
本来嫁ぐなら新しいものを持って行くか、隣国の王家からも何も持たずに来てくれても良いとも言われている。
俺の愛用品を送ってくれているのは、少しでも隣国で不安な思いをしなくて良いようにジルコンが手配してくれたのだ。
「……ジルコン…」
「…な…だから…泣くな。」
「……うん…」
「ガーネットもだぞ~。」
「…あら、バレちゃったわね。」
「パールもいるだろ?」
「あぁぁあんっ、もうちょっと見たかったのにぃっ!」
「やかましいわ。」
顔を上げると扉は開かれたままで、ジルコンに呼ばれてひょっこりとガーネットとパールが顔を出した。
「昨日学園で兄様を見掛けた時に少し寂し気な表情だったって、ロードから聞いたから…」
「ごめん、心配掛けちゃったよな。」
「ううん、私だって国内でも寂しく思ってしまったもの。私はパールが付いて来てくれるけど、兄様は誰が付いて来てくれるの?」
「…あ~…誰だろう…」
ジルコンがオニキスと結婚すると決まってからも色々と父上が探してくれてはいるが、ジルコンが認めないんだよなぁ。
「大事なリオを俺より弱い奴に任せる訳がないだろう?」
…コイツ…自分の力量をどれだけ軽く見てるんだ?
「せめてラリマーかタイガくらいないとな。」
「くらい…ってお前、王族に謝ってこい。」
あの2人は騎士団の中でも特別だぞ。
んなもん、この国中で探してもいないだろ?
___ギュゥッ___
「何…んっ…苦し…っ…」
「分かった…俺も少し考えるから…」
そっか、やっとハードル下げる気になったんだな。
苦しいと訴えたせいか少し力が緩んだので顔を上げると、優しい微笑んでくれるジルコンがいた。
「リオ、ジルコン。」
「はい。」
「何だ?」
コーラルに手招きされて近寄ると、コーラルがリボンを外して2束になったブーケを俺とジルコンに手渡した。
「はい。ガーネットの分は、2人に分けてって言われたから…」
「えぇ、パールとベリーから聞いたけど私は辞退するわ。」
「あ、では…私から説明しますね。」
ベリーが俺達の間に入って説明してくれた。
「実は、私の転生前の世界の結婚式ではブーケトスという儀式があって、今回の花嫁が持っていたブーケを受け取ると次の結婚は貴方ですよっていうおまじない…?…みたいなことがあって…あ、本当は花嫁が来賓客に背を向けて誰に渡るか分からないように遠くに投げるんですけどね。」
「…へぇ…遠くに投げる…ねぇ…」
「えぇ、投げたブーケを受け取れば、次の結婚は確実…って、結構殺気立つこともあるとかないとか…って…ジルコンさん…顔、怖い…」
「フフフ……そうか…ちょうど良い…オニキス。」
「ジルコン?…っ…っっ⁉」
___ズシャアッ!___
「取ぉってこぉぉぉいっ‼︎」
___ブォンッ‼︎…キラッ…___
「ジルコンッ⁈」
片足を高々と上げ、大きく振りかぶって力いっぱい花束を投げた……何か…すげー音もしたよな。花束大丈夫だろうか…しかもどこに行ったか分からなくなってるし。
「おっほぉ~、凄~い♪」
「流石はジルコン、魔力も込めたな。」
「……っ…ジルコン。」
「さぁ…次の花嫁となるための花束が飛んでいった。俺との結婚はその花束を持って帰ったら考えてやろう。」
いや、ベリーの言葉を聞いてなかったのか?
