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「これは…俺が聞いた話なんだけどさ。」
転生前に母の妹の子供、俺の従姉妹が中学で不登校になった。
叔母さんは頭が賢くて優秀な学力があった訳でもなく、付き合い方も上手になるのに苦労した人だと母には聞いていた。
でも…子供の前では見本になるようにと、一生懸命『大人』として振る舞っていたようだ。
…ウチの母とえらい違いだ。
「その子もね、14歳である日ベッドから起き上がれなくなったんだって。」
そうだ、本当に突然だった。
頭痛、吐き気、腹痛…昼を過ぎると治ってしまう。
叔父には「怠けているからだ。」と言われ、叔母も病院へ行こうと言うが全く言うことを聞かずに部屋に閉じ籠り、学校へ行かなくなった。
叔母は親と距離を置きたいなら親戚である俺の家に来るか、祖母の家に行くか…学校が問題なら引っ越すか…と色々提案するが…
「そうじゃない、引っ越したくない。叔母さんの所に行きたい訳じゃない。お母さん達はそばにいて良い、今は何もしたくない。」
そう言って心を閉ざした。
彼女のSNSには沢山の家族への不満があったという。
「なぜ分かってくれないの?」
「なぜ助けてくれないの?」
「誰か助けて!」
クラスメイト経由でママ友から従姉妹がSNSで呟いていると情報をもらったらしい。
「…話そうと言っても聞いてくれない…旦那はそれを聞いて甘えてるって、怒るだけで何もしない。今は私を拒否してるから、あの子の辛い叫び声に抱き締める事も出来ないの……もうどうしたら良い?お姉ちゃんっ。」
俺は当時子どもだったから大人の話に入ってはいけないような気がして何も言えなかった。
叔母は母と仲が良く、従姉妹もよく泊まりに来ていたが不登校になって来る事は無くなった。
叔母はたくさんの人に相談し、たくさんのことを従姉妹に話したと思う。
でも母は
「取り敢えず今は何を言っても彼女には届かないと思う。彼女は混乱してる、アンタもよね?混乱してる2人が話しても何も解決しない。まずは彼女の心と身体を休ませなさい。」
そして彼女は3ヶ月親と何も話さず寝て過ごし、しばらくしてポツポツと話をしだした。
この話は転生前の話なので、王宮の騎士から訓練の合間に聞いた話にした。
「まぁ…学園なら『じゃぁ、家庭教師を雇えば良いじゃん。』って、なるけど騎士だから…もしかしたら城下の人間の話かもだけどね。」
「……私とは…少し、違うかも。」
「そうなの?」
「えぇ、母は父の言いなりだった。私は無理矢理あちこちの病院に連れて行かれたんです。」
「そっか…」
「毎日逃げたかった…辛すぎて辛すぎて…私の最後は…分からないけど、自分で人生を諦めてはいないと…思いたい。」
「そうだね。」
「私は周りと楽しく過ごしたかっただけ。でも…どうすれば良いのか分からなかった。それは…周りのせいだと思ってたの。」
そうだなぁ…孤立してしまうと情報も少ない。
ネットだけだと嘘と真実が入り混じってるから、判断も難しいし間違った行動もしやすいだろう。
だからこそ、真実を教えてくれる身近な人は貴重だ。
「孤児院で覚醒して…ストロベリーとしての人生と自分の人生が融合した時、ストロベリーはなんて人に恵まれたんだろうと思ったわ。私は…お金には恵まれてたけど人には恵まれてなかったから。」
「そっか、前はお金持ちだったんだ。」
「親がね、だから…その…っ…孤児院のみんなは良い人よ!大好き‼︎でも…衛生面とか…食事…とか…」
「あぁ…お風呂とかって一般にはないらしいよね。」
家にお風呂があるのは裕福な家にしかない。
「そうなの!王宮に来て広いお風呂に入れてもらった時は昔を思い出したわ。食事も…日本の料理に近いものもたくさん。」
お風呂は一般では大衆浴場もあるけど、それすら孤児院では難しい。
「その…おトイレも…ストロベリーの記憶がなければ気がおかしくなってたわ。」
そっか…その環境も脱却しようと思ったら…躍起になるよな。
「でも、孤児院でたくさんの人と関わったから、今は少し貴方の話も分かる。私…母と話さなかった。無駄だと思ってたの。先生にも『お前が来ないせいでみんなが迷惑している』とか言われてたし。」
「そんなこと言う先生いるのか⁈」
「フフ…昔の話よ。今、私はストロベリーだもの。今なら、そういう先生もいるんだって分かる。」
いやいや、ダメだろう⁈
「この世界には…そんな先生いた?」
「いいえ、みんな良い先生達よ。私が見れてなかったの。」
「……ベリーがダメとか…そう言うことを言いたいんじゃないよ?……その…辛かったよね……ゴメン…中途半端で…言葉が見つからない…」
くそっ、俺の語彙力…っ!
「そうね、私も…諦めずに探したり話さなきゃいけなかったよね。」
「辛かったんだろ?その時はきっと動く時じゃなかったんだよ。」
叔母の話じゃ、従姉妹が酷い時は本当に動くのが辛そうだったしな。
「今は、俺やガーネットもいる。ダメな時はダメと言うし…ベリーも不思議に思ったり不安になった時は俺達に聞いて?俺達が間違えてると思う時は、ベリーにも言ってほしい。」
「……っ…本当に?」
「どうした?」
「……嫌いに…ならない?」
「何で?」
ベリーが不安な顔でこちらを見た。
「…ううん、ここは前の世界じゃないもの…それに貴方は…リオだもの…大丈夫よね。」
……多分、転生前に友達に裏切られたかな。
「うん。安心して。」
「……ありがとう…」
「…私もいるからね。」
今まで沈黙を守っていたガーネットがベリーの手を握った。
「ガーネット、珍しくずっと黙ってたな。」
「だって、段々2人の会話になっているんですもの。ちょっとよく分からなくて。『不登校』?そんな言葉、兄様よく知ってたわね。」
___ドキッ!___
「あぁ!何となく…こうかなぁって。不登校って、学校に行けないってやつだろ?うん、騎士の人に聞いたんだ!」
『不登校』…この世界に言葉は存在しないのか、それとも貴族の間では不登校に意味がないから知られてないのか…ヤバい!今俺が転生者ってバレるわけにはいかない。今はベリーのフォローが大事だ。新しいイベントはいらんだろう。
「そう…なんだ。ゴメンね、変な言葉使って。私覚醒してからたまに転生前の言葉を使っちゃうのよ。変換して出来ない言葉はそのまま訳されるみたい。」
「そっか。適当に答えてたら…ゴメン。」
「ううん、ちゃんと心に伝わったよ。ありがとう…リオ。」
ベリーが嬉しそうに微笑んだ。
「そういえば、私達ってベリーの世界ではゲェムの世界の住人だったのよね?」
「フフッ、ゲームね。そうなの。ガーネットが悪役令嬢で…」
そして俺はその悪役令嬢の兄で、ベリルに見染められて隣国に嫁ぐが病気で死んでしまう設定…で、それを阻止しようと裏ルートで隠しキャラの俺を結婚前に攻略すると束縛系ヤンデレ彼氏となるのか…俺、どんなキャラだよっ。
だから、全キャラコンプで裏ルートしたらどうなるかをベリーはしようと思ったらしい。
実際俺に会ったら緊張しすぎて近寄れなかったらしいけど。
主人公であると自覚が遅れたのは、孤児院の鏡の質が悪かったとか。
写りが良くなかったそうで、王宮の鏡で自覚したらしい。
懐かしい日本の話。
よく聞くと、どうやら俺の小さな時にあった話ばかりだから…ベリーは俺よりほんの少し前の時代からの転生者だろう。
俺達はその晩、夜が明けるまでたくさんの話をして盛り上がった。
転生前に母の妹の子供、俺の従姉妹が中学で不登校になった。
叔母さんは頭が賢くて優秀な学力があった訳でもなく、付き合い方も上手になるのに苦労した人だと母には聞いていた。
でも…子供の前では見本になるようにと、一生懸命『大人』として振る舞っていたようだ。
…ウチの母とえらい違いだ。
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叔母は親と距離を置きたいなら親戚である俺の家に来るか、祖母の家に行くか…学校が問題なら引っ越すか…と色々提案するが…
「そうじゃない、引っ越したくない。叔母さんの所に行きたい訳じゃない。お母さん達はそばにいて良い、今は何もしたくない。」
そう言って心を閉ざした。
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「なぜ分かってくれないの?」
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「誰か助けて!」
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「…話そうと言っても聞いてくれない…旦那はそれを聞いて甘えてるって、怒るだけで何もしない。今は私を拒否してるから、あの子の辛い叫び声に抱き締める事も出来ないの……もうどうしたら良い?お姉ちゃんっ。」
俺は当時子どもだったから大人の話に入ってはいけないような気がして何も言えなかった。
叔母は母と仲が良く、従姉妹もよく泊まりに来ていたが不登校になって来る事は無くなった。
叔母はたくさんの人に相談し、たくさんのことを従姉妹に話したと思う。
でも母は
「取り敢えず今は何を言っても彼女には届かないと思う。彼女は混乱してる、アンタもよね?混乱してる2人が話しても何も解決しない。まずは彼女の心と身体を休ませなさい。」
そして彼女は3ヶ月親と何も話さず寝て過ごし、しばらくしてポツポツと話をしだした。
この話は転生前の話なので、王宮の騎士から訓練の合間に聞いた話にした。
「まぁ…学園なら『じゃぁ、家庭教師を雇えば良いじゃん。』って、なるけど騎士だから…もしかしたら城下の人間の話かもだけどね。」
「……私とは…少し、違うかも。」
「そうなの?」
「えぇ、母は父の言いなりだった。私は無理矢理あちこちの病院に連れて行かれたんです。」
「そっか…」
「毎日逃げたかった…辛すぎて辛すぎて…私の最後は…分からないけど、自分で人生を諦めてはいないと…思いたい。」
「そうだね。」
「私は周りと楽しく過ごしたかっただけ。でも…どうすれば良いのか分からなかった。それは…周りのせいだと思ってたの。」
そうだなぁ…孤立してしまうと情報も少ない。
ネットだけだと嘘と真実が入り混じってるから、判断も難しいし間違った行動もしやすいだろう。
だからこそ、真実を教えてくれる身近な人は貴重だ。
「孤児院で覚醒して…ストロベリーとしての人生と自分の人生が融合した時、ストロベリーはなんて人に恵まれたんだろうと思ったわ。私は…お金には恵まれてたけど人には恵まれてなかったから。」
「そっか、前はお金持ちだったんだ。」
「親がね、だから…その…っ…孤児院のみんなは良い人よ!大好き‼︎でも…衛生面とか…食事…とか…」
「あぁ…お風呂とかって一般にはないらしいよね。」
家にお風呂があるのは裕福な家にしかない。
「そうなの!王宮に来て広いお風呂に入れてもらった時は昔を思い出したわ。食事も…日本の料理に近いものもたくさん。」
お風呂は一般では大衆浴場もあるけど、それすら孤児院では難しい。
「その…おトイレも…ストロベリーの記憶がなければ気がおかしくなってたわ。」
そっか…その環境も脱却しようと思ったら…躍起になるよな。
「でも、孤児院でたくさんの人と関わったから、今は少し貴方の話も分かる。私…母と話さなかった。無駄だと思ってたの。先生にも『お前が来ないせいでみんなが迷惑している』とか言われてたし。」
「そんなこと言う先生いるのか⁈」
「フフ…昔の話よ。今、私はストロベリーだもの。今なら、そういう先生もいるんだって分かる。」
いやいや、ダメだろう⁈
「この世界には…そんな先生いた?」
「いいえ、みんな良い先生達よ。私が見れてなかったの。」
「……ベリーがダメとか…そう言うことを言いたいんじゃないよ?……その…辛かったよね……ゴメン…中途半端で…言葉が見つからない…」
くそっ、俺の語彙力…っ!
「そうね、私も…諦めずに探したり話さなきゃいけなかったよね。」
「辛かったんだろ?その時はきっと動く時じゃなかったんだよ。」
叔母の話じゃ、従姉妹が酷い時は本当に動くのが辛そうだったしな。
「今は、俺やガーネットもいる。ダメな時はダメと言うし…ベリーも不思議に思ったり不安になった時は俺達に聞いて?俺達が間違えてると思う時は、ベリーにも言ってほしい。」
「……っ…本当に?」
「どうした?」
「……嫌いに…ならない?」
「何で?」
ベリーが不安な顔でこちらを見た。
「…ううん、ここは前の世界じゃないもの…それに貴方は…リオだもの…大丈夫よね。」
……多分、転生前に友達に裏切られたかな。
「うん。安心して。」
「……ありがとう…」
「…私もいるからね。」
今まで沈黙を守っていたガーネットがベリーの手を握った。
「ガーネット、珍しくずっと黙ってたな。」
「だって、段々2人の会話になっているんですもの。ちょっとよく分からなくて。『不登校』?そんな言葉、兄様よく知ってたわね。」
___ドキッ!___
「あぁ!何となく…こうかなぁって。不登校って、学校に行けないってやつだろ?うん、騎士の人に聞いたんだ!」
『不登校』…この世界に言葉は存在しないのか、それとも貴族の間では不登校に意味がないから知られてないのか…ヤバい!今俺が転生者ってバレるわけにはいかない。今はベリーのフォローが大事だ。新しいイベントはいらんだろう。
「そう…なんだ。ゴメンね、変な言葉使って。私覚醒してからたまに転生前の言葉を使っちゃうのよ。変換して出来ない言葉はそのまま訳されるみたい。」
「そっか。適当に答えてたら…ゴメン。」
「ううん、ちゃんと心に伝わったよ。ありがとう…リオ。」
ベリーが嬉しそうに微笑んだ。
「そういえば、私達ってベリーの世界ではゲェムの世界の住人だったのよね?」
「フフッ、ゲームね。そうなの。ガーネットが悪役令嬢で…」
そして俺はその悪役令嬢の兄で、ベリルに見染められて隣国に嫁ぐが病気で死んでしまう設定…で、それを阻止しようと裏ルートで隠しキャラの俺を結婚前に攻略すると束縛系ヤンデレ彼氏となるのか…俺、どんなキャラだよっ。
だから、全キャラコンプで裏ルートしたらどうなるかをベリーはしようと思ったらしい。
実際俺に会ったら緊張しすぎて近寄れなかったらしいけど。
主人公であると自覚が遅れたのは、孤児院の鏡の質が悪かったとか。
写りが良くなかったそうで、王宮の鏡で自覚したらしい。
懐かしい日本の話。
よく聞くと、どうやら俺の小さな時にあった話ばかりだから…ベリーは俺よりほんの少し前の時代からの転生者だろう。
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