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___リーンゴーン…___
今日はアウィンとコーラルの身内だけの結婚式、一族の式はもう少し先だが学園に在籍しているみんなにまだゆとりのある今を選んだ。
卒業後は王族へ嫁ぐガーネットと俺、騎士団へと入団が決定したオニキス…そして卒業後は更に忙しくなるロードとベリル。ジルコンも俺の卒業後は俺を送り出す準備で忙しくなるので今のタイミングでしようとなった。
…ジルコンとオニキスは卒業後すぐ…ではなく、俺とガーネットが結婚しないと話にならないと言っているらしい。
モルダ様が「まだお庭でするのは寒いでしょ?せっかくなら王宮ですれば良いのよ、ここなら寒くないでしょ?」と、年中暖かい王宮の中庭を開放してくれたので、今日は勤務中のラリマーやタイガも警護という名目で式に参加していた。
「……ハァァァ…眼っ…福…♡」
「えぇ…我が生涯に一片の悔い無し…よ♡」
「…意味わかりませんけど、グッと来る言葉ですねぇ♡」
パールとベリーは庭に作られたバージンロードを歩く2人に釘付けだ。
「なぁ…お前もあぁいう服を着ないか?」
「着るわけないだろ馬鹿野郎。」
あれはスタイルが抜群に良いコーラルだから似合うんであって、俺には似合わないと思う。
「へぇ、あのデザインはベリー様の提案?」
タイガが少し驚いた様にラリマーに聞いていた。
2人共全体的に大人っぽくて…コーラルに至ってはちょっと色っぽいデザインだもんなぁ…
「フフッ、ベリー様は可愛いだけじゃないんだよなぁ♪」
「…お前、何か悪い顔してるぞ。」
「え?そうかなぁ。」
あれからラリマーとベリーは更に仲が良くなっている気がする。
俺達がコソコソと話している間にアウィンとコーラルは司祭の待つ祭壇の前へと歩いて行った。
今日の式の進行は転生前の人前式みたいなイメージとベリーから聞いていたけど…
___サァァァ…___
「ぁ…っ…」
コーラルの驚いた声に続いて、俺の周りで感嘆の声が上がる。
「「あ゛ぁん゛っ⁈」」
「まぁ…」
「ほぉ…」
「へぇ…」
「……」
「おぉ~…絶景~。」
「確かに厳戒態勢を敷くはずだよなぁ。」
確かにアウィンとベリルがやたらと身内だけと強調するのはこれだったのかと理解出来たが、いやいや…ラリマーとタイガ、何のんびり言ってんだよっ!
オニキスなんて、目を逸らすのも忘れて顔を真っ赤にしてるじゃないか‼︎
軽く風が舞い、コーラルの上半身を包んでいたベールが少しなびいて背中が少し見えた……
見えたんだが…あれ、布の色じゃねぇよな⁈
ちょっとどころか、かなり色っぽいデザインじゃねぇか!
「「ギャァァァァア‼︎」」
「…おっ…と…」
パールとベリーは断末魔の叫びと共に鼻に手を当て、風で背中が見えて少し恥ずかしがるコーラルに優しくベールを掛け直すアウィン。
やっぱり、肌の色じゃねぇかよっ!
「このデザインにして良かった…綺麗だ…コーラル…」
「…やっぱりちょっと恥ずかしいよ…バカ…」
企画はベリーとパールだが、アウィンとベリルともよく打ち合わせをしていた。
全員一緒に揃う事がなかなかなかったため、衣装についてはそれぞれで考えるとなっていたのだが…アウィンは転生前の結婚式で着る新郎に似たタキシードだが、コーラルは…
前から見たら確かにタキシードだけど、上半身を包んでるベールがめくれたら背中がぱっくり開いてんだけど!
一応、布らしきもんはあるんだよ?
シースルーというかレースというか…いやぁ…髪を結い上げてるからさぁ…ベール羽織ってると見えな……いや、意味ねぇな。
コーラル、頬染めて照れてる前に怒って良いんだぞっ!
「うん、実際着てるの見ると…エロいな。」
「はい、そこ。心の声漏れてるから。」
さっきからベリルがコーラルのデザインを熱い眼差しで見ている。
普通ならここでヤキモチでも妬いたら可愛いんだろうが…
「…フッ…あれをこうして…そうか…動くとそうなるのか…なら…」
ヤキモチを妬く暇もなく、俺を想像しながら熱い視線を送っているのが分かった。
「お前なぁ…前にアウィンと真剣に何を話しているのかと思えば…」
久々にみんな揃って打ち合わせが出来た日、打ち合わせする部屋へ行ったら先に来ていたアウィンとベリルが真剣な顔をしながら布を手にあ~だこ~だと話していた。
花が…とか、ここは透け感が…とか言ってるし、俺の顔を見て話が終わったのでサプライズでも仕掛けてくるのかと思ったが…
「え?もちろん、お前とコーラルの衣装だが?」
こんなサプライズはいらない。
「よくコーラルも許したな。」
「あぁ、案外アイツもノリノリだったぞ?」
「ノリノリって…」
マジか⁈
しかも…サプライズでもない…だと⁈
当日衣装を見たらこれしか無かった…とかじゃないのかよっ!
「まぁ、俺達身内だけの式限定の衣装だし…一族の正式な式は堅苦しいからな。」
「確かにそうだけどさ。」
「あと…何かベリーからの提案で…ぶ~けぇ…としゅ…?」
…ぶ~けぇ…としゅ……?
「あ、ブーケトスか。」
「そうそう…ん…何で知ってんだ?」
「…っ…あっ、いやっ…ベリーから聞いたことあったようなって思ってさ。」
そうだ、俺…ベリルに転生者だってまだ話してなかった。
…俺…話さなくて良いのかな…いや…ダメだろ…
「そうか、じゃあ説明しなくても大丈夫だな。実はこの式もベリーの話を参考にしたんだが、そのブーケ…トス?…それもここでしようってなったんだよ。」
「そうか…」
「リオ?」
「……あっ…ごめん、何?」
「どうしたんだ、大丈夫か?」
___シャン🎵___
ベリルが俺の頬に手を添えようとした時、高らかに鈴の音が鳴った。
「今日の善き日に2人の歩む人生に幸在らんことを…」
さっきまで鼻血を止めようと悶絶していたベリーが真面目な顔をしていつの間にか司祭と交代して鈴を鳴らし始め、パールはその横で鞘に収めた短剣を持って控えていた。
「始まったな…」
これは式の打ち合わせに無かった事なのか、俺と同じ表情でコーラルも戸惑っている。
「…これって…」
「あぁ、これは俺とアウィンがベリーに頼んだんだ。正式な服装でなくて良いから出来たら聖女の祝福をもらえないかってね。」
___シャラララララ……___
「天の神々…精霊の皆様へお願い申し上げます。」
言葉より気持ちの方が重要だとバニラの教えもあって、今回の祝福もベリーの心からの祝いの言葉なのだろう。
「どうか私の大切な人達の幸せが1日でも長く続きますよう……そして……沢山の笑顔溢れる日々を送れますよう…」
___シャンッッ‼︎___
「バニラッ、スノウッッ‼︎」
『ハッ!』
『はぁい♪』
___サァァァァァア!___
さっきより強い流れの風なのに俺達の服が少しも乱れる事はない。
バニラが起こしただろう風と共にスノウが起こした雪の結晶が風に乗って光に反射し、キラキラと中庭を踊るように舞っていった。
「強い向かい風の様に人生の歩みが困難な時、この聖女の祝福により軽やかな追い風に変わるよう…」
そう言うとベリーはパールから短剣を受け取り、鞘はパールへと返す。
「どうか、私の願いを聞き届けて下さいっ!」
___パァンッ‼︎___
天に高らかに剣を突き上げたベリーの剣に眩い光が灯って辺りを包んだ。
『ベリ~、願いは聞き届けられたよ~!』
「やったぁ!」
『おめでとうございます。』
鳥のままのバニラとフェンリルの姿のスノウが声を掛ける。
「ありがとう…フフッ…驚いたか?」
「…うん…凄く驚いた…」
アウィンが嬉しそうに微笑見返すコーラルの瞳に溜まった涙を指で拭った。
「……綺麗だ…コーラル…愛してる…」
「僕も…愛してる…アウィン…」
「それでは…この場におられる皆様に問います。この2人の結婚に異を唱える方はいらっしゃいますか?」
「そんな者はここにはいないぞ、早く誓いの口付けをしてしまえ。」
ベリーと交代していた司祭が再び祭壇に上がって確認をするが、あっさりとロードがそれを制して笑いが起こった。
「アハハハ、確かにそうですよね。ちゃっちゃとくっついちゃって下さ~い。」
「お前っ!失礼だろ‼︎」
「アハハ、大丈夫だ。身内の式なんだしな。お前達も今日は身内だ。」
軽口を叩くラリマーにタイガが注意をするが、それもロードに制された。
今日は身内だけの式。みんな仲間で…みんな大事な身内だ。
俺達の前でアウィンがコーラルのベールを外して唇を合わせる。
___リィィィン…ゴォォォン……___
示し合わせたように鐘が鳴り、優しい風が2人を包だ。
まるで1枚の絵画の様に美しい2人はきっと正式な式でも映えるだろう。
「…俺達の式はもっと凄いものにしような♡」
「…お手柔らかにお願いします…」
俺達の身内の式は来月、やはり卒業する少し前だ。
ベリルが俺の手をそっと握って耳元で囁いた。
今日はアウィンとコーラルの身内だけの結婚式、一族の式はもう少し先だが学園に在籍しているみんなにまだゆとりのある今を選んだ。
卒業後は王族へ嫁ぐガーネットと俺、騎士団へと入団が決定したオニキス…そして卒業後は更に忙しくなるロードとベリル。ジルコンも俺の卒業後は俺を送り出す準備で忙しくなるので今のタイミングでしようとなった。
…ジルコンとオニキスは卒業後すぐ…ではなく、俺とガーネットが結婚しないと話にならないと言っているらしい。
モルダ様が「まだお庭でするのは寒いでしょ?せっかくなら王宮ですれば良いのよ、ここなら寒くないでしょ?」と、年中暖かい王宮の中庭を開放してくれたので、今日は勤務中のラリマーやタイガも警護という名目で式に参加していた。
「……ハァァァ…眼っ…福…♡」
「えぇ…我が生涯に一片の悔い無し…よ♡」
「…意味わかりませんけど、グッと来る言葉ですねぇ♡」
パールとベリーは庭に作られたバージンロードを歩く2人に釘付けだ。
「なぁ…お前もあぁいう服を着ないか?」
「着るわけないだろ馬鹿野郎。」
あれはスタイルが抜群に良いコーラルだから似合うんであって、俺には似合わないと思う。
「へぇ、あのデザインはベリー様の提案?」
タイガが少し驚いた様にラリマーに聞いていた。
2人共全体的に大人っぽくて…コーラルに至ってはちょっと色っぽいデザインだもんなぁ…
「フフッ、ベリー様は可愛いだけじゃないんだよなぁ♪」
「…お前、何か悪い顔してるぞ。」
「え?そうかなぁ。」
あれからラリマーとベリーは更に仲が良くなっている気がする。
俺達がコソコソと話している間にアウィンとコーラルは司祭の待つ祭壇の前へと歩いて行った。
今日の式の進行は転生前の人前式みたいなイメージとベリーから聞いていたけど…
___サァァァ…___
「ぁ…っ…」
コーラルの驚いた声に続いて、俺の周りで感嘆の声が上がる。
「「あ゛ぁん゛っ⁈」」
「まぁ…」
「ほぉ…」
「へぇ…」
「……」
「おぉ~…絶景~。」
「確かに厳戒態勢を敷くはずだよなぁ。」
確かにアウィンとベリルがやたらと身内だけと強調するのはこれだったのかと理解出来たが、いやいや…ラリマーとタイガ、何のんびり言ってんだよっ!
オニキスなんて、目を逸らすのも忘れて顔を真っ赤にしてるじゃないか‼︎
軽く風が舞い、コーラルの上半身を包んでいたベールが少しなびいて背中が少し見えた……
見えたんだが…あれ、布の色じゃねぇよな⁈
ちょっとどころか、かなり色っぽいデザインじゃねぇか!
「「ギャァァァァア‼︎」」
「…おっ…と…」
パールとベリーは断末魔の叫びと共に鼻に手を当て、風で背中が見えて少し恥ずかしがるコーラルに優しくベールを掛け直すアウィン。
やっぱり、肌の色じゃねぇかよっ!
「このデザインにして良かった…綺麗だ…コーラル…」
「…やっぱりちょっと恥ずかしいよ…バカ…」
企画はベリーとパールだが、アウィンとベリルともよく打ち合わせをしていた。
全員一緒に揃う事がなかなかなかったため、衣装についてはそれぞれで考えるとなっていたのだが…アウィンは転生前の結婚式で着る新郎に似たタキシードだが、コーラルは…
前から見たら確かにタキシードだけど、上半身を包んでるベールがめくれたら背中がぱっくり開いてんだけど!
一応、布らしきもんはあるんだよ?
シースルーというかレースというか…いやぁ…髪を結い上げてるからさぁ…ベール羽織ってると見えな……いや、意味ねぇな。
コーラル、頬染めて照れてる前に怒って良いんだぞっ!
「うん、実際着てるの見ると…エロいな。」
「はい、そこ。心の声漏れてるから。」
さっきからベリルがコーラルのデザインを熱い眼差しで見ている。
普通ならここでヤキモチでも妬いたら可愛いんだろうが…
「…フッ…あれをこうして…そうか…動くとそうなるのか…なら…」
ヤキモチを妬く暇もなく、俺を想像しながら熱い視線を送っているのが分かった。
「お前なぁ…前にアウィンと真剣に何を話しているのかと思えば…」
久々にみんな揃って打ち合わせが出来た日、打ち合わせする部屋へ行ったら先に来ていたアウィンとベリルが真剣な顔をしながら布を手にあ~だこ~だと話していた。
花が…とか、ここは透け感が…とか言ってるし、俺の顔を見て話が終わったのでサプライズでも仕掛けてくるのかと思ったが…
「え?もちろん、お前とコーラルの衣装だが?」
こんなサプライズはいらない。
「よくコーラルも許したな。」
「あぁ、案外アイツもノリノリだったぞ?」
「ノリノリって…」
マジか⁈
しかも…サプライズでもない…だと⁈
当日衣装を見たらこれしか無かった…とかじゃないのかよっ!
「まぁ、俺達身内だけの式限定の衣装だし…一族の正式な式は堅苦しいからな。」
「確かにそうだけどさ。」
「あと…何かベリーからの提案で…ぶ~けぇ…としゅ…?」
…ぶ~けぇ…としゅ……?
「あ、ブーケトスか。」
「そうそう…ん…何で知ってんだ?」
「…っ…あっ、いやっ…ベリーから聞いたことあったようなって思ってさ。」
そうだ、俺…ベリルに転生者だってまだ話してなかった。
…俺…話さなくて良いのかな…いや…ダメだろ…
「そうか、じゃあ説明しなくても大丈夫だな。実はこの式もベリーの話を参考にしたんだが、そのブーケ…トス?…それもここでしようってなったんだよ。」
「そうか…」
「リオ?」
「……あっ…ごめん、何?」
「どうしたんだ、大丈夫か?」
___シャン🎵___
ベリルが俺の頬に手を添えようとした時、高らかに鈴の音が鳴った。
「今日の善き日に2人の歩む人生に幸在らんことを…」
さっきまで鼻血を止めようと悶絶していたベリーが真面目な顔をしていつの間にか司祭と交代して鈴を鳴らし始め、パールはその横で鞘に収めた短剣を持って控えていた。
「始まったな…」
これは式の打ち合わせに無かった事なのか、俺と同じ表情でコーラルも戸惑っている。
「…これって…」
「あぁ、これは俺とアウィンがベリーに頼んだんだ。正式な服装でなくて良いから出来たら聖女の祝福をもらえないかってね。」
___シャラララララ……___
「天の神々…精霊の皆様へお願い申し上げます。」
言葉より気持ちの方が重要だとバニラの教えもあって、今回の祝福もベリーの心からの祝いの言葉なのだろう。
「どうか私の大切な人達の幸せが1日でも長く続きますよう……そして……沢山の笑顔溢れる日々を送れますよう…」
___シャンッッ‼︎___
「バニラッ、スノウッッ‼︎」
『ハッ!』
『はぁい♪』
___サァァァァァア!___
さっきより強い流れの風なのに俺達の服が少しも乱れる事はない。
バニラが起こしただろう風と共にスノウが起こした雪の結晶が風に乗って光に反射し、キラキラと中庭を踊るように舞っていった。
「強い向かい風の様に人生の歩みが困難な時、この聖女の祝福により軽やかな追い風に変わるよう…」
そう言うとベリーはパールから短剣を受け取り、鞘はパールへと返す。
「どうか、私の願いを聞き届けて下さいっ!」
___パァンッ‼︎___
天に高らかに剣を突き上げたベリーの剣に眩い光が灯って辺りを包んだ。
『ベリ~、願いは聞き届けられたよ~!』
「やったぁ!」
『おめでとうございます。』
鳥のままのバニラとフェンリルの姿のスノウが声を掛ける。
「ありがとう…フフッ…驚いたか?」
「…うん…凄く驚いた…」
アウィンが嬉しそうに微笑見返すコーラルの瞳に溜まった涙を指で拭った。
「……綺麗だ…コーラル…愛してる…」
「僕も…愛してる…アウィン…」
「それでは…この場におられる皆様に問います。この2人の結婚に異を唱える方はいらっしゃいますか?」
「そんな者はここにはいないぞ、早く誓いの口付けをしてしまえ。」
ベリーと交代していた司祭が再び祭壇に上がって確認をするが、あっさりとロードがそれを制して笑いが起こった。
「アハハハ、確かにそうですよね。ちゃっちゃとくっついちゃって下さ~い。」
「お前っ!失礼だろ‼︎」
「アハハ、大丈夫だ。身内の式なんだしな。お前達も今日は身内だ。」
軽口を叩くラリマーにタイガが注意をするが、それもロードに制された。
今日は身内だけの式。みんな仲間で…みんな大事な身内だ。
俺達の前でアウィンがコーラルのベールを外して唇を合わせる。
___リィィィン…ゴォォォン……___
示し合わせたように鐘が鳴り、優しい風が2人を包だ。
まるで1枚の絵画の様に美しい2人はきっと正式な式でも映えるだろう。
「…俺達の式はもっと凄いものにしような♡」
「…お手柔らかにお願いします…」
俺達の身内の式は来月、やはり卒業する少し前だ。
ベリルが俺の手をそっと握って耳元で囁いた。
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