投げるのは現花嫁であって、未来の花嫁じゃねぇだろ。
「全く貴方は次から次へと…その言葉…忘れないで下さいよ。アウィン、コーラル…申し訳ないが俺はこれで失礼する…幸せにな。」
あぁぁ…オニキスも聞いちゃいない…
「…うん…ありがとう。」
「フッ、お前ならすぐ見つけられるだろうが…気をつけて行けよ。」
「止めなくて良いのか?」
「良いんじゃないか、お前は投げないんだろ?」
「それも…そう…と、見せかけてぇっ…!」
___ブンッ!___
「甘いなっ!スノウッ‼︎」
『かしこまりましたっ、我が主っっ‼︎』
___パシィッッ‼︎___
空高く投げた途端、あっさりと飛び出したスノウにキャッチされた。
「あ~…スノウがキャッチしちゃったかぁ…」
「ダメですね…それ…」
「えぇ、ダメなのか⁈」
「ジルコンだって、未来の旦那様が取りに行ったんでしょ?でしたらベリル様が取りに行かなきゃねぇ。」
「そうですね。いくら契約しているフェンリルとはいえ…ご本人じゃなきゃねぇ…」
「えぇぇぇ…リオォォ…」
「えぇいっ、情けない顔でこっちを見るなっ!」
「クスクス…面白いもの見れたわね。」
「あぁ、全くだ。譲った甲斐があったというものだな。」
こうして笑いと楽しさで溢れた雰囲気で締めくくり、アウィンとコーラルの結婚式は大成功を収た。
次は俺達の身内での式となる。
************************
あれからベリルにコーラルみたいな衣装なら身内の式は絶対にしないと言ったら渋々だが了解してくれて、オニキスは3日後に少し疲れた顔をして戻って来た。
なんでも山を2つ程越えた場所にあったらしい。精霊の力を借りなければ見つけられなかっただろうな。
そして、嫁ぐ準備と共に少しずつ俺の荷物とベリルの荷物を隣国へ送っているんだけど…長年愛用しているものが側にないのが慣れてないのか、他人の部屋に居るような気分になる。
それに……
___コンコン___
「リオ、この装飾品なんだが……っ…どうした?」
「……?」
ジルコンが慌てて俺に向かって来るのが分かる…分かるけど…何で視界がボヤけてんだろ…目が悪くなったのかなぁ。
「…あれ…俺…」
泣いてる?
気付くと頬に涙が伝っていた。
「本当にどうした、気分でも悪いのか?」
「…え…いや…何で…」
___ギュッ___
ジルコンが俺を引き寄せて抱き締めると、何故か身体から力が抜けていった。
「…お前…嫁ぐの嫌なのか?もしそうなら今言っておけ。俺がどうにかするから。」
「え…違…」
「じゃぁ、何で泣いてるんだ?」
「嫁ぐのは嫌じゃないんだ…」
……あ、そうか…俺…
「ここを…家族から離れるのが…寂しいんだ。」
1つ1つ自分の荷物を隣国へ送る度、いつも見ていた部屋の景色が無くなっていく。
1つ1つ送る度、もうここは自分の居場所ではなくなるんだと思い知らされてたんだ。
だから…寂しかったんだ。
「フフッ…バカだなぁ…」
「…バカって…何だよっ。」
「嫌になったらいつでも戻って来たら良いんだよ。隣国の妃?んなもん、俺にとっちゃヘリオドール・フォスターはフォスター家の可愛い子息で俺の大事な家族だよ。この部屋だってお前がいつ戻ってきても良いように隣国に送った分はまた用意してるから。あっちで使わないなら送り返してくれたら良い。なんならそれを理由に里帰りしてこい。」
本来嫁ぐなら新しいものを持って行くか、隣国の王家からも何も持たずに来てくれても良いとも言われている。
俺の愛用品を送ってくれているのは、少しでも隣国で不安な思いをしなくて良いようにジルコンが手配してくれたのだ。
「……ジルコン…」
「…な…だから…泣くな。」
「……うん…」
「ガーネットもだぞ~。」
「…あら、バレちゃったわね。」
「パールもいるだろ?」
「あぁぁあんっ、もうちょっと見たかったのにぃっ!」
「やかましいわ。」
顔を上げると扉は開かれたままで、ジルコンに呼ばれてひょっこりとガーネットとパールが顔を出した。
「昨日学園で兄様を見掛けた時に少し寂し気な表情だったって、ロードから聞いたから…」
「ごめん、心配掛けちゃったよな。」
「ううん、私だって国内でも寂しく思ってしまったもの。私はパールが付いて来てくれるけど、兄様は誰が付いて来てくれるの?」
「…あ~…誰だろう…」
ジルコンがオニキスと結婚すると決まってからも色々と父上が探してくれてはいるが、ジルコンが認めないんだよなぁ。
「大事なリオを俺より弱い奴に任せる訳がないだろう?」
…コイツ…自分の力量をどれだけ軽く見てるんだ?
「せめてラリマーかタイガくらいないとな。」
「くらい…ってお前、王族に謝ってこい。」
あの2人は騎士団の中でも特別だぞ。
んなもん、この国中で探してもいないだろ?
___ギュゥッ___
「何…んっ…苦し…っ…」
「分かった…俺も少し考えるから…」
そっか、やっとハードル下げる気になったんだな。
苦しいと訴えたせいか少し力が緩んだので顔を上げると、優しい微笑んでくれるジルコンがいた。
0
お気に入りに追加
376
あなたにおすすめの小説
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。

今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿

【完結】試練の塔最上階で待ち構えるの飽きたので下階に降りたら騎士見習いに惚れちゃいました
むらびっと
BL
塔のラスボスであるイミルは毎日自堕落な生活を送ることに飽き飽きしていた。暇つぶしに下階に降りてみるとそこには騎士見習いがいた。騎士見習いのナーシンに取り入るために奮闘するバトルコメディ。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる